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CHAPTER Ⅴ
第205話 佐々木セイ vs 霜月レンカ
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「ナナ!!!」
オレはユキの張った結界に手を当ててナナの身を案じた。今のところ姿は戦塵で見えないし、魔素も感じない。
「ど、どうなったんだ……?」
戦塵が晴れてくると、床に倒れた2人が見えた。オレは感知を全開にしてナナの安否を確認した。
「だ、大丈夫だ! 生きてる! だ、だけど早く治療しないと!! ユキ!! 結界を解いてくれ!!」
「やかましい……。そこが通れるようになっている」
ユキが目で指示した先に扉のような開口が結界の壁に出来ていた。
「ナナ!」
「ナナちゃん!」
オレとアイコがナナの元へ掛けよって体を抱き上げるが、ナナは完全に気を失っている。
「あ、アイちゃん! 治癒を!」
「ええ。究極治癒結界」
パアッと光が輝き、ナナの傷が少しずつ塞がっていくのが分かった。
「大丈夫みたいよ。命に別状はない」
「よ、よかった……」
オレはアイコの言葉を聞いて安心して息を吐いた。
「どうやら引き分けだな。おい、応急処置が終わったなら早く結界から出ていけ」
突然ユキがオレたちに冷たく言葉を投げた。
「……! ユキ! ナナがこんなになって心配じゃないのかよ!」
「黙れ。次はお前だ。宝条マスターはナナを連れて結界の外に出ろ」
ふと前を見ると、さっきまで倒れていた師走が別の幹部に連れられてすでに結界の外に出ており、霜月と呼ばれた女性が結界の中に立っていた。
「……ユキちゃん。ナナちゃんはどうだったの? 戦いぶりを見て本物かどうか判断したかったんでしょう?」
アイコの言葉にオレもユキの答えを待った。
「……早く外に出ろ。次はセイの番だ」
「……そう。分かったわ」
アイコはおとなしくユキに従い結界の外に出た。
「じゃあ、今度は私たちね。あなたたちなかなかやるみたいねえ。さすがユキさんの兄妹を詐称するだけはあるみたい」
オレは霜月を睨み付けた。
「オレたちは偽物じゃない」
霜月は濃灰色のマキシマムワンピースに薄い色のデニムジャケットを羽織り、艶のある銀髪を背中まで伸ばした若い女性だ。
化粧もしているようで、どこか都会のアパレル店員と見紛うほどだ。しかし、その全身から放たれる魔素がただ者でないとオレに告げていた。
「そうなの? だけど、私たちにはどうでもいい」
「何?」
「私たちのような下位の幹部では立場が辛くてね。こういう実力を見せる機会は少ないの。だからここであなたを倒して昇格の足掛かりにさせてもらうわ」
霜月がニヤリと笑った。
「オレたちは、踏み台って訳だ」
「分かってるじゃない。ああ、私の名前は霜月レンカよ」
「……オレは佐々木セイ」
「話はいい。始めろ」
ユキの言葉と同時に結界の穴が閉じた。
オレはこんなところで人間と人間が争う意味が分からなかった。だが、どうやらそんな甘いことも言っていられないと考えを改めた。
ナナも、相手の師走もそれぞれ強い意志をもって戦いに臨んでいた。
それにオレはこの時代で何年も暮らしてきてみんなそれぞれ戦う理由を持っていることも知っていた。
その理由は様々だ。家族の為。人類の為。散っていった仲間の為。
このワイズという組織との争いは無益かもしれないが、人間として足並みを揃える為に必要だと、人間の持つ志をぶつけ合ってお互いを認め合うこと、競い合うことが大事だと考えることにした。
(切磋琢磨ってやつだ、それに……)
それに、相手が例え誰であろうと、オレの家族を傷付けるやつは許せない。
「覇気のない男ね! すぐに終わらせてあげるわ! 三度天輪!! 二位血黥!!」
霜月が魔素を滾らせてオレに飛びかかった。
「全兵能装甲全開、全兵能装甲最適常時展開」
オレは訓練に訓練を続け、全兵能装甲全開、全兵能装甲最適を戦闘中に常に無詠唱で常時展開し続けることが可能となっていた。
さらに強力な魔技の開発も昨年末から続けており、武蔵野たちの助言をもってまだ半ばだが完成していた。
天狼弾、天輪弾を上回る技自体はまだ出来上がっていないが、改良技は出来ていた。
「全兵能装甲最速! 電磁加速天輪弾!!」
ギュウウウン!!
オレの放った弾丸は向かい来る霜月を反応も許さず直撃し、反対側の結界の壁へと叩きつけた。
武蔵野の助言で改良したこの技は、弾丸を強力にするのではなく、銃身を強化する。最大に魔素を込めた銃弾を、銃身に込めた別の魔技で最大限に加速させる。それによって放たれる弾丸はもはや音速をもはるかに越えており、ただの人間には認識させることも許さない。
さらに加速された弾丸の威力は究極級をも大幅に越えた威力を誇っていた。
「があは!?」
霜月が地面に手を付き、苦しんでいた。
「ぐ、ぐう……!? な、何をした……!」
「もうやめにするか?」
オレは霜月に降参を提案した。女の子を傷付けるのは気が乗らない。
「ば、バカにするな!!」
霜月はふらつきながらも立ち上がり、大きく魔素を練った。
(それは、さっき師走って男がやっていたのと同じだな)
オレは感知能力で霜月の動向を読み取ることが出来た。
「ああああ! 三度天輪! 三条護符!! 三位血黥!!!」
カアアアッ
音すら立てて霜月の全身が輝いた。
「三三式爾形象! 紺糸縅鎧!!」
霜月は全身に纏わせた強化術を組み合わせ、青白く輝く光の衣を纏った。さっきまでよりもさらに力強さが増している。
しかしオレは慌てずに銃を構えた。
「平方第10励起、天狼征軍弾!!」
ドドドドオオオオ!!!
オレの銃口から100発の弾丸が発射された。
「それがどうしたってのよ!!!」
霜月はオレの弾丸を叩き落としながら一歩ずつこちらへ向かってきた。オレの弾丸は一発が帝級を上回ると言うのに恐ろしい防御力だ。
「おおらあああ!!!」
とうとう霜月はオレの放った弾丸を全て弾き飛ばし、オレの目の前に立ちはだかった。
「はあ、はあ、やるじゃない! でももう弾切れみたいね! 私は私の仲間の為にあなたに勝って見せるわ!!」
オレは霜月の言葉が気になった。
「仲間ってなんだよ?」
「……あなたには関係ない!」
「あんたにも仲間がいるのか? この街にか?」
「……そうよ! 私が幹部でいる以上は、仲間に迷惑は掛からない!」
「迷惑? どういうことだ?」
「うるさいわね! 孤児だった私は寄り添うように同じ環境で育った仲間たちがいる! 新ナゴヤ都市で強盗や略奪を繰り返してここに来た! そしてここは実力さえあれば何でも認められる! それだけよ!!」
(なるほど……)
恐らく、霜月と共に育った仲間たちはみんな討伐隊員にも生産隊員にもなれなかったのだろう。素質や環境が整ってないとそう上手くは行かない。
そしてその仲間を養う為に戦いの才能があった霜月が犯罪を犯して仲間を養ってきたのだろう。そして都市にいられなくなりここに来た。
この都市で幹部の地位にいれば仲間たちは安全な生活が保証される。その保証が無くなることを迷惑だと霜月は言ったのだろう。
「あんた、優しいんだな」
「……は?」
「だけど、オレはオレの兄妹の為にあんたに勝つよ」
「……やってみろ!!」
オレは黙って銃を向けた。
「全兵能装甲最重、超質量化天輪弾!」
ドオオオウ!!
オレの放った弾丸は超質量弾、つまり重量を通常よりも飛躍的に増大させたものだ。これも銃身に銃弾を加工する魔技を込めて増加させている。この攻撃も究極級を大きく上回る効力はあるが、難点は速度がかなり遅いことだ。はっきり言って注意している相手に当てることは不可能なレベルに速度がない。紙飛行機程度の速度しか出せないのだ。
「そんなもんが当たるか!!」
予想通り、霜月は体を捻って弾丸をかわした。
「四重織女星戦衣!」
ドウッ!
銃弾を放った後、オレは身体強化術を展開して一気に霜月に近付いた。
「なに!?」
霜月は予想外のオレの動きに驚いて一瞬体が硬直した。
しかしオレはその霜月を追い越して、先程の弾丸を掴んだ。
「おらあ!」
「な……!!」
ギャオオオオンンン!!!
オレは特殊な魔素を手に込めて、弾丸に触っても爆発はしないように調整をしていた。そしてその弾丸を野球のボールのように霜月に直撃させた。
「ふう……」
オレは息をついて戦塵を見つめるが、感知で霜月が気絶したことは分かっていた。
煙が晴れた先に、霜月が倒れているのを見て、オレはユキたちがいる方を向いた。
「オレの勝ちだな」
オレはユキの張った結界に手を当ててナナの身を案じた。今のところ姿は戦塵で見えないし、魔素も感じない。
「ど、どうなったんだ……?」
戦塵が晴れてくると、床に倒れた2人が見えた。オレは感知を全開にしてナナの安否を確認した。
「だ、大丈夫だ! 生きてる! だ、だけど早く治療しないと!! ユキ!! 結界を解いてくれ!!」
「やかましい……。そこが通れるようになっている」
ユキが目で指示した先に扉のような開口が結界の壁に出来ていた。
「ナナ!」
「ナナちゃん!」
オレとアイコがナナの元へ掛けよって体を抱き上げるが、ナナは完全に気を失っている。
「あ、アイちゃん! 治癒を!」
「ええ。究極治癒結界」
パアッと光が輝き、ナナの傷が少しずつ塞がっていくのが分かった。
「大丈夫みたいよ。命に別状はない」
「よ、よかった……」
オレはアイコの言葉を聞いて安心して息を吐いた。
「どうやら引き分けだな。おい、応急処置が終わったなら早く結界から出ていけ」
突然ユキがオレたちに冷たく言葉を投げた。
「……! ユキ! ナナがこんなになって心配じゃないのかよ!」
「黙れ。次はお前だ。宝条マスターはナナを連れて結界の外に出ろ」
ふと前を見ると、さっきまで倒れていた師走が別の幹部に連れられてすでに結界の外に出ており、霜月と呼ばれた女性が結界の中に立っていた。
「……ユキちゃん。ナナちゃんはどうだったの? 戦いぶりを見て本物かどうか判断したかったんでしょう?」
アイコの言葉にオレもユキの答えを待った。
「……早く外に出ろ。次はセイの番だ」
「……そう。分かったわ」
アイコはおとなしくユキに従い結界の外に出た。
「じゃあ、今度は私たちね。あなたたちなかなかやるみたいねえ。さすがユキさんの兄妹を詐称するだけはあるみたい」
オレは霜月を睨み付けた。
「オレたちは偽物じゃない」
霜月は濃灰色のマキシマムワンピースに薄い色のデニムジャケットを羽織り、艶のある銀髪を背中まで伸ばした若い女性だ。
化粧もしているようで、どこか都会のアパレル店員と見紛うほどだ。しかし、その全身から放たれる魔素がただ者でないとオレに告げていた。
「そうなの? だけど、私たちにはどうでもいい」
「何?」
「私たちのような下位の幹部では立場が辛くてね。こういう実力を見せる機会は少ないの。だからここであなたを倒して昇格の足掛かりにさせてもらうわ」
霜月がニヤリと笑った。
「オレたちは、踏み台って訳だ」
「分かってるじゃない。ああ、私の名前は霜月レンカよ」
「……オレは佐々木セイ」
「話はいい。始めろ」
ユキの言葉と同時に結界の穴が閉じた。
オレはこんなところで人間と人間が争う意味が分からなかった。だが、どうやらそんな甘いことも言っていられないと考えを改めた。
ナナも、相手の師走もそれぞれ強い意志をもって戦いに臨んでいた。
それにオレはこの時代で何年も暮らしてきてみんなそれぞれ戦う理由を持っていることも知っていた。
その理由は様々だ。家族の為。人類の為。散っていった仲間の為。
このワイズという組織との争いは無益かもしれないが、人間として足並みを揃える為に必要だと、人間の持つ志をぶつけ合ってお互いを認め合うこと、競い合うことが大事だと考えることにした。
(切磋琢磨ってやつだ、それに……)
それに、相手が例え誰であろうと、オレの家族を傷付けるやつは許せない。
「覇気のない男ね! すぐに終わらせてあげるわ! 三度天輪!! 二位血黥!!」
霜月が魔素を滾らせてオレに飛びかかった。
「全兵能装甲全開、全兵能装甲最適常時展開」
オレは訓練に訓練を続け、全兵能装甲全開、全兵能装甲最適を戦闘中に常に無詠唱で常時展開し続けることが可能となっていた。
さらに強力な魔技の開発も昨年末から続けており、武蔵野たちの助言をもってまだ半ばだが完成していた。
天狼弾、天輪弾を上回る技自体はまだ出来上がっていないが、改良技は出来ていた。
「全兵能装甲最速! 電磁加速天輪弾!!」
ギュウウウン!!
オレの放った弾丸は向かい来る霜月を反応も許さず直撃し、反対側の結界の壁へと叩きつけた。
武蔵野の助言で改良したこの技は、弾丸を強力にするのではなく、銃身を強化する。最大に魔素を込めた銃弾を、銃身に込めた別の魔技で最大限に加速させる。それによって放たれる弾丸はもはや音速をもはるかに越えており、ただの人間には認識させることも許さない。
さらに加速された弾丸の威力は究極級をも大幅に越えた威力を誇っていた。
「があは!?」
霜月が地面に手を付き、苦しんでいた。
「ぐ、ぐう……!? な、何をした……!」
「もうやめにするか?」
オレは霜月に降参を提案した。女の子を傷付けるのは気が乗らない。
「ば、バカにするな!!」
霜月はふらつきながらも立ち上がり、大きく魔素を練った。
(それは、さっき師走って男がやっていたのと同じだな)
オレは感知能力で霜月の動向を読み取ることが出来た。
「ああああ! 三度天輪! 三条護符!! 三位血黥!!!」
カアアアッ
音すら立てて霜月の全身が輝いた。
「三三式爾形象! 紺糸縅鎧!!」
霜月は全身に纏わせた強化術を組み合わせ、青白く輝く光の衣を纏った。さっきまでよりもさらに力強さが増している。
しかしオレは慌てずに銃を構えた。
「平方第10励起、天狼征軍弾!!」
ドドドドオオオオ!!!
オレの銃口から100発の弾丸が発射された。
「それがどうしたってのよ!!!」
霜月はオレの弾丸を叩き落としながら一歩ずつこちらへ向かってきた。オレの弾丸は一発が帝級を上回ると言うのに恐ろしい防御力だ。
「おおらあああ!!!」
とうとう霜月はオレの放った弾丸を全て弾き飛ばし、オレの目の前に立ちはだかった。
「はあ、はあ、やるじゃない! でももう弾切れみたいね! 私は私の仲間の為にあなたに勝って見せるわ!!」
オレは霜月の言葉が気になった。
「仲間ってなんだよ?」
「……あなたには関係ない!」
「あんたにも仲間がいるのか? この街にか?」
「……そうよ! 私が幹部でいる以上は、仲間に迷惑は掛からない!」
「迷惑? どういうことだ?」
「うるさいわね! 孤児だった私は寄り添うように同じ環境で育った仲間たちがいる! 新ナゴヤ都市で強盗や略奪を繰り返してここに来た! そしてここは実力さえあれば何でも認められる! それだけよ!!」
(なるほど……)
恐らく、霜月と共に育った仲間たちはみんな討伐隊員にも生産隊員にもなれなかったのだろう。素質や環境が整ってないとそう上手くは行かない。
そしてその仲間を養う為に戦いの才能があった霜月が犯罪を犯して仲間を養ってきたのだろう。そして都市にいられなくなりここに来た。
この都市で幹部の地位にいれば仲間たちは安全な生活が保証される。その保証が無くなることを迷惑だと霜月は言ったのだろう。
「あんた、優しいんだな」
「……は?」
「だけど、オレはオレの兄妹の為にあんたに勝つよ」
「……やってみろ!!」
オレは黙って銃を向けた。
「全兵能装甲最重、超質量化天輪弾!」
ドオオオウ!!
オレの放った弾丸は超質量弾、つまり重量を通常よりも飛躍的に増大させたものだ。これも銃身に銃弾を加工する魔技を込めて増加させている。この攻撃も究極級を大きく上回る効力はあるが、難点は速度がかなり遅いことだ。はっきり言って注意している相手に当てることは不可能なレベルに速度がない。紙飛行機程度の速度しか出せないのだ。
「そんなもんが当たるか!!」
予想通り、霜月は体を捻って弾丸をかわした。
「四重織女星戦衣!」
ドウッ!
銃弾を放った後、オレは身体強化術を展開して一気に霜月に近付いた。
「なに!?」
霜月は予想外のオレの動きに驚いて一瞬体が硬直した。
しかしオレはその霜月を追い越して、先程の弾丸を掴んだ。
「おらあ!」
「な……!!」
ギャオオオオンンン!!!
オレは特殊な魔素を手に込めて、弾丸に触っても爆発はしないように調整をしていた。そしてその弾丸を野球のボールのように霜月に直撃させた。
「ふう……」
オレは息をついて戦塵を見つめるが、感知で霜月が気絶したことは分かっていた。
煙が晴れた先に、霜月が倒れているのを見て、オレはユキたちがいる方を向いた。
「オレの勝ちだな」
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