136 / 264
CHAPTER Ⅲ
第135話 北部奪還戦争⑤
しおりを挟む
オレたちは千城の指示を受けて、地上に降り立ち巨大なグールの群れと戦いを始めた。
『各員に通達します! 遊撃部隊がS級グールを2体討伐! 現在B級グールの大群と戦闘中です!』
遠征大本営の隊員の声が聞こえると、すぐに討伐軍本陣がオレたちのいる場所にまでたどり着き、激しい乱戦となった。
(味方も多いけど! 敵はもっと多い!)
必死の攻防をしばるく続けていると、今度は阿倍野からの通信が全軍に入った。
『みんな。たった今SS級2体は討伐したぞ』
(おおお! さすが阿倍野さんだ!)
『そしてタモン、欄島隊員も今しがた、空爆術士タイプのS級グールを4体討伐した。これから前線の混戦となっている場所へ向かわせる』
(やった! これでここも切り抜けられそうだ!)
オレが戦局に明るい展望を感じていると、ふっとあたりが少し暗くなってきているのを感じた。真夏の夕立には少し早い時間だが、もう少ししたら雨が降りそうだ。
オレが空を見てそんなことを思っていると、遠征大本営から通信が入った。
『で、ですが、潜水術士タイプが1体逃亡しました! 2体は討伐しましたが、前線の乱戦場所に向かっている模様!』
(なに!)
ドパン!
突然地面が水のように波打って、光の弾丸が何発も飛び出してきた。
ドドドドン!
「うおお!」
潜水術士タイプの攻撃だろう。オレは魔素感知を凝らして地中の敵を探った。
(意外に動きが速い! だけど! これなら狙える!)
恐らくはだいぶ手負いなのだろう。最初に感じた時ほどの脅威を感じなかった。オレはその為に動きも鈍っていると予想した。
何度か地中からの攻撃で隊員達が吹き飛ばされるが、オレは片膝を付き、地中に狙いを定めた。
「四重天狼弾狙撃付与!!」
ギャオウン!
オレは敵が攻撃を放ったその瞬間を狙って最速の攻撃を打ち出した。弾丸は真っ直ぐに敵に突き刺さり、その動きを止めた。
一瞬の後、潜水術士タイプが都市の外壁に向かって動き出した。
「逃げる気か! もう一発だ!」
敵が左右に不規則に動きながら逃亡を始めたことを感じたオレは、再度地中に狙いをつけた。
「おお! 三重天狼弾狙撃付与! 散弾付与!!」
ドドドド!!
オレは最速の弾丸を分割して放ち、動きが読みきれない敵に広範囲で攻撃をした。
相手もさすがに全部はかわしきれず、半分近くの弾丸が直撃し、その存在が消え去ったのを感じた。
「や、やった! S級を倒したぞ!」
オレは瀕死とは言え、S級グールを1人で討伐できたことに大きな喜びを感じた。
そして、その報告が通信で報告された。
『やりました! 潜水術士タイプの最後の1体を討伐! つい先ほど吻野隊員がS級2体を討伐しましたので、特級グールはさしあたり全滅です!』
(よし!)
オレが顔を上げると、あたりがかなり暗くなってきていた。空には黒く大きな雲が広がってきていた。
(暗雲なんてやめてくれよ! 不吉だな!)
ポツリポツリと、とうとう戦場に雨が降り始めた。
『ほ、報告! 敵の援軍です! 下級グールが20000! C級10000! A級が5000です』
(A級5000!! ま、またかよ……ん?)
少しずつ勢いを増してきた雨から、オレは奇妙な感覚を感じた。
「ああああ!!」
「痛い!」
「ぐうう……!」
あちらこちらから急に悲鳴が聞こえ始めた。
オレは戦場に降る雨から、魔素。つまりグールの気配を感じていた。
(ま、まさか! これ、敵の攻撃か!?)
ドンドンと雨足が強まり、討伐軍の動きが一気に鈍った。それを見越してだろう。グールの軍勢がこちらへと殺到していた。
(これは! グールには影響はないみたいだ! くそ! どうすれば!?)
『各員! この雨は特級グールによる攻撃だ。雨の範囲はそう広くない。早く都市外郭へ向かえ。オレが屋根を作る!』
(屋根?)
『三重究極物理障壁!』
ブワンと音がして、オレたちの戦場の上空に巨大な膜ができた。これが阿倍野の言う屋根だろう。雨はその膜、シールドで止まって地上には届かなくなった。
「凄い! こんなに巨大な……!」
阿倍野の張ったシールドは半径は500メートルはあるだろう。ほぼ全軍への敵の攻撃を防ぎ切っていた。
『く、消耗が激しい。早く外郭へ! オレはこのシールドを張っている間は動けない。この雨を降らせている天候操作タイプも見つけて討伐してくれ』
(天候操作……? それもS級グールなのか?)
オレはこちらに向かってくるグールを迎撃しながらどうするべきかと考えていた。
『遊撃隊各員! 聞こえるか、千城だ!』
(千城さん!)
千城の声が、遊撃部隊限定の通信から聞こえた。
『さっき言った通り、戦局が動いたぞ! 我々はこの困難を打破する!』
(そういうことか! そのためにオレたちは地上に降りたのか! S級を討伐するんだな!)
「千城さん! それでS級はどこに!?」
『知らん!!』
(ええ……!?)
『お前が探せ! 佐々木!』
「お、オレが?」
『お前はグールの探知能力があるだろう! だが、敵は都市外壁の周辺だ! まずはそこへ近付くぞ!』
「え!?」
『ちょっと! また無茶苦茶言って! 千城隊長! どうやって都市防壁に近付くつもりですか! みんなそれができなくてグールの大群と戦ってるんですよ!』
ここで鏑木が苦情の通信を入れた。オレも激しく同意だ。
『大丈夫だ! 御美苗! もう飛行型はだいたい片付いただろう! お前達も来い!』
『え? オレもですか!?』
『ああ! お前が居れば都市に近付ける!』
『だから! どうやって……』
『聞け! 鏑木! さっきまでいた潜水術士タイプが通った場所は、やつらの術で一度土壌が液体状に変化していた!』
『……それで?』
『奴らが居なくなった後は元に戻ったようだが、実は違うな! 土壌はかなり柔らかく変化している!』
(おいおい……まさか……)
『地下から近付くぞ!』
『いや! 確かに魔術で地盤は掘れるかも知れないけど! すぐに落盤しますよ! みんな生き埋めになっちゃう!』
鏑木も今回は必死に千城を説得する。確かにただ地面を掘っただけではすぐに生き埋めだ。
『いや! 掘削の後はさらに魔術で穴を氷らせる! そして誰か剣とか槍を沢山持っているだろう! それで支えの柱を設置しながら進む!』
(意外と考えてるな……)
『……いや、それでも地上でこうも戦闘が続いては……外壁まではまだ800以上はあるし……』
『しつこいぞ! それにずっと穴を掘って進む訳ではない!』
『?』
『この辺りの地下には通路がある!』
(通路って……、トンネルか?)
「あ! 地下鉄ですか!?」
オレは千城の言葉にそう言えばと考えを改めた。
新センダイ都市は少し前に見た地図で予測すると、かつて駅があった場所の辺りだ。
確かに地下鉄のトンネルを使えば一気に都市中枢へ近付ける。
『名前は知らん!』
『なるほど……、そう……ですか。すみません。分かりました……では私たちは千城隊長達が天候操作タイプを討伐した後にスカイベースで迎えに行きます。敵陣に取り残されてはひとたまりもない』
『うむ! 頼むぞ』
もうオレたち結城班は千城のすぐ近くに集まっていた。
柊班、御美苗班も集合済みだ。
『では、行くぞ!!』
『各員に通達します! 遊撃部隊がS級グールを2体討伐! 現在B級グールの大群と戦闘中です!』
遠征大本営の隊員の声が聞こえると、すぐに討伐軍本陣がオレたちのいる場所にまでたどり着き、激しい乱戦となった。
(味方も多いけど! 敵はもっと多い!)
必死の攻防をしばるく続けていると、今度は阿倍野からの通信が全軍に入った。
『みんな。たった今SS級2体は討伐したぞ』
(おおお! さすが阿倍野さんだ!)
『そしてタモン、欄島隊員も今しがた、空爆術士タイプのS級グールを4体討伐した。これから前線の混戦となっている場所へ向かわせる』
(やった! これでここも切り抜けられそうだ!)
オレが戦局に明るい展望を感じていると、ふっとあたりが少し暗くなってきているのを感じた。真夏の夕立には少し早い時間だが、もう少ししたら雨が降りそうだ。
オレが空を見てそんなことを思っていると、遠征大本営から通信が入った。
『で、ですが、潜水術士タイプが1体逃亡しました! 2体は討伐しましたが、前線の乱戦場所に向かっている模様!』
(なに!)
ドパン!
突然地面が水のように波打って、光の弾丸が何発も飛び出してきた。
ドドドドン!
「うおお!」
潜水術士タイプの攻撃だろう。オレは魔素感知を凝らして地中の敵を探った。
(意外に動きが速い! だけど! これなら狙える!)
恐らくはだいぶ手負いなのだろう。最初に感じた時ほどの脅威を感じなかった。オレはその為に動きも鈍っていると予想した。
何度か地中からの攻撃で隊員達が吹き飛ばされるが、オレは片膝を付き、地中に狙いを定めた。
「四重天狼弾狙撃付与!!」
ギャオウン!
オレは敵が攻撃を放ったその瞬間を狙って最速の攻撃を打ち出した。弾丸は真っ直ぐに敵に突き刺さり、その動きを止めた。
一瞬の後、潜水術士タイプが都市の外壁に向かって動き出した。
「逃げる気か! もう一発だ!」
敵が左右に不規則に動きながら逃亡を始めたことを感じたオレは、再度地中に狙いをつけた。
「おお! 三重天狼弾狙撃付与! 散弾付与!!」
ドドドド!!
オレは最速の弾丸を分割して放ち、動きが読みきれない敵に広範囲で攻撃をした。
相手もさすがに全部はかわしきれず、半分近くの弾丸が直撃し、その存在が消え去ったのを感じた。
「や、やった! S級を倒したぞ!」
オレは瀕死とは言え、S級グールを1人で討伐できたことに大きな喜びを感じた。
そして、その報告が通信で報告された。
『やりました! 潜水術士タイプの最後の1体を討伐! つい先ほど吻野隊員がS級2体を討伐しましたので、特級グールはさしあたり全滅です!』
(よし!)
オレが顔を上げると、あたりがかなり暗くなってきていた。空には黒く大きな雲が広がってきていた。
(暗雲なんてやめてくれよ! 不吉だな!)
ポツリポツリと、とうとう戦場に雨が降り始めた。
『ほ、報告! 敵の援軍です! 下級グールが20000! C級10000! A級が5000です』
(A級5000!! ま、またかよ……ん?)
少しずつ勢いを増してきた雨から、オレは奇妙な感覚を感じた。
「ああああ!!」
「痛い!」
「ぐうう……!」
あちらこちらから急に悲鳴が聞こえ始めた。
オレは戦場に降る雨から、魔素。つまりグールの気配を感じていた。
(ま、まさか! これ、敵の攻撃か!?)
ドンドンと雨足が強まり、討伐軍の動きが一気に鈍った。それを見越してだろう。グールの軍勢がこちらへと殺到していた。
(これは! グールには影響はないみたいだ! くそ! どうすれば!?)
『各員! この雨は特級グールによる攻撃だ。雨の範囲はそう広くない。早く都市外郭へ向かえ。オレが屋根を作る!』
(屋根?)
『三重究極物理障壁!』
ブワンと音がして、オレたちの戦場の上空に巨大な膜ができた。これが阿倍野の言う屋根だろう。雨はその膜、シールドで止まって地上には届かなくなった。
「凄い! こんなに巨大な……!」
阿倍野の張ったシールドは半径は500メートルはあるだろう。ほぼ全軍への敵の攻撃を防ぎ切っていた。
『く、消耗が激しい。早く外郭へ! オレはこのシールドを張っている間は動けない。この雨を降らせている天候操作タイプも見つけて討伐してくれ』
(天候操作……? それもS級グールなのか?)
オレはこちらに向かってくるグールを迎撃しながらどうするべきかと考えていた。
『遊撃隊各員! 聞こえるか、千城だ!』
(千城さん!)
千城の声が、遊撃部隊限定の通信から聞こえた。
『さっき言った通り、戦局が動いたぞ! 我々はこの困難を打破する!』
(そういうことか! そのためにオレたちは地上に降りたのか! S級を討伐するんだな!)
「千城さん! それでS級はどこに!?」
『知らん!!』
(ええ……!?)
『お前が探せ! 佐々木!』
「お、オレが?」
『お前はグールの探知能力があるだろう! だが、敵は都市外壁の周辺だ! まずはそこへ近付くぞ!』
「え!?」
『ちょっと! また無茶苦茶言って! 千城隊長! どうやって都市防壁に近付くつもりですか! みんなそれができなくてグールの大群と戦ってるんですよ!』
ここで鏑木が苦情の通信を入れた。オレも激しく同意だ。
『大丈夫だ! 御美苗! もう飛行型はだいたい片付いただろう! お前達も来い!』
『え? オレもですか!?』
『ああ! お前が居れば都市に近付ける!』
『だから! どうやって……』
『聞け! 鏑木! さっきまでいた潜水術士タイプが通った場所は、やつらの術で一度土壌が液体状に変化していた!』
『……それで?』
『奴らが居なくなった後は元に戻ったようだが、実は違うな! 土壌はかなり柔らかく変化している!』
(おいおい……まさか……)
『地下から近付くぞ!』
『いや! 確かに魔術で地盤は掘れるかも知れないけど! すぐに落盤しますよ! みんな生き埋めになっちゃう!』
鏑木も今回は必死に千城を説得する。確かにただ地面を掘っただけではすぐに生き埋めだ。
『いや! 掘削の後はさらに魔術で穴を氷らせる! そして誰か剣とか槍を沢山持っているだろう! それで支えの柱を設置しながら進む!』
(意外と考えてるな……)
『……いや、それでも地上でこうも戦闘が続いては……外壁まではまだ800以上はあるし……』
『しつこいぞ! それにずっと穴を掘って進む訳ではない!』
『?』
『この辺りの地下には通路がある!』
(通路って……、トンネルか?)
「あ! 地下鉄ですか!?」
オレは千城の言葉にそう言えばと考えを改めた。
新センダイ都市は少し前に見た地図で予測すると、かつて駅があった場所の辺りだ。
確かに地下鉄のトンネルを使えば一気に都市中枢へ近付ける。
『名前は知らん!』
『なるほど……、そう……ですか。すみません。分かりました……では私たちは千城隊長達が天候操作タイプを討伐した後にスカイベースで迎えに行きます。敵陣に取り残されてはひとたまりもない』
『うむ! 頼むぞ』
もうオレたち結城班は千城のすぐ近くに集まっていた。
柊班、御美苗班も集合済みだ。
『では、行くぞ!!』
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
王太子さま、側室さまがご懐妊です
家紋武範
恋愛
王太子の第二夫人が子どもを宿した。
愛する彼女を妃としたい王太子。
本妻である第一夫人は政略結婚の醜女。
そして国を奪い女王として君臨するとの噂もある。
あやしき第一夫人をどうにかして廃したいのであった。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる