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第363話 所有品と身に付けさせられていた物
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「なるほど。ルークがエルと言う学院に入って来た少女を寮に連れ込んで、皆に誤解を与えたと。本当は誰にもバレない様に学院の教員に話に行く予定だったんだな」
「はい、その通りです」
ルークがアルジュに変わりトウマに再度状況を確認すると、ルークはため息をついた。
「朝から何か様子が変だと思っていたが、そう言う事だったか」
「悪いルーク」
「俺だけに謝らないで、皆にも謝っておけ。変に騒ぎを起こしたんだからな」
ルークにそう言われてトウマは改めて皆に謝罪をした。
その後疑い過ぎた人たちがトウマに謝った。
そしてトウマの縄を解いた後、エルをどうするかについて話し始めた。
「トウマとしては、学院の教員に引き渡す事を考えていたんだよな?」
「ああ、少し事情を説明するのだが大変かもしれないが、一番安全かと思ってな」
確かにそう思うけど、エルちゃんが勝手に学院に入っていた事はちょっとした問題だよね? 少女だとしても、学院のセキュリティを超えて侵入しているんだし。
それを考えると何かしらお姉ちゃんの方に事情聴取とか色々とされる気がするんだよね。
学院は基本的に外部者が簡単に立ち入れない様に魔法が展開されており、外出時などはそれを一時的に無効にするしおり型の魔道具が渡され外に出た所でそこに待機している教員に渡す事になっているのだ。
その為簡単に学院に入り込む事は出来ないはずなのであるが、エルはそんなセキュリティを何故か超えて来ているという事実がある為、簡単に帰宅する事は出来ないのではと私は考えていた。
するとルークもその事について考えていたのか、トウマたちにそれを伝えた。
「確かにそうだな……言われてみれば、ここにエルが居ること自体があり得ないはずなんだった」
「何も問題なく帰宅するというのはあり得ないだろうな。そもそも、どうやって入って来たんだ?」
「そう言えば、そこまで詳しく聞いてなかったな」
「それなら今聞いて来たぞ」
そこへ現れたのはフェルトであった。
「聞いて来たって、エルにか?」
「ああ。ピースがお菓子あげている所で、俺が訊いたんだ。そしたら、こんなの持ってたぞ」
フェルトがそう言って私たちに見せて来たのは、外出時に渡されるしおり型の魔道具であった。
その後フェルトがエルから聞いた話では、偶然学院前の隅にその魔道具が落ちているのを見つけ、好奇心で学院に入ろうとしたら入れたらしい。
正門に関しては小柄な体型を活かして強引に抜けて入ったのだと答えたと、フェルトは口にした。
「なるほど。それならば彼女が学院に入れたのも納得だ。だが、外にその魔道具が落ちていると言う事はあり得るのか? 信じられないが」
「何かの偶然ですり抜けて落ちたんじゃないのか? 先生も気付かないうちに落としてたんだろう」
「そんな簡単に片づけていい問題なのか?」
ルークは少し学院側のセキュリティ意識に危機感を持っていたが、他の者はそこまで問題的には思っていなかった。
私としてもルークと同じ様に少し危機感を持っていた。
もし学院側が張っている魔法を超えられたとしても周囲は壁で、正門も存在しているのでそう簡単には中には入れないと思うが、どんな奴がどんな目的で学院にやって来るか分からず直近で侵入者事件も起きていたので、私はそう思ったのである。
それに以前の侵入者事件以降、更にセキュリティ面は強化したとしていたが、そんなセキュリティを無効に出来る魔道具が外に落ちていると分かり、ルークの強い危機感に私は共感した。
だが、今ここでそれについて話し合いをしても何も変わる事はないと思い私はあまり追求はせずにいた。
するとルークもそれに気付いたのか、話す場はここではないと思いその話は一度後回しにしたのだった。
「あと彼女が持っていたのは、その魔道具だけじゃなくて、メモ書きがあったんだ」
「メモ書き?」
「どうやらお姉ちゃんがこっそりと忍ばせておいた物ぽくってな、迷子やはぐれた時に会えるように集合場所が書かれていたんだ。だから、この場所に行けば彼女のお姉ちゃんに会えるかもな」
「マジか。場所は何処なんだ?」
「はっきりとは書かれてないが、学院から反対側の地区だな。彼女が直接行けば、もう少し正確な位置が分かるかもしれないけどな」
トウマはフェルトが取り出したメモを見る為に近付いて行く。
他の者は、エルの元へと行ったり持っていた魔道具を見ていたり、トウマと共にメモを見たりとバラバラと動き始めた。
そんな中ルークはその場で座ったまま難しい顔をしていたので、もしかして先程の事を考えているのではと思い私はこっそりと声を掛けた。
「ルーク、もしかしてさっきの魔道具が落ちてた事について考えていた?」
「クリス。ああ、去年は色々とあったし、また何が起こるか分からないからな」
「そうだな。俺もそれについては考えていたよ。もし今回の魔道具が落ちていた件を話すのなら、タツミ先生にしたらどうかな?」
「タツミに?」
「うん。担当教員に伝えてごたごたしてもらうよりも、マイナ学院とも直接話したりするタツミ先生の方が全体的に危機感が伝わるんじゃないかと思ってさ」
「……一理あるな。分かった、魔道具の方は俺の方で一度タツミに話をしてみるよ」
するとルークは皆に魔道具の件については、タツミとは名前を出さずに教員にルークが話すとして魔道具を預かるのだった。
ルークはそのままトウマに、この後どうするのかを改めて問いかけた。
トウマはルークから問いかけられた後、エルの方に視線を向けるとエルが笑顔で自分の名を呼びながら手を振っている姿が目に入り、軽く手を振り返した。
そしてトウマはフェルトから見せてもらったエルが持っていたメモ書きを見た後、決心したのか口を開いた。
「俺は、エルを直接お姉ちゃんの元へと返してやりたい。このまま勝手に返すのはよくないかもしれないが、それがエルの事を考えるといいんじゃないかと思う。自分で騒ぎを持ち込んでおいて、勝手な事かもしれないが皆手伝ってくれないか?」
トウマがそう言って頭を下げると、皆黙ったままトウマを見つめていると、ニックが声を掛けた。
「次期寮長にそこまでされたら、断りずらいな。それに手を貸すとしても、ここまで騒ぎにしておいて無償って言うのは虫が良すぎるよな次期副寮長?」
ニックがルークに話を振ると、ルークが「そうだな」と口にした。
「うっ……分かった。大食堂のデザートどれでも好きなの一品奢ってやる! これでどうだ!」
「乗った!」
それに一番最初に反応したのはピースであり、遅れて皆が笑顔で乗り始めるのだった。
「くぅ~俺のポイントが……」
「まぁ、これも経験って事だな」
「フェルト、人事だからってニヤニヤするなよ」
「いや~悪い悪い。あ、もちろん俺も手伝うから、デザートよろしくな次期寮長」
「あーもう! お前ら奢ってやるんだから、しっかりと手伝えよ! 次期寮長命令だぞ!」
その言葉に周囲の皆は笑顔で「寮長権限乱用だ」「開き直ったのかよ」などとトウマをいじる言葉が聞こえるのだった。
私は皆がそんな事を言いつつも協力的な態度でトウマの周り集まり出すのを見つめていると、ルークがトウマの方を見ながら口を開いた。
「あの雰囲気はトウマにしか出せないな」
「何だ、次期寮長に嫉妬してるのか?」
「そんな訳ねぇだろ。改めてトウマが、次期寮長で間違ってなかったなと思っただけだ」
それから私たちは、『エルを学院からバレずに連れだしてお姉ちゃんに会わせよう作戦』としてどういう風に行動すべきかを皆で話し合い作戦を練り、実行へと移すのだった。
「はい、その通りです」
ルークがアルジュに変わりトウマに再度状況を確認すると、ルークはため息をついた。
「朝から何か様子が変だと思っていたが、そう言う事だったか」
「悪いルーク」
「俺だけに謝らないで、皆にも謝っておけ。変に騒ぎを起こしたんだからな」
ルークにそう言われてトウマは改めて皆に謝罪をした。
その後疑い過ぎた人たちがトウマに謝った。
そしてトウマの縄を解いた後、エルをどうするかについて話し始めた。
「トウマとしては、学院の教員に引き渡す事を考えていたんだよな?」
「ああ、少し事情を説明するのだが大変かもしれないが、一番安全かと思ってな」
確かにそう思うけど、エルちゃんが勝手に学院に入っていた事はちょっとした問題だよね? 少女だとしても、学院のセキュリティを超えて侵入しているんだし。
それを考えると何かしらお姉ちゃんの方に事情聴取とか色々とされる気がするんだよね。
学院は基本的に外部者が簡単に立ち入れない様に魔法が展開されており、外出時などはそれを一時的に無効にするしおり型の魔道具が渡され外に出た所でそこに待機している教員に渡す事になっているのだ。
その為簡単に学院に入り込む事は出来ないはずなのであるが、エルはそんなセキュリティを何故か超えて来ているという事実がある為、簡単に帰宅する事は出来ないのではと私は考えていた。
するとルークもその事について考えていたのか、トウマたちにそれを伝えた。
「確かにそうだな……言われてみれば、ここにエルが居ること自体があり得ないはずなんだった」
「何も問題なく帰宅するというのはあり得ないだろうな。そもそも、どうやって入って来たんだ?」
「そう言えば、そこまで詳しく聞いてなかったな」
「それなら今聞いて来たぞ」
そこへ現れたのはフェルトであった。
「聞いて来たって、エルにか?」
「ああ。ピースがお菓子あげている所で、俺が訊いたんだ。そしたら、こんなの持ってたぞ」
フェルトがそう言って私たちに見せて来たのは、外出時に渡されるしおり型の魔道具であった。
その後フェルトがエルから聞いた話では、偶然学院前の隅にその魔道具が落ちているのを見つけ、好奇心で学院に入ろうとしたら入れたらしい。
正門に関しては小柄な体型を活かして強引に抜けて入ったのだと答えたと、フェルトは口にした。
「なるほど。それならば彼女が学院に入れたのも納得だ。だが、外にその魔道具が落ちていると言う事はあり得るのか? 信じられないが」
「何かの偶然ですり抜けて落ちたんじゃないのか? 先生も気付かないうちに落としてたんだろう」
「そんな簡単に片づけていい問題なのか?」
ルークは少し学院側のセキュリティ意識に危機感を持っていたが、他の者はそこまで問題的には思っていなかった。
私としてもルークと同じ様に少し危機感を持っていた。
もし学院側が張っている魔法を超えられたとしても周囲は壁で、正門も存在しているのでそう簡単には中には入れないと思うが、どんな奴がどんな目的で学院にやって来るか分からず直近で侵入者事件も起きていたので、私はそう思ったのである。
それに以前の侵入者事件以降、更にセキュリティ面は強化したとしていたが、そんなセキュリティを無効に出来る魔道具が外に落ちていると分かり、ルークの強い危機感に私は共感した。
だが、今ここでそれについて話し合いをしても何も変わる事はないと思い私はあまり追求はせずにいた。
するとルークもそれに気付いたのか、話す場はここではないと思いその話は一度後回しにしたのだった。
「あと彼女が持っていたのは、その魔道具だけじゃなくて、メモ書きがあったんだ」
「メモ書き?」
「どうやらお姉ちゃんがこっそりと忍ばせておいた物ぽくってな、迷子やはぐれた時に会えるように集合場所が書かれていたんだ。だから、この場所に行けば彼女のお姉ちゃんに会えるかもな」
「マジか。場所は何処なんだ?」
「はっきりとは書かれてないが、学院から反対側の地区だな。彼女が直接行けば、もう少し正確な位置が分かるかもしれないけどな」
トウマはフェルトが取り出したメモを見る為に近付いて行く。
他の者は、エルの元へと行ったり持っていた魔道具を見ていたり、トウマと共にメモを見たりとバラバラと動き始めた。
そんな中ルークはその場で座ったまま難しい顔をしていたので、もしかして先程の事を考えているのではと思い私はこっそりと声を掛けた。
「ルーク、もしかしてさっきの魔道具が落ちてた事について考えていた?」
「クリス。ああ、去年は色々とあったし、また何が起こるか分からないからな」
「そうだな。俺もそれについては考えていたよ。もし今回の魔道具が落ちていた件を話すのなら、タツミ先生にしたらどうかな?」
「タツミに?」
「うん。担当教員に伝えてごたごたしてもらうよりも、マイナ学院とも直接話したりするタツミ先生の方が全体的に危機感が伝わるんじゃないかと思ってさ」
「……一理あるな。分かった、魔道具の方は俺の方で一度タツミに話をしてみるよ」
するとルークは皆に魔道具の件については、タツミとは名前を出さずに教員にルークが話すとして魔道具を預かるのだった。
ルークはそのままトウマに、この後どうするのかを改めて問いかけた。
トウマはルークから問いかけられた後、エルの方に視線を向けるとエルが笑顔で自分の名を呼びながら手を振っている姿が目に入り、軽く手を振り返した。
そしてトウマはフェルトから見せてもらったエルが持っていたメモ書きを見た後、決心したのか口を開いた。
「俺は、エルを直接お姉ちゃんの元へと返してやりたい。このまま勝手に返すのはよくないかもしれないが、それがエルの事を考えるといいんじゃないかと思う。自分で騒ぎを持ち込んでおいて、勝手な事かもしれないが皆手伝ってくれないか?」
トウマがそう言って頭を下げると、皆黙ったままトウマを見つめていると、ニックが声を掛けた。
「次期寮長にそこまでされたら、断りずらいな。それに手を貸すとしても、ここまで騒ぎにしておいて無償って言うのは虫が良すぎるよな次期副寮長?」
ニックがルークに話を振ると、ルークが「そうだな」と口にした。
「うっ……分かった。大食堂のデザートどれでも好きなの一品奢ってやる! これでどうだ!」
「乗った!」
それに一番最初に反応したのはピースであり、遅れて皆が笑顔で乗り始めるのだった。
「くぅ~俺のポイントが……」
「まぁ、これも経験って事だな」
「フェルト、人事だからってニヤニヤするなよ」
「いや~悪い悪い。あ、もちろん俺も手伝うから、デザートよろしくな次期寮長」
「あーもう! お前ら奢ってやるんだから、しっかりと手伝えよ! 次期寮長命令だぞ!」
その言葉に周囲の皆は笑顔で「寮長権限乱用だ」「開き直ったのかよ」などとトウマをいじる言葉が聞こえるのだった。
私は皆がそんな事を言いつつも協力的な態度でトウマの周り集まり出すのを見つめていると、ルークがトウマの方を見ながら口を開いた。
「あの雰囲気はトウマにしか出せないな」
「何だ、次期寮長に嫉妬してるのか?」
「そんな訳ねぇだろ。改めてトウマが、次期寮長で間違ってなかったなと思っただけだ」
それから私たちは、『エルを学院からバレずに連れだしてお姉ちゃんに会わせよう作戦』としてどういう風に行動すべきかを皆で話し合い作戦を練り、実行へと移すのだった。
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