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CHAPTER Ⅳ
第179話 新トウキョウ都市防衛戦⑪
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5月31日 23:55
「セイヤ!!」
「ああ」
セイヤが立ち上がってくれた。
絶望的な状況には変わりないがオレはそれがたまらなく嬉しかった。
「虫が一匹増えたところで、どうすると言うのだ?」
ディリップはセイヤを見ても余裕の笑みは崩さない。
「セイ。下がっていてくれ」
「え? 何言ってんだ!? 1人じゃ……!」
ボウウウウウ!!!
セイヤにとてつもない魔素が渦巻き、その身を包んだ。
「は……?」
オレは状況がうまく飲み込めなかった。
傷は鈴子にある程度治療してもらったとは思うが、これは無傷の状態のセイヤより明らかに魔素量が多い。
(い、いや……、これって……)
「行くぞ」
ドオオンン!!
セイヤは激しく地を蹴り、光の軌跡を残しながらディリップに肉薄した。
「究極衝撃剣!!」
ドオンン!!
「むう……!?」
ディリップは予想外の威力にやや驚いたようだが、セイヤの攻撃を受けきっていた。
セイヤは間を置かずにさらに魔素を練っている。
「二重究極衝撃剣!!!」
セイヤがさらに追撃を放った。
今まではこんなに強力な攻撃はできなかったはずだ。
ドオオオンン!!!
「なに……!?」
ディリップは今度は完全には防ぎ切れなかったようだ。余裕の笑みは消え去り、驚愕と焦燥の表情を浮かべている。
そしてセイヤはさらに一瞬で強大な魔素を練り終わっていた。
「まだだ!! 三重究極衝撃破砕剣!!!!」
ズドオオオオオオオオオンンン!!!!
「ぐおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」
ディリップが始めて苦痛の叫びを上げた。
「ゆ、結城くん! これは! 因子を開いたんだな!!」
見ると、血だらけの二宮が喜びの声をあげている。
(い、因子!? せ、セイヤ……! これは間違いなく二宮さんと同等の魔素を出してるぞ!!)
オレは今なぜこんなことが起こったのかは分からないが、これだけは分かった。
「これなら勝てるぞ!!」
「ああ! セイ!! 勝つぞ!!!」
セイヤがさらにディリップに飛びかかるが、ディリップも全身に光の鎧のようなものを身につけて宙へと飛び上がっていた。
光のオーラが巨大な両腕を形作っており、とてつもない速度でセイヤと剣戟を始めた。
「せ、セイヤ! 因子を! やったな……!」
オレの後ろには、阿倍野、鈴子、高野、ユウナ、アオイが来ていた。
「あ、阿倍野さん! みんな!!」
「結城くん! 負けないで!!」
「勝って! 山崎班長と南くんの為に!」
鈴子と高野が声援を送った。
「都市を守って! 結城くん!!」
シオリがどこか離れた場所から声援を上げている。
「ダイの仇を……! 仇をとって!!」
「そいつを倒して! 結城さん!!」
この声は鏑木と間凪だ。
「結城! お前なら出来るぞ!!」
「結城! 頼む!!」
「結城さん!!」
これは欄島と千城、それに志布志だ。
「コウの意志を!」
「繋げてくれ!」
「お願い!」
阪本、北岡、須田の叫びも聞こえる。
「セイヤ!!!」
吻野の声援が聞こえた時、セイヤの剣がディリップの腹をえぐった。
「があああああ!!! 何だと言うのだ!! なぜ貴様ごとき虫けらが急に力を得たのだ!!」
ディリップも必死の形相だ。
「お前には一生分からない!」
「ああ、これが人間の強さだ!」
(阿倍野さん! 伊達さんも!)
ドドドンン!!!
ディリップは何とかセイヤと距離を取った。だが、中に浮かぶその体はすでに腰から下がちぎれており、左手も肩先までしか無くなっている。至るところが血まみれでなぜこれで生きているんだという状態だ。
「貴様ぁ……!!!」
「オレはな。お前がさっき殺した山崎さんと南に言われた」
「ああ!!?」
「オレたちの思いを繋ぎ、守り、戦えと」
「何を言っている!! それが何だと言うのだ!!」
「分からないか? それがオレが強くなった理由だ! オレはみんなを守るために戦う!! 戦って勝つために強くなる!! 山崎さんと南がその当たり前の事実に気付かせてくれた!!」
セイヤの言葉と共に魔素が高まっていく。
「力がなければお前からみんなを守れない! みんなを、都市を守ることこそがオレの役目だ!! 阿倍野マスターが、セイが、ユウナが、アオイが、モモが!! みんなの声がオレを立ち上がらせた!!!」
「黙れ! そんな茶番、詭弁はもうよいわ……! これで一斉に駆除してやる!!」
ディリップがそう言うと、周囲の赤い霧がどんどんとその右手へと集まっていった。
(な、何だ!? こ、これはヤバい!!)
ディリップの右手には信じられない魔素が集まっている。おそらく結界の魔素を集中して自分の攻撃に使うつもりなのだろう。
「消え失せろ害虫ども」
ドオオオオオオウ!!!
ディリップから巨大な赤い竜巻が放たれた。
セイヤは躊躇せずにその捻れうなる竜巻へと飛び上がり、大きく剣を振るった。
「四重究極爆発剣!!!!」
ババババババハアアアアア!!!!
物凄い衝撃音を立てて赤い竜巻とセイヤの剣技の白い光の弾がぶつかり、お互いがどんどんと小さくなっていく。
だが、先に潰れて消えたのはセイヤの攻撃だった。
「当然だ! そのまま飲まれて消えろ!!」
赤い竜巻がさらに拡がりオレたちへと向かってくるが、セイヤは空中ですでに次の攻撃の準備を終えていた。
「うおおおお!! 四重究極衝撃破砕散弾剣!!!!!」
ギャオオオ!!!ドオオオオオンン!!!!
赤い竜巻はセイヤの攻撃でさらにその勢いを削がれ、ついに相殺して消え去った。だがセイヤの斬撃はそのままディリップへと突き進み、激しい爆発を起こした。
「ううっ……」
攻撃を出しきったセイヤが地面に落ち、うめき声を上げた。
「せ、セイヤ!」
セイヤは膝をついて苦しんでいる。
あんなに大技を連発したら当然だ。
「せ、セイ……、奴は……?」
オレはディリップを感知すると、確かに体はバラバラに吹き飛んだことが分かった。
しかし。
「あ、頭だけ……残ってる……」
「な、なに?」
ディリップは空中にほとんど生首の状態で浮かんでいた。
せいぜい肩くらいまでしか肉体は残っていない。だが、周囲にわずかに残った赤い霧を纏わせてこちらを睨み付けていた。
「……ぐ、ぐぐう……! こ、んなバカな……信じられぬ……」
「う、嘘だろ!? な、なんてしぶといんだ……!」
「と、止めをささないと……!」
セイヤは立ち上がろうとしたが、魔素を使い果たしたようで、震えるのみだった。
「セイヤ! 無茶だ!! 動くな!!」
オレはセイヤを制止するが、セイヤは何とか立ち上がろうともがいている。
「ま、まあ仕方ない……。今日は痛み分けとしてやろう……。儂も当初の予定通りには仕事は済んでおる……」
オレはディリップの呟きを聞き逃さなかった。
「仕事……? いや! お前はまた逃げる気なのか!?」
オレは銃を構えてディリップに狙いをつけた。
「さ、佐々木セイ……。お前は本当に運がいいやつだ……、そして阿倍野リュウセイ……次こそはお前らを殺してやる。そこの剣士。貴様もだ……」
ディリップがこの場所から逃げようとしている。
こんな、こんな被害を出した張本人。元凶をこのままみすみす逃がすわけにはいかない。
「逃がすか! 三重天輪弾!!」
ドオオオンンン!!
激しい爆撃が起こったが、オレの攻撃は霧に防がれたことが分かった。
「これは土産だ……」
オレの耳にディリップのおぞましい声が届くと同時に、赤い光の弾がセイヤへと向かってきた。
セイヤはもう動けない。
何とかしないと! オレが!!
「セイヤ!!」
ドオオオンンン!!!
「セイ! な、何を!!」
オレは全身を強化し、ディリップの攻撃を身体で受け止めた。同時にディリップがこの場所から消えたことも感知した。
「があふっ! あ、あいつは……逃がしちまったか……?」
腹からボタボタと血が流れている。
「せ、セイ!! オレのために!!」
「だだ、大丈夫だ……、ちゃんと、体を強化して……」
バタン
オレは言葉が出せなくなり、その場に倒れた。
(あ、あれ? いや、だ、だ、大丈夫のはずだ……)
「佐々木くん! 結界は消えてる! 大丈夫だ!! 死なせはしない!!」
阿倍野の叫びが聞こえたが、段々と視界が滲んでいく。
「あ、阿部野さん……、セイヤ……、オレたちは勝ったんですよね……?」
「セイ! セイ!!」
「セイさん!!」
セイヤとユウナの叫びが聞こえる。
「ああ! 勝った! あいつは逃げた! 各都市も勝利をおさめているぞ! たった今連絡が来た! ナナさんも、宝条さんも無事だ! 新ヒロシマ都市は奪還した!!」
「そ、そうですか。よかった……、本当に……」
オレは阿倍野の報告に安堵を覚え、遠くなろうと深く落ちようとする意識に抵抗することをやめた。
6月1日 0:00
新トウキョウ都市防衛戦 終結
「セイヤ!!」
「ああ」
セイヤが立ち上がってくれた。
絶望的な状況には変わりないがオレはそれがたまらなく嬉しかった。
「虫が一匹増えたところで、どうすると言うのだ?」
ディリップはセイヤを見ても余裕の笑みは崩さない。
「セイ。下がっていてくれ」
「え? 何言ってんだ!? 1人じゃ……!」
ボウウウウウ!!!
セイヤにとてつもない魔素が渦巻き、その身を包んだ。
「は……?」
オレは状況がうまく飲み込めなかった。
傷は鈴子にある程度治療してもらったとは思うが、これは無傷の状態のセイヤより明らかに魔素量が多い。
(い、いや……、これって……)
「行くぞ」
ドオオンン!!
セイヤは激しく地を蹴り、光の軌跡を残しながらディリップに肉薄した。
「究極衝撃剣!!」
ドオンン!!
「むう……!?」
ディリップは予想外の威力にやや驚いたようだが、セイヤの攻撃を受けきっていた。
セイヤは間を置かずにさらに魔素を練っている。
「二重究極衝撃剣!!!」
セイヤがさらに追撃を放った。
今まではこんなに強力な攻撃はできなかったはずだ。
ドオオオンン!!!
「なに……!?」
ディリップは今度は完全には防ぎ切れなかったようだ。余裕の笑みは消え去り、驚愕と焦燥の表情を浮かべている。
そしてセイヤはさらに一瞬で強大な魔素を練り終わっていた。
「まだだ!! 三重究極衝撃破砕剣!!!!」
ズドオオオオオオオオオンンン!!!!
「ぐおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」
ディリップが始めて苦痛の叫びを上げた。
「ゆ、結城くん! これは! 因子を開いたんだな!!」
見ると、血だらけの二宮が喜びの声をあげている。
(い、因子!? せ、セイヤ……! これは間違いなく二宮さんと同等の魔素を出してるぞ!!)
オレは今なぜこんなことが起こったのかは分からないが、これだけは分かった。
「これなら勝てるぞ!!」
「ああ! セイ!! 勝つぞ!!!」
セイヤがさらにディリップに飛びかかるが、ディリップも全身に光の鎧のようなものを身につけて宙へと飛び上がっていた。
光のオーラが巨大な両腕を形作っており、とてつもない速度でセイヤと剣戟を始めた。
「せ、セイヤ! 因子を! やったな……!」
オレの後ろには、阿倍野、鈴子、高野、ユウナ、アオイが来ていた。
「あ、阿倍野さん! みんな!!」
「結城くん! 負けないで!!」
「勝って! 山崎班長と南くんの為に!」
鈴子と高野が声援を送った。
「都市を守って! 結城くん!!」
シオリがどこか離れた場所から声援を上げている。
「ダイの仇を……! 仇をとって!!」
「そいつを倒して! 結城さん!!」
この声は鏑木と間凪だ。
「結城! お前なら出来るぞ!!」
「結城! 頼む!!」
「結城さん!!」
これは欄島と千城、それに志布志だ。
「コウの意志を!」
「繋げてくれ!」
「お願い!」
阪本、北岡、須田の叫びも聞こえる。
「セイヤ!!!」
吻野の声援が聞こえた時、セイヤの剣がディリップの腹をえぐった。
「があああああ!!! 何だと言うのだ!! なぜ貴様ごとき虫けらが急に力を得たのだ!!」
ディリップも必死の形相だ。
「お前には一生分からない!」
「ああ、これが人間の強さだ!」
(阿倍野さん! 伊達さんも!)
ドドドンン!!!
ディリップは何とかセイヤと距離を取った。だが、中に浮かぶその体はすでに腰から下がちぎれており、左手も肩先までしか無くなっている。至るところが血まみれでなぜこれで生きているんだという状態だ。
「貴様ぁ……!!!」
「オレはな。お前がさっき殺した山崎さんと南に言われた」
「ああ!!?」
「オレたちの思いを繋ぎ、守り、戦えと」
「何を言っている!! それが何だと言うのだ!!」
「分からないか? それがオレが強くなった理由だ! オレはみんなを守るために戦う!! 戦って勝つために強くなる!! 山崎さんと南がその当たり前の事実に気付かせてくれた!!」
セイヤの言葉と共に魔素が高まっていく。
「力がなければお前からみんなを守れない! みんなを、都市を守ることこそがオレの役目だ!! 阿倍野マスターが、セイが、ユウナが、アオイが、モモが!! みんなの声がオレを立ち上がらせた!!!」
「黙れ! そんな茶番、詭弁はもうよいわ……! これで一斉に駆除してやる!!」
ディリップがそう言うと、周囲の赤い霧がどんどんとその右手へと集まっていった。
(な、何だ!? こ、これはヤバい!!)
ディリップの右手には信じられない魔素が集まっている。おそらく結界の魔素を集中して自分の攻撃に使うつもりなのだろう。
「消え失せろ害虫ども」
ドオオオオオオウ!!!
ディリップから巨大な赤い竜巻が放たれた。
セイヤは躊躇せずにその捻れうなる竜巻へと飛び上がり、大きく剣を振るった。
「四重究極爆発剣!!!!」
ババババババハアアアアア!!!!
物凄い衝撃音を立てて赤い竜巻とセイヤの剣技の白い光の弾がぶつかり、お互いがどんどんと小さくなっていく。
だが、先に潰れて消えたのはセイヤの攻撃だった。
「当然だ! そのまま飲まれて消えろ!!」
赤い竜巻がさらに拡がりオレたちへと向かってくるが、セイヤは空中ですでに次の攻撃の準備を終えていた。
「うおおおお!! 四重究極衝撃破砕散弾剣!!!!!」
ギャオオオ!!!ドオオオオオンン!!!!
赤い竜巻はセイヤの攻撃でさらにその勢いを削がれ、ついに相殺して消え去った。だがセイヤの斬撃はそのままディリップへと突き進み、激しい爆発を起こした。
「ううっ……」
攻撃を出しきったセイヤが地面に落ち、うめき声を上げた。
「せ、セイヤ!」
セイヤは膝をついて苦しんでいる。
あんなに大技を連発したら当然だ。
「せ、セイ……、奴は……?」
オレはディリップを感知すると、確かに体はバラバラに吹き飛んだことが分かった。
しかし。
「あ、頭だけ……残ってる……」
「な、なに?」
ディリップは空中にほとんど生首の状態で浮かんでいた。
せいぜい肩くらいまでしか肉体は残っていない。だが、周囲にわずかに残った赤い霧を纏わせてこちらを睨み付けていた。
「……ぐ、ぐぐう……! こ、んなバカな……信じられぬ……」
「う、嘘だろ!? な、なんてしぶといんだ……!」
「と、止めをささないと……!」
セイヤは立ち上がろうとしたが、魔素を使い果たしたようで、震えるのみだった。
「セイヤ! 無茶だ!! 動くな!!」
オレはセイヤを制止するが、セイヤは何とか立ち上がろうともがいている。
「ま、まあ仕方ない……。今日は痛み分けとしてやろう……。儂も当初の予定通りには仕事は済んでおる……」
オレはディリップの呟きを聞き逃さなかった。
「仕事……? いや! お前はまた逃げる気なのか!?」
オレは銃を構えてディリップに狙いをつけた。
「さ、佐々木セイ……。お前は本当に運がいいやつだ……、そして阿倍野リュウセイ……次こそはお前らを殺してやる。そこの剣士。貴様もだ……」
ディリップがこの場所から逃げようとしている。
こんな、こんな被害を出した張本人。元凶をこのままみすみす逃がすわけにはいかない。
「逃がすか! 三重天輪弾!!」
ドオオオンンン!!
激しい爆撃が起こったが、オレの攻撃は霧に防がれたことが分かった。
「これは土産だ……」
オレの耳にディリップのおぞましい声が届くと同時に、赤い光の弾がセイヤへと向かってきた。
セイヤはもう動けない。
何とかしないと! オレが!!
「セイヤ!!」
ドオオオンンン!!!
「セイ! な、何を!!」
オレは全身を強化し、ディリップの攻撃を身体で受け止めた。同時にディリップがこの場所から消えたことも感知した。
「があふっ! あ、あいつは……逃がしちまったか……?」
腹からボタボタと血が流れている。
「せ、セイ!! オレのために!!」
「だだ、大丈夫だ……、ちゃんと、体を強化して……」
バタン
オレは言葉が出せなくなり、その場に倒れた。
(あ、あれ? いや、だ、だ、大丈夫のはずだ……)
「佐々木くん! 結界は消えてる! 大丈夫だ!! 死なせはしない!!」
阿倍野の叫びが聞こえたが、段々と視界が滲んでいく。
「あ、阿部野さん……、セイヤ……、オレたちは勝ったんですよね……?」
「セイ! セイ!!」
「セイさん!!」
セイヤとユウナの叫びが聞こえる。
「ああ! 勝った! あいつは逃げた! 各都市も勝利をおさめているぞ! たった今連絡が来た! ナナさんも、宝条さんも無事だ! 新ヒロシマ都市は奪還した!!」
「そ、そうですか。よかった……、本当に……」
オレは阿倍野の報告に安堵を覚え、遠くなろうと深く落ちようとする意識に抵抗することをやめた。
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新トウキョウ都市防衛戦 終結
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