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第174話 鉄人ドウラ
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トウマの発言にラーウェンは口が開いたままであった。
それを見たトウマは、軽くルークに体を寄せて小声で話し掛けた。
「おいルーク。何か飽きられている様な感じがするんだが、気のせいか?」
「大丈夫だろ。たぶん」
「たぶんって……あんなに焚き付けておいて頼りないこと言うなよ」
「やるのを決めたのはトウマだろうが。俺の責任にするなよ」
「そ、そうだけどよ」
2人がこそこそと話していると、ラーウェンが開いていた口を一度閉じてトウマに声を掛けた。
「何を言われたか知らないけど、兄弟喧嘩だ? 態度を改めさせるだ? どの口が言ってんだよトウマ。お前ごときが俺に勝つつもりかよ?」
「お、俺は! もうお前から逃げないと覚悟を決めてここに来たんだよ! いい加減、鬱陶しいんだよお前の変ないびりが! だから、ここで決着をつける!」
するとラーウェンがボソッと呟いた。
「逃げたお前が何を今更言ってるんだよ。お前のせいでうちはおかしくなってるんだよ」
そして最後に小さく舌打ちをするラーウェンを、隣でドウラが一瞬目線を向けるも直ぐに前に向けた。
一方でトウマは威勢よく言い切った後、ルークが軽く肘でトウマを突いた。
「言えるじゃないかよ」
「あれは勢いだよ。今にも両足が震えて生まれたての小鹿になりそうな気分だ」
そこでアナウンスが流れ、ルールが説明された。
試合ルールは簡単で、代表者とパートナーの2人が戦闘不能になるか、代表者が先に戦闘不能になれば相手の勝利。
また、降参も認められている為、その場合にも相手の勝利となる。
そしてルールに両者が納得した所で、試合開始までのカウントダウンが始まった。
「トウマ、作戦はさっき話した通りだぞ」
「あぁ。でも、どんな結果でも文句は言うなよ」
「お前が全力でやれば言わねえよ」
「全力ね……まぁ、あそこ言っちまったからには、一発くらい入れてやるよ」
ルークとトウマは戦闘態勢を構えると、相手はラーウェンの前にドウラが出て来て立ち塞がる様に立ち、戦闘態勢を構えた。
その後カウントダウンがゼロになり、試合開始の合図が会場中に鳴り響いた。
直後、一番先に動いたのはルークであった。
ルークは一直線にドウラへと向かって行きつつ『バースト』の魔法を放つも、それはドウラが鉄の盾を一瞬で創り出し防いだ。
「(流石は『鉄人』。鉄に特化したサポートをするな)」
ドウラ・ベインズ、別名『鉄人』と呼ばれているシリウス魔法学院第2学年のNo2である。
彼が『鉄人』と呼ばれているのは、鉄を自在に創り出せる魔法を操り、それを素質のあった魔力創造と技量の高さから防具や武具と言った作製を行い、防御と言った面では最強と言われているからだ。
基本的には防御担当としてラーウェンとバディを組むことが多い。
また、ドウラ自身も攻撃魔法も使えるが威力を比べるとそこまで高くないので、あまり使う機会がないので使っていないだけである。
先程のルークの攻撃も、瞬時に片手から5センチ程の鉄を創り出し、魔力創造で大雑把な盾へと変化させ、魔力技量で放たれた魔法に耐えられる盾へと変化させていたのだ。
「(目で見るよりも、想像以上に威力の高い魔法だ。次はもう少し厚く創るべきか)」
と、ドウラがそんな事を思いつつ創り出した盾を小さくし、片腕に装備するとそこにルークが一気に距離を詰めて殴り掛かる。
咄嗟にドウラは盾を装備した腕を前に出して防ぐ。
「こっから先には行かせない」
「なら、俺を最初から拒絶するべきだったな」
するとルークはドウラの盾を付けていない方の腕を掴み、ラーウェンの前から真横に放り投げるとその方向へルークも走り出した。
ドウラは、まさかの行動に驚く。
「(どう言う事だ? 何故ルークは俺の方へ向かって来る?)」
宙で体勢を直ぐに立て直し、着地と同時に両手で鉄を創り出し二重の鉄の盾を創り出す。
そこにルークは勢いをつけたまま右腕を振りかざす。
「(試作技、魔力一点集中)」
ルークはドウラが二重に創りだした鉄の盾目掛けて、魔力を一時的に一点集中した右拳を叩き込んだ。
直後、ズンッと重い音が大きく響くとドウラが後方へ少し押されていたが、二重の鉄の盾は健在であった。
だがルークから見て鉄の盾は、自身が拳を叩き込んだ箇所は大きく凹みが出来ているのが確認出来ていた。
「(くっ、やっぱり見様見真似でダイモン寮長の様な事は出来ないか……でも、威力は一時的にだが上がったか)」
ルークは軽く右手を振りつつ、後方の視線を気にしていたがこちらに攻撃をしてくる気配はなかったので、直ぐにドウラの方へと意識を向けた。
そしてドウラは、未だに二重の鉄の盾を出現したまま先程のルークの攻撃を改めて分析していた。
「(素手であの威力? いや、あの感じは魔力を拳から放出していたか。確かそんな魔力と体術を組み合わせた人が、そっちの学院にいたな。その人にでも倣ったか? いや、今はそれよりもルークの行動だ)」
するとドウラは二重の鉄の盾を解除し、創り出した鉄を消し去った。
「(どうした俺の方を攻める? あのままラーウェンを一気に攻められたはず。だが、そうはせずにパートナーにラーウェンと当てさせた? ラーウェンもルークを攻撃する気もないようだし、何なんだ……で一番は、ラーウェンとあのトウマと言うのはどう言う関係なんだ?)」
そんな風に、ドウラがごちゃごちゃと考えている時に当のトウマとラーウェンは全く動かずに相手を見ていると、ラーウェンが口を開いた。
「トウマ、お前の実力で俺と一騎打ちは無謀過ぎるんじゃないのか? ただお前の惨めさが世間に伝わるだけだぞ。今なら、まだ間に合うぞ。俺は親切で言ってやってるんだぞ」
「何が親切だ。そんなこと言って、お前はまた俺をグチグチと陰湿な事で揺さぶって、気晴らしでもするんだろ? お前のストレスを俺で発散するな」
「ストレス発散だと……ふざけるなよ。今まで勝手に怯えて、避けてたのはどこのどいつだよ。お前のせいでうちはグチャグチャなんだよ。お前さえいなければ良かったんだよ……それなのに、お前は何せぬ顔で昔の事を隠して普通に過ごしてるじゃねぇかよ。そんなの許せるか? 何で俺だけこんな思いをしなきゃいけねぇんだよ」
その時のラーウェンの瞳は、トウマを憎しみ憎悪に染まったドス黒い色をしていた。
トウマはその瞳を見て唾を飲み込んだ。
「(そんな目で俺を見るなよ。ったく、何で俺のせいになってるんだよ。あのオヤジ、全然ラーウェンに向き合ってねぇじゃねかよ。てか、どうせあの正妻の方があることない事、色々吹き込んだろうな……はぁ~何してんだ俺)」
とトウマが小さくため息をつくと、ラーウェンが右手にどこからともなく剣を出現させていた。
その剣は普通の鉄の剣という物ではなく、全身が薄い水色をしている剣であった。
「魔力の剣か……やっぱり、そう来るよね……」
「……そうか。トウマ、お前は俺のこの気持ちを晴らす為に、生贄になりに来てくれたのか。そうか、そうだったのか。それなら、何ていい兄さんなんだ。あはは。あははははは。なら、存分に兄弟喧嘩をしようじゃないか!」
そう言うとラーウェンは一直線にトウマに向かって行き、魔力の剣でトウマの首元を真横に振り抜く。
トウマは寸前の所で魔力の剣をかわすも、そのままラーウェンに蹴り飛ばされてしまう。
「(あ~……これ、何て言うんだっけ? え~と……あ、そうそう。情緒不安定だ)」
「兄さん、喧嘩なんだから歯向かって来てよ。ねぇ!」
蹴り飛ばされたトウマは綺麗に受け身をとり、直ぐに立ち上がり戦闘態勢をとるも、少し縮こまった感じであった。
「(えっ、ちょっと想像を超える怖さなんですけど俺の弟……)」
それを見たトウマは、軽くルークに体を寄せて小声で話し掛けた。
「おいルーク。何か飽きられている様な感じがするんだが、気のせいか?」
「大丈夫だろ。たぶん」
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「やるのを決めたのはトウマだろうが。俺の責任にするなよ」
「そ、そうだけどよ」
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そして最後に小さく舌打ちをするラーウェンを、隣でドウラが一瞬目線を向けるも直ぐに前に向けた。
一方でトウマは威勢よく言い切った後、ルークが軽く肘でトウマを突いた。
「言えるじゃないかよ」
「あれは勢いだよ。今にも両足が震えて生まれたての小鹿になりそうな気分だ」
そこでアナウンスが流れ、ルールが説明された。
試合ルールは簡単で、代表者とパートナーの2人が戦闘不能になるか、代表者が先に戦闘不能になれば相手の勝利。
また、降参も認められている為、その場合にも相手の勝利となる。
そしてルールに両者が納得した所で、試合開始までのカウントダウンが始まった。
「トウマ、作戦はさっき話した通りだぞ」
「あぁ。でも、どんな結果でも文句は言うなよ」
「お前が全力でやれば言わねえよ」
「全力ね……まぁ、あそこ言っちまったからには、一発くらい入れてやるよ」
ルークとトウマは戦闘態勢を構えると、相手はラーウェンの前にドウラが出て来て立ち塞がる様に立ち、戦闘態勢を構えた。
その後カウントダウンがゼロになり、試合開始の合図が会場中に鳴り響いた。
直後、一番先に動いたのはルークであった。
ルークは一直線にドウラへと向かって行きつつ『バースト』の魔法を放つも、それはドウラが鉄の盾を一瞬で創り出し防いだ。
「(流石は『鉄人』。鉄に特化したサポートをするな)」
ドウラ・ベインズ、別名『鉄人』と呼ばれているシリウス魔法学院第2学年のNo2である。
彼が『鉄人』と呼ばれているのは、鉄を自在に創り出せる魔法を操り、それを素質のあった魔力創造と技量の高さから防具や武具と言った作製を行い、防御と言った面では最強と言われているからだ。
基本的には防御担当としてラーウェンとバディを組むことが多い。
また、ドウラ自身も攻撃魔法も使えるが威力を比べるとそこまで高くないので、あまり使う機会がないので使っていないだけである。
先程のルークの攻撃も、瞬時に片手から5センチ程の鉄を創り出し、魔力創造で大雑把な盾へと変化させ、魔力技量で放たれた魔法に耐えられる盾へと変化させていたのだ。
「(目で見るよりも、想像以上に威力の高い魔法だ。次はもう少し厚く創るべきか)」
と、ドウラがそんな事を思いつつ創り出した盾を小さくし、片腕に装備するとそこにルークが一気に距離を詰めて殴り掛かる。
咄嗟にドウラは盾を装備した腕を前に出して防ぐ。
「こっから先には行かせない」
「なら、俺を最初から拒絶するべきだったな」
するとルークはドウラの盾を付けていない方の腕を掴み、ラーウェンの前から真横に放り投げるとその方向へルークも走り出した。
ドウラは、まさかの行動に驚く。
「(どう言う事だ? 何故ルークは俺の方へ向かって来る?)」
宙で体勢を直ぐに立て直し、着地と同時に両手で鉄を創り出し二重の鉄の盾を創り出す。
そこにルークは勢いをつけたまま右腕を振りかざす。
