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9話
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その後、後ろ髪を引かれる思いでケーキを完食した花菜実は「ごちそうさまでした」と手を合わせて。幸希が会計を済ませている間に、化粧室へと向かった。手洗いを済ませ、身だしなみのチェックしていると、
「ねぇ」
鏡を見れば、後ろに千賀子が映っていた。幸希には決して見せないであろう、鬼のような形相だ。怒りや憎悪などの様々な負の感情が、その双眸の奥で燃えたぎっているようだ。
(うわぁ……だから、あの人があんなこと言うからもう!)
心の中で幸希を恨む花菜実。
「な、何でしょう……?」
「あなた、どこの部署の人?」
「は、い?」
「改革推進部では見かけたことないけど……もしかして、本社の人?」
(結構美人なんだから、もっと優しい顔してればいいのに……)
顎をツンと上げ、目を鋭く細めて自分を捉える千賀子を見て、花菜実はそんなことを考えていた。
「あー……、私は、水科さんの会社の人間じゃないので……」
「あ、そ。じゃあどこ?」
「うーん……それって、あなたに言わなきゃいけないことですか? 個人情報ですし」
もし仮に幼稚園教諭だと告げたとして。幸希の行動などを手がかりにして、万が一職場を突き止められた日には、園児を初めとする園の関係者に迷惑がかからないとも言えない。だからこういう危うい人物には職業や身分を隠すに限る。
「とにかく! 後から出て来て、大きな顔しないでほしいの! あの人がミズシナの後継者だって、知らないわけじゃないでしょ!?」
「いいえ、知りませんけど」
確かに社長の息子だということは本人から聞いていたけれど、後継者だとか跡継ぎだとかいう話は聞いたこともないし、正直に言ってしまえば興味もない。
そもそも、幸希と会ったのだってこれが二度目で、会社や仕事についての話なんてまったくしていないのだ。車に乗っている時は、翔のことや依里佳のこと、そして食事中はお互いの家族のことを少しだけ話した程度だ。幸希は花菜実のことをいろいろ聞きたがったので、差し支えない程度には教えたが、彼女はそれほど彼のプライベートを突っ込んで聞きたいとも思っていなかった。
知っていることと言えば、
一、イケメンの弟が依里佳とおつきあいしている。
二、その弟はミズシナには勤務しておらず【海堂エレクトロニクス】というIT企業の、依里佳と同じ部署に所属している。
三、【りゅううさ】の作者と知り合いだという妹がいる。
四、【オルジュ】のオーナーが従兄だということ。
五、本人は【ミズシナ】のやたら名前が長ったらしい部署に所属している。
六、理由は分からないが花菜実にストーキングしてくる。
くらいなものだ。
「っ、あなた、水科主任のこと、何も知らないの!? そのくせに一緒に食事なんてして……っ」
曰く。幸希がミズシナの社長令息であるということは、もちろん社内のほとんどの人間が認識している。一部上場企業の後継者、その上見目麗しいとくれば、彼の恋人、ひいては妻の座を狙う女性社員が雨後の筍のように湧いてくるのは当然の現象と言える。それは花菜実にも容易に想像出来た。
しかしそういった女性があまりにも後を絶たないので、幸希は、
『社内で言い寄るような女は好きではないし、ましてや結婚相手には絶対ならない』
と、就業時間中に告白をした女性に言い放ったらしい。その噂はたちまち社内を駆け抜けた。そうなると、彼女たちの熱意は終業後に集中するわけで。いかにして、そして誰がいち早く社外で幸希を捕まえるか、熾烈な競争が繰り広げられた。
しかし幸希は定時退社をする日はいつの間にかいなくなっており、残業をする時は誰よりも遅くまで残っている。だから退社後の彼を捕まえるのは容易ではなく。
幸希とおつきあいに至った社内の女性は、未だにいないそうだ。
そんな逸話など別に聞きたくもないのに、千賀子はそれを何故か誇らしげに語り。そしてそのミズシナの女性社員の悲願をいとも簡単に成し遂げた花菜実を、完全に敵対視していた。
(だからさっき、この人あんなに必死だったんだ……)
同伴者がいたとは言え、社外のレストランで幸希を見かけてしまえば、あんな風に食らいつきたくなる気持ちも――
(――うーん……分からないや)
花菜実は首を傾げた。
「あの、これだけは言っておきますけど。私と水科さんは別におつきあいなんてしてません。ただの知り合い程度ですから。さっきあの人が言っていた、恋人云々、というのは冗談だと思いますよ。だから、私に食ってかかるのやめてもらえませんか?」
彼女を安心させるために選んだ言葉だというのに、何故か千賀子は花菜実をさらに睨みつけ、妬みの呪詛を投げつけてくる。
「ずいぶん余裕があるのね! 大体ね、あなたみたいな大したことない女が、水科主任とつきあおうなんて、身のほど知らずにもほどがあるのよ! わきまえなさいよ!」
「っ、」
身のほど知らず――それを耳にした花菜実の心臓が、ズキリと痛みを覚えた。がなり立てる千賀子の傍らで、胸に手を当て気持ちを鎮める。
「……っ、っと、私、失礼します」
花菜実は千賀子に頭を下げ、足早に化粧室を出た。
幸希は店の入口に立っていて、彼女の姿を認めるや否や、
「顔色があまりよくないな。具合が悪い? 遅かったから心配していたんだ」
と、顔を覗き込んできた。
「いえ、大丈夫です。すみません、遅くなって。ちょっとお手洗いが混んでて……」
動揺を悟られないよう、笑ってみせた。
「……ならいいけど。もう帰ろうか」
幸希は柔らかく笑み、レストランのドアを開けた。
さすがに千賀子は後を追っては来なかった。
店舗脇の駐車場に停めてあった幸希の愛車は、輸入車と言えど割とリーズナブルなメーカーのもので、庶民でも手の届かないような代物ではない。実際、花菜実の友人でも同じ車に乗っている子がいるくらいだ。
車内はきれいに掃除されており、いい匂いがする。それを告げると、
「花菜実を乗せるために、掃除を頑張ったから」
幸希は当然のようにそう答えた。
「だから、呼び捨てやめてください」
「花菜実も僕のことを幸希、と呼べばいいよ」
帰りの車ではずっとこんな調子で。何度訴えてもやめてくれそうにないので、もう好きにさせることにした。
行きと同様、やっぱり会社や仕事の話はすることなく。流れで何となく趣味の話になった。
花菜実の趣味は言わずもがなのケーキ店巡りで、幸希も笑いながら納得していた。一方、幸希の趣味は水泳で。週に二、三度は泳ぎに行くそうだ。体力づくりには一番いいと本人が断言していた。
「今日は本当にごちそうさまでした。美味しかったです」
「こちらこそ、本当にありがとう。それに楽しかった。自転車は後で届けさせるから」
幼稚園まで送ってくれれば自転車で帰るから、と、車内で散々伝えたのだが、幸希は自宅まで送ると言って聞いてくれず。しかも花菜実がナビをしなくてもちゃんとアパートの場所が分かっていたようで、迷うことなく着いてしまった。
驚きつつも、頭を下げて車を降りようとすると、幸希はもう運転席にはおらず、助手席側のドアを開けてくれた。
「あ……ありがとうございます」
「花菜実、忘れ物」
幸希が一枚の紙をヒラリと差し出した。
「え……これ……」
先週、返したはずの幸希の名刺だった。
「この間は、もったいないから、って突き返されたけど。今回は裏に僕のプライベートの連絡先が書いてあるから、もうビジネス用としては使えない。それこそもったいないからちゃんと受け取って」
そう言ってしまえば断れないと分かってて言うのだから、実にタチが悪い。花菜実は、ははは、と乾いた笑いを漏らし、
「じゃあ……はい、念のため」
と、両手でそれを恭しく受け取った。
「メッセージアプリのIDも書いてあるから。一両日中に花菜実の連絡先も送ってくれないと、また来週、幼稚園に迎えに行くから――今度は職員室まで」
「っ、わ、分かりました……」
この男ならやりかねない――そう思った花菜実は、不承不承といった様子で了解する。
(何だかんだで、この人のペースに巻き込まれてる気がする……)
そんな自分に呆れつつも、最後にもう一度幸希に食事のお礼を述べて、アパートの階段を上った。
幸希は、花菜実が部屋に入るまでずっとそこにいて、彼女がドアを閉める瞬間までをも見つめていた。
「ねぇ」
鏡を見れば、後ろに千賀子が映っていた。幸希には決して見せないであろう、鬼のような形相だ。怒りや憎悪などの様々な負の感情が、その双眸の奥で燃えたぎっているようだ。
(うわぁ……だから、あの人があんなこと言うからもう!)
心の中で幸希を恨む花菜実。
「な、何でしょう……?」
「あなた、どこの部署の人?」
「は、い?」
「改革推進部では見かけたことないけど……もしかして、本社の人?」
(結構美人なんだから、もっと優しい顔してればいいのに……)
顎をツンと上げ、目を鋭く細めて自分を捉える千賀子を見て、花菜実はそんなことを考えていた。
「あー……、私は、水科さんの会社の人間じゃないので……」
「あ、そ。じゃあどこ?」
「うーん……それって、あなたに言わなきゃいけないことですか? 個人情報ですし」
もし仮に幼稚園教諭だと告げたとして。幸希の行動などを手がかりにして、万が一職場を突き止められた日には、園児を初めとする園の関係者に迷惑がかからないとも言えない。だからこういう危うい人物には職業や身分を隠すに限る。
「とにかく! 後から出て来て、大きな顔しないでほしいの! あの人がミズシナの後継者だって、知らないわけじゃないでしょ!?」
「いいえ、知りませんけど」
確かに社長の息子だということは本人から聞いていたけれど、後継者だとか跡継ぎだとかいう話は聞いたこともないし、正直に言ってしまえば興味もない。
そもそも、幸希と会ったのだってこれが二度目で、会社や仕事についての話なんてまったくしていないのだ。車に乗っている時は、翔のことや依里佳のこと、そして食事中はお互いの家族のことを少しだけ話した程度だ。幸希は花菜実のことをいろいろ聞きたがったので、差し支えない程度には教えたが、彼女はそれほど彼のプライベートを突っ込んで聞きたいとも思っていなかった。
知っていることと言えば、
一、イケメンの弟が依里佳とおつきあいしている。
二、その弟はミズシナには勤務しておらず【海堂エレクトロニクス】というIT企業の、依里佳と同じ部署に所属している。
三、【りゅううさ】の作者と知り合いだという妹がいる。
四、【オルジュ】のオーナーが従兄だということ。
五、本人は【ミズシナ】のやたら名前が長ったらしい部署に所属している。
六、理由は分からないが花菜実にストーキングしてくる。
くらいなものだ。
「っ、あなた、水科主任のこと、何も知らないの!? そのくせに一緒に食事なんてして……っ」
曰く。幸希がミズシナの社長令息であるということは、もちろん社内のほとんどの人間が認識している。一部上場企業の後継者、その上見目麗しいとくれば、彼の恋人、ひいては妻の座を狙う女性社員が雨後の筍のように湧いてくるのは当然の現象と言える。それは花菜実にも容易に想像出来た。
しかしそういった女性があまりにも後を絶たないので、幸希は、
『社内で言い寄るような女は好きではないし、ましてや結婚相手には絶対ならない』
と、就業時間中に告白をした女性に言い放ったらしい。その噂はたちまち社内を駆け抜けた。そうなると、彼女たちの熱意は終業後に集中するわけで。いかにして、そして誰がいち早く社外で幸希を捕まえるか、熾烈な競争が繰り広げられた。
しかし幸希は定時退社をする日はいつの間にかいなくなっており、残業をする時は誰よりも遅くまで残っている。だから退社後の彼を捕まえるのは容易ではなく。
幸希とおつきあいに至った社内の女性は、未だにいないそうだ。
そんな逸話など別に聞きたくもないのに、千賀子はそれを何故か誇らしげに語り。そしてそのミズシナの女性社員の悲願をいとも簡単に成し遂げた花菜実を、完全に敵対視していた。
(だからさっき、この人あんなに必死だったんだ……)
同伴者がいたとは言え、社外のレストランで幸希を見かけてしまえば、あんな風に食らいつきたくなる気持ちも――
(――うーん……分からないや)
花菜実は首を傾げた。
「あの、これだけは言っておきますけど。私と水科さんは別におつきあいなんてしてません。ただの知り合い程度ですから。さっきあの人が言っていた、恋人云々、というのは冗談だと思いますよ。だから、私に食ってかかるのやめてもらえませんか?」
彼女を安心させるために選んだ言葉だというのに、何故か千賀子は花菜実をさらに睨みつけ、妬みの呪詛を投げつけてくる。
「ずいぶん余裕があるのね! 大体ね、あなたみたいな大したことない女が、水科主任とつきあおうなんて、身のほど知らずにもほどがあるのよ! わきまえなさいよ!」
「っ、」
身のほど知らず――それを耳にした花菜実の心臓が、ズキリと痛みを覚えた。がなり立てる千賀子の傍らで、胸に手を当て気持ちを鎮める。
「……っ、っと、私、失礼します」
花菜実は千賀子に頭を下げ、足早に化粧室を出た。
幸希は店の入口に立っていて、彼女の姿を認めるや否や、
「顔色があまりよくないな。具合が悪い? 遅かったから心配していたんだ」
と、顔を覗き込んできた。
「いえ、大丈夫です。すみません、遅くなって。ちょっとお手洗いが混んでて……」
動揺を悟られないよう、笑ってみせた。
「……ならいいけど。もう帰ろうか」
幸希は柔らかく笑み、レストランのドアを開けた。
さすがに千賀子は後を追っては来なかった。
店舗脇の駐車場に停めてあった幸希の愛車は、輸入車と言えど割とリーズナブルなメーカーのもので、庶民でも手の届かないような代物ではない。実際、花菜実の友人でも同じ車に乗っている子がいるくらいだ。
車内はきれいに掃除されており、いい匂いがする。それを告げると、
「花菜実を乗せるために、掃除を頑張ったから」
幸希は当然のようにそう答えた。
「だから、呼び捨てやめてください」
「花菜実も僕のことを幸希、と呼べばいいよ」
帰りの車ではずっとこんな調子で。何度訴えてもやめてくれそうにないので、もう好きにさせることにした。
行きと同様、やっぱり会社や仕事の話はすることなく。流れで何となく趣味の話になった。
花菜実の趣味は言わずもがなのケーキ店巡りで、幸希も笑いながら納得していた。一方、幸希の趣味は水泳で。週に二、三度は泳ぎに行くそうだ。体力づくりには一番いいと本人が断言していた。
「今日は本当にごちそうさまでした。美味しかったです」
「こちらこそ、本当にありがとう。それに楽しかった。自転車は後で届けさせるから」
幼稚園まで送ってくれれば自転車で帰るから、と、車内で散々伝えたのだが、幸希は自宅まで送ると言って聞いてくれず。しかも花菜実がナビをしなくてもちゃんとアパートの場所が分かっていたようで、迷うことなく着いてしまった。
驚きつつも、頭を下げて車を降りようとすると、幸希はもう運転席にはおらず、助手席側のドアを開けてくれた。
「あ……ありがとうございます」
「花菜実、忘れ物」
幸希が一枚の紙をヒラリと差し出した。
「え……これ……」
先週、返したはずの幸希の名刺だった。
「この間は、もったいないから、って突き返されたけど。今回は裏に僕のプライベートの連絡先が書いてあるから、もうビジネス用としては使えない。それこそもったいないからちゃんと受け取って」
そう言ってしまえば断れないと分かってて言うのだから、実にタチが悪い。花菜実は、ははは、と乾いた笑いを漏らし、
「じゃあ……はい、念のため」
と、両手でそれを恭しく受け取った。
「メッセージアプリのIDも書いてあるから。一両日中に花菜実の連絡先も送ってくれないと、また来週、幼稚園に迎えに行くから――今度は職員室まで」
「っ、わ、分かりました……」
この男ならやりかねない――そう思った花菜実は、不承不承といった様子で了解する。
(何だかんだで、この人のペースに巻き込まれてる気がする……)
そんな自分に呆れつつも、最後にもう一度幸希に食事のお礼を述べて、アパートの階段を上った。
幸希は、花菜実が部屋に入るまでずっとそこにいて、彼女がドアを閉める瞬間までをも見つめていた。
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