12 / 264
CHAPTER Ⅰ
第12話 戦闘員
しおりを挟む
市長たちとの面談からさらに2日たった。もう4日半はこの部屋に籠っていることになる。
部屋の窓からはごくたまにグールが見えることもあったが、すぐにどこかに消えるか、軍服の人達に討伐されているようだった。
あの戦闘員はどのくらいの人数がいるのかは分からないが、窓から見えた2回の隊員たちは2度ともみんな違う人達だった。
これだけの規模の都市なら数百人以上はいそうだ。
昼食を済ませた少し後、心待ちにしていた足音が聞こえて来た。
男性3人、市長たちだ。
ノックがあり、オレは彼らを部屋に招き入れた。
「おとなしく待ってくれていたようだね」
また無造作に椅子に座ると大河内が話を始めた。
「え? ええ。オレは今は待つしかないですから」
「感心だな。君ならここから脱出も容易だろうが、それをした時点で敵性人物として譲原あたりにやられていただろう」
(え? そうなの? まあ、脱獄したら追いかけられて始末されるみたいな感じになるよな。やろうとは思わなかったけど)
「まあ、それならそれでも面白かっただろうけどね」
譲原が何の気なしに怖いことを言う。
(この人、やっぱり戦闘狂キャラだ。)
「ははは! でも佐々木くんは我々の判断を待ってくれた。気になっているだろうし、早速話を始めよう、神田」
「はい」
神田がテーブルの上に紙の資料を広げる。
何やら数字やグラフがたくさん書いてあるが、何の事かは全く分からない。
「ええと、これはなんですか?」
「これは先日の血液検査の結果と、面談によるカウンセリング結果、それとあなたの適正装備表などです」
「は、はあ……」
「まず、あなたのCNVの数値は18000を越えています。これはあなたのウイルス蓄積量、要するに魔素量です」
「18000ですか……」
(なんのこっちゃ)
「この都市に住む一般人の平均は約3000、兵役につく新兵の平均は6000ほどです。あなたは新兵の3倍もある魔素を持っています」
(え? そうなんだ? やっぱりオレはチート能力持ちなのかな? いや、そうであってほしい)
「そしてこちらのカウンセリング結果により、あなたはグールとの戦闘可能な能力と精神を持つ人物、として結果が出ました」
「はあ、分かりました。ありがとうございます」
(なんか現実感がないな……こんな数値とか資料だけ見せられても)
「さて、佐々木くんは戦闘員になれる資質があることは分かったわけだが」
市長が口を開いた。
「君の目的を考えると、やはり戦闘員での活動を強く勧める」
「え! 100年前にはどうやったら帰れるんでしょう!?」
「まあ、待て。君は過去の時代に帰りたい。つまりタイムトラベルが目的だな?」
(タイムトラベル!? ま、まあそうだな)
「は、はい。そうなります」
市長が頷いた。
「我々の知見では過去からの転移者というのは見たことも聞いたこともない。よって、どうすべきかということも全く分からない」
「ええ? じゃあ!?」
「待てと言ってる。私は過去からの転移というものを知らない。だが、話を聞いてみるべき人物は知っている」
(あ、詳しそうな人に聞けってことか)
「そして、補足しておくが、私は君が100年前から転移してきたというのを鵜呑みにしている訳ではない」
(そうだよな、前回もそんなことを言ってた)
「もしかしたら、無自覚な危険人物の可能性だってゼロではない。しかし、その人物なら君のことがどういう存在なのか確かめることもできるかも知れない」
(無自覚な危険人物か……)
「わかりました。それで、その人は何者なんですか?」
「ギルドマスターと呼ばれている」
「ギルドマスター!?」
「知ってるのか?」
「いやいや! ゲームっぽいなと思っただけで。変な意味はありません!」
(一気にファンタジー感でたな! 少しビックリした)
「それで、その人の所へ案内して貰えるんでしょうか?」
「いや、それについては、佐々木くん。君が向かってもらいたい」
「?」
「順を追って話そう。まず、ギルドマスターはこの都市には居ない。別の都市にいるんだ」
「他にも街があるんですか?」
(驚いたな。大勢が暮らす街が他にもあるんだ。いくつもあるのかな? けっこう人間の数は多いんだ)
「ああ。彼は新トウキョウ都市と呼ばれる場所にいる。東部主都だ」
「東京ですか。確かに首都で人口も多かったですけど、グールも多そうな感じがしますね」
「その通りだ、新トウキョウ都市はある意味最前線、多くのグールが集まり、多くのグールを倒す戦闘員がいる」
「……なんか凄そうな場所ですね」
オレは日本一の電波塔やビルが林立したいわゆる東京の風景を想像して、きっとその想像とは全く違う場所なんだろうと考えた。
「ああ、上級グールも多数存在し、毎日激戦が繰り広げられている」
「……でも、そうしたらオレがそんなところに行っても、死んでしまうんじゃないでしょうか」
「ああ、話が早いな。そのトウキョウ都市は常に各地から戦闘員を募集している。だが誰でもいい訳ではない。少なくても我々の基準でC級以上にならなくてはならない」
(ああ、分かった、そういうことか)
「つまり、オレにはこの都市で戦闘員になり、まずはC級を目指せ、ということですね」
「その通り」
「なるほど……」
(目標がはっきりしてきたな、なんかのクエストみたいだな)
「ところで、C級とはなんですか? グールの等級とは別ですよね?」
「ああ、戦闘員はその能力に依って、F~Aランクの格付けがされている。まあ乱暴に言うと、F級隊員はF級グールを単独で倒せる能力があり、A級隊員はA級グールを単独で倒せると言ったところだ」
「はぁ、そういう形式なんですか……」
(オレはE級を倒したよな? じゃあ、E級隊員になれるってことか……C級はあと2つ上か……)
オレは少し考え込んでから返事をした。
「皆さん、ありがとうございます。ではオレを戦闘員にさせて貰えますか?」
譲原が破顔する。
「やっぱり! そうだよな!」
「ハジメ、静かに」
市長が少しうざったそうに譲原を諌める。だが、譲原は全く意に介していないようだ。
「一狩りいこうぜ!」
(なに言ってんだ、こいつ?)
「と、とにかく佐々木さんの意向が決まったのなら次の話をしましょう」
神田が無理矢理話を進める。
譲原は無視されて不機嫌そうだ。
「次の話とは?」
「装備品についてです」
「装備品というと、菅原さんたちが着ていた服とか、剣とか杖とかですか?」
「はい、そうです。佐々木さんはかなり多い魔素量がありますので、銃の使用をお勧めします」
「銃……」
「ええ、剣刀も向いているようですが、あれは剣術の習得も必要です。杖などを使用した魔術は効率的ですが、さらに難しい出力調整技術が必要になります。よって、自動出入力調整装置付きの銃がお勧めと言うわけです」
(ちょっとなに言ってるか分からない)
「まあ、銃は簡単に使えるということだ。他の武器を選んで、ここで数年訓練してからの話にしても構わないが」
市長がオレの疑問に的確に答える。
「え! 数年ですか? いや、なるべく早く戦闘員になりたいです!」
「そうそう、すぐに狩りに行きたいよな、さくっと殲滅させたいよな」
譲原がまたなんか言ってる。
「ま、まあそれでは銃を支給するということでいいですかね」
「はい、お願いします」
「よし! まとまったな。では、佐々木くん。早速だが壁内に案内しよう」
「え! もういいんですか?」
(ここから出れるのか!)
「もちろん、戦闘員なら君はこの都市の一員だからね。さあ、行こう」
そういって大河内は席を立った。
オレは3人について、扉を潜った。
(みんな、待っていてくれ。兄ちゃんはすぐに帰るからな!)
部屋の窓からはごくたまにグールが見えることもあったが、すぐにどこかに消えるか、軍服の人達に討伐されているようだった。
あの戦闘員はどのくらいの人数がいるのかは分からないが、窓から見えた2回の隊員たちは2度ともみんな違う人達だった。
これだけの規模の都市なら数百人以上はいそうだ。
昼食を済ませた少し後、心待ちにしていた足音が聞こえて来た。
男性3人、市長たちだ。
ノックがあり、オレは彼らを部屋に招き入れた。
「おとなしく待ってくれていたようだね」
また無造作に椅子に座ると大河内が話を始めた。
「え? ええ。オレは今は待つしかないですから」
「感心だな。君ならここから脱出も容易だろうが、それをした時点で敵性人物として譲原あたりにやられていただろう」
(え? そうなの? まあ、脱獄したら追いかけられて始末されるみたいな感じになるよな。やろうとは思わなかったけど)
「まあ、それならそれでも面白かっただろうけどね」
譲原が何の気なしに怖いことを言う。
(この人、やっぱり戦闘狂キャラだ。)
「ははは! でも佐々木くんは我々の判断を待ってくれた。気になっているだろうし、早速話を始めよう、神田」
「はい」
神田がテーブルの上に紙の資料を広げる。
何やら数字やグラフがたくさん書いてあるが、何の事かは全く分からない。
「ええと、これはなんですか?」
「これは先日の血液検査の結果と、面談によるカウンセリング結果、それとあなたの適正装備表などです」
「は、はあ……」
「まず、あなたのCNVの数値は18000を越えています。これはあなたのウイルス蓄積量、要するに魔素量です」
「18000ですか……」
(なんのこっちゃ)
「この都市に住む一般人の平均は約3000、兵役につく新兵の平均は6000ほどです。あなたは新兵の3倍もある魔素を持っています」
(え? そうなんだ? やっぱりオレはチート能力持ちなのかな? いや、そうであってほしい)
「そしてこちらのカウンセリング結果により、あなたはグールとの戦闘可能な能力と精神を持つ人物、として結果が出ました」
「はあ、分かりました。ありがとうございます」
(なんか現実感がないな……こんな数値とか資料だけ見せられても)
「さて、佐々木くんは戦闘員になれる資質があることは分かったわけだが」
市長が口を開いた。
「君の目的を考えると、やはり戦闘員での活動を強く勧める」
「え! 100年前にはどうやったら帰れるんでしょう!?」
「まあ、待て。君は過去の時代に帰りたい。つまりタイムトラベルが目的だな?」
(タイムトラベル!? ま、まあそうだな)
「は、はい。そうなります」
市長が頷いた。
「我々の知見では過去からの転移者というのは見たことも聞いたこともない。よって、どうすべきかということも全く分からない」
「ええ? じゃあ!?」
「待てと言ってる。私は過去からの転移というものを知らない。だが、話を聞いてみるべき人物は知っている」
(あ、詳しそうな人に聞けってことか)
「そして、補足しておくが、私は君が100年前から転移してきたというのを鵜呑みにしている訳ではない」
(そうだよな、前回もそんなことを言ってた)
「もしかしたら、無自覚な危険人物の可能性だってゼロではない。しかし、その人物なら君のことがどういう存在なのか確かめることもできるかも知れない」
(無自覚な危険人物か……)
「わかりました。それで、その人は何者なんですか?」
「ギルドマスターと呼ばれている」
「ギルドマスター!?」
「知ってるのか?」
「いやいや! ゲームっぽいなと思っただけで。変な意味はありません!」
(一気にファンタジー感でたな! 少しビックリした)
「それで、その人の所へ案内して貰えるんでしょうか?」
「いや、それについては、佐々木くん。君が向かってもらいたい」
「?」
「順を追って話そう。まず、ギルドマスターはこの都市には居ない。別の都市にいるんだ」
「他にも街があるんですか?」
(驚いたな。大勢が暮らす街が他にもあるんだ。いくつもあるのかな? けっこう人間の数は多いんだ)
「ああ。彼は新トウキョウ都市と呼ばれる場所にいる。東部主都だ」
「東京ですか。確かに首都で人口も多かったですけど、グールも多そうな感じがしますね」
「その通りだ、新トウキョウ都市はある意味最前線、多くのグールが集まり、多くのグールを倒す戦闘員がいる」
「……なんか凄そうな場所ですね」
オレは日本一の電波塔やビルが林立したいわゆる東京の風景を想像して、きっとその想像とは全く違う場所なんだろうと考えた。
「ああ、上級グールも多数存在し、毎日激戦が繰り広げられている」
「……でも、そうしたらオレがそんなところに行っても、死んでしまうんじゃないでしょうか」
「ああ、話が早いな。そのトウキョウ都市は常に各地から戦闘員を募集している。だが誰でもいい訳ではない。少なくても我々の基準でC級以上にならなくてはならない」
(ああ、分かった、そういうことか)
「つまり、オレにはこの都市で戦闘員になり、まずはC級を目指せ、ということですね」
「その通り」
「なるほど……」
(目標がはっきりしてきたな、なんかのクエストみたいだな)
「ところで、C級とはなんですか? グールの等級とは別ですよね?」
「ああ、戦闘員はその能力に依って、F~Aランクの格付けがされている。まあ乱暴に言うと、F級隊員はF級グールを単独で倒せる能力があり、A級隊員はA級グールを単独で倒せると言ったところだ」
「はぁ、そういう形式なんですか……」
(オレはE級を倒したよな? じゃあ、E級隊員になれるってことか……C級はあと2つ上か……)
オレは少し考え込んでから返事をした。
「皆さん、ありがとうございます。ではオレを戦闘員にさせて貰えますか?」
譲原が破顔する。
「やっぱり! そうだよな!」
「ハジメ、静かに」
市長が少しうざったそうに譲原を諌める。だが、譲原は全く意に介していないようだ。
「一狩りいこうぜ!」
(なに言ってんだ、こいつ?)
「と、とにかく佐々木さんの意向が決まったのなら次の話をしましょう」
神田が無理矢理話を進める。
譲原は無視されて不機嫌そうだ。
「次の話とは?」
「装備品についてです」
「装備品というと、菅原さんたちが着ていた服とか、剣とか杖とかですか?」
「はい、そうです。佐々木さんはかなり多い魔素量がありますので、銃の使用をお勧めします」
「銃……」
「ええ、剣刀も向いているようですが、あれは剣術の習得も必要です。杖などを使用した魔術は効率的ですが、さらに難しい出力調整技術が必要になります。よって、自動出入力調整装置付きの銃がお勧めと言うわけです」
(ちょっとなに言ってるか分からない)
「まあ、銃は簡単に使えるということだ。他の武器を選んで、ここで数年訓練してからの話にしても構わないが」
市長がオレの疑問に的確に答える。
「え! 数年ですか? いや、なるべく早く戦闘員になりたいです!」
「そうそう、すぐに狩りに行きたいよな、さくっと殲滅させたいよな」
譲原がまたなんか言ってる。
「ま、まあそれでは銃を支給するということでいいですかね」
「はい、お願いします」
「よし! まとまったな。では、佐々木くん。早速だが壁内に案内しよう」
「え! もういいんですか?」
(ここから出れるのか!)
「もちろん、戦闘員なら君はこの都市の一員だからね。さあ、行こう」
そういって大河内は席を立った。
オレは3人について、扉を潜った。
(みんな、待っていてくれ。兄ちゃんはすぐに帰るからな!)
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
王太子さま、側室さまがご懐妊です
家紋武範
恋愛
王太子の第二夫人が子どもを宿した。
愛する彼女を妃としたい王太子。
本妻である第一夫人は政略結婚の醜女。
そして国を奪い女王として君臨するとの噂もある。
あやしき第一夫人をどうにかして廃したいのであった。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる