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第272話 第二期期末試験⑱~命を懸けた博打作戦~
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「よ~し、そろそろ行くぞ後輩君たち」
手首をプラプラとさせながら、イルダがそう言うとノルマたちは構えた直後、イルダは瞬時にアルジュへ踏み込み右拳を突き出し始めていた。
アルジュが反応し始めた時には、既に懐に入り込まれており避ける事は出来ないと理解し、咄嗟に拳を防ごうと両腕で防御姿勢をとる。
そこへイルダの拳が叩き込まれると、アルジュは魔力の網へと吹き飛ばされるも、魔力の網は柔らかい為ぶつかると前へと弾かれる様に飛ばされる。
「っ! いや、これ――」
アルジュが跳ね返った際には、イルダが後ろ回し蹴りの動きをし始めていた。
その光景は、まさに揺れ動くサンドバックであった。
その事にアルジュは気付いていたが、どうする事も出来ず反動で一直線にイルダの元へと向かっていた。
するとそれを防ぐように、ノルマがアルジュに向けて『ストーム』を放ち、向きを変えイルダの攻撃をかわさせた。
「アルジュ!」
「分かってる!」
直後、ノルマとアルジュが同時にイルダに向かって『フレイム』と『ブリザード』を放つ。
2人は事前に打ち合わせをしていたかの様に、攻撃動作に入っていた。
その訳は、ノルマたちが事前に耳にかけていた通信型魔道具のお陰であり、ノルマがアルジュに魔法を放ったのも通信でやり取りをし、今の攻撃も連絡をしていたのだった。
しかしイルダは2人の攻撃を飛び上がり避けるが、それを読んでいたのかシンが飛び上がったイルダに向け『バースト』を放つ。
「っ!?」
シンが放った魔法は宙にいたイルダに直撃する。
この攻撃もシンが、偶然放ったのではなくアルジュとノルマからの作戦のうちであったが、必ずしもそうなるとは限らない為避けた方へと攻撃する作戦内容だった。
だがそれを臨機応変に対応できたのは、シンの実力であった。
「(ナイス、シン!)」
「(これはダメージ与えれたんじゃないのか?)」
と、アルジュとノルマが通信型魔道具でシンと会話をしていると、魔法が直撃したイルダが爆風の中から飛び出て来た。
そのまま3人が居ない方へと着地する。
「いや~危ない危ない。いい連携じゃないか」
「(おいおい、マジか……)」
「(全然無傷じゃん)」
「(と言うか、まだまだ余裕そうだね)」
ノルマたちはイルダの無傷状態に、少し絶望しているとイルダが急にあくびをし始めた。
「あ~あれ? 何か急に疲れが来たな……」
その姿を見たアルジュは瞬時に作戦を考え、2人に伝えるのだった。
「(えっ……それどうなの?)」
「(確かに、可能性がない訳じゃなさそうだけど……)」
「(それ以外に、どうこの状況を乗り切るんだ? もう僕には浮かばないぞ)」
「(で、でも、それって要はイルダ寮長次第でしょ?)」
「(博打ってやつ?)」
「(勝てる見込みがゼロの相手に、博打以外の何があるんだよ? 他に作戦がなければ、直ぐに実行するぞ)」
アルジュの言葉にノルマもシンも新しい作戦などなかったため、アルジュの博打作戦が実施されるのだった。
その作戦内容とは、イルダを疲れさせて電池切れにさせる事であった。
イルダの生活リズムは元々夜型であり、試験中の今はイルダにとっては寝ている時間。
その為、最初に会った時もウトウトしていたのだとアルジュは結びつけ、更には大運動会の時も似たような現象があった事を思い出し、この作戦を思い付いたのであった。
その後3人は一斉に来た道を再び全力疾走で戻り始めると言う、最初の時と全く同じ作戦を始めた。
「っ!? なっ……ま、また逃げるのか?」
ノルマたちの行動にイルダも少し眠そうにしていた目を開き、驚きため息をつく。
「あ~もう。走ると疲れるって言ってるじゃん。それに少し眠くなって来たし、早く役目を果たさないと……」
イルダはもうその時点で、少し眠くなって来ていたのか最後の方は口を少しもごもごする様に呟いていた。
そして、眠くなりかけている顔を軽く叩き、ノルマたちを追い始めた。
その結果、先程と同じ様にイルダがノルマたちの行く手を魔力の網で塞ぎ完全に追い詰める。
更には動けない様に、3人に対しても魔力の網を放ちその場に棒立ちにさせた。
「はぁー……はぁー……もう逃げられないよ。と言うか、かなり疲れた……」
そう言うとイルダは大きくあくびをした。
「うっ! ダメだ、動けねぇ!」
「全然切れない。どうなってるのさ、この魔力」
ノルマたちが何とか抜け出そうとジタバタしていたが、抜け出せる事はなかった。
一方イルダは、目が少しトロンとし始め、考えがごちゃごちゃになり始めていた。
「やばい。寝る前に邪魔者としての役目を果たさないと……しっかり、息の音を止めないと……」
「ん? 今、かなり物騒な事言わなかった、イルダ寮長」
「えっ? 何? 聞こえなかった」
「だから、今息の音を止めるとか言ってなかったかって」
「そんな事言ってるの!? 何かと考えが混同し始めるんじゃないの? 眠くてさ!」
シンの慌てる様な言葉に、アルジュとノルマも「そうかもしれない」と真っ青になりながら呟いた。
「と、とりあえずイルダ寮長を起こすぞ! 大声で叫ぶぞ!」
アルジュの言葉に2人は頷き、大声でイルダを呼ぶがその声はイルダに届いておらずイルダは、真正面に位置するアルジュに向けて攻撃態勢をとった。
そのかまえは、今までに見せた事のないかまえで完全に何かを仕留める時のかまえをとっていた。
「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!!」
「イルダ寮長ー! 起きてくださーい! 聞こえてますかー?」
「イルダ寮長!」
ノルマとシンが声を掛け続けるも、イルダは全く動きを止めずに遂にはアルジュ目掛けて強く地面を蹴って距離を詰めて来た。
そして勢いよく右手刀をアルジュの首目掛けて突きだした。
「あっ、死ぬ」
とアルジュが思った直後だった。
イルダの体が突然斜めに倒れ始め、アルジュに右手刀が届く前にそのままアルジュの真横を滑る様に倒れるのだった。
まさかの出来事にノルマとシンは目を見開いていた。
そしてアルジュは瞑っていた目を開き、真横に倒れているイルダを見て驚く。
「……え? 何? どう言う、状況?」
「あ~……分からないけど、とりあえず助かったんだと思う」
すると、イルダから寝息が聞こえて来て3人は大きく安堵の息をついた。
直後、魔力の網が溶ける様に全て消え拘束もなくなった3人は恐る恐るイルダに近付く。
「ほ、本当に寝てる……」
「これは作戦が上手く行ったって事でいいの?」
「そうじゃない? でも、アルジュは九死に一生って感じじゃない?」
「本当だよ! マジで死んだと思ったよ。本当に命を仕留めに来る目立ったんだぞ!」
「とりあえず、早くここから離れない? これでまた起きられたら、嫌だし」
シンの言葉にアルジュとノルマは大きく同意し、大きな音を立てずに立ち去ろうとすると、遠くから大きな爆発音が聞こえてくるのだった。
まさかの音にイルダが目を覚ましたのではないかと、ゆっくりと振り返るがイルダは未だに眠っていた。
「ふ~……とりあえず、早く行くぞ」
アルジュの言葉に2人は頷き、急ぎ足でその場から立ち去って行くのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「うっっうぅ……」
トウマはボロボロの体で立ち上がろうとしており、その視線の先にはオービンが立っていた。
「まだやるかい? トウマ君」
そう言オービンの視線には、既に虫の息状態のトウマとその背後に倒れて動かないリーガとライラックの姿があるのだった。
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「っ! いや、これ――」
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その光景は、まさに揺れ動くサンドバックであった。
その事にアルジュは気付いていたが、どうする事も出来ず反動で一直線にイルダの元へと向かっていた。
するとそれを防ぐように、ノルマがアルジュに向けて『ストーム』を放ち、向きを変えイルダの攻撃をかわさせた。
「アルジュ!」
「分かってる!」
直後、ノルマとアルジュが同時にイルダに向かって『フレイム』と『ブリザード』を放つ。
2人は事前に打ち合わせをしていたかの様に、攻撃動作に入っていた。
その訳は、ノルマたちが事前に耳にかけていた通信型魔道具のお陰であり、ノルマがアルジュに魔法を放ったのも通信でやり取りをし、今の攻撃も連絡をしていたのだった。
しかしイルダは2人の攻撃を飛び上がり避けるが、それを読んでいたのかシンが飛び上がったイルダに向け『バースト』を放つ。
「っ!?」
シンが放った魔法は宙にいたイルダに直撃する。
この攻撃もシンが、偶然放ったのではなくアルジュとノルマからの作戦のうちであったが、必ずしもそうなるとは限らない為避けた方へと攻撃する作戦内容だった。
だがそれを臨機応変に対応できたのは、シンの実力であった。
「(ナイス、シン!)」
「(これはダメージ与えれたんじゃないのか?)」
と、アルジュとノルマが通信型魔道具でシンと会話をしていると、魔法が直撃したイルダが爆風の中から飛び出て来た。
そのまま3人が居ない方へと着地する。
「いや~危ない危ない。いい連携じゃないか」
「(おいおい、マジか……)」
「(全然無傷じゃん)」
「(と言うか、まだまだ余裕そうだね)」
ノルマたちはイルダの無傷状態に、少し絶望しているとイルダが急にあくびをし始めた。
「あ~あれ? 何か急に疲れが来たな……」
その姿を見たアルジュは瞬時に作戦を考え、2人に伝えるのだった。
「(えっ……それどうなの?)」
「(確かに、可能性がない訳じゃなさそうだけど……)」
「(それ以外に、どうこの状況を乗り切るんだ? もう僕には浮かばないぞ)」
「(で、でも、それって要はイルダ寮長次第でしょ?)」
「(博打ってやつ?)」
「(勝てる見込みがゼロの相手に、博打以外の何があるんだよ? 他に作戦がなければ、直ぐに実行するぞ)」
アルジュの言葉にノルマもシンも新しい作戦などなかったため、アルジュの博打作戦が実施されるのだった。
その作戦内容とは、イルダを疲れさせて電池切れにさせる事であった。
イルダの生活リズムは元々夜型であり、試験中の今はイルダにとっては寝ている時間。
その為、最初に会った時もウトウトしていたのだとアルジュは結びつけ、更には大運動会の時も似たような現象があった事を思い出し、この作戦を思い付いたのであった。
その後3人は一斉に来た道を再び全力疾走で戻り始めると言う、最初の時と全く同じ作戦を始めた。
「っ!? なっ……ま、また逃げるのか?」
ノルマたちの行動にイルダも少し眠そうにしていた目を開き、驚きため息をつく。
「あ~もう。走ると疲れるって言ってるじゃん。それに少し眠くなって来たし、早く役目を果たさないと……」
イルダはもうその時点で、少し眠くなって来ていたのか最後の方は口を少しもごもごする様に呟いていた。
そして、眠くなりかけている顔を軽く叩き、ノルマたちを追い始めた。
その結果、先程と同じ様にイルダがノルマたちの行く手を魔力の網で塞ぎ完全に追い詰める。
更には動けない様に、3人に対しても魔力の網を放ちその場に棒立ちにさせた。
「はぁー……はぁー……もう逃げられないよ。と言うか、かなり疲れた……」
そう言うとイルダは大きくあくびをした。
「うっ! ダメだ、動けねぇ!」
「全然切れない。どうなってるのさ、この魔力」
ノルマたちが何とか抜け出そうとジタバタしていたが、抜け出せる事はなかった。
一方イルダは、目が少しトロンとし始め、考えがごちゃごちゃになり始めていた。
「やばい。寝る前に邪魔者としての役目を果たさないと……しっかり、息の音を止めないと……」
「ん? 今、かなり物騒な事言わなかった、イルダ寮長」
「えっ? 何? 聞こえなかった」
「だから、今息の音を止めるとか言ってなかったかって」
「そんな事言ってるの!? 何かと考えが混同し始めるんじゃないの? 眠くてさ!」
シンの慌てる様な言葉に、アルジュとノルマも「そうかもしれない」と真っ青になりながら呟いた。
「と、とりあえずイルダ寮長を起こすぞ! 大声で叫ぶぞ!」
アルジュの言葉に2人は頷き、大声でイルダを呼ぶがその声はイルダに届いておらずイルダは、真正面に位置するアルジュに向けて攻撃態勢をとった。
そのかまえは、今までに見せた事のないかまえで完全に何かを仕留める時のかまえをとっていた。
「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!!」
「イルダ寮長ー! 起きてくださーい! 聞こえてますかー?」
「イルダ寮長!」
ノルマとシンが声を掛け続けるも、イルダは全く動きを止めずに遂にはアルジュ目掛けて強く地面を蹴って距離を詰めて来た。
そして勢いよく右手刀をアルジュの首目掛けて突きだした。
「あっ、死ぬ」
とアルジュが思った直後だった。
イルダの体が突然斜めに倒れ始め、アルジュに右手刀が届く前にそのままアルジュの真横を滑る様に倒れるのだった。
まさかの出来事にノルマとシンは目を見開いていた。
そしてアルジュは瞑っていた目を開き、真横に倒れているイルダを見て驚く。
「……え? 何? どう言う、状況?」
「あ~……分からないけど、とりあえず助かったんだと思う」
すると、イルダから寝息が聞こえて来て3人は大きく安堵の息をついた。
直後、魔力の網が溶ける様に全て消え拘束もなくなった3人は恐る恐るイルダに近付く。
「ほ、本当に寝てる……」
「これは作戦が上手く行ったって事でいいの?」
「そうじゃない? でも、アルジュは九死に一生って感じじゃない?」
「本当だよ! マジで死んだと思ったよ。本当に命を仕留めに来る目立ったんだぞ!」
「とりあえず、早くここから離れない? これでまた起きられたら、嫌だし」
シンの言葉にアルジュとノルマは大きく同意し、大きな音を立てずに立ち去ろうとすると、遠くから大きな爆発音が聞こえてくるのだった。
まさかの音にイルダが目を覚ましたのではないかと、ゆっくりと振り返るがイルダは未だに眠っていた。
「ふ~……とりあえず、早く行くぞ」
アルジュの言葉に2人は頷き、急ぎ足でその場から立ち去って行くのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「うっっうぅ……」
トウマはボロボロの体で立ち上がろうとしており、その視線の先にはオービンが立っていた。
「まだやるかい? トウマ君」
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