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CHAPTER Ⅳ
第160話 S級グール討伐戦
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オレは空中を駆け、一気にグールの群れの頭上を飛び越えた。
ちらほらとS級グールのそばにもA級グールがいるようだ。
(まずは取り巻きを吹き飛ばす!)
オレは一気に意識を集中して銃を構えた。
「全兵能装甲最大、常時展開! そして! 全兵能装甲最適!!」
オレが武蔵野たちの助言を受けて開発した魔技は、天狼弾を越える強力な銃撃だ。
だが、その前段階として全身の経絡を開放して絞った魔素を一気に銃撃用に変換する魔技も同時に開発していた。
全身の魔素を一気に高める全兵能装甲最大はもう戦闘中はほぼ展開しっぱなしに出来るようになっていたため、ここでさらに魔素を変換する魔技を使い、二段階の調整をすることにしていた。
この変換によって魔銃に注がれる魔素を使った銃撃はそれまでとは一線を画す威力を出すことができた。
「食らえ! 天輪弾!!」
ドギャウ!!
オレの放った銃弾は、一直線にS級に向かう。だがその周りのA級グールが何体もS級を守るために覆い被さった。
ドオオオン!!!
オレの銃撃によって一気にS級を守っていたグールを全て吹き飛ばし、10体以上のA級を討伐した。しかし、S級はバリアも展開して、無傷でいることをオレは感知した。
(予想通りだよ!)
オレは空中で脚に魔素を集中し、S級に向かって加速した。同時に左の拳と両足に攻撃用に魔素を集中していた。
「うおお! 三重鼓星拳!」
ドオン!
(ち! 防いだな!)
オレは即座に身を翻し、脚を振るった。
「三重麦星蹴!!」
スドオオン!!
オレの強力な蹴り技によって、グールは後ろへと吹き飛んだ。だが、これはわざとだろう。
(距離を取られたか! ならこの隙に……!)
「全兵能装甲最適! 行け!! 天輪弾!!!」
ドギャウ!!
今度は当たった。だが、何かの術で防御はされてしまったようだ。気配で大したダメージは与えられていないことが分かった。
「くそ!!」
オレが悪態をついた瞬間、後方にいたA級グールたちがオレに向かって光弾を放ってきた。
「それくらい! 感知してる!!」
これは別に1対1の戦いではない。オレは周囲の警戒もしていたので真上に飛び上がってこの攻撃をかわした。
ドン!
「ぐっ!?」
オレが飛び上がった場所で何かがオレに衝突した。
「な、なんだ!?」
オレが衝撃を受けた方向を確認すると、なんと死骸でできた巨人が自分の頭を引きちぎってオレに投げつけたようだった。
(や、やべ! トラックにはねられたみたいだ! た、体制を……!)
カッ!
オレが焦っていると、S級が広範囲に光の衝撃波を放ち、オレはなす術もなく直撃を受けてしまった。
「がふ……!」
(だ、だけど、まだまだ戦える……!)
オレは何とか着地には成功した。しかし、オレの直ぐ後ろにはもう巨人が追撃に迫って来ていた。
(2……、3、4体か!)
直ぐに地面を蹴って位置を変えると、オレは巨人に向かって銃を構えた。
(よし、ここなら一直線だ!)
「うおお! 天輪弾狙撃付与!!」
ドギャアウ!!
一発の銃撃で巨人4体を全て貫き、一気に巨大な人型は土砂のように崩れ去った。
「やった!」
喜びも束の間、オレの横から鞭のような攻撃が飛んで来る。これは、S級グールが伸ばした両腕だ。
「ぐお!!」
攻撃の1つは防いだが、もう一方は食らってしまった。
敵の居る方を睨むと、A級何体かのさらに奥にS級がいた。
心なしか嗤っている様に見える。
「あの野郎……!」
だが、オレが銃を構え直すより早く、A級グールからの光弾の集中攻撃が飛んで来た。
S級の鞭の様に変化した両腕は未だにオレを攻撃し続けている。
自分の両腕ごと、オレを吹き飛ばすつもりだ。
(くそ! 回避は無理だ! 肉体強化、全開!!)
ドオオオンンン!!!
ゲゲゲゲケ!
グールの笑い声が響く。
しかしオレは肉体強化で攻撃を耐えきり、既に銃を構えている。
「痛え……! こいつ、相変わらず気持ち悪い声出しやがって! 全兵能狙撃最適!! 二重天輪弾!!!」
攻撃と共にオレはグールに向かい高速で走り出した。
S級グールは並み居るA級を肉の壁として攻撃をやり過ごそうとしていたが、オレの銃弾はA級を貫いてS級に突き刺さった。
ガアアアアア!!
「やった! どうだ! だけど、まだだぞ!!」
オレは一瞬でグールに肉薄すると、渾身の蹴りを放った。
ドオオオン!!
(うおお!)
「鼓星拳! 麦星蹴!!」
ドオン! ドオオオン!!
「うおおおお!!!」
オレは回転しながら拳と蹴りを繰り出した。
さらに魔素を込めた拳を振るった瞬間、オレの左腕がグールに掴まれた。
グアアアア!!
グールは口を開いてそこから光弾を放とうと力を込めている。
この距離で食らったらヤバい!
「だけど、読めてんだよ! 前も、その前もお前はオレの体を掴んで攻撃してきたな!!」
オレは死霊術士タイプと格闘をするのは3度目だ。
その時はいずれも拳や蹴りを放つオレの体を掴んで直接攻撃を仕掛けてきた。
「準備済みだ!! 全兵能装甲最適!!! 二重天輪弾!!!!」
ドギャウウウウ!!!
オレの銃撃は至近距離でグールの体を大きく抉った。
「や、やった!!」
ガアアアアア!!!
グールが苦しみと憎しみの咆哮を上げている。
「ま、まだダメか……!!」
カッ!
ドオオオンオオン!!!
グールは口に溜めていた攻撃をオレにぶつけてきた。オレも至近距離で敵の攻撃をモロに食らってしまった。
(があああ! 足が……! うまく力が入らない……!! ヤバい……!! だ、だけど! 絶対に倒す!! 負けない!! オレはここでこいつを倒して! S級隊員になってみせる!!!)
「か、勝って見せます!! 見ていて下さい、御美苗さん!!! 三重天輪弾!!!!」
ズギャアウウ!!!!
オレは震える腕を意地で持ち上げ、最大規模の攻撃を繰り出した。反動でオレは尻餅をついてしまう。
S級グールはこの銃弾の直撃を受けて、ようやくバラバラになり吹き飛んだ。
(や……、やった……勝った……!!)
オレはバタリと倒れ、ひとまず安堵の息を吐いた。
「こ、これでオレはS級だ……!」
全身が痛むし、魔素を使いすぎた。だが、早くみんなのところへ戻らなくてはいけない。
戦いはまだ終わってはいない。
ガアアアアア!!
「A級か……!」
オレの周りにはいつの間にか既に多くのA級グールが近付いてきていた。早く移動しないとモロに攻撃を受けることになる。
(くっ、ヤバい! せっかくS級を倒したのに!!)
ドオオオン!!!
オレが敵の攻撃を覚悟したその時、激しい衝撃波と共に空から一ノ瀬が降りてきた。
「佐々木くん……! やったんだな」
(た、助けに来てくれたのか!)
「は、はい!」
「みんなのもとへ戻るぞ!!」
オレは震える足に鞭を打ち、何とか一ノ瀬と共にライフシェルのバリア内へと戻ることができた。
「佐々木さん! 凄かったです!」
「佐々木、スゲーな! お前は!」
「ああ、ありがとう……、何とか勝つことが出来たよ」
オレがバリアの中でへたりこむと、みんながオレに称賛をくれた。
「佐々木、これでお前もS級隊員になるのは確実だろう。お前は本当に凄いやつだ」
「あ、ありがとうごさいます……」
東はオレのことをいつも良く評価してくれる。こんな凄い人に誉められるとオレもまんざらではない気持ちになる。
「だが、SS級がまだ残っている。まだ戦いは終わっていない」
「はい!」
オレは未だにライフシェルに群がるグールの群れに銃を向けた。
ちらほらとS級グールのそばにもA級グールがいるようだ。
(まずは取り巻きを吹き飛ばす!)
オレは一気に意識を集中して銃を構えた。
「全兵能装甲最大、常時展開! そして! 全兵能装甲最適!!」
オレが武蔵野たちの助言を受けて開発した魔技は、天狼弾を越える強力な銃撃だ。
だが、その前段階として全身の経絡を開放して絞った魔素を一気に銃撃用に変換する魔技も同時に開発していた。
全身の魔素を一気に高める全兵能装甲最大はもう戦闘中はほぼ展開しっぱなしに出来るようになっていたため、ここでさらに魔素を変換する魔技を使い、二段階の調整をすることにしていた。
この変換によって魔銃に注がれる魔素を使った銃撃はそれまでとは一線を画す威力を出すことができた。
「食らえ! 天輪弾!!」
ドギャウ!!
オレの放った銃弾は、一直線にS級に向かう。だがその周りのA級グールが何体もS級を守るために覆い被さった。
ドオオオン!!!
オレの銃撃によって一気にS級を守っていたグールを全て吹き飛ばし、10体以上のA級を討伐した。しかし、S級はバリアも展開して、無傷でいることをオレは感知した。
(予想通りだよ!)
オレは空中で脚に魔素を集中し、S級に向かって加速した。同時に左の拳と両足に攻撃用に魔素を集中していた。
「うおお! 三重鼓星拳!」
ドオン!
(ち! 防いだな!)
オレは即座に身を翻し、脚を振るった。
「三重麦星蹴!!」
スドオオン!!
オレの強力な蹴り技によって、グールは後ろへと吹き飛んだ。だが、これはわざとだろう。
(距離を取られたか! ならこの隙に……!)
「全兵能装甲最適! 行け!! 天輪弾!!!」
ドギャウ!!
今度は当たった。だが、何かの術で防御はされてしまったようだ。気配で大したダメージは与えられていないことが分かった。
「くそ!!」
オレが悪態をついた瞬間、後方にいたA級グールたちがオレに向かって光弾を放ってきた。
「それくらい! 感知してる!!」
これは別に1対1の戦いではない。オレは周囲の警戒もしていたので真上に飛び上がってこの攻撃をかわした。
ドン!
「ぐっ!?」
オレが飛び上がった場所で何かがオレに衝突した。
「な、なんだ!?」
オレが衝撃を受けた方向を確認すると、なんと死骸でできた巨人が自分の頭を引きちぎってオレに投げつけたようだった。
(や、やべ! トラックにはねられたみたいだ! た、体制を……!)
カッ!
オレが焦っていると、S級が広範囲に光の衝撃波を放ち、オレはなす術もなく直撃を受けてしまった。
「がふ……!」
(だ、だけど、まだまだ戦える……!)
オレは何とか着地には成功した。しかし、オレの直ぐ後ろにはもう巨人が追撃に迫って来ていた。
(2……、3、4体か!)
直ぐに地面を蹴って位置を変えると、オレは巨人に向かって銃を構えた。
(よし、ここなら一直線だ!)
「うおお! 天輪弾狙撃付与!!」
ドギャアウ!!
一発の銃撃で巨人4体を全て貫き、一気に巨大な人型は土砂のように崩れ去った。
「やった!」
喜びも束の間、オレの横から鞭のような攻撃が飛んで来る。これは、S級グールが伸ばした両腕だ。
「ぐお!!」
攻撃の1つは防いだが、もう一方は食らってしまった。
敵の居る方を睨むと、A級何体かのさらに奥にS級がいた。
心なしか嗤っている様に見える。
「あの野郎……!」
だが、オレが銃を構え直すより早く、A級グールからの光弾の集中攻撃が飛んで来た。
S級の鞭の様に変化した両腕は未だにオレを攻撃し続けている。
自分の両腕ごと、オレを吹き飛ばすつもりだ。
(くそ! 回避は無理だ! 肉体強化、全開!!)
ドオオオンンン!!!
ゲゲゲゲケ!
グールの笑い声が響く。
しかしオレは肉体強化で攻撃を耐えきり、既に銃を構えている。
「痛え……! こいつ、相変わらず気持ち悪い声出しやがって! 全兵能狙撃最適!! 二重天輪弾!!!」
攻撃と共にオレはグールに向かい高速で走り出した。
S級グールは並み居るA級を肉の壁として攻撃をやり過ごそうとしていたが、オレの銃弾はA級を貫いてS級に突き刺さった。
ガアアアアア!!
「やった! どうだ! だけど、まだだぞ!!」
オレは一瞬でグールに肉薄すると、渾身の蹴りを放った。
ドオオオン!!
(うおお!)
「鼓星拳! 麦星蹴!!」
ドオン! ドオオオン!!
「うおおおお!!!」
オレは回転しながら拳と蹴りを繰り出した。
さらに魔素を込めた拳を振るった瞬間、オレの左腕がグールに掴まれた。
グアアアア!!
グールは口を開いてそこから光弾を放とうと力を込めている。
この距離で食らったらヤバい!
「だけど、読めてんだよ! 前も、その前もお前はオレの体を掴んで攻撃してきたな!!」
オレは死霊術士タイプと格闘をするのは3度目だ。
その時はいずれも拳や蹴りを放つオレの体を掴んで直接攻撃を仕掛けてきた。
「準備済みだ!! 全兵能装甲最適!!! 二重天輪弾!!!!」
ドギャウウウウ!!!
オレの銃撃は至近距離でグールの体を大きく抉った。
「や、やった!!」
ガアアアアア!!!
グールが苦しみと憎しみの咆哮を上げている。
「ま、まだダメか……!!」
カッ!
ドオオオンオオン!!!
グールは口に溜めていた攻撃をオレにぶつけてきた。オレも至近距離で敵の攻撃をモロに食らってしまった。
(があああ! 足が……! うまく力が入らない……!! ヤバい……!! だ、だけど! 絶対に倒す!! 負けない!! オレはここでこいつを倒して! S級隊員になってみせる!!!)
「か、勝って見せます!! 見ていて下さい、御美苗さん!!! 三重天輪弾!!!!」
ズギャアウウ!!!!
オレは震える腕を意地で持ち上げ、最大規模の攻撃を繰り出した。反動でオレは尻餅をついてしまう。
S級グールはこの銃弾の直撃を受けて、ようやくバラバラになり吹き飛んだ。
(や……、やった……勝った……!!)
オレはバタリと倒れ、ひとまず安堵の息を吐いた。
「こ、これでオレはS級だ……!」
全身が痛むし、魔素を使いすぎた。だが、早くみんなのところへ戻らなくてはいけない。
戦いはまだ終わってはいない。
ガアアアアア!!
「A級か……!」
オレの周りにはいつの間にか既に多くのA級グールが近付いてきていた。早く移動しないとモロに攻撃を受けることになる。
(くっ、ヤバい! せっかくS級を倒したのに!!)
ドオオオン!!!
オレが敵の攻撃を覚悟したその時、激しい衝撃波と共に空から一ノ瀬が降りてきた。
「佐々木くん……! やったんだな」
(た、助けに来てくれたのか!)
「は、はい!」
「みんなのもとへ戻るぞ!!」
オレは震える足に鞭を打ち、何とか一ノ瀬と共にライフシェルのバリア内へと戻ることができた。
「佐々木さん! 凄かったです!」
「佐々木、スゲーな! お前は!」
「ああ、ありがとう……、何とか勝つことが出来たよ」
オレがバリアの中でへたりこむと、みんながオレに称賛をくれた。
「佐々木、これでお前もS級隊員になるのは確実だろう。お前は本当に凄いやつだ」
「あ、ありがとうごさいます……」
東はオレのことをいつも良く評価してくれる。こんな凄い人に誉められるとオレもまんざらではない気持ちになる。
「だが、SS級がまだ残っている。まだ戦いは終わっていない」
「はい!」
オレは未だにライフシェルに群がるグールの群れに銃を向けた。
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