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CHAPTER Ⅱ
第68話 都市防衛戦④
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「いや、ものすごいな……」
オレたちが南部防壁へにたどり着くと、壁の上の隊員たちはもうほとんど戦闘は行っておらず、回復治療に集中している者が多かった。
そうできるよう、敵の大部分を殲滅したであろう欄島は壁の外で未だ信じられない攻防を続けていた。
北部から都市内に入り、そのまま今の今まで戦い続けている。
欄島の姿は見えてはいないが、殺到し群がるグールたちが欄島の位置を正確に伝えていた。
完全にグールに囲まれているはずだが、光弾がグールの群れの中心からあらゆる方向へ大量に発射されており、グールをどんどん吹き飛ばしている。
もう完全に1人で上級グールを相手にしているし、余波だけで下級グールを吹き飛ばしているようだった。
一発の破壊力は吻野の方が上かも知れないが、持続力などを加味すると、欄島の方が総合的な戦力は上なのだと理解した。
「セイヤ、佐々木くん、来たわね」
吻野も戦闘は停止して、欄島を見守っていた。
「モモさん、欄島さんは……」
「彼ならしばらくは大丈夫よ。むしろこのままA級は全滅させると思うわ」
確かにそうなりそうだ。
「凄まじい実力だ……」
セイヤも感嘆の言葉を漏らした。
「あなた達は、残存グールの掃討と、一般隊員の保護、それに治療。そして佐々木くんは、S級の位置を見張って欲しいの」
「S級を見張る?」
吻野の言葉にオレが意識を向けると強力なグールの気配が海のそばのほうで感じ取ることができた。
この都市の南側は程近い場所がもう海で、防壁の上からであれば一部水平線も見えていた。
「あそこの、海の近くにいるみたいだな」
オレはS級がいる方向を指差した。
「そうなのね。私の感知能力ではもうあまり位置が分からないの。あの海洋型のS級は通信迷彩を使うみたいよ」
「通信迷彩?」
「ええ、あの個体は居場所を誤魔化すの能力を持っているようなの。まあ、他のS級や司令型グールもみんな持っている能力よ。ただ、私や、都市の索敵装置装置からはもう消えかかっているのよ。あなたの能力ならと思ったけど、やはり当たりだったわね」
「……なるほど、了解」
都市の索敵装置はグールの発する魔素を感知しているらしい。
その他、熱源、動体、電磁波なども加味してグールの等級と数を判断していると前に聞いたことがある。
だがオレの索敵能力はグールの発している通信電波のようなものを感知している、と自分では思っている。逆に大きさは分からないのだが、グール同士は必ず電波で通信をしているのでその威力、というか強度で敵の強さや等級が判断できる。
それに合わせてオレは魔素を感知することも出来るため、レーダー役としてそこそこの役には立てるらしいとわかった。
そして最近はかなり精度が上がってきており、400メートル圏内程度だったら、魔素感知については刎野にもひけをとらないとは感じていた。
オレはS級を逃がさないように感知を続け、欄島の戦いを見守った。
ドドドドド……!!
しばらく欄島の戦いを見ていたが、本当に強力な銃撃が続いていた。オレなら数分も持たないであろう連射がもう数十分は続いていた。
(もう、A級群体はほぼ殲滅だ!)
オレがいつまで銃撃を続けるんだと驚きを隠せないでいると、刎野が声をかけてきた。
「佐々木くん! そろそろよ! S級の正確な位置を教えて!」
オレは魔素を集中させて、改めて詳細位置の索敵を行った。
「ぐ……、あそこです!」
オレが指差した先は都市の防衛装置の残骸と、グールの死骸が魔素の山積みになった場所だった。
「聞こえた? 欄島くん。座標を送るわ!」
「りょーかい!」
(まだ余裕な感じだ!)
ドドドン!
今までより一際強力な銃撃がS級グールがいるであろう場所に炸裂した。
ギャアアア!!
おぞましい悲鳴が響き、死骸の山から異形の怪物が飛び出してきた。フォルムは人間だが、大きさは15メートル近くはありそうだ。つるっとした体で、昔テレビで見た宇宙人のような印象を受けた。
『あれが海洋型のS級だね! 初見だろ? みんなデータ取り頼むよー』
そう言うと欄島は空中の銃身から大量の光弾を放った。だが、S級グールは素早く横に走り、光弾をかわすと、光の玉をばら蒔いてきた。
かなり広範囲に拡がって攻撃を放ったので、壁の付近にいるオレたちも巻き込まれそうだ。
『あれは爆弾だ! バリア張って!』
ドドドドド!!
(うおお! これが海洋型S級グールの攻撃か! 一般の隊員は大丈夫か?)
オレはユウナの張ったバリアの中で、予想よりかなりの威力に驚きながらも、周りの気配を探った。
欄島はこちらを気遣うほどの余裕もあったし、大丈夫だろう。
『じゃあ今度はこっちから行くよ』
さっきのグールの爆撃など全く気にしていない様子の欄島の声が通信インカムから届いた。
カッ!
突然光の槍とでも言うべく眩しい光弾がグールに突き刺さった。
グールは吹き飛んだと思うと、すでに上空に飛び上がっていた欄島からさらに追撃を受け、今度は地面に叩きつけられていた。
(すごい、S級を一方的に……!)
オレはドンドン銃撃を被弾してS級グールがダメージを負っているのを感じた。
もうこのまま倒しそうだ。
ガアアアア!
激しい叫びが聞こえたと思うと、グールはバリアを張った。 そして、欄島の浮かんでいる更に上空から、飛行型グールが3体、直滑降で向かってきていた。
間違いなくS級が呼び寄せた増援だ。
(欄島さん!)
オレの心配をよそに、欄島は宙に浮かんだ6丁の内の半分を上空に、もう半分をS級に構え光弾を放出した。
信じられないことに、明らかにさっきより威力が上がっている。
グアアアアアアハアアア!!
S級の悲鳴が響いた。飛行型もA級グールだったがほとんど足止めすらできずにで欄島に打ち落とされた。
『じゃあ、止めさすよー』
欄島がそう言うと、背後に浮かぶ6丁の銃が欄島の目の前、ひとところに円形に固まった。そして欄島が両手の銃をグールにかざすと、光の奔流が両手に集まっていくのが分かった。
(な、なんだ!? これ?)
オレは魔素を銃に込めて発射することしかできないが、欄島は6つの銃身に魔素を込めて光弾を作り、その弾丸を自身の両手の銃に再装填している。
両手に持った2丁の銃を円形に囲む6丁の銃も激しく発光し、今までにない魔素を感じた。
オレは欄島の魔素の流れを感じ、6丁の銃に込めて増幅した魔素をさらにそこから身体に入力して威力を増幅しているのだと理解した。
そしてその破裂しそうな膨大な魔素が欄島の両手の魔銃へと送られた。
『死ね。八集拡大収束魔弾丸』
欄島の手から一発の白く光る弾丸が打ち出され、S級グールに命中した。
ズッドオオオオン!!!
(うおおおおお!!!)
辺りをとてつもない衝撃波が襲った。オレたちは刎野の極大魔術のような衝撃、余波を感じていた。
「佐々木くん、S級の討伐確認!」
刎野の言われてオレは急いでS級の感知をするが、もうどこにもグールの気配は感じられない。
「か、感知出来ません!」
やがて煙が落ち着くと激しい帰化蒸気を上げるS級グールの死体を見つけた。
『えー、みなさん。新トウキョウ都市の欄島です。ただいまS級グールを討伐しました。残存敵勢力も微弱で、交戦はほぼありません』
欄島の言葉に反応したのは石動だ。
『聞いたか! みんな、オレたちの勝利だ! 70000ものグールを倒した! 新ミナトミライ都市が勝利したんだ!』
オレたちは都市からの歓声を聞き、戦争の終結を喜んだ。
オレたちが南部防壁へにたどり着くと、壁の上の隊員たちはもうほとんど戦闘は行っておらず、回復治療に集中している者が多かった。
そうできるよう、敵の大部分を殲滅したであろう欄島は壁の外で未だ信じられない攻防を続けていた。
北部から都市内に入り、そのまま今の今まで戦い続けている。
欄島の姿は見えてはいないが、殺到し群がるグールたちが欄島の位置を正確に伝えていた。
完全にグールに囲まれているはずだが、光弾がグールの群れの中心からあらゆる方向へ大量に発射されており、グールをどんどん吹き飛ばしている。
もう完全に1人で上級グールを相手にしているし、余波だけで下級グールを吹き飛ばしているようだった。
一発の破壊力は吻野の方が上かも知れないが、持続力などを加味すると、欄島の方が総合的な戦力は上なのだと理解した。
「セイヤ、佐々木くん、来たわね」
吻野も戦闘は停止して、欄島を見守っていた。
「モモさん、欄島さんは……」
「彼ならしばらくは大丈夫よ。むしろこのままA級は全滅させると思うわ」
確かにそうなりそうだ。
「凄まじい実力だ……」
セイヤも感嘆の言葉を漏らした。
「あなた達は、残存グールの掃討と、一般隊員の保護、それに治療。そして佐々木くんは、S級の位置を見張って欲しいの」
「S級を見張る?」
吻野の言葉にオレが意識を向けると強力なグールの気配が海のそばのほうで感じ取ることができた。
この都市の南側は程近い場所がもう海で、防壁の上からであれば一部水平線も見えていた。
「あそこの、海の近くにいるみたいだな」
オレはS級がいる方向を指差した。
「そうなのね。私の感知能力ではもうあまり位置が分からないの。あの海洋型のS級は通信迷彩を使うみたいよ」
「通信迷彩?」
「ええ、あの個体は居場所を誤魔化すの能力を持っているようなの。まあ、他のS級や司令型グールもみんな持っている能力よ。ただ、私や、都市の索敵装置装置からはもう消えかかっているのよ。あなたの能力ならと思ったけど、やはり当たりだったわね」
「……なるほど、了解」
都市の索敵装置はグールの発する魔素を感知しているらしい。
その他、熱源、動体、電磁波なども加味してグールの等級と数を判断していると前に聞いたことがある。
だがオレの索敵能力はグールの発している通信電波のようなものを感知している、と自分では思っている。逆に大きさは分からないのだが、グール同士は必ず電波で通信をしているのでその威力、というか強度で敵の強さや等級が判断できる。
それに合わせてオレは魔素を感知することも出来るため、レーダー役としてそこそこの役には立てるらしいとわかった。
そして最近はかなり精度が上がってきており、400メートル圏内程度だったら、魔素感知については刎野にもひけをとらないとは感じていた。
オレはS級を逃がさないように感知を続け、欄島の戦いを見守った。
ドドドドド……!!
しばらく欄島の戦いを見ていたが、本当に強力な銃撃が続いていた。オレなら数分も持たないであろう連射がもう数十分は続いていた。
(もう、A級群体はほぼ殲滅だ!)
オレがいつまで銃撃を続けるんだと驚きを隠せないでいると、刎野が声をかけてきた。
「佐々木くん! そろそろよ! S級の正確な位置を教えて!」
オレは魔素を集中させて、改めて詳細位置の索敵を行った。
「ぐ……、あそこです!」
オレが指差した先は都市の防衛装置の残骸と、グールの死骸が魔素の山積みになった場所だった。
「聞こえた? 欄島くん。座標を送るわ!」
「りょーかい!」
(まだ余裕な感じだ!)
ドドドン!
今までより一際強力な銃撃がS級グールがいるであろう場所に炸裂した。
ギャアアア!!
おぞましい悲鳴が響き、死骸の山から異形の怪物が飛び出してきた。フォルムは人間だが、大きさは15メートル近くはありそうだ。つるっとした体で、昔テレビで見た宇宙人のような印象を受けた。
『あれが海洋型のS級だね! 初見だろ? みんなデータ取り頼むよー』
そう言うと欄島は空中の銃身から大量の光弾を放った。だが、S級グールは素早く横に走り、光弾をかわすと、光の玉をばら蒔いてきた。
かなり広範囲に拡がって攻撃を放ったので、壁の付近にいるオレたちも巻き込まれそうだ。
『あれは爆弾だ! バリア張って!』
ドドドドド!!
(うおお! これが海洋型S級グールの攻撃か! 一般の隊員は大丈夫か?)
オレはユウナの張ったバリアの中で、予想よりかなりの威力に驚きながらも、周りの気配を探った。
欄島はこちらを気遣うほどの余裕もあったし、大丈夫だろう。
『じゃあ今度はこっちから行くよ』
さっきのグールの爆撃など全く気にしていない様子の欄島の声が通信インカムから届いた。
カッ!
突然光の槍とでも言うべく眩しい光弾がグールに突き刺さった。
グールは吹き飛んだと思うと、すでに上空に飛び上がっていた欄島からさらに追撃を受け、今度は地面に叩きつけられていた。
(すごい、S級を一方的に……!)
オレはドンドン銃撃を被弾してS級グールがダメージを負っているのを感じた。
もうこのまま倒しそうだ。
ガアアアア!
激しい叫びが聞こえたと思うと、グールはバリアを張った。 そして、欄島の浮かんでいる更に上空から、飛行型グールが3体、直滑降で向かってきていた。
間違いなくS級が呼び寄せた増援だ。
(欄島さん!)
オレの心配をよそに、欄島は宙に浮かんだ6丁の内の半分を上空に、もう半分をS級に構え光弾を放出した。
信じられないことに、明らかにさっきより威力が上がっている。
グアアアアアアハアアア!!
S級の悲鳴が響いた。飛行型もA級グールだったがほとんど足止めすらできずにで欄島に打ち落とされた。
『じゃあ、止めさすよー』
欄島がそう言うと、背後に浮かぶ6丁の銃が欄島の目の前、ひとところに円形に固まった。そして欄島が両手の銃をグールにかざすと、光の奔流が両手に集まっていくのが分かった。
(な、なんだ!? これ?)
オレは魔素を銃に込めて発射することしかできないが、欄島は6つの銃身に魔素を込めて光弾を作り、その弾丸を自身の両手の銃に再装填している。
両手に持った2丁の銃を円形に囲む6丁の銃も激しく発光し、今までにない魔素を感じた。
オレは欄島の魔素の流れを感じ、6丁の銃に込めて増幅した魔素をさらにそこから身体に入力して威力を増幅しているのだと理解した。
そしてその破裂しそうな膨大な魔素が欄島の両手の魔銃へと送られた。
『死ね。八集拡大収束魔弾丸』
欄島の手から一発の白く光る弾丸が打ち出され、S級グールに命中した。
ズッドオオオオン!!!
(うおおおおお!!!)
辺りをとてつもない衝撃波が襲った。オレたちは刎野の極大魔術のような衝撃、余波を感じていた。
「佐々木くん、S級の討伐確認!」
刎野の言われてオレは急いでS級の感知をするが、もうどこにもグールの気配は感じられない。
「か、感知出来ません!」
やがて煙が落ち着くと激しい帰化蒸気を上げるS級グールの死体を見つけた。
『えー、みなさん。新トウキョウ都市の欄島です。ただいまS級グールを討伐しました。残存敵勢力も微弱で、交戦はほぼありません』
欄島の言葉に反応したのは石動だ。
『聞いたか! みんな、オレたちの勝利だ! 70000ものグールを倒した! 新ミナトミライ都市が勝利したんだ!』
オレたちは都市からの歓声を聞き、戦争の終結を喜んだ。
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