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CHAPTER Ⅴ
第227話 新キョウト都市奪還戦争 Ⅰ-⑤ 烈戦
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オレとグールの周囲。戦闘の場は結構広範囲で誰もいないスペースが空いている。
東軍の隊員たちも敵のグールたちもオレたちに巻き込まれるのを避けているらしい。
少し離れた場所では変わらずA級グールと東軍の戦い、ユウナたちと他の特級グールの戦いが続いていた。
(みんな! 負けないでくれよ!)
グオオオアアア!!
グールが雄叫びと共に飛びかかってきた。
「おっと!!」
オレは高速起動で攻撃をかわすと、一気に空へと飛び上がった。
「このまま止めを刺させてもらうぞ! 二重超質量化天輪狙撃弾!!」
ズドオオオオオオンンン!!!!
オレの超重量の弾丸は重力の力を借りて真下に位置取ったグールへと一直線に直撃した。
「よし!」
オレが勝ったと思ったその時。
ふわりと布のようなものがオレの体に覆いかぶさった。
ドオオオオオ!!!
オレの全身が一瞬で白い炎に包まれた。
「ぐああああ!!」
これはグールの体に纏っていた衣だ。
前にも食らったことがある。
「四重織女星戦衣!! 三連!!」
「ぐ、ぐうう……」
オレは身体強化術を重ねて何とかダメージを軽減した。
だが、オレの背後にグールの気配が現れていることに気付いた。
ドオオンン!!!
「がっは!!」
オレは地面に叩きつけられ、目を白黒させた。
(た、体勢を整えないと……!)
バチイイイ!!
今度は鞭のようにしなる腕がオレを激しく打ち付けた。
「ぐふっ……! い、痛え!! だけど……!!」
オレはグールの腕をガッチリと捕まえていた。
ぼたぼたと血が流れる。
「捕まえたぞ!!」
オレが銃を向けた先にはしかし、グールの姿は無かった。
「は!?」
何とグールの腕のみが伸縮してオレを攻撃していた。
肩に繋がる付け根の部分から触手のようなものが生えていて地面をしっかりと掴んでいた。
(そんなことも出来るのか!! 本体は……!?)
「そこだ!!」
BSS級グールはさすがは準人型グールとでも言うべきか、気配を消して地中からオレのすぐそばまで近づいていた。
ドドオオウウ!!!
オレの銃弾は当たったが、通常弾ではあまりダメージを与えられてはいない。
しかし隠れても無駄だと悟り、地上に姿を表しオレと対峙した。
「ニ、ニンゲン、コロス……」
グールはすでに生え変わった腕をこちらへと向けると、赤いモヤを腕に纏わせた。
「やってみろって……、言ってんだろ!!」
オレは地面を蹴ってグールに一直線に飛びかかった。
グールの腕の赤いモヤは人型グールの使っていた強化術の簡易版だろう。
無策で飛び込むのは自殺行為とも言える。
「ガアアアア!!」
グールが少し広角を上げてオレを迎え撃とうとした。
「鼓星麦星征軍撃!!」
オレは両手両足に練り込んだ魔素を放出して、一気に100発を超える攻撃を放った。
ドドドドドド!!!!
オレの攻撃はグールの赤いモヤで全て弾かれた。
だが、オレの目的はそもそもその赤いモヤを全て弾き飛ばすことだった。
(よし! 強化術のモヤはほとんど無くなったな!!)
グールもオレを間近で見直して違和感を覚えただろう。
何故ならずっと右手に持っていた魔銃『ガシャルグ』が無くなっていたからだ。
「今だ! 独立超新星弾!!」
ギャオオオオ!!!
オレは『ガシャルグ』を空中に放り、遠隔で練り込んでおいた弾丸を発射した。
ギャオオオオオ!!!
グールは黒焦げになりながらも怪獣の様に叫びを上げてオレに飛びかかってきた。
オレは手の平をグールに向けた。
すると魔素の糸のようなもので繋がっていた『ガシャルグ』がオレの手に戻ってきた。
「オレは手を離しても『ガシャルグ』とは繋がった状態だ。だからこんなこともできる……! 超新星弾!!!」
ズギャアアアアンン!!!
オレの目の前で弾丸の直撃を受けたBSS級グールは、腹に風穴を開けてその場に伏した。
「ふうっ……、オレの勝ちだ!」
オオオオオ!!
少し離れた所から歓声が上がった。
隊員たちがオレの勝利を喜んでくれていた。
「そ、そうだ。ユウナたちは……?」
オレはユウナ、ナナ、アオイの気配を探知すると未だ激しい戦闘を続けている3人を見つけた。
(けっこう離れてるな!)
ユウナたちは3人でSS級グールと戦っている。
3対2だが相手はSS級だ。ほぼ互角のようだが苦戦はしているようだ。
オレは空に浮かんでみんなのもとへと急いだ。
「究極火炎継続発出!!」
「究極飛斬散弾連弾!!」
ドドドオオオウウウウ!!
オレがユウナたちのそばへたどり着くと、ユウナとアオイの大技がグールへ突き刺さるところだった。
ブスブスと煙を上げながらグール2体が逃げ惑っているが、ナナの結界だろう。壁にぶつかり狭い範囲から抜け出すことができないでいた。
「連続超封印領域!!」
グオオオ!! ガアアアア!!!
グールが苦しみの雄叫びを上げている。
しかし、ナナの結界を破ることは出来ないようだ。
勝った。
オレがそう思った瞬間、2体のグールの背光陣が光輝き、結界の中に激しい爆発が起こった。
ドオオオオオ!!!
さらに結界にとてつもない衝撃音が響き、結界が粉々に砕け散った。
ギャオオオオオ!!!
グールが血みどろになってユウナたちに襲いかかった。
ズッドドドオオオオ!!!!!
(や、ヤバい! 食らった!)
オレがみんなを助けようとすると、戦塵を切り裂いてナナが宙に舞い上がった。
「マジ痛いんだけど!! 超刃嵐結界!!」
ズバババババアアア!!!
ナナが展開した結界の内部では刃の嵐が吹き荒れ、SSグール2体の体をズタズタに切り裂いた。
片手が切り取られ、片足が引き裂かれ、真っ赤に結界内を染めている。
ズドドウウウンン!!
しかし、グールはなんと自分の切られた手足をナナに投げつけた。
その体に練り込まれた魔素を利用して爆弾に変えたのだ。
「な、ナナ!!」
ナナに止めを刺そうと近づくグールを倒すため、オレはナナの元へ急いだ。
だが倒れ伏すナナの前にはすでにユウナとアオイが立っていた。
「やってくれたな……、これで終わりにしてやる!!」
「ナナちゃんにこれ以上手出しさせない!!」
アオイとユウナが激しく魔素がを塗り始めた。
「殲滅穿突投擲剣!!」
「浄化宝翠炎!!」
ドッギャウウオオオン!!!!
(これは! アオイとユウナのオリジナル技だ!)
オレは班長としてユウナ、アオイの成長はずっと見てきた。そして2人が作り上げたこの技は究極級をも上回る魔素出力を誇っている。
この技を受けたSS級グールはそれぞれ体が千切れ飛び、燃え尽きてその命を散らした。
「おおお! やった!!」
「に、兄ちゃん!? なんでここに? BSS級グールは……?」
ナナがふらつきながらも立ち上がり、近くまで来ていたオレの存在に気付いた。
それだけ戦闘に集中していたのだろう。
「あのグールは倒した! それよりもみんな凄いな! ユウナとアオイも魔技を完成させたんだな!!」
「い、いや、あのグールを倒してそんな元気な兄ちゃんの方が凄いよ……」
ナナはペタリと地面に座り込んでしまった。
ユウナとアオイも似たような状況だ。
「せ、セイさん。BSS級グールを1人で倒せたのね!? 本当に凄いよ……!」
「お前はマジで強くなりすぎだろ……!」
「ああ! ありがとう! だけどまだまだこれからだぞ!」
息も絶え絶えだが、オレはユウナたちと勝利を喜んだ。
周りから隊員たちの歓声が聞こえる。
みんながオレたち佐々木班の勝利を喜んでくれているようだ。
「みんな。ひとまずスカイベースに戻って傷を癒そう」
この戦争はまだまだ序盤だろう。しかし特級グールとの烈戦にオレたちは勝利を収めることができた。
オレたちがそうして戦っている間も東軍はA級グールの大群との激しい戦いを続けていた。
京都駅跡を目指しての進軍だが、グールの妨害のせいでやはり思うように進まない。
いつかユキが言っていたように、距離的にはそう遠くはない京都駅跡まで辿り着くのにはかなりの日数が掛かる見込みとなっていた。
オレたち東軍の主戦闘部隊は二宮を長として目の前にそびえる山を乗り越えた。
麓にそって山を回り込み、平野へまで抜け出たところで日暮れとなった。
当然グールは夜間も休まずに襲ってくるのでここからは交代制で戦いに当たることになっている。具体的には3交代制で8時間置きに部隊を入れ替え小休止をとることとなっていた。
上級の隊員ともなると5、6時間も眠ればかなりの回復が出来るし、治癒術の結界が展開しているスカイベースなどで休養すれば重傷の隊員も1日ほどで復活することが出来る。
オレたちはこの戦争を何としても勝ち抜かなければならない。
高い士気と熱意を以て進軍を進めていった。
新キョウト都市の奪還戦初日の烈戦は、こうして幕を閉じた。
東軍の隊員たちも敵のグールたちもオレたちに巻き込まれるのを避けているらしい。
少し離れた場所では変わらずA級グールと東軍の戦い、ユウナたちと他の特級グールの戦いが続いていた。
(みんな! 負けないでくれよ!)
グオオオアアア!!
グールが雄叫びと共に飛びかかってきた。
「おっと!!」
オレは高速起動で攻撃をかわすと、一気に空へと飛び上がった。
「このまま止めを刺させてもらうぞ! 二重超質量化天輪狙撃弾!!」
ズドオオオオオオンンン!!!!
オレの超重量の弾丸は重力の力を借りて真下に位置取ったグールへと一直線に直撃した。
「よし!」
オレが勝ったと思ったその時。
ふわりと布のようなものがオレの体に覆いかぶさった。
ドオオオオオ!!!
オレの全身が一瞬で白い炎に包まれた。
「ぐああああ!!」
これはグールの体に纏っていた衣だ。
前にも食らったことがある。
「四重織女星戦衣!! 三連!!」
「ぐ、ぐうう……」
オレは身体強化術を重ねて何とかダメージを軽減した。
だが、オレの背後にグールの気配が現れていることに気付いた。
ドオオンン!!!
「がっは!!」
オレは地面に叩きつけられ、目を白黒させた。
(た、体勢を整えないと……!)
バチイイイ!!
今度は鞭のようにしなる腕がオレを激しく打ち付けた。
「ぐふっ……! い、痛え!! だけど……!!」
オレはグールの腕をガッチリと捕まえていた。
ぼたぼたと血が流れる。
「捕まえたぞ!!」
オレが銃を向けた先にはしかし、グールの姿は無かった。
「は!?」
何とグールの腕のみが伸縮してオレを攻撃していた。
肩に繋がる付け根の部分から触手のようなものが生えていて地面をしっかりと掴んでいた。
(そんなことも出来るのか!! 本体は……!?)
「そこだ!!」
BSS級グールはさすがは準人型グールとでも言うべきか、気配を消して地中からオレのすぐそばまで近づいていた。
ドドオオウウ!!!
オレの銃弾は当たったが、通常弾ではあまりダメージを与えられてはいない。
しかし隠れても無駄だと悟り、地上に姿を表しオレと対峙した。
「ニ、ニンゲン、コロス……」
グールはすでに生え変わった腕をこちらへと向けると、赤いモヤを腕に纏わせた。
「やってみろって……、言ってんだろ!!」
オレは地面を蹴ってグールに一直線に飛びかかった。
グールの腕の赤いモヤは人型グールの使っていた強化術の簡易版だろう。
無策で飛び込むのは自殺行為とも言える。
「ガアアアア!!」
グールが少し広角を上げてオレを迎え撃とうとした。
「鼓星麦星征軍撃!!」
オレは両手両足に練り込んだ魔素を放出して、一気に100発を超える攻撃を放った。
ドドドドドド!!!!
オレの攻撃はグールの赤いモヤで全て弾かれた。
だが、オレの目的はそもそもその赤いモヤを全て弾き飛ばすことだった。
(よし! 強化術のモヤはほとんど無くなったな!!)
グールもオレを間近で見直して違和感を覚えただろう。
何故ならずっと右手に持っていた魔銃『ガシャルグ』が無くなっていたからだ。
「今だ! 独立超新星弾!!」
ギャオオオオ!!!
オレは『ガシャルグ』を空中に放り、遠隔で練り込んでおいた弾丸を発射した。
ギャオオオオオ!!!
グールは黒焦げになりながらも怪獣の様に叫びを上げてオレに飛びかかってきた。
オレは手の平をグールに向けた。
すると魔素の糸のようなもので繋がっていた『ガシャルグ』がオレの手に戻ってきた。
「オレは手を離しても『ガシャルグ』とは繋がった状態だ。だからこんなこともできる……! 超新星弾!!!」
ズギャアアアアンン!!!
オレの目の前で弾丸の直撃を受けたBSS級グールは、腹に風穴を開けてその場に伏した。
「ふうっ……、オレの勝ちだ!」
オオオオオ!!
少し離れた所から歓声が上がった。
隊員たちがオレの勝利を喜んでくれていた。
「そ、そうだ。ユウナたちは……?」
オレはユウナ、ナナ、アオイの気配を探知すると未だ激しい戦闘を続けている3人を見つけた。
(けっこう離れてるな!)
ユウナたちは3人でSS級グールと戦っている。
3対2だが相手はSS級だ。ほぼ互角のようだが苦戦はしているようだ。
オレは空に浮かんでみんなのもとへと急いだ。
「究極火炎継続発出!!」
「究極飛斬散弾連弾!!」
ドドドオオオウウウウ!!
オレがユウナたちのそばへたどり着くと、ユウナとアオイの大技がグールへ突き刺さるところだった。
ブスブスと煙を上げながらグール2体が逃げ惑っているが、ナナの結界だろう。壁にぶつかり狭い範囲から抜け出すことができないでいた。
「連続超封印領域!!」
グオオオ!! ガアアアア!!!
グールが苦しみの雄叫びを上げている。
しかし、ナナの結界を破ることは出来ないようだ。
勝った。
オレがそう思った瞬間、2体のグールの背光陣が光輝き、結界の中に激しい爆発が起こった。
ドオオオオオ!!!
さらに結界にとてつもない衝撃音が響き、結界が粉々に砕け散った。
ギャオオオオオ!!!
グールが血みどろになってユウナたちに襲いかかった。
ズッドドドオオオオ!!!!!
(や、ヤバい! 食らった!)
オレがみんなを助けようとすると、戦塵を切り裂いてナナが宙に舞い上がった。
「マジ痛いんだけど!! 超刃嵐結界!!」
ズバババババアアア!!!
ナナが展開した結界の内部では刃の嵐が吹き荒れ、SSグール2体の体をズタズタに切り裂いた。
片手が切り取られ、片足が引き裂かれ、真っ赤に結界内を染めている。
ズドドウウウンン!!
しかし、グールはなんと自分の切られた手足をナナに投げつけた。
その体に練り込まれた魔素を利用して爆弾に変えたのだ。
「な、ナナ!!」
ナナに止めを刺そうと近づくグールを倒すため、オレはナナの元へ急いだ。
だが倒れ伏すナナの前にはすでにユウナとアオイが立っていた。
「やってくれたな……、これで終わりにしてやる!!」
「ナナちゃんにこれ以上手出しさせない!!」
アオイとユウナが激しく魔素がを塗り始めた。
「殲滅穿突投擲剣!!」
「浄化宝翠炎!!」
ドッギャウウオオオン!!!!
(これは! アオイとユウナのオリジナル技だ!)
オレは班長としてユウナ、アオイの成長はずっと見てきた。そして2人が作り上げたこの技は究極級をも上回る魔素出力を誇っている。
この技を受けたSS級グールはそれぞれ体が千切れ飛び、燃え尽きてその命を散らした。
「おおお! やった!!」
「に、兄ちゃん!? なんでここに? BSS級グールは……?」
ナナがふらつきながらも立ち上がり、近くまで来ていたオレの存在に気付いた。
それだけ戦闘に集中していたのだろう。
「あのグールは倒した! それよりもみんな凄いな! ユウナとアオイも魔技を完成させたんだな!!」
「い、いや、あのグールを倒してそんな元気な兄ちゃんの方が凄いよ……」
ナナはペタリと地面に座り込んでしまった。
ユウナとアオイも似たような状況だ。
「せ、セイさん。BSS級グールを1人で倒せたのね!? 本当に凄いよ……!」
「お前はマジで強くなりすぎだろ……!」
「ああ! ありがとう! だけどまだまだこれからだぞ!」
息も絶え絶えだが、オレはユウナたちと勝利を喜んだ。
周りから隊員たちの歓声が聞こえる。
みんながオレたち佐々木班の勝利を喜んでくれているようだ。
「みんな。ひとまずスカイベースに戻って傷を癒そう」
この戦争はまだまだ序盤だろう。しかし特級グールとの烈戦にオレたちは勝利を収めることができた。
オレたちがそうして戦っている間も東軍はA級グールの大群との激しい戦いを続けていた。
京都駅跡を目指しての進軍だが、グールの妨害のせいでやはり思うように進まない。
いつかユキが言っていたように、距離的にはそう遠くはない京都駅跡まで辿り着くのにはかなりの日数が掛かる見込みとなっていた。
オレたち東軍の主戦闘部隊は二宮を長として目の前にそびえる山を乗り越えた。
麓にそって山を回り込み、平野へまで抜け出たところで日暮れとなった。
当然グールは夜間も休まずに襲ってくるのでここからは交代制で戦いに当たることになっている。具体的には3交代制で8時間置きに部隊を入れ替え小休止をとることとなっていた。
上級の隊員ともなると5、6時間も眠ればかなりの回復が出来るし、治癒術の結界が展開しているスカイベースなどで休養すれば重傷の隊員も1日ほどで復活することが出来る。
オレたちはこの戦争を何としても勝ち抜かなければならない。
高い士気と熱意を以て進軍を進めていった。
新キョウト都市の奪還戦初日の烈戦は、こうして幕を閉じた。
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