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CHAPTER Ⅱ
第77話 100年前③
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静かに宝条は100年前に何があったのかを語りだした。
「正確には105年前、2020年にこの異変は始まっていたわ」
「2020年……? 親父と母ちゃんが亡くなった年だ……」
「そうね。2020年7月7日、この地球に外宇宙から小惑星が飛来したの。その小惑星はいくつかの小隕石に分かれて大気圏を燃え尽きずに通過したした」
(そういうことか……)
「ははあ、それがグールウイルスの元ってことやな」
「なるほどウイルスはやっぱり宇宙から来たんやね」
「まあ、そういう予想しとるやついたな」
武蔵野達も一緒に話を聞いているが、初耳だったらしい。意外そうな顔をしていた。
このような話はこの時代でもあまり一般的ではないようだ。
「そう、その隕石には簡易生命、つまりウイルスがいた。そして厄介なことにそのウイルスには数万キロの距離を繋ぐ意志疎通、自己進化を図れる特性があったことよ」
「意志疎通……?」
どうやら思ったよりも複雑なようだ。
「ええ、7月7日に日本にも隕石が落下したわ。その墜落場所のひとつは現在の新ツクバ都市の近郊、そしてリンさんがその日出勤していた製薬会社の研究所の程近くだった」
「……」
何となく、身震いをしてオレは宝条の次の言葉を待った。
「墜落した隕石を調査するため、当時の政府の指示で自衛隊とともに専門家チームが派遣されたわ。そしてその専門家の中には薬学専門のリンさんがいた」
(そうか、そこで母ちゃんはグールウイルスに……)
「隕石はリンさんの研究所に輸送され、厳重に保管された。だけど、すでにその原始ウイルスは墜落した地表、自衛隊の防護服、輸送をした車両などに寄生をしていたらしい」
宝条はオレから目線を外してさらに続けた。
「そして、セイドウさんは隕石の話に興味をひかれ、話を聞くためにリンさんと合流したらしいわ。セイドウさんも当日、近場のサーバービルに仕事で来ていたらしいの」
佐々木セイドウ、オレの親父だ。
「ああ、親父はゲーム会社勤務だから、サーバーのある場所にも行くことがあるって言っていたことがある……それが、母ちゃんの研究所の近くだったってこと?」
「ええ、そしてその時に、2人はその原始ウイルスに感染してしまっていた……」
「……」
オレはそれで親父は亡くなったんだろう、それが仕事上の事故の真相だろうと思った。
だが、この先に母ちゃん死んでいなくて、バイオナノワクチンを開発する。そう聞いている。
「ウイルスはまだその時はグールウイルスではなかったけれど、製薬会社の研究所で体調を崩した2人はそのまま検査を受け、未知のウイルスに感染していることが分かった。そしてその感染者は数十人もいたらしいわ。いわゆるクラスターというものが発生した」
「え、グールウイルスではなかったっていうのはどういうこと?」
「隕石に付着していたウイルスはオリジンウイルスと呼ばれていたわ。地球で人類に寄生し、意志疎通能力を使って相互進化を始めたの」
「よくわからないな……」
「まあそうよね。オリジンウイルスは地球で生き延びるためにまずは無機物、有機生物、見境なく寄生したようだけど、無機物に寄生したものは進化ができなくて死滅した。だけど有機物、それも高い知能を持つ人間に寄生したウイルスだけは生き延びることができたの。そしてその情報をウイルス全体が共有し、世界中に落下した隕石の近場にいた人間に寄生した。ウイルスが生き残る道を見つけたのが一番早かったのが日本と言われているの」
オレは黙って宝条の話を聞いた。
「人類に寄生したウイルスは世界中の仲間と意志疎通を計り、この環境、この惑星で生き残りやすいように進化を始めた。これは隕石が落下してまだ数時間後のことよ。そしてリンさん、セイドウさんは体調を崩し、隔離された」
「それが仕事でトラブルにあって帰れないと連絡があった日……」
「……」
宝条がオレを気の毒そうに見つめていた。オレは親父と連絡をとったのはそれが最後だったと知っているからだろう。
「ええ、そして次の日には体調は回復したらしいわ。ウイルスが人類にダメージを与えないように進化した結果よ。そうして人類を生かしたままウイルスは進化を進めていた。その後ウイルスは何故かコンピューターにも寄生を始めたわ。高度なコンピューターにもウイルスは寄生できた。そしてそこまでの事実を掴んだ政府からセイちゃんのご両親には密命が下ったの」
「え? 密命ってなに?」
「リンさんとセイドウさんはウイルスに感染し、もう外に出すことは出来ない。家族に会うこともできない。一生をかけてそのウイルスを研究し、無毒化させること、利用できるようにすることを命じられた。2人は事故で死んだこととなり、家族の生活の保障を引き換えに、研究を始めることになった」
「は? ちょ、ちょっと待って! なんで急にそんなことになったんだ!? 隔離されたのは分かるけど、いきなり死んだことにして研究しろって! オレたちに、家族に死んだなんて言う必要があったのか!?」
「……」
アイコは難しい顔をして黙ってしまった。
「詳しくは分からないけど、欧米諸国からの指示があったらしいわ。海外にも隕石は落下したけど、落下地点は大西洋だった。大部分は日本を含むアジア近郊に落下したらしく、未知のウイルス研究をしたいがための政治的措置だったと思う」
「政治的措置って……」
オレは両親がそんなことでもうオレたちと会えなくされたのかと激しい怒りを覚えた。
「セイちゃんの怒りも最もよ。だけど、その怒りをぶつける相手、世界の政府はもうこの世にはいない」
確かにそうなのだろう。その政府ってやつはウイルスによって滅ぼされたのだから。
「……その後は?」
「リンさんとセイドウさんはウイルスの研究を進め、かなりこのウイルスについて把握をしていたみたいだったわ。だけど、ウイルスは世界中の人間とセイドウさんの会社のゲームのサーバーコンピューターに寄生して最悪の進化を遂げた」
「それがグールウイルス……」
「ええ。2025年8月15日、日本でゾンビ騒ぎが起こったわ。ニュースで見た記憶がある。速報とかが流れて、すぐ世界中に拡がり大騒ぎになったわ」
「そう……なんだ」
オレが最後にいた100年前の日は8月1日だ。その2週間後から、この世界は始まったんだと分かった。
「その後は数日でわたしの周りにもグールが現れて来たんだけど、わたしはその時リンさんと同じ製薬会社に就職していたから、社内の研究所に避難をしていた」
「そう言えば母ちゃんと同じ会社に入社したって聞いたな。あの、おじさんとおばさんは……?」
「……8月18日、朝から会ってないわ」
「……ごめん」
「いいわよ、100年前の話よ」
「オレには2025年は去年だよ」
「そうね……」
「なあなあ」
「さっきから、政府? とか、会社? とか」
「訳わからんのやけど?」
「あ、武蔵野くん」
オレはアイコの話に夢中になり、武蔵野達の存在をすっかり忘れてしまっていた。
「あ、セイくん!」
「オレらのこと忘れてたやろ」
「ひっどいなー」
「ご、ごめん。つい夢中になっちゃって……」
「……セイちゃん、また今度詳しく話しましょう。今日は武蔵野くん達への司令でここに来ているんだからね」
「あ、ああ。分かった」
オレは武蔵野達に水を差されたが何かアイコが安堵しているように見えた。まるで話したくないことを話さずに済んで安心したようだ。
「じゃあ、また。セイちゃん」
「ああ、アイちゃん、またね。武蔵野くん達も」
オレは言葉に出来ない不安を抱え、ギルドマスターの部屋を後にした。
親父はどうなったのか、母ちゃんはどうなったのか。ナナ、ラク、ユキはどうなったのか。まだ何も分からないままだ。
「正確には105年前、2020年にこの異変は始まっていたわ」
「2020年……? 親父と母ちゃんが亡くなった年だ……」
「そうね。2020年7月7日、この地球に外宇宙から小惑星が飛来したの。その小惑星はいくつかの小隕石に分かれて大気圏を燃え尽きずに通過したした」
(そういうことか……)
「ははあ、それがグールウイルスの元ってことやな」
「なるほどウイルスはやっぱり宇宙から来たんやね」
「まあ、そういう予想しとるやついたな」
武蔵野達も一緒に話を聞いているが、初耳だったらしい。意外そうな顔をしていた。
このような話はこの時代でもあまり一般的ではないようだ。
「そう、その隕石には簡易生命、つまりウイルスがいた。そして厄介なことにそのウイルスには数万キロの距離を繋ぐ意志疎通、自己進化を図れる特性があったことよ」
「意志疎通……?」
どうやら思ったよりも複雑なようだ。
「ええ、7月7日に日本にも隕石が落下したわ。その墜落場所のひとつは現在の新ツクバ都市の近郊、そしてリンさんがその日出勤していた製薬会社の研究所の程近くだった」
「……」
何となく、身震いをしてオレは宝条の次の言葉を待った。
「墜落した隕石を調査するため、当時の政府の指示で自衛隊とともに専門家チームが派遣されたわ。そしてその専門家の中には薬学専門のリンさんがいた」
(そうか、そこで母ちゃんはグールウイルスに……)
「隕石はリンさんの研究所に輸送され、厳重に保管された。だけど、すでにその原始ウイルスは墜落した地表、自衛隊の防護服、輸送をした車両などに寄生をしていたらしい」
宝条はオレから目線を外してさらに続けた。
「そして、セイドウさんは隕石の話に興味をひかれ、話を聞くためにリンさんと合流したらしいわ。セイドウさんも当日、近場のサーバービルに仕事で来ていたらしいの」
佐々木セイドウ、オレの親父だ。
「ああ、親父はゲーム会社勤務だから、サーバーのある場所にも行くことがあるって言っていたことがある……それが、母ちゃんの研究所の近くだったってこと?」
「ええ、そしてその時に、2人はその原始ウイルスに感染してしまっていた……」
「……」
オレはそれで親父は亡くなったんだろう、それが仕事上の事故の真相だろうと思った。
だが、この先に母ちゃん死んでいなくて、バイオナノワクチンを開発する。そう聞いている。
「ウイルスはまだその時はグールウイルスではなかったけれど、製薬会社の研究所で体調を崩した2人はそのまま検査を受け、未知のウイルスに感染していることが分かった。そしてその感染者は数十人もいたらしいわ。いわゆるクラスターというものが発生した」
「え、グールウイルスではなかったっていうのはどういうこと?」
「隕石に付着していたウイルスはオリジンウイルスと呼ばれていたわ。地球で人類に寄生し、意志疎通能力を使って相互進化を始めたの」
「よくわからないな……」
「まあそうよね。オリジンウイルスは地球で生き延びるためにまずは無機物、有機生物、見境なく寄生したようだけど、無機物に寄生したものは進化ができなくて死滅した。だけど有機物、それも高い知能を持つ人間に寄生したウイルスだけは生き延びることができたの。そしてその情報をウイルス全体が共有し、世界中に落下した隕石の近場にいた人間に寄生した。ウイルスが生き残る道を見つけたのが一番早かったのが日本と言われているの」
オレは黙って宝条の話を聞いた。
「人類に寄生したウイルスは世界中の仲間と意志疎通を計り、この環境、この惑星で生き残りやすいように進化を始めた。これは隕石が落下してまだ数時間後のことよ。そしてリンさん、セイドウさんは体調を崩し、隔離された」
「それが仕事でトラブルにあって帰れないと連絡があった日……」
「……」
宝条がオレを気の毒そうに見つめていた。オレは親父と連絡をとったのはそれが最後だったと知っているからだろう。
「ええ、そして次の日には体調は回復したらしいわ。ウイルスが人類にダメージを与えないように進化した結果よ。そうして人類を生かしたままウイルスは進化を進めていた。その後ウイルスは何故かコンピューターにも寄生を始めたわ。高度なコンピューターにもウイルスは寄生できた。そしてそこまでの事実を掴んだ政府からセイちゃんのご両親には密命が下ったの」
「え? 密命ってなに?」
「リンさんとセイドウさんはウイルスに感染し、もう外に出すことは出来ない。家族に会うこともできない。一生をかけてそのウイルスを研究し、無毒化させること、利用できるようにすることを命じられた。2人は事故で死んだこととなり、家族の生活の保障を引き換えに、研究を始めることになった」
「は? ちょ、ちょっと待って! なんで急にそんなことになったんだ!? 隔離されたのは分かるけど、いきなり死んだことにして研究しろって! オレたちに、家族に死んだなんて言う必要があったのか!?」
「……」
アイコは難しい顔をして黙ってしまった。
「詳しくは分からないけど、欧米諸国からの指示があったらしいわ。海外にも隕石は落下したけど、落下地点は大西洋だった。大部分は日本を含むアジア近郊に落下したらしく、未知のウイルス研究をしたいがための政治的措置だったと思う」
「政治的措置って……」
オレは両親がそんなことでもうオレたちと会えなくされたのかと激しい怒りを覚えた。
「セイちゃんの怒りも最もよ。だけど、その怒りをぶつける相手、世界の政府はもうこの世にはいない」
確かにそうなのだろう。その政府ってやつはウイルスによって滅ぼされたのだから。
「……その後は?」
「リンさんとセイドウさんはウイルスの研究を進め、かなりこのウイルスについて把握をしていたみたいだったわ。だけど、ウイルスは世界中の人間とセイドウさんの会社のゲームのサーバーコンピューターに寄生して最悪の進化を遂げた」
「それがグールウイルス……」
「ええ。2025年8月15日、日本でゾンビ騒ぎが起こったわ。ニュースで見た記憶がある。速報とかが流れて、すぐ世界中に拡がり大騒ぎになったわ」
「そう……なんだ」
オレが最後にいた100年前の日は8月1日だ。その2週間後から、この世界は始まったんだと分かった。
「その後は数日でわたしの周りにもグールが現れて来たんだけど、わたしはその時リンさんと同じ製薬会社に就職していたから、社内の研究所に避難をしていた」
「そう言えば母ちゃんと同じ会社に入社したって聞いたな。あの、おじさんとおばさんは……?」
「……8月18日、朝から会ってないわ」
「……ごめん」
「いいわよ、100年前の話よ」
「オレには2025年は去年だよ」
「そうね……」
「なあなあ」
「さっきから、政府? とか、会社? とか」
「訳わからんのやけど?」
「あ、武蔵野くん」
オレはアイコの話に夢中になり、武蔵野達の存在をすっかり忘れてしまっていた。
「あ、セイくん!」
「オレらのこと忘れてたやろ」
「ひっどいなー」
「ご、ごめん。つい夢中になっちゃって……」
「……セイちゃん、また今度詳しく話しましょう。今日は武蔵野くん達への司令でここに来ているんだからね」
「あ、ああ。分かった」
オレは武蔵野達に水を差されたが何かアイコが安堵しているように見えた。まるで話したくないことを話さずに済んで安心したようだ。
「じゃあ、また。セイちゃん」
「ああ、アイちゃん、またね。武蔵野くん達も」
オレは言葉に出来ない不安を抱え、ギルドマスターの部屋を後にした。
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