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第369話 旅のしおり
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トウマの幼女連れ込み事件からあっという間に五日が過ぎた。
エルたちの件は、改めて分かったにわかには信じられない話などはせずに皆に無事に送り届けた事を伝えた。
真実か分からない例の件については、私や知る者だけの話として胸の内にしまう事に皆で決めた。
そして現在、私たちは金曜日の最終授業を終え、担当教員の到着を待っていた。
「う~~ん、やったー! 今週も乗り切ったぞ!」
「後は楽しむだけだー!」
「「うぉー!!」」
そう声を上げたのは、ライラックとリーガであった。
二人は互いに肩を組み、テンション高く盛り上がっていた。
「あの二人、凄い盛り上がりだな」
「そりゃそうでしょ。遂に冬の修学旅行が始まるんだから、物凄く楽しみにしてたあの二人はあんな感じになるよクリス」
私はシンリと異様に浮き立つ、ライラックとリーガを見て笑った後、私たちもこれから話される詳細な冬の修学旅行日程についてどうなるか話し始めた。
クラス中も、皆同じ様に冬の修学旅行についての話題で盛り上がっていた。
そんな話をしていると、担当教員が教室へとやって来て皆を席につかせ始めた。
「よし、皆席に着いたな。それじゃまず先に、来週月曜からの冬の修学旅行日程しおりを配る」
担当教員は前の列に後ろへと流すようにとしおりを渡し、私の元にもしおりが回って来た。
しおりは数ページだったが初日の集合場所から、各日程の行く場所や宿泊場所など簡易的に書かれていた。
また注意事故や事故に巻き込まれた際に行う行動なども、書かれていた。
へぇ~こう言う物を用意してくれるんだ。夏の時は特にそう言うのなかったけど、冬はあるんだな。
私はペラペラとしおりをめくりながら、内容を何度も読んでいると担当教員が黒板に映像を映し出し始めた。
「それじゃ早速、手元のしおりについて改めて話して行くぞ」
そして黒板の映像にて、冬の修学旅行各日程について映像が切り替わった。
『冬の修学旅行』 10日間の簡易日程
1日目 安らぎの城『ジュヴェリアヴァーベン城』付近に到着
到着後ホテルに向かい午後自由時間
2日目 班ごとに各スポットを回る自由時間
3日目 午前にチェックアウトし出発まで自由時間
午後は水の都『ニンレス』に向けて移動開始
夜は中間地点のホテルで一泊
4日目 午前にホテルを出発
午後には水の都『ニンレス』到着予定の為、その後各班にて観光
5日目 一日水の都『ニンレス』を自由観光
6日目 午前に孤島の古城と城下町で有名な『モ・サロ』に向けて出発
夕方には『モ・サロ』付近のホテルに到着(観光なし)
7日目 午前より『モ・サロ』の観光
午後から本格的に孤島の古城と城下町の観光
8日目 午前にホテルを出発 午後には『ベンベル』に到着(観光はなし)
夜は舞台鑑賞
9日目 芸術の都である『ベンベル』を一日班で観光
10日目 午前は自由時間 昼食後に学院へ向け帰路につく
「以上が、冬の修学旅行10日間の日程だ。それでこれからお前たちにやってもらいたいのが、班決めだ。五人一組を自由に作ってくれ。その班では、基本的に各観光を過ごしてもらう。決まった所から言いに来てくれ」
そう担当教員が口にすると、皆がぞろぞろと動き始め班作りを始めた。
私は有名な観光場所を回るのだとしおりを食い入るように見ていたので、動くのか遅れてしまった。
が、そんな私に声をかけて来たのは、モーガンだった。
「クリス、良かったら私と同じ班になりません?」
「え、私と?」
意外な人物からの誘いに最初は動揺したが、せっかく誘ってくれたんだから断る理由もないと思い、私はモーガンと班を組むことにした。
「私から言っておいてなんですが、本当に良かったんですか?」
「何で?」
「いや、他に一緒に班になりたい人がいたのではないかと思いまして」
「あーなるほど。俺特に考えてなくてさ、しおりの方に夢中で遅れちゃってさ。モーガンが声掛けてくれなかった、一人だったかもしれないし。それに、モーガンと一緒に観光するの楽しそうだなって思ったから」
「そう言って頂けるなら、良かったです」
と、私とモーガンが話しているとそこにシンとルークがやって来て、一緒の班にならないかと問いかけて来た。
私はモーガンの方を見ると、軽く頷いてくれたので、私も反対せずに二人と合併した班になった。
「これで四人か」
「うん、あと一人だね。どうするクリス?」
「え、俺? あー誰か空いている人は」
そう口にして私は周囲を見渡すが、だいたいがいくつかの班になりつつあり空いている人が見当たらない状況であった。
一人か……何となくパッと見だと一人な相手はいなさそうだけど。
するとそこへ自己主張激しくトウマが目の前にやって来て、私は驚いて軽くのけ反ってしまう。
「俺! 俺を入れてくれ! あと一人なんだろ? 俺じゃ、ダメか?」
「ビックリした……え、トウマまだ班作ってないのか?」
「いや、リーガとライラックに誘われたがクリスと――じゃなくて、たちと一緒に回りたいと思ってさ」
「そ、そうなのか」
私はルークやシン、ガードルの方を向き意見を聞いた。
「僕は構わないよ」
「私もです」
「……クリスがいいなら、俺はいいぞ」
「何で俺次第なんだよ、ルーク」
「だって、クリスがこの班の班長みたいな感じだったからな」
「いやいや、そんなのになった覚えはないから。まぁ、皆特に反対もないし、わざわざ誘いを断って回りたいと思って来てくれたんだし、この五人で班にしようか」
私の言葉を聞き、トウマが「よし!」と言ってガッツポーズをした。
その後、私が担当教員に伝えに行ったが、私が班長でいいのかと確認されたので、一度班長を決める為に皆の所に戻り改めて話し合った後、班長はトウマに引き受けてもらい、トウマが担当教員へとメンバーの報告に行ってもらった。
それから数分後に全班が決まるのだった。
五人一組の各班
班長:トウマ、ルーク、シン、モーガン、クリス
班長:ニック、ピース、フェルト、ガイル、ベックス
班長:アルジュ、シンリ、マックス、ケビン、ガウェン
班長:ノルマ、ヴァン、ガードル、ライラック、リーガ
エルたちの件は、改めて分かったにわかには信じられない話などはせずに皆に無事に送り届けた事を伝えた。
真実か分からない例の件については、私や知る者だけの話として胸の内にしまう事に皆で決めた。
そして現在、私たちは金曜日の最終授業を終え、担当教員の到着を待っていた。
「う~~ん、やったー! 今週も乗り切ったぞ!」
「後は楽しむだけだー!」
「「うぉー!!」」
そう声を上げたのは、ライラックとリーガであった。
二人は互いに肩を組み、テンション高く盛り上がっていた。
「あの二人、凄い盛り上がりだな」
「そりゃそうでしょ。遂に冬の修学旅行が始まるんだから、物凄く楽しみにしてたあの二人はあんな感じになるよクリス」
私はシンリと異様に浮き立つ、ライラックとリーガを見て笑った後、私たちもこれから話される詳細な冬の修学旅行日程についてどうなるか話し始めた。
クラス中も、皆同じ様に冬の修学旅行についての話題で盛り上がっていた。
そんな話をしていると、担当教員が教室へとやって来て皆を席につかせ始めた。
「よし、皆席に着いたな。それじゃまず先に、来週月曜からの冬の修学旅行日程しおりを配る」
担当教員は前の列に後ろへと流すようにとしおりを渡し、私の元にもしおりが回って来た。
しおりは数ページだったが初日の集合場所から、各日程の行く場所や宿泊場所など簡易的に書かれていた。
また注意事故や事故に巻き込まれた際に行う行動なども、書かれていた。
へぇ~こう言う物を用意してくれるんだ。夏の時は特にそう言うのなかったけど、冬はあるんだな。
私はペラペラとしおりをめくりながら、内容を何度も読んでいると担当教員が黒板に映像を映し出し始めた。
「それじゃ早速、手元のしおりについて改めて話して行くぞ」
そして黒板の映像にて、冬の修学旅行各日程について映像が切り替わった。
『冬の修学旅行』 10日間の簡易日程
1日目 安らぎの城『ジュヴェリアヴァーベン城』付近に到着
