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第55話 昔ある所のお姫様に出会った少女のお話
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「お前は……アリス」
「ここにいましたか、ルーク様。そして、クリス……」
アリス事マリアが、ルークがクリスに覆いかぶさって魔物から守ったのだと思い、これはと少しにやけながら小さく呟いた。
だが、直ぐにクリスの異変に気付くと表情が変わり近付く。
「どいて! ……熱が高い。これはいつから?」
「俺もさっき気付いた所だ。多分、ここに来る前に一度雨に当たって、体が冷えたのが原因だと……」
「それもありますが、一番はここ最近の疲労がいっきに出た事ですね。傷が治っているとは言え、人間精神的には脆いものですよ」
「っ……。俺には、医療の知識がない。この状態がどこまで悪いかも分からないし、どうすればいいかも分からない」
ルークはアリスに変装しているマリアに対して、弱音を吐いていた。
するとマリアは、ルークに手を出して大丈夫と伝えると、自分が持っていた支給バックから、小さな箱を取り出しそこから薬を取りだした。
「薬? そんな物を持っているのか」
「自分用で、たまたま持っていただけですよ」
マリアはそう答え、私の口へと薬を入れ、持っていた水で流し込んだ。
数分後には、私は先程より落ち着いた顔つきになり、そのまま眠ってしまうと2人共安心して安堵の息をつく。
そして、倒して魔物を土に埋めるて後片付けをした後、ルークが口を開く。
「それで、何でここに居るんだ?」
「貴方たちを、探しに来たからに決まってるじゃないですか。それ以外に、こんな雨に打たれてまで、こんな所にいる理由がありますか?」
「……いや、あんたなら、あるんじゃないのか?」
ルークは何かを確信した表情で、マリアに問いかけると、それは何ですかと聞き返してくる。
すると、ルークは一度息を吐きマリアを真っ直ぐに見つめて口を開く。
「あんたが、本当のアリスではなく、クリスが本当のアリスなんじゃないのか?」
「……はぁー。何を言い出すかと思えば、何を根拠にそんな事を言っているんですか。そもそも、性別からして違うではないですか」
「クリスは、男ではなく女だ。そして名前も、マリアと名乗っている」
「突拍子もない事を言うお方ですね。もし仮に、クリスが女子だとして、名前も明かしているならば、そもそも私ではないではありませんか」
「そうだな。クリスの名乗った名前が、本当ならばの話だがな」
するとマリアは完全に沈黙する。
それを見て、マリアを追いつめる様な話をする。
「あんたは俺の名前を知って、あぁ、貴方が、第二王子のルークと言ったな。まるで、知っていたかの様にな」
「っ……」
「俺の名前を聞いただけで、第二王子と直ぐに言う奴は、全くいないぞ」
「それは、王都メルト魔法学院に在籍している中でも有名な人ですし、王の子供であれば誰でも知っていて当然の事ですよ。皆さんは、貴方に遠慮して言わないだけだと思いますよ」
「そうだとしても、俺がこの学院にいるのを知っているのは、両親と学院の生徒だけだ。他学院の生徒までが、そんな事を知るはずがないんだよ」
「……」
「それを知っているという事は、お前は両親の知り合いか、それに関係する者。また、クリスが性別を隠して転入して来た事。そして、2人共フォークロス家の人間であるという事。これら全てを踏まえて考えると、お前ら2人は両親から何かを言われて、この学院にクリスとしてアリスを送り込んだ。そして、本当のアリスは別の誰かが、今はなりすましているんじゃないのか?」
するとマリアは、軽く手を叩いて拍手をした。
「面白い考え方ですね。それは、小説か何かの元ネタにするものでしょうか?」
「なっ! ふざけるな! 真剣に答えろ!」
「ふざけているのは、貴方ですよ。ルーク様」
「何」
マリアは近くにある岩に一度腰掛けた。
「それこそ、ただの貴方の妄想ではありませんか。何の証拠もなく、ただの決めつけではありませんか?」
「そんな事あるか! 今までの事から考えれば、間違っているはずはない!」
「では、本当に彼が女性であると確認したのですか?」
「っ」
マリアの鋭い目つきでの問いかけに、たじろぐルーク。
「私が、本当にアリスでないと言い切れる確信を得ているのですか? そうでないとすると、これは完全に、私の名誉をけなしている発言ですよ」
「そ、それは」
「一国の王の子供だとしても、これがただの推測で許されることではないと、お分かりの上での発言ですか? 人から聞いたことを鵜呑みにしただけで、確固たる証拠もないまま推測だけで口に出しただけという理由では、許されない事態ですよ」
「うっ……」
まさかの返しに、視線をずらすルークを見て、マリアはルークへと近付いて行く。
「もう、お済になられたでしょ。私も、今の事は忘れます。ですので、ルーク様もお忘れください。私はアリス、彼はクリス。それがこの場での真実です。もう、それでいいではありませんか」
「……分かった……もう、分かったから止めてくれ」
近付いて来るマリアを、ルークは片手で振り払った。
「(少し、やりすぎたか? にしてもまさか、そんな情報を繋ぎ合わせただけで、ほとんどバレてしまっているとは、これは参りましたよ。少し舐めすぎていましたかね、彼を)」
その後、ルークとマリアは一定の距離を保ちつつ、火を囲んで黙ったまま時間は過ぎて行った。
マリアはルークたちを探しに救援隊として辺りを探している際に、この渓谷に目をつけてやって来ていたと急に話し出した。
他の者たちや教員たちもいたが、先程の悪天候で一旦港の施設に帰っているだろうと、マリアは言った。
ルークは特に返事もする事はなく、マリアは話し続けた。
明日になれば、教員たちもこの辺を散策しに来ると言い、マリアが呼びに行くと言い終わると、再び沈黙の時間へとなるのだった。
外の悪天候も収まりつつある中、マリアは火をつつきながら突然ルークに話し掛けた。
「流石にこのまま気まずい雰囲気で、朝まで耐えるのは疲れるので、少し話をしませんか?」
「……」
「これは、昔ある所のお姫様に出会った少女のお話です」
まさかの出だしに、ルークは気を引かれそっぽを向いていた顔を、マリアの方に向ける。
マリアはそのまま昔話の様に話を進めて行った。
内容は、お姫様に出会った少女が成長していく物語であり、ある日少女が憧れの人を目指し学院に入るが、そこでは1人っきりで悩みも話せない日々が続いていた。
だけども、彼女は頑張り屋で負けず嫌いだから、何事も一生懸命に取り組み、その後も頑張り続けたと言って、話が終わった。
「貴方はこの話を聞いて、どう思いますか?」
「どうと言われても、ただの童話的な話だろ」
「意外と、冷たい人ですね、貴方は。私でしたら、この子に対して、悩みや相談をしてもらえる人になって、夢を応援し続けたいですね。これを踏まえて、貴方は彼女に対してどう存在になりたいですか?」
「……俺なら」
そう言ってルークは、一瞬寝ている私を見て答えた。
「彼女と互いに高め合える関係になる。それが、彼女の為でもあるし、俺の為にもなるかな」
「それからは?」
「それから?」
「そう、それからは、どういう関係になるのです? ただの友達、もしくはライバル関係でおしまいですか?」
「そ、それは、相手次第と言うか、俺次第と言うか……」
「ほ~これは脈ありですかね~」
「なっ! 何言ってんだお前! 俺は別に……って、お前俺に何を言わせたいんだ!」
するとマリアは、声を出して笑う。
それに笑うな! と、顔を赤くしながらルークが言うと、マリアは笑いを抑えつつ謝る。
「ごめんなさい。あまりにも、素直に答えるもんで……ふふ」
「いつまで笑ってんだ! 全く、本当にお前は何なんだよ!」
ルークはふてくされた顔でそっぽを向くと、マリアが分かりましたよと呟く。
「ルーク様。いいえ、クリバンス王国第二王子ルーク・クリバンス様。貴方様になら、真実をお話しても良いですよ」
「何を今さら。俺が聞いた時には、脅すような事を言って、答えなかったくせに……」
「貴方様の答えを聞いて、気が変わったのですよ。ですが、その前に1つだけ。貴方様が真実を知ってしまったら、私たちは貴方様の前からいなくなるかもしれませんが、それでも聞きますか?」
「……聞かせてくれ。その結果、お前たちが俺の前からいなくなると言うなら、俺はそれを全力で阻止する」
「分かりました。まぁ、とは言ってもそうなるかは、貴方様次第なのですけどね」
そう言って、マリアはアリスの変装を解いて、元の姿でルークに真実を話し始めた。
「ここにいましたか、ルーク様。そして、クリス……」
アリス事マリアが、ルークがクリスに覆いかぶさって魔物から守ったのだと思い、これはと少しにやけながら小さく呟いた。
だが、直ぐにクリスの異変に気付くと表情が変わり近付く。
「どいて! ……熱が高い。これはいつから?」
「俺もさっき気付いた所だ。多分、ここに来る前に一度雨に当たって、体が冷えたのが原因だと……」
「それもありますが、一番はここ最近の疲労がいっきに出た事ですね。傷が治っているとは言え、人間精神的には脆いものですよ」
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するとマリアは、ルークに手を出して大丈夫と伝えると、自分が持っていた支給バックから、小さな箱を取り出しそこから薬を取りだした。
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「それで、何でここに居るんだ?」
「貴方たちを、探しに来たからに決まってるじゃないですか。それ以外に、こんな雨に打たれてまで、こんな所にいる理由がありますか?」
「……いや、あんたなら、あるんじゃないのか?」
ルークは何かを確信した表情で、マリアに問いかけると、それは何ですかと聞き返してくる。
すると、ルークは一度息を吐きマリアを真っ直ぐに見つめて口を開く。
「あんたが、本当のアリスではなく、クリスが本当のアリスなんじゃないのか?」
「……はぁー。何を言い出すかと思えば、何を根拠にそんな事を言っているんですか。そもそも、性別からして違うではないですか」
「クリスは、男ではなく女だ。そして名前も、マリアと名乗っている」
「突拍子もない事を言うお方ですね。もし仮に、クリスが女子だとして、名前も明かしているならば、そもそも私ではないではありませんか」
「そうだな。クリスの名乗った名前が、本当ならばの話だがな」
するとマリアは完全に沈黙する。
それを見て、マリアを追いつめる様な話をする。
「あんたは俺の名前を知って、あぁ、貴方が、第二王子のルークと言ったな。まるで、知っていたかの様にな」
「っ……」
「俺の名前を聞いただけで、第二王子と直ぐに言う奴は、全くいないぞ」
「それは、王都メルト魔法学院に在籍している中でも有名な人ですし、王の子供であれば誰でも知っていて当然の事ですよ。皆さんは、貴方に遠慮して言わないだけだと思いますよ」
「そうだとしても、俺がこの学院にいるのを知っているのは、両親と学院の生徒だけだ。他学院の生徒までが、そんな事を知るはずがないんだよ」
「……」
「それを知っているという事は、お前は両親の知り合いか、それに関係する者。また、クリスが性別を隠して転入して来た事。そして、2人共フォークロス家の人間であるという事。これら全てを踏まえて考えると、お前ら2人は両親から何かを言われて、この学院にクリスとしてアリスを送り込んだ。そして、本当のアリスは別の誰かが、今はなりすましているんじゃないのか?」
するとマリアは、軽く手を叩いて拍手をした。
「面白い考え方ですね。それは、小説か何かの元ネタにするものでしょうか?」
「なっ! ふざけるな! 真剣に答えろ!」
「ふざけているのは、貴方ですよ。ルーク様」
「何」
マリアは近くにある岩に一度腰掛けた。
「それこそ、ただの貴方の妄想ではありませんか。何の証拠もなく、ただの決めつけではありませんか?」
「そんな事あるか! 今までの事から考えれば、間違っているはずはない!」
「では、本当に彼が女性であると確認したのですか?」
「っ」
マリアの鋭い目つきでの問いかけに、たじろぐルーク。
「私が、本当にアリスでないと言い切れる確信を得ているのですか? そうでないとすると、これは完全に、私の名誉をけなしている発言ですよ」
「そ、それは」
「一国の王の子供だとしても、これがただの推測で許されることではないと、お分かりの上での発言ですか? 人から聞いたことを鵜呑みにしただけで、確固たる証拠もないまま推測だけで口に出しただけという理由では、許されない事態ですよ」
「うっ……」
まさかの返しに、視線をずらすルークを見て、マリアはルークへと近付いて行く。
「もう、お済になられたでしょ。私も、今の事は忘れます。ですので、ルーク様もお忘れください。私はアリス、彼はクリス。それがこの場での真実です。もう、それでいいではありませんか」
「……分かった……もう、分かったから止めてくれ」
近付いて来るマリアを、ルークは片手で振り払った。
「(少し、やりすぎたか? にしてもまさか、そんな情報を繋ぎ合わせただけで、ほとんどバレてしまっているとは、これは参りましたよ。少し舐めすぎていましたかね、彼を)」
その後、ルークとマリアは一定の距離を保ちつつ、火を囲んで黙ったまま時間は過ぎて行った。
マリアはルークたちを探しに救援隊として辺りを探している際に、この渓谷に目をつけてやって来ていたと急に話し出した。
他の者たちや教員たちもいたが、先程の悪天候で一旦港の施設に帰っているだろうと、マリアは言った。
ルークは特に返事もする事はなく、マリアは話し続けた。
明日になれば、教員たちもこの辺を散策しに来ると言い、マリアが呼びに行くと言い終わると、再び沈黙の時間へとなるのだった。
外の悪天候も収まりつつある中、マリアは火をつつきながら突然ルークに話し掛けた。
「流石にこのまま気まずい雰囲気で、朝まで耐えるのは疲れるので、少し話をしませんか?」
「……」
「これは、昔ある所のお姫様に出会った少女のお話です」
まさかの出だしに、ルークは気を引かれそっぽを向いていた顔を、マリアの方に向ける。
マリアはそのまま昔話の様に話を進めて行った。
内容は、お姫様に出会った少女が成長していく物語であり、ある日少女が憧れの人を目指し学院に入るが、そこでは1人っきりで悩みも話せない日々が続いていた。
だけども、彼女は頑張り屋で負けず嫌いだから、何事も一生懸命に取り組み、その後も頑張り続けたと言って、話が終わった。
「貴方はこの話を聞いて、どう思いますか?」
「どうと言われても、ただの童話的な話だろ」
「意外と、冷たい人ですね、貴方は。私でしたら、この子に対して、悩みや相談をしてもらえる人になって、夢を応援し続けたいですね。これを踏まえて、貴方は彼女に対してどう存在になりたいですか?」
「……俺なら」
そう言ってルークは、一瞬寝ている私を見て答えた。
「彼女と互いに高め合える関係になる。それが、彼女の為でもあるし、俺の為にもなるかな」
「それからは?」
「それから?」
「そう、それからは、どういう関係になるのです? ただの友達、もしくはライバル関係でおしまいですか?」
「そ、それは、相手次第と言うか、俺次第と言うか……」
「ほ~これは脈ありですかね~」
「なっ! 何言ってんだお前! 俺は別に……って、お前俺に何を言わせたいんだ!」
するとマリアは、声を出して笑う。
それに笑うな! と、顔を赤くしながらルークが言うと、マリアは笑いを抑えつつ謝る。
「ごめんなさい。あまりにも、素直に答えるもんで……ふふ」
「いつまで笑ってんだ! 全く、本当にお前は何なんだよ!」
ルークはふてくされた顔でそっぽを向くと、マリアが分かりましたよと呟く。
「ルーク様。いいえ、クリバンス王国第二王子ルーク・クリバンス様。貴方様になら、真実をお話しても良いですよ」
「何を今さら。俺が聞いた時には、脅すような事を言って、答えなかったくせに……」
「貴方様の答えを聞いて、気が変わったのですよ。ですが、その前に1つだけ。貴方様が真実を知ってしまったら、私たちは貴方様の前からいなくなるかもしれませんが、それでも聞きますか?」
「……聞かせてくれ。その結果、お前たちが俺の前からいなくなると言うなら、俺はそれを全力で阻止する」
「分かりました。まぁ、とは言ってもそうなるかは、貴方様次第なのですけどね」
そう言って、マリアはアリスの変装を解いて、元の姿でルークに真実を話し始めた。
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