「(試作技、魔力一点集中)」
ルークはドウラが二重に創りだした鉄の盾目掛けて、魔力を一時的に一点集中した右拳を叩き込んだ。
直後、ズンッと重い音が大きく響くとドウラが後方へ少し押されていたが、二重の鉄の盾は健在であった。
だがルークから見て鉄の盾は、自身が拳を叩き込んだ箇所は大きく凹みが出来ているのが確認出来ていた。
「(くっ、やっぱり見様見真似でダイモン寮長の様な事は出来ないか……でも、威力は一時的にだが上がったか)」
ルークは軽く右手を振りつつ、後方の視線を気にしていたがこちらに攻撃をしてくる気配はなかったので、直ぐにドウラの方へと意識を向けた。
そしてドウラは、未だに二重の鉄の盾を出現したまま先程のルークの攻撃を改めて分析していた。
「(素手であの威力? いや、あの感じは魔力を拳から放出していたか。確かそんな魔力と体術を組み合わせた人が、そっちの学院にいたな。その人にでも倣ったか? いや、今はそれよりもルークの行動だ)」
するとドウラは二重の鉄の盾を解除し、創り出した鉄を消し去った。
「(どうした俺の方を攻める? あのままラーウェンを一気に攻められたはず。だが、そうはせずにパートナーにラーウェンと当てさせた? ラーウェンもルークを攻撃する気もないようだし、何なんだ……で一番は、ラーウェンとあのトウマと言うのはどう言う関係なんだ?)」
そんな風に、ドウラがごちゃごちゃと考えている時に当のトウマとラーウェンは全く動かずに相手を見ていると、ラーウェンが口を開いた。
「トウマ、お前の実力で俺と一騎打ちは無謀過ぎるんじゃないのか? ただお前の惨めさが世間に伝わるだけだぞ。今なら、まだ間に合うぞ。俺は親切で言ってやってるんだぞ」
「何が親切だ。そんなこと言って、お前はまた俺をグチグチと陰湿な事で揺さぶって、気晴らしでもするんだろ? お前のストレスを俺で発散するな」
「ストレス発散だと……ふざけるなよ。今まで勝手に怯えて、避けてたのはどこのどいつだよ。お前のせいでうちはグチャグチャなんだよ。お前さえいなければ良かったんだよ……それなのに、お前は何せぬ顔で昔の事を隠して普通に過ごしてるじゃねぇかよ。そんなの許せるか? 何で俺だけこんな思いをしなきゃいけねぇんだよ」
その時のラーウェンの瞳は、トウマを憎しみ憎悪に染まったドス黒い色をしていた。
トウマはその瞳を見て唾を飲み込んだ。
「(そんな目で俺を見るなよ。ったく、何で俺のせいになってるんだよ。あのオヤジ、全然ラーウェンに向き合ってねぇじゃねかよ。てか、どうせあの正妻の方があることない事、色々吹き込んだろうな……はぁ~何してんだ俺)」
とトウマが小さくため息をつくと、ラーウェンが右手にどこからともなく剣を出現させていた。
その剣は普通の鉄の剣という物ではなく、全身が薄い水色をしている剣であった。
「魔力の剣か……やっぱり、そう来るよね……」
「……そうか。トウマ、お前は俺のこの気持ちを晴らす為に、生贄になりに来てくれたのか。そうか、そうだったのか。それなら、何ていい兄さんなんだ。あはは。あははははは。なら、存分に兄弟喧嘩をしようじゃないか!」
そう言うとラーウェンは一直線にトウマに向かって行き、魔力の剣でトウマの首元を真横に振り抜く。
トウマは寸前の所で魔力の剣をかわすも、そのままラーウェンに蹴り飛ばされてしまう。
「(あ~……これ、何て言うんだっけ? え~と……あ、そうそう。情緒不安定だ)」
「兄さん、喧嘩なんだから歯向かって来てよ。ねぇ!」
蹴り飛ばされたトウマは綺麗に受け身をとり、直ぐに立ち上がり戦闘態勢をとるも、少し縮こまった感じであった。
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