到着後ホテルに向かい午後自由時間
2日目 班ごとに各スポットを回る自由時間
3日目 午前にチェックアウトし出発まで自由時間
午後は水の都『ニンレス』に向けて移動開始
夜は中間地点のホテルで一泊
4日目 午前にホテルを出発
午後には水の都『ニンレス』到着予定の為、その後各班にて観光
5日目 一日水の都『ニンレス』を自由観光
6日目 午前に孤島の古城と城下町で有名な『モ・サロ』に向けて出発
夕方には『モ・サロ』付近のホテルに到着(観光なし)
7日目 午前より『モ・サロ』の観光
午後から本格的に孤島の古城と城下町の観光
8日目 午前にホテルを出発 午後には『ベンベル』に到着(観光はなし)
夜は舞台鑑賞
9日目 芸術の都である『ベンベル』を一日班で観光
10日目 午前は自由時間 昼食後に学院へ向け帰路につく
「以上が、冬の修学旅行10日間の日程だ。それでこれからお前たちにやってもらいたいのが、班決めだ。五人一組を自由に作ってくれ。その班では、基本的に各観光を過ごしてもらう。決まった所から言いに来てくれ」
そう担当教員が口にすると、皆がぞろぞろと動き始め班作りを始めた。
私は有名な観光場所を回るのだとしおりを食い入るように見ていたので、動くのか遅れてしまった。
が、そんな私に声をかけて来たのは、モーガンだった。
「クリス、良かったら私と同じ班になりません?」
「え、私と?」
意外な人物からの誘いに最初は動揺したが、せっかく誘ってくれたんだから断る理由もないと思い、私はモーガンと班を組むことにした。
「私から言っておいてなんですが、本当に良かったんですか?」
「何で?」
「いや、他に一緒に班になりたい人がいたのではないかと思いまして」
「あーなるほど。俺特に考えてなくてさ、しおりの方に夢中で遅れちゃってさ。モーガンが声掛けてくれなかった、一人だったかもしれないし。それに、モーガンと一緒に観光するの楽しそうだなって思ったから」
「そう言って頂けるなら、良かったです」
と、私とモーガンが話しているとそこにシンとルークがやって来て、一緒の班にならないかと問いかけて来た。
私はモーガンの方を見ると、軽く頷いてくれたので、私も反対せずに二人と合併した班になった。
「これで四人か」
「うん、あと一人だね。どうするクリス?」
「え、俺? あー誰か空いている人は」
そう口にして私は周囲を見渡すが、だいたいがいくつかの班になりつつあり空いている人が見当たらない状況であった。
一人か……何となくパッと見だと一人な相手はいなさそうだけど。
するとそこへ自己主張激しくトウマが目の前にやって来て、私は驚いて軽くのけ反ってしまう。
「俺! 俺を入れてくれ! あと一人なんだろ? 俺じゃ、ダメか?」
「ビックリした……え、トウマまだ班作ってないのか?」
「いや、リーガとライラックに誘われたがクリスと――じゃなくて、たちと一緒に回りたいと思ってさ」
「そ、そうなのか」
私はルークやシン、ガードルの方を向き意見を聞いた。
「僕は構わないよ」
「私もです」
「……クリスがいいなら、俺はいいぞ」
「何で俺次第なんだよ、ルーク」
「だって、クリスがこの班の班長みたいな感じだったからな」
「いやいや、そんなのになった覚えはないから。まぁ、皆特に反対もないし、わざわざ誘いを断って回りたいと思って来てくれたんだし、この五人で班にしようか」
私の言葉を聞き、トウマが「よし!」と言ってガッツポーズをした。
その後、私が担当教員に伝えに行ったが、私が班長でいいのかと確認されたので、一度班長を決める為に皆の所に戻り改めて話し合った後、班長はトウマに引き受けてもらい、トウマが担当教員へとメンバーの報告に行ってもらった。
それから数分後に全班が決まるのだった。
五人一組の各班
班長:トウマ、ルーク、シン、モーガン、クリス
班長:ニック、ピース、フェルト、ガイル、ベックス
班長:アルジュ、シンリ、マックス、ケビン、ガウェン
班長:ノルマ、ヴァン、ガードル、ライラック、リーガ
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