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CHAPTER Ⅳ
第198話 SSS級グール捕獲任務⑪
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「対策だと?」
ハドリーは眉をひそめて阿倍野を睨み付けていたが、何かに気付いたように手を前に掲げた。
「まあそれが本当だとしても、何もさせなければよいだけよのぉ」
「ぐっ!」
ドオオオオンンン!!
阿倍野は横に飛んで攻撃はかわしたが、展開しようとしていた魔技はキャンセルされてしまった。
「あ、あいつ。まだこんな力が!」
相馬も血だらけのハドリーに剣技を繰り出しているが、片手で防がれてしまった。
「まだ見た目より余力があるようだ! 油断するな!」
「はい! ゴウタさん!」
最上とセイヤも相馬に合わせて魔技を繰り出すが、それもことごとく打ち落とされてしまっている。
「くっ。数が多い! このままではまずいな! 反結界が構築できない!」
阿倍野の言葉の通り、ハドリーは威力を下げて手数を増やした攻撃をしている。
SSS級グールの繰り出す技は、威力を下げていると言っても、手負いの4人では捌くので精一杯で、隙を見つけることが難しくなってしまっていた。
そしてハドリーとの攻防をしている間に、巨大なグールたちが阿倍野たちに向けても攻撃を始め、さらに状況は悪化した。
「ヤバいぞ! スカイベースも攻撃を受けてる! 何とかしないと!」
空に浮かぶスカイベースも3体の巨大なグールに挟まれ、3方からの攻撃を受けてしまっていた。
吐き出す煙の量も尋常ではなく、もういつ破壊されてもおかしくない程だ。
「このままでは……、墜落してしまいます!」
セイヤも追い詰められた状況に冷や汗が止まらない。
「いや待て! スカイベースを囲んでいるグールの様子が……!」
阿倍野の言葉を聞き、ハドリーからの攻撃を掻い潜りつつ相馬たち3人もスカイベースに目をやった。
スカイベースを囲んでいた3体の巨大グールは動きを止め、ピクリとも動かなくなっていた。
「どうしたと言うんだ……?」
セイヤがそう呟いた瞬間、3体のグールの身体が燃え尽きた灰のように崩れ始めた。
「何だと!?」
異変に気づいたハドリーも頭上を見上げていた。
そして、その空からいくつかの人影が地上へと舞い降りてきた。
それは佐々木班の4人と、吻野、司だった。
「反因果結界!!」
ナナの声が響くと共に阿倍野たちの周りを囲んでいた巨大グールも動きを止め、すぐに他と同じく身体がボロボロと崩れ始めた。
「これは! ナナさんも対死霊術士の結界術を開発していたのか!」
阿倍野の喜びの声を浮けて、着地したナナが言葉を返した。
「ウチも新ヒロシマ都市でこいつらと戦った! アイちゃんがやった術を覚えておいたんです!」
「でかした、ナナ!」
相馬もこれでハドリーに集中できると嬉しそうだ。
「しかし、ナナ! 向こうの戦場にもあの巨人がいる! あれにも対処しなければ!」
「セイヤ! これから私たちが向かう! 心配すんな!」
「セイヤさん、ここはS+級の3人で援護をします!」
セイヤの不安には、アオイとユウナが力つよか答えた。
「ああ、セイヤ。オレたちも一緒に戦うぞ!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「セイ! しかし向こうの戦場も厳しい状況のはずでは!?」
「ここでこいつの始末が付けばここを撤退しても問題ないだろ! 東さんもそう言ってたし、その為に援護に来た! 短期決戦だ!!」
「儂を始末だと? 面白いことを言う小僧だのぉ」
人型グールがオレの言葉を聞き止めて殺気をぶつけてきた。
「う、うるせえ! ナナ、ユウナ、アオイ! 向こうを頼む! 東さんたちの所へ!!」
「兄ちゃん、勝ってよ!」
「頼んだぞ、佐々木!」
「セイさん。必ず、みんなで都市へ帰りましょう……!」
ナナたちがこの場を離れながら言ったそれぞれの言葉にオレは頷き、銃を構えた。
「阿倍野さん! オレたちが援護します! あいつを!!」
「全く……、頼りになる奴らだよ!!」
阿倍野を先頭に、相馬、最上、セイヤがハドリーに飛び掛かった。
激しい攻防が展開される中、オレと司は遠距離からの刺すような攻撃、吻野は防御、治癒、強化などの術を駆使して援護を行った。
さすがの人型グールもSS級が4人にS+級3人が相手では攻めあぐねているようで、顔を歪ませてオレたちのことを攻撃し続けていた。
オレの増幅機を使った攻撃も直撃しているのに、本当にしぶとい。
「うっとうしいのぉ!」
オレたちが人型グールに対して有利の状況で戦局が推移している間に、1万の大群と戦っている東班、ユウナ、アオイ、ナナも大きく活躍をしているようだ。
巨大なグールの巨人はナナたちが戦場に駆けつけて間もなく崩れ去った。
そしてたった今、戦場からとてつもない閃光と衝撃が走り、グールが大きく数を減らした事も感知した。
「何だ!?」
阿倍野も突然の衝撃に驚いている。
『報告です! さ、佐々木ナナ隊員が配置した結界型立体魔方陣が決まりました! 本当に凄い! 4千は討伐しました!!』
(な、ナナがやったのか!? 結界……魔方陣??)
『グールの残数は……、5千弱です!』
防衛隊員の興奮した声を聞くと、阿倍野がくっくと笑いを漏らした。
「何を笑っておる。切り札がまだあったようだが、お前らの危機は変わっておらんぞ」
戦場の方を向いていたハドリーが忌々しげに阿倍野を一瞥した。
「いや、ここにいるみんなは本当に頼りになると思ってね。もうここまで来れば向こうは何とかなる」
「ふん、楽観的なやつだ」
「そして、お前は必ずオレが倒す!!」
「うるさいのぉ……、そうやって希望を抱くな。虫酸が走るわ。もううんざりだ。見せてやる」
(何だ?)
オレがハドリーの言葉に警戒すると、ハドリーは両手を広げ空高くへと浮かんだ。一瞬柊班が守っているスカイベースを攻撃するつもりかと焦ったが、ハドリーはスカイベースを通りすぎてさらに上空へと昇っていった。
「阿倍野リュウセイ。確かに貴様らはトウキョウ、オオサカ、ヒロシマの巣を攻めた同胞のことは知っているだろう」
豆粒のように高くにいるはずのハドリーの声がオレたちの耳に響いてきた。
「だが、4つめ、トマスモアという名の人間の巣を儂らが攻撃したことは知るまい」
(トマス……? あ。ユキの街か……)
「これは、その指揮を取ったアンギスの術よ」
突然、天空に雷鳴が鳴り響きハドリーの周囲を覆った。
「何をする気だ?」
司が剣を構えたまま眉をひそめた。
空に厚く膜を張った鼠色の雲が一斉にハドリーに向かって動き出した。
いや、正確にはハドリーが周囲の雲を吸い込んでいた。
「な、なんなんだ!?」
オレの叫びには誰も答えない。
そして雲が凝縮され、やがて少しずつ形を成し始めていた。
それは歪だが、人型のように見てとれた。
ぐんぐんと大きさを増すそれは、とうとう地面に手とも足とも取れない塊を押し付けた。
その身体はスカイベースより高い所にまで届いており、体長で言うと200メートルはありそうだ。
「なるほど、帰化蒸気を集めたんだな。魔素を集めて自分自身を強化したということか……!」
セイヤが言う言葉はあまり良く理解出来ないが、オレは敵が今までより強大になったことだけはビリビリと感じていた。
「な、そんな! これじゃあ……」
「佐々木くん、落ち着け」
阿倍野がオレの肩に手を置いた。
「阿倍野さん! でも……!」
「あの人型、ハドリーって言うのは前に戦ったディリップより格下みたいだね」
「は??」
「人型グールという存在が何体居るかは分からないが、やはりそれぞれ個性とか優劣はあるみたいだね。あのグールが使う技術はみんな他の人型グールが使った技だ。自分で開発したものがないようだね。そう言う意味でディリップよりも劣っていると判断した」
「な、何呑気に構えてるんですか!」
ハドリーの巨体はすでに両手両足を地面に着け、オレたちを睨むようにひとつの大きな赤い石が輝いていた。
「トマスモア。そこを攻めた人型グール、それはユキさんにバラバラにされたんだ。それは佐々木くんも聞いてなかったかな?」
「いや、確かに聞いてましたけど……」
「オレたちは先日のワイズ会談の後、桐生たちと色々な打ち合わせをしてるんだよ。人型グールをどう捕らえればいいか。人型グールはどう引き渡せばいいか。人型グールが何をしてくるか、それてそれにどう対応すればいいかだ。そこは情報の出し惜しみはしていない。オレたちもユキさんたちもだ」
「そ、それって?」
「ああ。敵が巨大化した場合はこの紋章貨を使う」
阿倍野が胸から1枚の銀色のメダルを取り出した。
(こ、これは? どこかで……?、確か前に桜海って人が転移する前に出したメダルと同じか……?)
「ユキさんは強力なグールの肉体と魔素をこのメダルに封じ込め、それを兵器として使用できるんだ。ほぼ条件なしで強力な魔技を繰り出せる技術だよ」
「それでワイズは強いグールを集めてたんですか……!?」
「そうだ。桐生が危険を顧みず教えてくれたよ。行くよ、反因子領域!!」
阿倍野が詠唱した言霊に反応して、メダルが目映く輝いた。
ハドリーは眉をひそめて阿倍野を睨み付けていたが、何かに気付いたように手を前に掲げた。
「まあそれが本当だとしても、何もさせなければよいだけよのぉ」
「ぐっ!」
ドオオオオンンン!!
阿倍野は横に飛んで攻撃はかわしたが、展開しようとしていた魔技はキャンセルされてしまった。
「あ、あいつ。まだこんな力が!」
相馬も血だらけのハドリーに剣技を繰り出しているが、片手で防がれてしまった。
「まだ見た目より余力があるようだ! 油断するな!」
「はい! ゴウタさん!」
最上とセイヤも相馬に合わせて魔技を繰り出すが、それもことごとく打ち落とされてしまっている。
「くっ。数が多い! このままではまずいな! 反結界が構築できない!」
阿倍野の言葉の通り、ハドリーは威力を下げて手数を増やした攻撃をしている。
SSS級グールの繰り出す技は、威力を下げていると言っても、手負いの4人では捌くので精一杯で、隙を見つけることが難しくなってしまっていた。
そしてハドリーとの攻防をしている間に、巨大なグールたちが阿倍野たちに向けても攻撃を始め、さらに状況は悪化した。
「ヤバいぞ! スカイベースも攻撃を受けてる! 何とかしないと!」
空に浮かぶスカイベースも3体の巨大なグールに挟まれ、3方からの攻撃を受けてしまっていた。
吐き出す煙の量も尋常ではなく、もういつ破壊されてもおかしくない程だ。
「このままでは……、墜落してしまいます!」
セイヤも追い詰められた状況に冷や汗が止まらない。
「いや待て! スカイベースを囲んでいるグールの様子が……!」
阿倍野の言葉を聞き、ハドリーからの攻撃を掻い潜りつつ相馬たち3人もスカイベースに目をやった。
スカイベースを囲んでいた3体の巨大グールは動きを止め、ピクリとも動かなくなっていた。
「どうしたと言うんだ……?」
セイヤがそう呟いた瞬間、3体のグールの身体が燃え尽きた灰のように崩れ始めた。
「何だと!?」
異変に気づいたハドリーも頭上を見上げていた。
そして、その空からいくつかの人影が地上へと舞い降りてきた。
それは佐々木班の4人と、吻野、司だった。
「反因果結界!!」
ナナの声が響くと共に阿倍野たちの周りを囲んでいた巨大グールも動きを止め、すぐに他と同じく身体がボロボロと崩れ始めた。
「これは! ナナさんも対死霊術士の結界術を開発していたのか!」
阿倍野の喜びの声を浮けて、着地したナナが言葉を返した。
「ウチも新ヒロシマ都市でこいつらと戦った! アイちゃんがやった術を覚えておいたんです!」
「でかした、ナナ!」
相馬もこれでハドリーに集中できると嬉しそうだ。
「しかし、ナナ! 向こうの戦場にもあの巨人がいる! あれにも対処しなければ!」
「セイヤ! これから私たちが向かう! 心配すんな!」
「セイヤさん、ここはS+級の3人で援護をします!」
セイヤの不安には、アオイとユウナが力つよか答えた。
「ああ、セイヤ。オレたちも一緒に戦うぞ!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「セイ! しかし向こうの戦場も厳しい状況のはずでは!?」
「ここでこいつの始末が付けばここを撤退しても問題ないだろ! 東さんもそう言ってたし、その為に援護に来た! 短期決戦だ!!」
「儂を始末だと? 面白いことを言う小僧だのぉ」
人型グールがオレの言葉を聞き止めて殺気をぶつけてきた。
「う、うるせえ! ナナ、ユウナ、アオイ! 向こうを頼む! 東さんたちの所へ!!」
「兄ちゃん、勝ってよ!」
「頼んだぞ、佐々木!」
「セイさん。必ず、みんなで都市へ帰りましょう……!」
ナナたちがこの場を離れながら言ったそれぞれの言葉にオレは頷き、銃を構えた。
「阿倍野さん! オレたちが援護します! あいつを!!」
「全く……、頼りになる奴らだよ!!」
阿倍野を先頭に、相馬、最上、セイヤがハドリーに飛び掛かった。
激しい攻防が展開される中、オレと司は遠距離からの刺すような攻撃、吻野は防御、治癒、強化などの術を駆使して援護を行った。
さすがの人型グールもSS級が4人にS+級3人が相手では攻めあぐねているようで、顔を歪ませてオレたちのことを攻撃し続けていた。
オレの増幅機を使った攻撃も直撃しているのに、本当にしぶとい。
「うっとうしいのぉ!」
オレたちが人型グールに対して有利の状況で戦局が推移している間に、1万の大群と戦っている東班、ユウナ、アオイ、ナナも大きく活躍をしているようだ。
巨大なグールの巨人はナナたちが戦場に駆けつけて間もなく崩れ去った。
そしてたった今、戦場からとてつもない閃光と衝撃が走り、グールが大きく数を減らした事も感知した。
「何だ!?」
阿倍野も突然の衝撃に驚いている。
『報告です! さ、佐々木ナナ隊員が配置した結界型立体魔方陣が決まりました! 本当に凄い! 4千は討伐しました!!』
(な、ナナがやったのか!? 結界……魔方陣??)
『グールの残数は……、5千弱です!』
防衛隊員の興奮した声を聞くと、阿倍野がくっくと笑いを漏らした。
「何を笑っておる。切り札がまだあったようだが、お前らの危機は変わっておらんぞ」
戦場の方を向いていたハドリーが忌々しげに阿倍野を一瞥した。
「いや、ここにいるみんなは本当に頼りになると思ってね。もうここまで来れば向こうは何とかなる」
「ふん、楽観的なやつだ」
「そして、お前は必ずオレが倒す!!」
「うるさいのぉ……、そうやって希望を抱くな。虫酸が走るわ。もううんざりだ。見せてやる」
(何だ?)
オレがハドリーの言葉に警戒すると、ハドリーは両手を広げ空高くへと浮かんだ。一瞬柊班が守っているスカイベースを攻撃するつもりかと焦ったが、ハドリーはスカイベースを通りすぎてさらに上空へと昇っていった。
「阿倍野リュウセイ。確かに貴様らはトウキョウ、オオサカ、ヒロシマの巣を攻めた同胞のことは知っているだろう」
豆粒のように高くにいるはずのハドリーの声がオレたちの耳に響いてきた。
「だが、4つめ、トマスモアという名の人間の巣を儂らが攻撃したことは知るまい」
(トマス……? あ。ユキの街か……)
「これは、その指揮を取ったアンギスの術よ」
突然、天空に雷鳴が鳴り響きハドリーの周囲を覆った。
「何をする気だ?」
司が剣を構えたまま眉をひそめた。
空に厚く膜を張った鼠色の雲が一斉にハドリーに向かって動き出した。
いや、正確にはハドリーが周囲の雲を吸い込んでいた。
「な、なんなんだ!?」
オレの叫びには誰も答えない。
そして雲が凝縮され、やがて少しずつ形を成し始めていた。
それは歪だが、人型のように見てとれた。
ぐんぐんと大きさを増すそれは、とうとう地面に手とも足とも取れない塊を押し付けた。
その身体はスカイベースより高い所にまで届いており、体長で言うと200メートルはありそうだ。
「なるほど、帰化蒸気を集めたんだな。魔素を集めて自分自身を強化したということか……!」
セイヤが言う言葉はあまり良く理解出来ないが、オレは敵が今までより強大になったことだけはビリビリと感じていた。
「な、そんな! これじゃあ……」
「佐々木くん、落ち着け」
阿倍野がオレの肩に手を置いた。
「阿倍野さん! でも……!」
「あの人型、ハドリーって言うのは前に戦ったディリップより格下みたいだね」
「は??」
「人型グールという存在が何体居るかは分からないが、やはりそれぞれ個性とか優劣はあるみたいだね。あのグールが使う技術はみんな他の人型グールが使った技だ。自分で開発したものがないようだね。そう言う意味でディリップよりも劣っていると判断した」
「な、何呑気に構えてるんですか!」
ハドリーの巨体はすでに両手両足を地面に着け、オレたちを睨むようにひとつの大きな赤い石が輝いていた。
「トマスモア。そこを攻めた人型グール、それはユキさんにバラバラにされたんだ。それは佐々木くんも聞いてなかったかな?」
「いや、確かに聞いてましたけど……」
「オレたちは先日のワイズ会談の後、桐生たちと色々な打ち合わせをしてるんだよ。人型グールをどう捕らえればいいか。人型グールはどう引き渡せばいいか。人型グールが何をしてくるか、それてそれにどう対応すればいいかだ。そこは情報の出し惜しみはしていない。オレたちもユキさんたちもだ」
「そ、それって?」
「ああ。敵が巨大化した場合はこの紋章貨を使う」
阿倍野が胸から1枚の銀色のメダルを取り出した。
(こ、これは? どこかで……?、確か前に桜海って人が転移する前に出したメダルと同じか……?)
「ユキさんは強力なグールの肉体と魔素をこのメダルに封じ込め、それを兵器として使用できるんだ。ほぼ条件なしで強力な魔技を繰り出せる技術だよ」
「それでワイズは強いグールを集めてたんですか……!?」
「そうだ。桐生が危険を顧みず教えてくれたよ。行くよ、反因子領域!!」
阿倍野が詠唱した言霊に反応して、メダルが目映く輝いた。
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