17 / 25
プロム
しおりを挟む
あれから何度か宮殿へ通った、衣装合わせの時エマさんに。
「当日、僕の持っている魔石を身につける事は出来ますか?」
現物を見せて欲しいと言われたので、ダンスの練習に行った時に持って来た。
「とても綺麗ですね!それでは普段使いとしても使える様ネックレスに致しますね」魔石を預ける。
ダンスの練習は学院で体育の時間にもやってるけど、女側は始めてだからなかなか上手くいかない。
練習をしている中、扉が開いてセオが入って来た。
「練習に付き合おう」と僕の手を取る。
音楽が流れ出す。凄く姿勢が綺麗で重心もしっかりしていて、僕がよろけそうになっても支えてくれる。
本当に何でも出来てスマートなイケメンだな……。
「当日は楽しみにしてる」と耳元で囁いて部屋を出て行った、声も良い。
暫くして、出て行った扉を見たら小さなメスの子が覗き込んで、僕と目が合うとびっくりして扉を閉めた。
あの子は誰だろう?
プロム当日になった。
社交界なんて縁遠い田舎暮らしの平民の僕はとてつも無く緊張していた。
あわあわしてる僕を他所に、侍女の皆さんは手際良く仕上げていき、あっという間に謎の三毛猫姫が出来上がっていた。
僕じゃないみたい……。
オレンジ系のベージュのドレス、僕の赤茶毛に近い色を選んだようだ、ビジューや銀刺繍が入ってとても豪華だ。ウィッグだと、尻尾の色でバレてしまうから敢えて地毛を活かしつつ、耳横にはプラチナの花飾りが煌めいている、お願いした金色の魔石はチェーンに繋がれて一際輝いていた。どれも高価そうで壊さないか心配になってくる。
エマが「とても綺麗ですよ」と言ってくれた。
ニヤける。いやいやいや、僕はオスだ!このままだと怪しい趣味に走りそうだ。今度、綺麗と言われたら心は無にしよう。
トントンとノックの音がして、振り返るとタキシード姿のセオがいた。
セオは片膝をつくと、僕の手の甲にキスをして。
真剣な眼差しで「綺麗だよ」と言った。
心を無になんて無理だったー!
「当日、僕の持っている魔石を身につける事は出来ますか?」
現物を見せて欲しいと言われたので、ダンスの練習に行った時に持って来た。
「とても綺麗ですね!それでは普段使いとしても使える様ネックレスに致しますね」魔石を預ける。
ダンスの練習は学院で体育の時間にもやってるけど、女側は始めてだからなかなか上手くいかない。
練習をしている中、扉が開いてセオが入って来た。
「練習に付き合おう」と僕の手を取る。
音楽が流れ出す。凄く姿勢が綺麗で重心もしっかりしていて、僕がよろけそうになっても支えてくれる。
本当に何でも出来てスマートなイケメンだな……。
「当日は楽しみにしてる」と耳元で囁いて部屋を出て行った、声も良い。
暫くして、出て行った扉を見たら小さなメスの子が覗き込んで、僕と目が合うとびっくりして扉を閉めた。
あの子は誰だろう?
プロム当日になった。
社交界なんて縁遠い田舎暮らしの平民の僕はとてつも無く緊張していた。
あわあわしてる僕を他所に、侍女の皆さんは手際良く仕上げていき、あっという間に謎の三毛猫姫が出来上がっていた。
僕じゃないみたい……。
オレンジ系のベージュのドレス、僕の赤茶毛に近い色を選んだようだ、ビジューや銀刺繍が入ってとても豪華だ。ウィッグだと、尻尾の色でバレてしまうから敢えて地毛を活かしつつ、耳横にはプラチナの花飾りが煌めいている、お願いした金色の魔石はチェーンに繋がれて一際輝いていた。どれも高価そうで壊さないか心配になってくる。
エマが「とても綺麗ですよ」と言ってくれた。
ニヤける。いやいやいや、僕はオスだ!このままだと怪しい趣味に走りそうだ。今度、綺麗と言われたら心は無にしよう。
トントンとノックの音がして、振り返るとタキシード姿のセオがいた。
セオは片膝をつくと、僕の手の甲にキスをして。
真剣な眼差しで「綺麗だよ」と言った。
心を無になんて無理だったー!
2
お気に入りに追加
130
あなたにおすすめの小説
【完結】黒兎は、狼くんから逃げられない。
N2O
BL
狼の獣人(異世界転移者)×兎の獣人(童顔の魔法士団団長)
お互いのことが出会ってすぐ大好きになっちゃう話。
待てが出来ない狼くんです。
※独自設定、ご都合主義です
※予告なくいちゃいちゃシーン入ります
主人公イラストを『しき』様(https://twitter.com/a20wa2fu12ji)に描いていただき、表紙にさせていただきました。
美しい・・・!
俺の顔が美しすぎるので異世界の森でオオカミとクマから貞操を狙われて困る。
篠崎笙
BL
山中深月は美しすぎる高校生。いきなり異世界に跳ばされ、オオカミとクマ、2人の獣人から求婚され、自分の子を産めと要求されるが……
※ハッピーエンドではありません。
※攻2人と最後までしますが3Pはなし。
※妊娠・出産(卵)しますが、詳細な描写はありません。
インバーション・カース 〜異世界へ飛ばされた僕が獣人彼氏に堕ちるまでの話〜
月咲やまな
BL
ルプス王国に、王子として“孕み子(繁栄を内に孕む者)”と呼ばれる者が産まれた。孕み子は内に秘めた強大な魔力と、大いなる者からの祝福をもって国に繁栄をもたらす事が約束されている。だがその者は、同時に呪われてもいた。
呪いを克服しなければ、繁栄は訪れない。
呪いを封じ込める事が出来る者は、この世界には居ない。そう、この世界には——
アルバイトの帰り道。九十九柊也(つくもとうや)は公園でキツネみたいな姿をしたおかしな生き物を拾った。「腹が減ったから何か寄越せ」とせっつかれ、家まで連れて行き、食べ物をあげたらあげたで今度は「お礼をしてあげる」と、柊也は望まずして異世界へ飛ばされてしまった。
「無理です!能無しの僕に世界なんか救えませんって!ゲームじゃあるまいし!」
言いたい事は山の様にあれども、柊也はルプス王国の領土内にある森で助けてくれた狐耳の生えた獣人・ルナールという青年と共に、逢った事も無い王子の呪いを解除する為、時々モブキャラ化しながらも奔走することとなるのだった。
○獣耳ありお兄さんと、異世界転移者のお話です。
○執着系・体格差・BL作品
【R18】作品ですのでご注意下さい。
【関連作品】
『古書店の精霊』
【第7回BL小説大賞:397位】
※2019/11/10にタイトルを『インバーション・カース』から変更しました。
くっころ勇者は魔王の子供を産むことになりました
あさきりゆうた
BL
BLで「最終決戦に負けた勇者」「くっころ」、「俺、この闘いが終わったら彼女と結婚するんだ」をやってみたかった。
一話でやりたいことをやりつくした感がありますが、時間があれば続きも書きたいと考えています。
21.03.10
ついHな気分になったので、加筆修正と新作を書きました。大体R18です。
21.05.06
なぜか性欲が唐突にたぎり久々に書きました。ちなみに作者人生初の触手プレイを書きました。そして小説タイトルも変更。
21.05.19
最終話を書きました。産卵プレイ、出産表現等、初めて表現しました。色々とマニアックなR18プレイになって読者ついていけねえよな(^_^;)と思いました。
最終回になりますが、補足エピソードネタ思いつけば番外編でまた書くかもしれません。
最後に魔王と勇者の幸せを祈ってもらえたらと思います。
23.08.16
適当な表紙をつけました
異世界に転移したショタは森でスローライフ中
ミクリ21
BL
異世界に転移した小学生のヤマト。
ヤマトに一目惚れした森の主のハーメルンは、ヤマトを溺愛して求愛しての毎日です。
仲良しの二人のほのぼのストーリーです。
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
【BL】完結「異世界に転移したら溺愛された。自分の事を唯一嫌っている人を好きになってしまったぼく」
まほりろ
BL
【完結済み、約60,000文字、全32話】
主人公のハルトはある日気がつくと異世界に転移していた。運良くたどり着いた村で第一村人に話しかけてたら求愛され襲われそうになる。その人から逃げたらまた別の人に求愛され襲われそうになり、それを繰り返しているうちに半裸にされ、体格の良い男に森の中で押し倒されていた。処女喪失の危機を感じたハルトを助けてくれたのは、青い髪の美少年。その少年だけはハルトに興味がないようで。異世界に来てから変態に襲われ続けたハルトは少年の冷たい態度が心地良く、少年を好きになってしまう。
主人公はモブに日常的に襲われますが未遂です。本番は本命としかありません。
攻めは最初主人公に興味がありませんが、徐々に主人公にやさしくなり、最後は主人公を溺愛します。
男性妊娠、男性出産。美少年×普通、魔法使い×神子、ツンデレ×誘い受け、ツン九割のツンデレ、一穴一棒、ハッピーエンド。
性的な描写あり→*、性行為してます→***。
他サイトにも投稿してます。過去作を転載しました。
「Copyright(C)2020-九十九沢まほろ」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
王子様のご帰還です
小都
BL
目が覚めたらそこは、知らない国だった。
平凡に日々を過ごし無事高校3年間を終えた翌日、何もかもが違う場所で目が覚めた。
そして言われる。「おかえりなさい、王子」と・・・。
何も知らない僕に皆が強引に王子と言い、迎えに来た強引な婚約者は・・・男!?
異世界転移 王子×王子・・・?
こちらは個人サイトからの再録になります。
十年以上前の作品をそのまま移してますので変だったらすみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる