172 / 564
第171話 各学院の反応
しおりを挟む
「ふぅ~凄く緊張した~」
「大丈夫? 1年生君?」
「エ、エリス先輩!?」
「そんなに驚かなくてもいいのに。少し傷ついちゃうな、先輩」
エリスは小さくため息をつくと、それを後ろで見ていたダイモンが声を掛けた。
「おいエリス。1年の緊張を増してどうするんだよ。これからそいつらは試合なんだぞ」
「分かってるよ、ちょっとした冗談よ。ほら、あんまり1年生君と交流がないから、こういう時にこそ親睦をって思っただけ。ねぇ、ルークもそう思わない?」
突然前方を歩いているルークにエリスが話し掛けると、ルークが足を止めて振り返った。
「そうですね、エリス先輩。親睦を深めるのは大切だと思いますよ。なぁ、ジュリル?」
「え、えぇ。そうですわ。他の学年との交流自体少ないですし、こういう場を有効的に活かしていくのはいい事だと思いますわ」
ジュリルはルークからいきなり振られたにも関わらず、しっかりと受け答えをする。
「そうよね~。あ、そう言えばさっき言ってたタッグマッチの件だけど、誰が言い渡されたの? ちなみに私じゃないよ」
「それは俺ですよ、エリス先輩」
エリスの問いかけに、ルークが直ぐに答えた。
1年生やジュリルが少し驚いた表情をしていたが、ダイモンはそんなに驚く事なく問い続けた。
「それはいつ言われたんだ? 俺様もあのルールは初聞きだったし」
「入場の30分前ですね。でもダイモン寮長、あのルールは昨日事前に通達はされているはずですよ」
「あれ? そうだっけ?」
ダイモンの返答にエリスがジト目で見つめると、ダイモンはすぐにそっぽを向いた。
「どうせワイズの話でも適当に聞いてたんでしょう。全く、ダイモンは雑な所があるよね」
「う、うっせい! で、タッグマッチって言うんだパートナーは決めてるのか?」
ルークはその問いかけには直ぐに答えず、暫く考えてから口を開いた。
「はい。パートナーは決めていますし、どうせこの会場に来ていると思うんで、話をして引き受けてもらう予定ですよ」
「でもルーク様、さすがに急に代表戦に出場しろと言われても、相手の方は直ぐには承諾しないのでは?」
「いや、あいつはするさ。それじゃ、俺はそいつの所に行って話とかをしたりとやる事があるので、先に行きます」
そう言ってルークは、その場から先に立ち去って行った。
「へぇ~ルークにも頼れる存在が出来たって事ね」
「それくらいはいるもんだろ。それより、俺様はあの特別枠で出て来た方が気になっているが、エリスはどう思うよあの2人」
「あ、それは私も思いました。何と言うか、雰囲気から凄く実力がある人と言う感じでしたが誰だか全く予想が出来ないんですよね」
ダイモン以外にもジュリルや、1年生たちもあの特別枠で登場した2人の事が気になっていた事を明かし話が盛り上がり始める。
「俺様は対戦相手だし、早く戦いたくてうずうずしてるんだよ! あ~一体誰なんだ!」
「さあね? 私にも想像つかないわ。まぁでも、あんだけ大口を叩くと言う事は、余程凄い人だと言う事ね。しかも彼らは3戦とも出る様だし、ダイモンとやる事にはもしかしたらバテてるかもよ~」
「ふざけんなよ! そんなのつまんねえだろうが!」
「私に怒鳴られても困るんだけど」
エリスがダイモンに注意をすると、すぐにダイモンは謝罪した。
その後メルト魔法学院の代表者たちは控室へと戻って行った。
その頃、時を同じくしてシリウス魔法学院の一行も控室へと向かいながら話をしていた。
「おいラーウェン、お前タッグマッチらしいけどパートナーは大丈夫なのか?」
「リーベスト先輩じゃないんですから、大丈夫ですよ。それに俺のパートナーって言ったら、ドウラ以外にいませんよ」
「そうか。後、今の発言は聞かなかった事にしてやるから、俺がドジみたいな事はもう2度と言うなよラーウェン」
ラーウェンは「すいません」と謝るとリーベストは大きな声で「許す!」と口に出した。
「(はぁ~リーベスト先輩はたまにうざいけど、凄い人なんだよな。まぁ、二コル先輩の方が尊敬しているという面では上だけど)」
と言う事を考えながら歩いていると、リーベストから対戦相手について話し掛けられる。
「そう言えば、お前の相手オービンの弟だったな。なかなか面白い相手に当たったじゃないか。いいな~俺もオービンとかが良かったが今年は出てないし、まさか坊ちゃんと最後の年にやる事になるとはね。まぁ、あいつも弱くはないし楽しみなんだけどさ」
「(坊ちゃん?)」
「でよ、相手のルークは誰をパートナーに連れてくると思うよ? 俺はよ、同学年の次期寮長候補と呼ばれている奴らが来ると思ってるんだよな。お前はどう思うよラーウェン?」
そう問いかけられるとラーウェンは自信満々の表情で答えた。
「リーベスト先輩、相手が第二王子だろうが誰を連れてこようが俺たちは負けませんよ。なんてたって俺たちは戦闘に関しては、どの学院よりも特化していますし過去には無敗を誇ったアバンが居た学院ですよ」
「まぁそうだけど。相手を知ると言う事も大切だろ?」
「別に侮ってる訳ではないですよ。ただ、負ける気すらないだけですよ。所詮、第一王子のオービンよりは強くないですし、この目で戦いを見た所感情的になる場面も多く相手が勝手に自爆する事もありえますし、こちらが冷静に戦えば勝てる相手ですよ」
ラーウェンはそう対戦相手のルークの事を冷静に分析し、リーベストに答えると「そうか」と一言だけ答えた。
そうしてそのままシリウス魔法学院の一行は通路を歩いて行った。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「はぁ~」
「どうしたのよ、ゼオン」
ゼオンは控室の椅子に座り、深くため息をついている所に声を掛けて来たのは婚約者でもあるリオナ・スオールであった。
リオナは、妹であるシルビィと同じくオレンジ色の髪が特徴であり、長髪ではあるが、髪を束ねて後頭部でまとめたヘアスタイルで後頭部にまとめた髪に白いリボンを付けているのが特徴である。
ゼオンはリオナからの呼びかけに顔を上げる。
「リオナか。あぁ、ちょっとな……はぁ~」
「どうしたのよ全く。ねぇ、ラウォルツ。何でゼオンがこんなになってるか知ってる?」
そう呼びかけた先には、妹のシルビィの横で話をしており同じ学院服を着ている白髪の男子がいた。
「いえリオナ様。私には分かりません、見る限りここへと戻って来た時には、既にそのようなご様子でしたので」
「ラウォルツ、仮もゼオンに仕える従者ならそんな時こそ声を掛けるべきではないの?」
「リオナ様、私も以前まではそのように対応していたのですが、ゼオン様からそう言う時は1人にして欲しいとご要望を受けましたのでそっとしておいているのです」
「そうなの?」
ラウォルツは、ゼオンの従者として学院にも入学してきているが年齢は同い年であり、常に目を瞑っているのが特徴である人物であった。
リオナはラウォルツからの返事を聞き詳しく聞こうと近付き始めると、近くにいた妹のシルビィが口を開いた。
「リオナ姉様、ゼオンがそんなになってるのはたぶん、対戦相手がリーベストさんだからだよ」
それを聞いたリオナは納得したように「あ~なるほど」と呟いた。
「全く、いつまでリーベストに苦手意識を持ってるのよ。別にボロ負けしたわけじゃないんだし」
「リオナには分からないよ」
そうゼオンがボソッと呟いた一言で、シルビィとラウォルツが小さく「あっ」と呟きため息をついた。
直後リオナがゼオンの方に近付いて行き、胸ぐらをいきなり掴みかかった。
「うぇぇ!?」
「へぇ~心配してあげた私にそんな事言えるなんて、凄いわ~ゼオン。私尊敬しちゃう」
「リ、リオナ!? ぜ、全然そんな感じじゃないよ! 全然!」
そんな2人のやり取りを後ろからバーグべル魔法学院の代表者たちと一緒に、シルビィとラウォルツは見つめていた。
「あ~あ。また変な事をゼオンが言うから。いつも変な時にいらない一言を発するよねゼオンは。どうにかならないのラウォルツ?」
「私からも言ってはいるのですが、直らないのであれはもうゼオン様の癖ですね。まぁ、あれは完全にゼオン様が悪いので私も止めには入りません」
「でも試合前だって言うのに、何かいつもの学院での風景を見ているみたいで、何かリラックス出来たよ。まさか、それを狙ってたわけないよね?」
「さすがにゼオン様でも、そこまで考えてあのような発言はしないかと。でも、シルビィ様の言う通り、皆さんの少し硬い表情が柔らかくなっているので結果オーライですね」
そうしてバーグべル魔法学院の代表者たちは、控室で日常の雰囲気を作り緊張がほぐれていた。
そして、クレイス魔法学院はと言うと控室で他の生徒たちと代表者たちが会話をしてリラックした雰囲気を作り出していた。
だが、その場にマーガレットとアリスの姿はなかった。
「あれ? アリスの奴を激励に来たのに居ないじゃん。またどこか行ったのかあいつ?」
メイナとジェイミが控室でアリスを探していると、1人の生徒が話し掛けて来た。
「アリスさんなら、マーガレット先輩と2人きりでどこかに行ったよ」
「えっ!?」
まさかの返答に2人は驚きの表情をするのだった。
そしてマーガレットとアリス事マリアは、2人きりでとある会場内の通路にいたのだった。
「それで、私を呼び出した要件は何でしょうかマーガレット先輩?」
「大丈夫? 1年生君?」
「エ、エリス先輩!?」
「そんなに驚かなくてもいいのに。少し傷ついちゃうな、先輩」
エリスは小さくため息をつくと、それを後ろで見ていたダイモンが声を掛けた。
「おいエリス。1年の緊張を増してどうするんだよ。これからそいつらは試合なんだぞ」
「分かってるよ、ちょっとした冗談よ。ほら、あんまり1年生君と交流がないから、こういう時にこそ親睦をって思っただけ。ねぇ、ルークもそう思わない?」
突然前方を歩いているルークにエリスが話し掛けると、ルークが足を止めて振り返った。
「そうですね、エリス先輩。親睦を深めるのは大切だと思いますよ。なぁ、ジュリル?」
「え、えぇ。そうですわ。他の学年との交流自体少ないですし、こういう場を有効的に活かしていくのはいい事だと思いますわ」
ジュリルはルークからいきなり振られたにも関わらず、しっかりと受け答えをする。
「そうよね~。あ、そう言えばさっき言ってたタッグマッチの件だけど、誰が言い渡されたの? ちなみに私じゃないよ」
「それは俺ですよ、エリス先輩」
エリスの問いかけに、ルークが直ぐに答えた。
1年生やジュリルが少し驚いた表情をしていたが、ダイモンはそんなに驚く事なく問い続けた。
「それはいつ言われたんだ? 俺様もあのルールは初聞きだったし」
「入場の30分前ですね。でもダイモン寮長、あのルールは昨日事前に通達はされているはずですよ」
「あれ? そうだっけ?」
ダイモンの返答にエリスがジト目で見つめると、ダイモンはすぐにそっぽを向いた。
「どうせワイズの話でも適当に聞いてたんでしょう。全く、ダイモンは雑な所があるよね」
「う、うっせい! で、タッグマッチって言うんだパートナーは決めてるのか?」
ルークはその問いかけには直ぐに答えず、暫く考えてから口を開いた。
「はい。パートナーは決めていますし、どうせこの会場に来ていると思うんで、話をして引き受けてもらう予定ですよ」
「でもルーク様、さすがに急に代表戦に出場しろと言われても、相手の方は直ぐには承諾しないのでは?」
「いや、あいつはするさ。それじゃ、俺はそいつの所に行って話とかをしたりとやる事があるので、先に行きます」
そう言ってルークは、その場から先に立ち去って行った。
「へぇ~ルークにも頼れる存在が出来たって事ね」
「それくらいはいるもんだろ。それより、俺様はあの特別枠で出て来た方が気になっているが、エリスはどう思うよあの2人」
「あ、それは私も思いました。何と言うか、雰囲気から凄く実力がある人と言う感じでしたが誰だか全く予想が出来ないんですよね」
ダイモン以外にもジュリルや、1年生たちもあの特別枠で登場した2人の事が気になっていた事を明かし話が盛り上がり始める。
「俺様は対戦相手だし、早く戦いたくてうずうずしてるんだよ! あ~一体誰なんだ!」
「さあね? 私にも想像つかないわ。まぁでも、あんだけ大口を叩くと言う事は、余程凄い人だと言う事ね。しかも彼らは3戦とも出る様だし、ダイモンとやる事にはもしかしたらバテてるかもよ~」
「ふざけんなよ! そんなのつまんねえだろうが!」
「私に怒鳴られても困るんだけど」
エリスがダイモンに注意をすると、すぐにダイモンは謝罪した。
その後メルト魔法学院の代表者たちは控室へと戻って行った。
その頃、時を同じくしてシリウス魔法学院の一行も控室へと向かいながら話をしていた。
「おいラーウェン、お前タッグマッチらしいけどパートナーは大丈夫なのか?」
「リーベスト先輩じゃないんですから、大丈夫ですよ。それに俺のパートナーって言ったら、ドウラ以外にいませんよ」
「そうか。後、今の発言は聞かなかった事にしてやるから、俺がドジみたいな事はもう2度と言うなよラーウェン」
ラーウェンは「すいません」と謝るとリーベストは大きな声で「許す!」と口に出した。
「(はぁ~リーベスト先輩はたまにうざいけど、凄い人なんだよな。まぁ、二コル先輩の方が尊敬しているという面では上だけど)」
と言う事を考えながら歩いていると、リーベストから対戦相手について話し掛けられる。
「そう言えば、お前の相手オービンの弟だったな。なかなか面白い相手に当たったじゃないか。いいな~俺もオービンとかが良かったが今年は出てないし、まさか坊ちゃんと最後の年にやる事になるとはね。まぁ、あいつも弱くはないし楽しみなんだけどさ」
「(坊ちゃん?)」
「でよ、相手のルークは誰をパートナーに連れてくると思うよ? 俺はよ、同学年の次期寮長候補と呼ばれている奴らが来ると思ってるんだよな。お前はどう思うよラーウェン?」
そう問いかけられるとラーウェンは自信満々の表情で答えた。
「リーベスト先輩、相手が第二王子だろうが誰を連れてこようが俺たちは負けませんよ。なんてたって俺たちは戦闘に関しては、どの学院よりも特化していますし過去には無敗を誇ったアバンが居た学院ですよ」
「まぁそうだけど。相手を知ると言う事も大切だろ?」
「別に侮ってる訳ではないですよ。ただ、負ける気すらないだけですよ。所詮、第一王子のオービンよりは強くないですし、この目で戦いを見た所感情的になる場面も多く相手が勝手に自爆する事もありえますし、こちらが冷静に戦えば勝てる相手ですよ」
ラーウェンはそう対戦相手のルークの事を冷静に分析し、リーベストに答えると「そうか」と一言だけ答えた。
そうしてそのままシリウス魔法学院の一行は通路を歩いて行った。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「はぁ~」
「どうしたのよ、ゼオン」
ゼオンは控室の椅子に座り、深くため息をついている所に声を掛けて来たのは婚約者でもあるリオナ・スオールであった。
リオナは、妹であるシルビィと同じくオレンジ色の髪が特徴であり、長髪ではあるが、髪を束ねて後頭部でまとめたヘアスタイルで後頭部にまとめた髪に白いリボンを付けているのが特徴である。
ゼオンはリオナからの呼びかけに顔を上げる。
「リオナか。あぁ、ちょっとな……はぁ~」
「どうしたのよ全く。ねぇ、ラウォルツ。何でゼオンがこんなになってるか知ってる?」
そう呼びかけた先には、妹のシルビィの横で話をしており同じ学院服を着ている白髪の男子がいた。
「いえリオナ様。私には分かりません、見る限りここへと戻って来た時には、既にそのようなご様子でしたので」
「ラウォルツ、仮もゼオンに仕える従者ならそんな時こそ声を掛けるべきではないの?」
「リオナ様、私も以前まではそのように対応していたのですが、ゼオン様からそう言う時は1人にして欲しいとご要望を受けましたのでそっとしておいているのです」
「そうなの?」
ラウォルツは、ゼオンの従者として学院にも入学してきているが年齢は同い年であり、常に目を瞑っているのが特徴である人物であった。
リオナはラウォルツからの返事を聞き詳しく聞こうと近付き始めると、近くにいた妹のシルビィが口を開いた。
「リオナ姉様、ゼオンがそんなになってるのはたぶん、対戦相手がリーベストさんだからだよ」
それを聞いたリオナは納得したように「あ~なるほど」と呟いた。
「全く、いつまでリーベストに苦手意識を持ってるのよ。別にボロ負けしたわけじゃないんだし」
「リオナには分からないよ」
そうゼオンがボソッと呟いた一言で、シルビィとラウォルツが小さく「あっ」と呟きため息をついた。
直後リオナがゼオンの方に近付いて行き、胸ぐらをいきなり掴みかかった。
「うぇぇ!?」
「へぇ~心配してあげた私にそんな事言えるなんて、凄いわ~ゼオン。私尊敬しちゃう」
「リ、リオナ!? ぜ、全然そんな感じじゃないよ! 全然!」
そんな2人のやり取りを後ろからバーグべル魔法学院の代表者たちと一緒に、シルビィとラウォルツは見つめていた。
「あ~あ。また変な事をゼオンが言うから。いつも変な時にいらない一言を発するよねゼオンは。どうにかならないのラウォルツ?」
「私からも言ってはいるのですが、直らないのであれはもうゼオン様の癖ですね。まぁ、あれは完全にゼオン様が悪いので私も止めには入りません」
「でも試合前だって言うのに、何かいつもの学院での風景を見ているみたいで、何かリラックス出来たよ。まさか、それを狙ってたわけないよね?」
「さすがにゼオン様でも、そこまで考えてあのような発言はしないかと。でも、シルビィ様の言う通り、皆さんの少し硬い表情が柔らかくなっているので結果オーライですね」
そうしてバーグべル魔法学院の代表者たちは、控室で日常の雰囲気を作り緊張がほぐれていた。
そして、クレイス魔法学院はと言うと控室で他の生徒たちと代表者たちが会話をしてリラックした雰囲気を作り出していた。
だが、その場にマーガレットとアリスの姿はなかった。
「あれ? アリスの奴を激励に来たのに居ないじゃん。またどこか行ったのかあいつ?」
メイナとジェイミが控室でアリスを探していると、1人の生徒が話し掛けて来た。
「アリスさんなら、マーガレット先輩と2人きりでどこかに行ったよ」
「えっ!?」
まさかの返答に2人は驚きの表情をするのだった。
そしてマーガレットとアリス事マリアは、2人きりでとある会場内の通路にいたのだった。
「それで、私を呼び出した要件は何でしょうかマーガレット先輩?」
0
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説
聖女候補の転生令嬢(18)は子持ちの未亡人になりました
富士山のぼり
恋愛
聖女候補で第二王子の婚約者であるリーチェは学園卒業間近のある日何者かに階段から突き落とされた。
奇跡的に怪我は無かったものの目覚めた時は事故がきっかけで神聖魔力を失っていた。
その結果もう一人の聖女候補に乗り換えた王子から卒業パーティで婚約破棄を宣告される。
更には父に金で釣った愛人付きのろくでなし貧乏男爵と婚姻させられてしまった。
「なんて悲惨だ事」「聖女と王子妃候補から落ちぶれた男爵夫人に見事に転落なされたわね」
妬んでいた者達から陰で嘲られたリーチェではあるが実は誰にも言えなかった事があった。
神聖魔力と引き換えに「前世の記憶」が蘇っていたのである。
著しくメンタル強化を遂げたリーチェは嫁ぎ先の義理の娘を溺愛しつつ貴族社会を生きていく。
注)主人公のお相手が出て来るまで少々時間が掛かります。ファンタジー要素強めです。終盤に一部暴力的表現が出て来るのでR-15表記を追加します。
※小説家になろうの方にも掲載しています。あちらが修正版です。
【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です
もふもふ獣人転生
*
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
ちっちゃなもふもふ獣人と、騎士見習の少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。
フルハピ☆悪女リスタート
茄珠みしろ
恋愛
国を襲う伝染病で幼くして母親を失い、父からも愛情を受けることが出来ず、再婚により新しくできた異母妹に全てを奪われたララスティは、20歳の誕生日のその日、婚約者のカイルに呼び出され婚約破棄を言い渡された。
失意の中家に帰れば父の命令で修道院に向かわされる。
しかし、その道程での事故によりララスティは母親が亡くなった直後の7歳児の時に回帰していた。
頭を整理するためと今後の活動のために母方の伯父の元に身を寄せ、前回の復讐と自分の行動によって結末が変わるのかを見届けたいという願いを叶えるためにララスティは計画を練る。
前回と同じように父親が爵位を継いで再婚すると、やはり異母妹のエミリアが家にやってきてララスティのものを奪っていくが、それはもうララスティの復讐計画の一つに過ぎない。
やってくる前に下ごしらえをしていたおかげか、前回とは違い「可哀相な元庶子の異母妹」はどこにもおらず、そこにいるのは「異母姉のものを奪う教養のない元庶子」だけ。
変わらないスケジュールの中で変わっていく人間模様。
またもやララスティの婚約者となったカイルは前回と同じようにエミリアを愛し「真実の愛」を貫くのだろうか?
そしてルドルフとの接触で判明したララスティですら知らなかった「その後」の真実も明かされ、物語はさらなる狂想へと進みだす。
味方のふりをした友人の仮面をかぶった悪女は物語の結末を待っている。
フ ル ハッピーエンディング
そういったのは だ ぁ れ ?
☆他サイトでも投稿してます
元ツンデレ現変態ストーカーと亡き公国の魔女
参
恋愛
【完結】帝国によって国も両親も奪われた公女クラスは、騎士達の治癒係として帝国城内で暮らしていた。第一皇太子妃からのいじめに耐えつつも、第二皇子兼騎士団長のヴォックスと婚約者であるユツィ、第三皇子シレが助けになってくれたおかげで幸せな日々を過ごしていた。
入城してから三年後、帝国城に新興王国の公爵がやってくる。公爵は神童と謳われた六歳の男の子サクだった。サクはクラスと出会い側を離れなくなる。ツンとしたサクが態度を軟化し始めた頃、第一皇太子がサクに国家反逆の罪を着せ処刑しようとする。それを知ったクラスはサクを逃がした。サクは迎えに行くと約束の言葉を残す。
十年後、サクの逃亡幇助の罪で追放刑になったクラスは自身の故郷である元公国の森深く、ドラゴンとフェンリルと暮らしていた。ここで静かに過ごすのかと思っていた矢先、成長したサクが押しかけて同じ屋根の下に住む事になる。
サクは以前のツンツン具合はどこにもなく、鼻血を出したり奇妙な言動もあった為、ドン引かれたり、ドラゴンとフェンリルから「気持ち悪い」と言われるがめげる事はない。変貌しすぎて戸惑いつつも、昔のサクが垣間見えたり、言葉と行動の中から彼の本音を見つけたクラスが絆された結果、サクに想いを寄せるようになる。
二章通して繰り広げる二人の関係が縮んでいく話。
2章構成
1章はツンデレショタっ子が十歳年上のヒロインを好きになる話
2章は変態に目覚めた絶対結婚するマンなヒーローが執拗にヒロインを溺愛しつつ過去の思い出やり直しをした末に結ばれる話
本音→おねしょたと変態ストーカーが書きたい
※小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しています。※R15は保険です。
転生嫌われ令嬢の幸せカロリー飯
赤羽夕夜
恋愛
15の時に生前OLだった記憶がよみがえった嫌われ令嬢ミリアーナは、OLだったときの食生活、趣味嗜好が影響され、日々の人間関係のストレスを食や趣味で発散するようになる。
濃い味付けやこってりとしたものが好きなミリアーナは、令嬢にあるまじきこと、いけないことだと認識しながらも、人が寝静まる深夜に人目を盗むようになにかと夜食を作り始める。
そんななかミリアーナの父ヴェスター、父の専属執事であり幼い頃自分の世話役だったジョンに夜食を作っているところを見られてしまうことが始まりで、ミリアーナの変わった趣味、食生活が世間に露見して――?
※恋愛要素は中盤以降になります。
誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。
義妹が婚約破棄された。その方が幸せになることを知っているので流したが、それ以上はさせないぜ!?
蒼井星空
恋愛
最愛の義妹が婚約者であるクソ王子に裏切られて婚約破棄された。
俺はこの出来事を知っている。なぜなら俺は特殊スキルで未来を見て来たからだ。
義妹の悲しむ顔を見るのは切なく、辛い。
でも大丈夫だ。これからきっと俺が幸せにしてやるからな?
もちろんこれ以上、義妹の断罪は必要ない。
クソ王子の愛人をいじめたなんてのは濡れ衣だし、他の男に色目を使ったなんてでっちあげだし、そもそも義妹に権力欲なんてない。
両親と末妹は実家に帰らせているから理解不能な義妹への嫌がらせのような追及はさせないし、突如現れる悪霊なんてお義兄ちゃんがてなづけたから問題ない。
だからお前は好きなように生きると良い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる