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CHAPTER Ⅲ
第124話 未踏領域開拓任務⑭
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「鏑木さん! 援護に来ました! 間凪さん、庄司さんは無事ですか!?」
オレは鏑木の横に着地しながら皆の安否を確認した。
「佐々木くん!? 2人は何とか大丈夫だけど……」
「だけど?」
(どうしたんだ!?)
「援護に来てくれてありがとう。でもここは私達鏑木班で始末をつけるわ」
「え? いや! それは無茶でしょう! 今だってかなりヤバかったですよね!?」
「全然ヤバくないわ」
(何言ってんだ!? この状況で! 頑固なんだよな、この人!)
「サオリ、素直に援護に感謝しろ。今のままでは勝てないぞ!」
「そうよ! 勝機を見つけるって言ってたでしょう! 佐々木くんがそうよ!」
オレの攻撃でグールが怯んでいる間に、間凪と庄司が起き上がり、オレたちのところへ掛け寄ってきていた。
「……仕方無いわね」
(2人は無事で良かった! でも、仕方無いってなんだよ。柊さんとケンカしたってのも分かるな)
「と、とにかく! あいつを倒しましょう!」
「ええ、分かってる。あなたが仕切らないで」
(やりづらいな……)
グールは援護に来たオレをまだ少し警戒しているようだったが、オレたちが武器を構えると直ぐに口から光弾を打ち出してきた。
「おお! 天狼弾散弾付与!」
オレが銃撃で敵の攻撃を相殺すると、鏑木がすかさず追撃を放った。
「三重帝級風嵐散弾!」
ドドドン!!
(やった! 当たった!)
「よし! オレとナギサで止めだ!」
一気に戦況が動き、庄司と間凪は戦塵が晴れる前に敵に向かい突っ込んだ。
「二重帝級爆発剣!」
「二重帝級貫通槍!」
ドン! ドオン!
(当たった! やった、勝った!)
オレが感知能力でグールの気配が消え、勝利を確信したと思ったその時。庄司と間凪の攻撃を決めた場所から少し離れた場所でS級グールの反応を感じた。
(何で! いや、まさか……!)
「ヤバい! 庄司さん、間凪さん! 今のは囮だ!」
ドオオン!
激しい衝撃音が鳴り響き、庄司と間凪が吹き飛んだ。
「ナギサ! ダイ!」
鏑木の悲鳴が響くと同時にグールがこちらへ姿を現した。
「こ、このやろう!」
オレが銃を構えた時、突然グールが腕が大きく伸び上がり、オレのことを上から叩き付けた。
「がふっ!」
(え? そういうのもあるの!?)
「佐々木くん! こいつ……! 三重帝級雷電散弾!!」
ドオオン!!
オレは鏑木が魔術を使う瞬間にグールの伸びた手を掴んだ。これで身動きは取れないはずだ。
ドオン!
(今の音は何だ? 鏑木さんの追撃か?)
オレは地面に突っ伏したままグールの腕を付かんだので、鏑木の魔術が炸裂した後にもうひとつ衝撃音を聞いて、鏑木の追撃が決まったのだと思った。
グールの腕はオレががっしりと捕まえたままだ。
オレはグールが傷だらけで現れるのを期待したが、顔を上げるとなんとグールはオレへ攻撃した腕を切り離し、すでに鏑木を吹き飛ばしていた。
「こ、こいつ……!」
ゲゲゲゲゲゲ!
グールがオレを見てバカにしたように笑い声を上げた。
「だから、笑ってんじねえ!!」
オレはグールの腕をほどき捨てると、銃を構えた。
「天狼弾!」
だが、今度はグールの両腕が伸び、オレに向かって攻撃ん仕掛けてきた。切り離した方の腕は何とすでに再生している。
そしてグールは攻撃と同時にオレの弾丸をかわし、片腕でオレを叩きつけ、もう片腕でオレの銃を弾き飛ばした。
「があっ!」
オレは激しい衝撃にたまらず片膝をつく。
グールは即座に両腕を元に大きさに戻すとこちらへ突進してきた。
銃を拾う暇はない。
「こ、このやろう。なめやがって! オレは、千城さんにも認められた拳術士でもあるんだ!!」
オレは全兵能装甲最大状態のままだ。拳に渾身の魔素を込めた。
「うおお! 三重鼓星拳!!」
ドオン!
グールもまさか素手で攻撃してくるとは思っていなかったようで、オレの拳はS級グールに直撃した。
「どうだ! まだまだぞ!! 二重麦星蹴!!」
ドオオン!!
「うおお! 二重鼓星拳! 麦星蹴!!」
ドオオン!!ドオン!
(このまま! 仕留めてやる!!)
ガアアアアアアア!!!
オレが激しく踊るように拳術を叩き込むが、そこでグールが激しい咆哮と共にオレの腕を掴んだ。
(まずい! 捕まった!!?)
ドオン!
オレの焦燥を他所にグールが突然吹き飛んだ。
誰かの攻撃が直撃したようだ。オレは反射的に攻撃があった方に顔を向けた。
(!!!)
「千城さん!!!!」
「うむ! 佐々木! こいつが最後の敵のようだな! さっさと倒してしまうぞ!」
オレは驚愕した。
そこには千城が立っていた。やはり生きていた。
だが、満身創痍だ。左腕が肘から先が無い。それに右目からだろう、凄い出血をしている。多分眼球が潰れたのだろう。隊服もボロボロで肌がかなり露出している。しかも体は黒焦げと言っていいほどの火傷がかなり有るようだ。
(だ、大丈夫なのか!? これ?)
「一撃で決めてやる! みんな援護しろ!」
千城がそういうと拳に魔素を練り始めた。ここにきて物凄い密度と量を感じる。
「わ、分かりました!」
オレはとにかく千城の援護をしようと高速度移動で銃を拾い上げると、千城の少し横についた。そして銃にありったけの魔素を込めた。
(くう! きつい! さっきの拳術でもうほぼ魔素切れだ! だけど、通常の銃弾はまだ打てる!)
「おおお!」
ドドドド!!
オレは追尾機能を付与した銃撃を出来る限りの数を放った。
だが、オレはグールもこちらへ向けて光弾を放ったのを感じた。
(相殺される!)
グアアアア!!
グールが光弾同士がぶつかり合う前からすでに走り出していて、オレの銃撃を弾いてできた戦塵を割いてこちらへ向かってくる。両腕がすでにかなり伸びていて、鞭のようにしなり、千城に向けて打ち付けてきた。
「千城さんの邪魔はさせない!」
オレは敵の攻撃に飛び込むと、銃を盾にして攻撃を防いだ。
バチチチチ!
銃が激しく放電し、煙を上げた。どうやらオレの魔銃は壊れてしまったようだ。だが、何とか敵の攻撃は受けきった。オレもしなるグールの攻撃を少し受けてしまい、再度血反吐を吐いた。
「ぐう、がはっ……! せ、千城さ……ん!」
グールは構わずにこちらへ凄いスピードで向かってきている。
「よくやった! 佐々木! 後はオレに任せろ!!」
ドン!
千城はそう言うと走り、空中に飛び上がった。
(な、なにやってるんだ! それじゃあグールに狙い打ちにされる!!)
オレは千城がやられてしまうと焦った瞬間。
「帝級重力結界!」
鏑木の声が響いた。
(鏑木さん!?)
ガアアア!?
何とグールは地面に膝をついて苦しんでいる。
空中に飛び上がった千城を鞭状の両腕で攻撃しようとしているが、動きがどこかおかしい。
(こ、これはなんだ? 重力負荷の魔術か!? 凄い!)
千城はグールの真上で漲る魔素を込めた拳を振るった。
「神級飛拳四連!!!」
ドドドドオオオオンンンン!!
激しい衝撃が地面一帯を揺らし、S級グールは粉々に砕け散った。
(や、やった、倒したあ! もう限界だ……、み、みんな、後は頼みます……)
オレは勝利を確信すると、バタリと倒れ気を失った。
オレは鏑木の横に着地しながら皆の安否を確認した。
「佐々木くん!? 2人は何とか大丈夫だけど……」
「だけど?」
(どうしたんだ!?)
「援護に来てくれてありがとう。でもここは私達鏑木班で始末をつけるわ」
「え? いや! それは無茶でしょう! 今だってかなりヤバかったですよね!?」
「全然ヤバくないわ」
(何言ってんだ!? この状況で! 頑固なんだよな、この人!)
「サオリ、素直に援護に感謝しろ。今のままでは勝てないぞ!」
「そうよ! 勝機を見つけるって言ってたでしょう! 佐々木くんがそうよ!」
オレの攻撃でグールが怯んでいる間に、間凪と庄司が起き上がり、オレたちのところへ掛け寄ってきていた。
「……仕方無いわね」
(2人は無事で良かった! でも、仕方無いってなんだよ。柊さんとケンカしたってのも分かるな)
「と、とにかく! あいつを倒しましょう!」
「ええ、分かってる。あなたが仕切らないで」
(やりづらいな……)
グールは援護に来たオレをまだ少し警戒しているようだったが、オレたちが武器を構えると直ぐに口から光弾を打ち出してきた。
「おお! 天狼弾散弾付与!」
オレが銃撃で敵の攻撃を相殺すると、鏑木がすかさず追撃を放った。
「三重帝級風嵐散弾!」
ドドドン!!
(やった! 当たった!)
「よし! オレとナギサで止めだ!」
一気に戦況が動き、庄司と間凪は戦塵が晴れる前に敵に向かい突っ込んだ。
「二重帝級爆発剣!」
「二重帝級貫通槍!」
ドン! ドオン!
(当たった! やった、勝った!)
オレが感知能力でグールの気配が消え、勝利を確信したと思ったその時。庄司と間凪の攻撃を決めた場所から少し離れた場所でS級グールの反応を感じた。
(何で! いや、まさか……!)
「ヤバい! 庄司さん、間凪さん! 今のは囮だ!」
ドオオン!
激しい衝撃音が鳴り響き、庄司と間凪が吹き飛んだ。
「ナギサ! ダイ!」
鏑木の悲鳴が響くと同時にグールがこちらへ姿を現した。
「こ、このやろう!」
オレが銃を構えた時、突然グールが腕が大きく伸び上がり、オレのことを上から叩き付けた。
「がふっ!」
(え? そういうのもあるの!?)
「佐々木くん! こいつ……! 三重帝級雷電散弾!!」
ドオオン!!
オレは鏑木が魔術を使う瞬間にグールの伸びた手を掴んだ。これで身動きは取れないはずだ。
ドオン!
(今の音は何だ? 鏑木さんの追撃か?)
オレは地面に突っ伏したままグールの腕を付かんだので、鏑木の魔術が炸裂した後にもうひとつ衝撃音を聞いて、鏑木の追撃が決まったのだと思った。
グールの腕はオレががっしりと捕まえたままだ。
オレはグールが傷だらけで現れるのを期待したが、顔を上げるとなんとグールはオレへ攻撃した腕を切り離し、すでに鏑木を吹き飛ばしていた。
「こ、こいつ……!」
ゲゲゲゲゲゲ!
グールがオレを見てバカにしたように笑い声を上げた。
「だから、笑ってんじねえ!!」
オレはグールの腕をほどき捨てると、銃を構えた。
「天狼弾!」
だが、今度はグールの両腕が伸び、オレに向かって攻撃ん仕掛けてきた。切り離した方の腕は何とすでに再生している。
そしてグールは攻撃と同時にオレの弾丸をかわし、片腕でオレを叩きつけ、もう片腕でオレの銃を弾き飛ばした。
「があっ!」
オレは激しい衝撃にたまらず片膝をつく。
グールは即座に両腕を元に大きさに戻すとこちらへ突進してきた。
銃を拾う暇はない。
「こ、このやろう。なめやがって! オレは、千城さんにも認められた拳術士でもあるんだ!!」
オレは全兵能装甲最大状態のままだ。拳に渾身の魔素を込めた。
「うおお! 三重鼓星拳!!」
ドオン!
グールもまさか素手で攻撃してくるとは思っていなかったようで、オレの拳はS級グールに直撃した。
「どうだ! まだまだぞ!! 二重麦星蹴!!」
ドオオン!!
「うおお! 二重鼓星拳! 麦星蹴!!」
ドオオン!!ドオン!
(このまま! 仕留めてやる!!)
ガアアアアアアア!!!
オレが激しく踊るように拳術を叩き込むが、そこでグールが激しい咆哮と共にオレの腕を掴んだ。
(まずい! 捕まった!!?)
ドオン!
オレの焦燥を他所にグールが突然吹き飛んだ。
誰かの攻撃が直撃したようだ。オレは反射的に攻撃があった方に顔を向けた。
(!!!)
「千城さん!!!!」
「うむ! 佐々木! こいつが最後の敵のようだな! さっさと倒してしまうぞ!」
オレは驚愕した。
そこには千城が立っていた。やはり生きていた。
だが、満身創痍だ。左腕が肘から先が無い。それに右目からだろう、凄い出血をしている。多分眼球が潰れたのだろう。隊服もボロボロで肌がかなり露出している。しかも体は黒焦げと言っていいほどの火傷がかなり有るようだ。
(だ、大丈夫なのか!? これ?)
「一撃で決めてやる! みんな援護しろ!」
千城がそういうと拳に魔素を練り始めた。ここにきて物凄い密度と量を感じる。
「わ、分かりました!」
オレはとにかく千城の援護をしようと高速度移動で銃を拾い上げると、千城の少し横についた。そして銃にありったけの魔素を込めた。
(くう! きつい! さっきの拳術でもうほぼ魔素切れだ! だけど、通常の銃弾はまだ打てる!)
「おおお!」
ドドドド!!
オレは追尾機能を付与した銃撃を出来る限りの数を放った。
だが、オレはグールもこちらへ向けて光弾を放ったのを感じた。
(相殺される!)
グアアアア!!
グールが光弾同士がぶつかり合う前からすでに走り出していて、オレの銃撃を弾いてできた戦塵を割いてこちらへ向かってくる。両腕がすでにかなり伸びていて、鞭のようにしなり、千城に向けて打ち付けてきた。
「千城さんの邪魔はさせない!」
オレは敵の攻撃に飛び込むと、銃を盾にして攻撃を防いだ。
バチチチチ!
銃が激しく放電し、煙を上げた。どうやらオレの魔銃は壊れてしまったようだ。だが、何とか敵の攻撃は受けきった。オレもしなるグールの攻撃を少し受けてしまい、再度血反吐を吐いた。
「ぐう、がはっ……! せ、千城さ……ん!」
グールは構わずにこちらへ凄いスピードで向かってきている。
「よくやった! 佐々木! 後はオレに任せろ!!」
ドン!
千城はそう言うと走り、空中に飛び上がった。
(な、なにやってるんだ! それじゃあグールに狙い打ちにされる!!)
オレは千城がやられてしまうと焦った瞬間。
「帝級重力結界!」
鏑木の声が響いた。
(鏑木さん!?)
ガアアア!?
何とグールは地面に膝をついて苦しんでいる。
空中に飛び上がった千城を鞭状の両腕で攻撃しようとしているが、動きがどこかおかしい。
(こ、これはなんだ? 重力負荷の魔術か!? 凄い!)
千城はグールの真上で漲る魔素を込めた拳を振るった。
「神級飛拳四連!!!」
ドドドドオオオオンンンン!!
激しい衝撃が地面一帯を揺らし、S級グールは粉々に砕け散った。
(や、やった、倒したあ! もう限界だ……、み、みんな、後は頼みます……)
オレは勝利を確信すると、バタリと倒れ気を失った。
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