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第二部
その32.熱くなれよぉぉぉお!
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「あれやばいって、目が死んでるよ」
公園に遊びに来た子や会話をしに来た主婦達は十分すぎるほど鬼全から距離を取っていた。
新手のいじめな風景にも見える。
「やばそう」
「な? お前もそう思うだろ?」
「行く」
蔵曾は鬼全のもとへと駆け寄った。
……俺も、行くか。
ただし距離は取る。
近づいたらいきなり襲われるとかシャレにならないからな。
いや、襲ってこないかもしれない。
あの前進から漂う暗く重いオーラ。
死闘を繰り広げた結果、コーナーに戻って椅子に座ったまま尽き果てて真っ白になった某ボクサーみたいな奴は動く気力すらなさそうだからだ。
「鬼全」
蔵曾は彼女の前に立って、呟いた。
鬼全は、蔵曾を見て弱々しい笑みを浮かべた、強がって笑みを作ったが、自分にはこれが限界だぜ蔵曾と言わんばかりの表情。
隣に酒のワンカップが置いてたら確実に「リストラされちゃってさぁ……」って言っていそう。
ワンカップは無かったが、隣にあるのは大量の食べ物の空と空き缶。酒も缶ばかりで惜しいとか思ったり。
……長い時間この公園のベンチで過ごしたのかこいつ。
「もう駄目ぽ」
なんかよく解らんが疲れてる。
「何があったの」
隣に座り、蔵曾は俺を見て次にゴミへと視線を移した。
あっ、このゴミ片付けろって?
……なんで俺が?
けどこのまま散乱したゴミを放置するのもな、公園を気持ちよく利用する人達のためにやってやろう。
ゴミを片付けている間、蔵曾は何やら励ましの言葉を掛けているようだった。
言葉は左耳から通って右耳へ抜け出している感が否めなかったが。
ゴミの処理を終えて、二人のもとへと戻るもやはり状況改善は成されていない。
死んだ目のままの鬼全だ。
「負けてばっかりでよぉ……もうやだよぉ……」
涙目の鬼全。
ベンチは空いたが隣に座るのは居心地が悪い。
このまま立ってるとしよう。
「見た目だけさあ、強そうで怖そうな感じにしてもさぁ、全然ひるまねぇし、あの怖ぇ女の後、変な女に会ってさぁ……ちょっと気晴らしに絡んだら鎌で襲われてよぉ……」
鎌?
思い浮かぶは田島先輩。
……まさかな。
「夜には何回も青っぽい服の奴らに追い掛け回されるしさぁ……」
深夜徘徊を警戒してる警察官かな?
「追われるのも嫌だからカプセルホテル泊まりにいったらその日に限って満杯だしさぁ……」
不運だな。
「仕方なくこの公園で寝泊りして朝起きたらギターなくなってるし……」
やばい、直視できない。
「そう……」
蔵曾は視線を地面へ落とした。
お前も直視できないよな……。
「この世界ではあたしの居場所なんか、無いんだよ……」
ネガティブすぎる。
中学生になってちょっと周りとなじめなくてひとりぼっちになった子みたいな雰囲気が悲しすぎて接し辛い。
どうにか励まさないと……!
「モック、食べに行かない?」
「モック?」
蔵曾が救いの手を差し伸べた。
「肉みたいなのがパンとパンに挟まれてて、とても美味しい。しかも安い」
「いらない」
ワ○ピースのエ○ルが主人公に自分の力が効かないと知って衝撃を受けたような顔するなよ、懐かしいだろおい。
蔵曾がちらりと俺を見た。
なんだよ、どうにか励ませっての?
こんな真っ白に燃え尽きた奴を励ますのは東大受験して合格しろって言うくらいに難しいと思うぜ?
ここは文明の利器に頼ろう。
俺は「励ます」「元気が出る」そういったワードを携帯で打ち込んで検索してみた。
とある動画が多く検索された。
うーん……。
これで励ませるか? 見てて元気が出るといえば、元気が出る。
『諦めんなよ』
彼の名言を集めた動画だ、兎に角熱い。前にこの人がブームになって俺も薫と見て名言を叫んだな。
動画を再生してみた。
思いのほか音量を高くしたままだった、おかげで蔵曾と鬼全が同じタイミングで俺を見てくる。
『諦めんなよお前!』
更に音声は続く。
なんだなんだ?
二人は俺の持つ携帯電話に興味が寄っていった。
なんかこいつを右に動かせば二人は右に、左に動かせば二人は左に動いて完全に視線が固定されていた。
見せてやるか……。
画面を二人に向けた。
『どうしてそこでやめるんだそこでぇ! もう少し頑張ってみろよ! ダメダメダメダメェ諦めたら! 応援してくれる人達の事思ってみろって! 周りの事思えよ、あともう少しのところなんだから。俺だってこのマイナス十度のところでしじみがトゥルルって頑張ってんだよ! 絶対やれる、頑張ってみろよ! やってみろよ! 必ず目標を達成できる! だからこそ……! ネバーギブアップ!』
鬼全の目に光が宿った。
『昔を思いラッセーラ! 今日からお前はぁ……富っ士山だ! 』
鬼全が画面を見て砂漠で遭難中にオアシスを見つけた難民が如く見る見るうちに輝きを取り戻していった。
『頑張れ頑張れできるできる絶対出来るやれる、頑張れもっとやれるって! やれる気持ちの問題だ頑張れ頑張れそこだ! そこで諦めんなよ絶対に頑張れ積極的にポジティブに頑張れ頑張れ! 青森だって、頑張ってるんだから!」
携帯を奪い取られた。
『世間はさぁぁぁあ……冷てぇよなぁぁぁ……』
「うん、うん……」
酷く共感している。
『どんぐり頑張ってもさぁ! なんでわかってくんねーんだ! って思うときあるのよな……俺だってそうよぉ!』
「マジかよ……お前、あたしと似てるな……」
動画に語りかけやがった。
一つ言うけどな、これ動画と会話する機能は無いぞ?
『もっと熱くなれよ……! 燃やしてけよ! 熱い血! 人間熱くなったときが……! 本当の自分に出会えるんだ! だからこそ……もっと、もっと! 熱くなれよおおおおおお!!』
「おいお前! こいつ、いや……この偉大なる人物は何者だ!?」
えっ。
あっ。
そのっ。
「も、元テニスプレイヤー……」
「もとてにすぷれいやー!?」
「うん……」
「なんかぱねぇ……」
日本の気温に影響を与えるくらい熱い人さ。
「神だ……」
いや、元テニスプレイヤーだ。
「神」
蔵曾、お前が影響受けたらろくな事にならないからやめろ。
「もっと……」
「もっと」
「「熱くなれよぉぉぉお!」」
二人して叫んだ。
うん。
よかった。
鬼全は元気を取り戻したな。
すぐに携帯を回収しよう。
「やめろ!」
「ちょっ」
回収しようと手を伸ばしたら払いのけられた。
「神の声をもっと聞く」
だから元テニスプレイヤーだって言ってるだろ。
「……もっと?」
もっとという単語に蔵曾が反応した。
「もっと!」
鬼全は呼応する。
「もっと……」
蔵曾が呟く。
「「熱くなれよぉぉぉぉお!」」
「お前らうるせぇ!」
何ドはまりしてんのさ!
『お米食べろ!』
「お米食べろ!」
「お米食べろ」
「だからうるせぇ!」
ほんと暑苦しいなおい!
鬼全が元気を取り戻したならいいのかもしれないけど、暑苦しくてうるさい!
公園に遊びに来た子や会話をしに来た主婦達は十分すぎるほど鬼全から距離を取っていた。
新手のいじめな風景にも見える。
「やばそう」
「な? お前もそう思うだろ?」
「行く」
蔵曾は鬼全のもとへと駆け寄った。
……俺も、行くか。
ただし距離は取る。
近づいたらいきなり襲われるとかシャレにならないからな。
いや、襲ってこないかもしれない。
あの前進から漂う暗く重いオーラ。
死闘を繰り広げた結果、コーナーに戻って椅子に座ったまま尽き果てて真っ白になった某ボクサーみたいな奴は動く気力すらなさそうだからだ。
「鬼全」
蔵曾は彼女の前に立って、呟いた。
鬼全は、蔵曾を見て弱々しい笑みを浮かべた、強がって笑みを作ったが、自分にはこれが限界だぜ蔵曾と言わんばかりの表情。
隣に酒のワンカップが置いてたら確実に「リストラされちゃってさぁ……」って言っていそう。
ワンカップは無かったが、隣にあるのは大量の食べ物の空と空き缶。酒も缶ばかりで惜しいとか思ったり。
……長い時間この公園のベンチで過ごしたのかこいつ。
「もう駄目ぽ」
なんかよく解らんが疲れてる。
「何があったの」
隣に座り、蔵曾は俺を見て次にゴミへと視線を移した。
あっ、このゴミ片付けろって?
……なんで俺が?
けどこのまま散乱したゴミを放置するのもな、公園を気持ちよく利用する人達のためにやってやろう。
ゴミを片付けている間、蔵曾は何やら励ましの言葉を掛けているようだった。
言葉は左耳から通って右耳へ抜け出している感が否めなかったが。
ゴミの処理を終えて、二人のもとへと戻るもやはり状況改善は成されていない。
死んだ目のままの鬼全だ。
「負けてばっかりでよぉ……もうやだよぉ……」
涙目の鬼全。
ベンチは空いたが隣に座るのは居心地が悪い。
このまま立ってるとしよう。
「見た目だけさあ、強そうで怖そうな感じにしてもさぁ、全然ひるまねぇし、あの怖ぇ女の後、変な女に会ってさぁ……ちょっと気晴らしに絡んだら鎌で襲われてよぉ……」
鎌?
思い浮かぶは田島先輩。
……まさかな。
「夜には何回も青っぽい服の奴らに追い掛け回されるしさぁ……」
深夜徘徊を警戒してる警察官かな?
「追われるのも嫌だからカプセルホテル泊まりにいったらその日に限って満杯だしさぁ……」
不運だな。
「仕方なくこの公園で寝泊りして朝起きたらギターなくなってるし……」
やばい、直視できない。
「そう……」
蔵曾は視線を地面へ落とした。
お前も直視できないよな……。
「この世界ではあたしの居場所なんか、無いんだよ……」
ネガティブすぎる。
中学生になってちょっと周りとなじめなくてひとりぼっちになった子みたいな雰囲気が悲しすぎて接し辛い。
どうにか励まさないと……!
「モック、食べに行かない?」
「モック?」
蔵曾が救いの手を差し伸べた。
「肉みたいなのがパンとパンに挟まれてて、とても美味しい。しかも安い」
「いらない」
ワ○ピースのエ○ルが主人公に自分の力が効かないと知って衝撃を受けたような顔するなよ、懐かしいだろおい。
蔵曾がちらりと俺を見た。
なんだよ、どうにか励ませっての?
こんな真っ白に燃え尽きた奴を励ますのは東大受験して合格しろって言うくらいに難しいと思うぜ?
ここは文明の利器に頼ろう。
俺は「励ます」「元気が出る」そういったワードを携帯で打ち込んで検索してみた。
とある動画が多く検索された。
うーん……。
これで励ませるか? 見てて元気が出るといえば、元気が出る。
『諦めんなよ』
彼の名言を集めた動画だ、兎に角熱い。前にこの人がブームになって俺も薫と見て名言を叫んだな。
動画を再生してみた。
思いのほか音量を高くしたままだった、おかげで蔵曾と鬼全が同じタイミングで俺を見てくる。
『諦めんなよお前!』
更に音声は続く。
なんだなんだ?
二人は俺の持つ携帯電話に興味が寄っていった。
なんかこいつを右に動かせば二人は右に、左に動かせば二人は左に動いて完全に視線が固定されていた。
見せてやるか……。
画面を二人に向けた。
『どうしてそこでやめるんだそこでぇ! もう少し頑張ってみろよ! ダメダメダメダメェ諦めたら! 応援してくれる人達の事思ってみろって! 周りの事思えよ、あともう少しのところなんだから。俺だってこのマイナス十度のところでしじみがトゥルルって頑張ってんだよ! 絶対やれる、頑張ってみろよ! やってみろよ! 必ず目標を達成できる! だからこそ……! ネバーギブアップ!』
鬼全の目に光が宿った。
『昔を思いラッセーラ! 今日からお前はぁ……富っ士山だ! 』
鬼全が画面を見て砂漠で遭難中にオアシスを見つけた難民が如く見る見るうちに輝きを取り戻していった。
『頑張れ頑張れできるできる絶対出来るやれる、頑張れもっとやれるって! やれる気持ちの問題だ頑張れ頑張れそこだ! そこで諦めんなよ絶対に頑張れ積極的にポジティブに頑張れ頑張れ! 青森だって、頑張ってるんだから!」
携帯を奪い取られた。
『世間はさぁぁぁあ……冷てぇよなぁぁぁ……』
「うん、うん……」
酷く共感している。
『どんぐり頑張ってもさぁ! なんでわかってくんねーんだ! って思うときあるのよな……俺だってそうよぉ!』
「マジかよ……お前、あたしと似てるな……」
動画に語りかけやがった。
一つ言うけどな、これ動画と会話する機能は無いぞ?
『もっと熱くなれよ……! 燃やしてけよ! 熱い血! 人間熱くなったときが……! 本当の自分に出会えるんだ! だからこそ……もっと、もっと! 熱くなれよおおおおおお!!』
「おいお前! こいつ、いや……この偉大なる人物は何者だ!?」
えっ。
あっ。
そのっ。
「も、元テニスプレイヤー……」
「もとてにすぷれいやー!?」
「うん……」
「なんかぱねぇ……」
日本の気温に影響を与えるくらい熱い人さ。
「神だ……」
いや、元テニスプレイヤーだ。
「神」
蔵曾、お前が影響受けたらろくな事にならないからやめろ。
「もっと……」
「もっと」
「「熱くなれよぉぉぉお!」」
二人して叫んだ。
うん。
よかった。
鬼全は元気を取り戻したな。
すぐに携帯を回収しよう。
「やめろ!」
「ちょっ」
回収しようと手を伸ばしたら払いのけられた。
「神の声をもっと聞く」
だから元テニスプレイヤーだって言ってるだろ。
「……もっと?」
もっとという単語に蔵曾が反応した。
「もっと!」
鬼全は呼応する。
「もっと……」
蔵曾が呟く。
「「熱くなれよぉぉぉぉお!」」
「お前らうるせぇ!」
何ドはまりしてんのさ!
『お米食べろ!』
「お米食べろ!」
「お米食べろ」
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