392 / 564
第391話 諦めたって訳じゃない
しおりを挟む
「ル、ルーク!?」
突然声を掛けて来たルークに、クリスは目を丸くした。
レオンは黙ったままルークの方を見ていると、ルークはゆっくりと近付いて来てレオンを流し見た後、クリスへと視線を向けた。
「探したぞクリス。こんな所に居たんだな」
「ご、ごめん……」
「とりあえず見つかって良かった」
ルークはそう口にすると、手首に巻き付けていたペンダントを握りしめて魔力を流した。
すると握りしめた拳から少し光が漏れだし、何度か点滅し始めクリスは何をしているのかと見つめていた。
そして暫くすると点滅もなくなり、ルークも握り拳を開いた。
「ルーク、今のは?」
「ああ、今のでシンやモーガンにクリスを見つけた事を連絡したんだ。このペンダントは魔道具で、簡単に言うと魔力を流してもう一方の同じペンダントに光で連絡をとれるんだ」
「へぇ~そんな物があるんだ」
「一応トウマと俺でお前を探していて、トウマとは今手分けしている所だ。後で合流予定だ」
「そっか、俺がはぐれたせいで皆に迷惑かけちゃったね。ごめん。それと、ありがとう」
クリスはそこで頭を下げて謝罪と感謝を伝えると、ルークが直ぐに頭を上げさせた。
「俺だけに言うな。トウマにシン、モーガン全員がいる時に言うもんだ」
「……うん、そうだね」
「それと、口調と一人称ごちゃになってるぞ」
「え、本当!? あれ? ちょっと立て込んだ話してたからかな……」
そう呟きクリスは独り言の様に話し方を確認し出した。
ルークはそのままレオンへと視線を向けると、レオンもルークに視線を向けていた。
「で、お前はどうしてクリスと一緒に居るんだ? 足止めでもしてたのか?」
「まさか。本当にクリスとは偶然ここで会ったんだ。僕は君たちが探しているだろうと思って、どうすべきかクリスと話していただけだよ」
「そうなんだルーク。レオンとは俺がここでどうするか考えていた時に偶然会って、一緒にどうすれば合流出来るかを考えてくれていたんだ」
「……そうか」
「(やっぱり疑っちゃうよね。そりゃそうだよ。ついさっきまで、クリスに関しての話をしたばかりで、次に会った時は二人っきりだったんだからね)」
レオンはルークが思っているだろう気持ちを何となく察していた。
狙っていた訳ではなく、本当に偶然出会った事を自分がルークに説明したとしても、余計に変な風に思われてしまうんではないかと思い、特に現状については質問されない限りは口にしない事にするのだった。
そんな中クリスがルークに対してはぐれた後の話をし始める。
レオンはとりあえずクリスの状況は解決したので、自分は立ち去るべきだなと思い立ち上がろうとした時だった。
そこへ遠くから声を掛けて近付いて来る人物がおり、全員がその方向へと顔を向ける。
「あ、いたいた! って、クリス居るじゃん! それにレオンもいる」
「トウマ」
そこへ小走りでやって来たのはトウマであった。
トウマはクリスに駆け寄り「合流出来てよかった~」と安堵の息をつく。
「合流予定はもう少し後じゃなかったかトウマ?」
「ああ、そうなんだけどさ。向う側でクリスを探している時に、人にクリスの特徴を伝えて見ていないかと訊いていたら、ここの公園にいるのを見たって人がいてさ。で、こっちに来て見たらルークもクリスもいたってわけ」
「そうだったのか」
「いや~これで一安心だな。シンたちに連絡はもうしたのか、ルーク?」
「当然もうやってある」
「流石。で、何でレオンも居るんだ?」
トウマの問いかけにはクリスがいち早く答え始めた。
そのままクリスはこれまでの状況を簡易的に伝えて、トウマに説明し始めるのだった。
それを見たルークが少し離れてレオンにアイコンタクトをして、クリスとトウマから少しだけ離れ二人だけで話し始める。
「何度も疑って悪いが、話したばかりで次に会ったのがこういう状況だからな。どうしても気になるんだ」
「だろうね。そうじゃないかと思っていたよ。でも、ルークが変に疑う様な事はしてないよ。それよりか、関係性が元に戻ったと言ってもいいね」
「? どう言う事だ?」
「そのままの意味さ。含みのある言い方をした内容の件で、クリスの誤解を解いたって事。つまり、僕とクリスは今まで通りの関係性に戻ったんだよ」
「自分から明かしたのか?」
「いや、クリスの方から問い詰められてね。悪い男になりきれず、そのまま話したってだけさ」
するとそこでクリスとトウマが、離れて話している二人に気付き声を掛けて来た。
二人はそれに気付き振り返るとレオンが「ちょっと二人だけで話したい事があってね」と返事をした。
「何だよ二人だけで話したい事って?」
「それは言えないよ、トウマ。もう終わったし、そっちに行くよ」
レオンはそのままルークの真横を通ってクリスとトウマの方へと歩き出した時だった。
「でも、諦めたって訳じゃないから」
そう最後にルークとすれ違う時に耳元で発して、ルークから離れてクリスとトウマの元へと向かった。
ルークはその場で立ったまま、レオンがクリスとトウマと会話している姿を見つめていた。
「(諦めないか……何だか、吹っ切れたような感じだったな。何を話していたか分からないが、何かしらの進展があったと考えるべきか? いや、相手の事など考える場合じゃないか)」
「おーい、ルーク。何そんな所で突っ立ってんだよ」
「ああ、今行く」
トウマにそう声を掛けられ、ルークは近付いて行くのだった。
その後クリスたちは、そこでレオンとは別れて待たせているシンとモーガンと合流するのだった。
クリスは改めて皆に迷惑を掛けた事と探してくれた事を口にした。
皆はそこまで気にしておらず、無事に合流出来た事に安堵した表情を見せていた。
それから、再びトウマ班として残り時間で回れる範囲の観光を続け、自由観光終了時間が迫って来た所で、ホテルへと戻り始めるのだった。
ホテルへと戻る途中では他の班とも遭遇し、今日の観光の話で盛り上がりながらホテルへと辿り着き、ロビーにて担当教員が最終点呼をとり始める。
点呼が終了すると、これからの話をされ夕食まで暫く自由時間となる。
そうして時間も過ぎて行き、夕食も終わり各寮事にお風呂の時間となり、その後は就寝まで再び自由時間となるのだった。
そしてその自由時間にルークは、ロビーのソファーに座って一人で時間を過ごしていた。
「(アリスの記憶は少しずつだか戻り始めているか。タツミが言うには、その記憶も不完全な物らしいが。ひとまず順調に回復しているでいいのか? もし、このまま記憶を全て思い出した時アリスはどうなるんだ? それは以前のアリスなのか? それとも今のアリスが昔の記憶を思い出した状態になると言う事か? それは、以前のアリスと同一人物と言っていいのか?)」
ルークはそこで深くため息をつく。
考えても医学知識があまりないという理由で、どうなるのかなど考えても分からないと首を軽く振る。
これまでの関係性が一度ゼロになり、記憶という物だけがその証拠と言われ、今のアリスがそれを思い出したとしてもそれは本当にその時に共に体験したアリスなのかと深くルークは考えてしまっていたのだった。
「(このまま失った記憶は取り戻して欲しいとは思っている。が、それら全てを取り戻した後は……いやこの修学旅行中に、取り戻せるとも限らないか……)」
と、考え事をして再びため息をつくとホテルのロビーに次々に人がやって来た事に気付く。
するとその集団から一人の人物がルークの元へとやって来て声を掛けたのだった。
「お久しぶりですわ、ルーク様」
「っ! ジュリル」
突然声を掛けて来たルークに、クリスは目を丸くした。
レオンは黙ったままルークの方を見ていると、ルークはゆっくりと近付いて来てレオンを流し見た後、クリスへと視線を向けた。
「探したぞクリス。こんな所に居たんだな」
「ご、ごめん……」
「とりあえず見つかって良かった」
ルークはそう口にすると、手首に巻き付けていたペンダントを握りしめて魔力を流した。
すると握りしめた拳から少し光が漏れだし、何度か点滅し始めクリスは何をしているのかと見つめていた。
そして暫くすると点滅もなくなり、ルークも握り拳を開いた。
「ルーク、今のは?」
「ああ、今のでシンやモーガンにクリスを見つけた事を連絡したんだ。このペンダントは魔道具で、簡単に言うと魔力を流してもう一方の同じペンダントに光で連絡をとれるんだ」
「へぇ~そんな物があるんだ」
「一応トウマと俺でお前を探していて、トウマとは今手分けしている所だ。後で合流予定だ」
「そっか、俺がはぐれたせいで皆に迷惑かけちゃったね。ごめん。それと、ありがとう」
クリスはそこで頭を下げて謝罪と感謝を伝えると、ルークが直ぐに頭を上げさせた。
「俺だけに言うな。トウマにシン、モーガン全員がいる時に言うもんだ」
「……うん、そうだね」
「それと、口調と一人称ごちゃになってるぞ」
「え、本当!? あれ? ちょっと立て込んだ話してたからかな……」
そう呟きクリスは独り言の様に話し方を確認し出した。
ルークはそのままレオンへと視線を向けると、レオンもルークに視線を向けていた。
「で、お前はどうしてクリスと一緒に居るんだ? 足止めでもしてたのか?」
「まさか。本当にクリスとは偶然ここで会ったんだ。僕は君たちが探しているだろうと思って、どうすべきかクリスと話していただけだよ」
「そうなんだルーク。レオンとは俺がここでどうするか考えていた時に偶然会って、一緒にどうすれば合流出来るかを考えてくれていたんだ」
「……そうか」
「(やっぱり疑っちゃうよね。そりゃそうだよ。ついさっきまで、クリスに関しての話をしたばかりで、次に会った時は二人っきりだったんだからね)」
レオンはルークが思っているだろう気持ちを何となく察していた。
狙っていた訳ではなく、本当に偶然出会った事を自分がルークに説明したとしても、余計に変な風に思われてしまうんではないかと思い、特に現状については質問されない限りは口にしない事にするのだった。
そんな中クリスがルークに対してはぐれた後の話をし始める。
レオンはとりあえずクリスの状況は解決したので、自分は立ち去るべきだなと思い立ち上がろうとした時だった。
そこへ遠くから声を掛けて近付いて来る人物がおり、全員がその方向へと顔を向ける。
「あ、いたいた! って、クリス居るじゃん! それにレオンもいる」
「トウマ」
そこへ小走りでやって来たのはトウマであった。
トウマはクリスに駆け寄り「合流出来てよかった~」と安堵の息をつく。
「合流予定はもう少し後じゃなかったかトウマ?」
「ああ、そうなんだけどさ。向う側でクリスを探している時に、人にクリスの特徴を伝えて見ていないかと訊いていたら、ここの公園にいるのを見たって人がいてさ。で、こっちに来て見たらルークもクリスもいたってわけ」
「そうだったのか」
「いや~これで一安心だな。シンたちに連絡はもうしたのか、ルーク?」
「当然もうやってある」
「流石。で、何でレオンも居るんだ?」
トウマの問いかけにはクリスがいち早く答え始めた。
そのままクリスはこれまでの状況を簡易的に伝えて、トウマに説明し始めるのだった。
それを見たルークが少し離れてレオンにアイコンタクトをして、クリスとトウマから少しだけ離れ二人だけで話し始める。
「何度も疑って悪いが、話したばかりで次に会ったのがこういう状況だからな。どうしても気になるんだ」
「だろうね。そうじゃないかと思っていたよ。でも、ルークが変に疑う様な事はしてないよ。それよりか、関係性が元に戻ったと言ってもいいね」
「? どう言う事だ?」
「そのままの意味さ。含みのある言い方をした内容の件で、クリスの誤解を解いたって事。つまり、僕とクリスは今まで通りの関係性に戻ったんだよ」
「自分から明かしたのか?」
「いや、クリスの方から問い詰められてね。悪い男になりきれず、そのまま話したってだけさ」
するとそこでクリスとトウマが、離れて話している二人に気付き声を掛けて来た。
二人はそれに気付き振り返るとレオンが「ちょっと二人だけで話したい事があってね」と返事をした。
「何だよ二人だけで話したい事って?」
「それは言えないよ、トウマ。もう終わったし、そっちに行くよ」
レオンはそのままルークの真横を通ってクリスとトウマの方へと歩き出した時だった。
「でも、諦めたって訳じゃないから」
そう最後にルークとすれ違う時に耳元で発して、ルークから離れてクリスとトウマの元へと向かった。
ルークはその場で立ったまま、レオンがクリスとトウマと会話している姿を見つめていた。
「(諦めないか……何だか、吹っ切れたような感じだったな。何を話していたか分からないが、何かしらの進展があったと考えるべきか? いや、相手の事など考える場合じゃないか)」
「おーい、ルーク。何そんな所で突っ立ってんだよ」
「ああ、今行く」
トウマにそう声を掛けられ、ルークは近付いて行くのだった。
その後クリスたちは、そこでレオンとは別れて待たせているシンとモーガンと合流するのだった。
クリスは改めて皆に迷惑を掛けた事と探してくれた事を口にした。
皆はそこまで気にしておらず、無事に合流出来た事に安堵した表情を見せていた。
それから、再びトウマ班として残り時間で回れる範囲の観光を続け、自由観光終了時間が迫って来た所で、ホテルへと戻り始めるのだった。
ホテルへと戻る途中では他の班とも遭遇し、今日の観光の話で盛り上がりながらホテルへと辿り着き、ロビーにて担当教員が最終点呼をとり始める。
点呼が終了すると、これからの話をされ夕食まで暫く自由時間となる。
そうして時間も過ぎて行き、夕食も終わり各寮事にお風呂の時間となり、その後は就寝まで再び自由時間となるのだった。
そしてその自由時間にルークは、ロビーのソファーに座って一人で時間を過ごしていた。
「(アリスの記憶は少しずつだか戻り始めているか。タツミが言うには、その記憶も不完全な物らしいが。ひとまず順調に回復しているでいいのか? もし、このまま記憶を全て思い出した時アリスはどうなるんだ? それは以前のアリスなのか? それとも今のアリスが昔の記憶を思い出した状態になると言う事か? それは、以前のアリスと同一人物と言っていいのか?)」
ルークはそこで深くため息をつく。
考えても医学知識があまりないという理由で、どうなるのかなど考えても分からないと首を軽く振る。
これまでの関係性が一度ゼロになり、記憶という物だけがその証拠と言われ、今のアリスがそれを思い出したとしてもそれは本当にその時に共に体験したアリスなのかと深くルークは考えてしまっていたのだった。
「(このまま失った記憶は取り戻して欲しいとは思っている。が、それら全てを取り戻した後は……いやこの修学旅行中に、取り戻せるとも限らないか……)」
と、考え事をして再びため息をつくとホテルのロビーに次々に人がやって来た事に気付く。
するとその集団から一人の人物がルークの元へとやって来て声を掛けたのだった。
「お久しぶりですわ、ルーク様」
「っ! ジュリル」
0
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
破滅ルートを全力で回避したら、攻略対象に溺愛されました
平山和人
恋愛
転生したと気付いた時から、乙女ゲームの世界で破滅ルートを回避するために、攻略対象者との接点を全力で避けていた。
王太子の求婚を全力で辞退し、宰相の息子の売り込みを全力で拒否し、騎士団長の威圧を全力で受け流し、攻略対象に顔さえ見せず、隣国に留学した。
ヒロインと王太子が婚約したと聞いた私はすぐさま帰国し、隠居生活を送ろうと心に決めていた。
しかし、そんな私に転生者だったヒロインが接触してくる。逆ハールートを送るためには私が悪役令嬢である必要があるらしい。
ヒロインはあの手この手で私を陥れようとしてくるが、私はそのたびに回避し続ける。私は無事平穏な生活を送れるのだろうか?
公爵令嬢 メアリの逆襲 ~魔の森に作った湯船が 王子 で溢れて困ってます~
薄味メロン
恋愛
HOTランキング 1位 (2019.9.18)
お気に入り4000人突破しました。
次世代の王妃と言われていたメアリは、その日、すべての地位を奪われた。
だが、誰も知らなかった。
「荷物よし。魔力よし。決意、よし!」
「出発するわ! 目指すは源泉掛け流し!」
メアリが、追放の準備を整えていたことに。
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
【完結】転生したら少女漫画の悪役令嬢でした〜アホ王子との婚約フラグを壊したら義理の兄に溺愛されました〜
まほりろ
恋愛
ムーンライトノベルズで日間総合1位、週間総合2位になった作品です。
【完結】「ディアーナ・フォークト! 貴様との婚約を破棄する!!」見目麗しい第二王子にそう言い渡されたとき、ディアーナは騎士団長の子息に取り押さえられ膝をついていた。王子の側近により読み上げられるディアーナの罪状。第二王子の腕の中で幸せそうに微笑むヒロインのユリア。悪役令嬢のディアーナはユリアに斬りかかり、義理の兄で第二王子の近衛隊のフリードに斬り殺される。
三日月杏奈は漫画好きの普通の女の子、バナナの皮で滑って転んで死んだ。享年二十歳。
目を覚ました杏奈は少女漫画「クリンゲル学園の天使」悪役令嬢ディアーナ・フォークト転生していた。破滅フラグを壊す為に義理の兄と仲良くしようとしたら溺愛されました。
私の事を大切にしてくれるお義兄様と仲良く暮らします。王子殿下私のことは放っておいてください。
ムーンライトノベルズにも投稿しています。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる