86 / 196
第弐部-Ⅰ:世界の中の
84.紫鷹 光の当たる場所
しおりを挟む
木漏れ日の下で、水色の光がちらちらと揺れていた。
太陽の光が降り注ぐ場所へ日向が飛び出すたびに、姿が光の中に溶けそうになって、どきりとする。
思わず捕まえて抱き留めると、見上げて来た水色が、水晶のように透けた。驚くほど綺麗で、またどきりとする。
「お前は、本当に日向なんだな、」
「なあに、しおう、」
「お前の名前。光が当たる場所って意味なんだよ。ぴったりだな、」
「ぴったり、」
白い肌が、陽があたるほど白く光るのも、水色の髪がきらきらと瞬いて木漏れ日に溶けるのも、名前の通りだと思った。
「良い名前だな、」
もごもごと、口を動かして日向は照れる。
嬉しそうに頬を赤くすると、光の中に消えそうだった日向が、こちらに戻って来た気がして、安心する。
だけど、腕の中の小さな光は、もぞもぞと動いて俺の腕を逃れようとした。
「うさぎ、いた、から、」
「うん、分かってる。足が痛くなったら、すぐ言えよ。我慢したら悪くなるからな。」
「わかった、わかった、から、」
「うん、」
腕をほどいて解放してやると、ぱっと白い顔が光って、また木漏れ日の中に溶けて行く。
「あじろ、うさぎ、どっち、」
「ひー様、こっちです。うさぎの巣穴がありました!」
「すあな!」
そんなに騒いだら、うさぎは逃げるだろうな、と思ったが、楽しそうなので言わないでおく。
亜白に懐くのは癪だが、何だかんだ、亜白と遊ぶ時の日向を見るのが好きだった。二人揃って、目の前のものに夢中になるから、余計な雑念がないのが良い。一生懸命すぎて、とんちんかんなことをするのも、見ていて面白かった。
後ろをついてきた日向や亜白の従者も、笑みをこらえきれずに二人を眺めている。藤夜に至っては、ははっ、と声を立てて笑っていた。
おそらくあちこちに潜んでいるだろう草も、楽しそうに見ているに違いない。
「さっき、ひなと逆の方向にうさぎが走って行ったな、」
「りすもいたんだが、気づかなかったな。まあ、巣穴が見られれば、満足だろう。そのうち、自分たちで気づいて改善するさ、」
「ひなは賢いからなあ、」
いつも侍従としてきっちり着込んでいる友を見慣れているからか、ゆったりと上着を羽織っただけで穏やかに笑う藤夜が、違う男に見えて可笑しかった。
随分と楽しそうだな、お前、と言えば、お前こそ、と笑われる。
木漏れ日の中に、日向の楽しそうな声と、友の穏やかな笑顔があふれるのが、心地よかった。
時間はかかったが、ようやく日向を森に連れて来ることができた。
青巫鳥のねぐらと、うさぎが見たいと日向が「お願い」をしたのは、もう3か月も前だ。
窓の外の黄色い鳥の話をしていた日向が、分厚い冬服に包まれていたのを覚えているから、季節が廻ったのだと実感する。
同時に、まだ3か月しか経たないのだとも。
日向との日々が濃厚すぎて、もう何年も一緒にいるような気になる。
3か月前は、まだ欲しいものがわからなくて、お願い一つできなかったのにな。
今はもう、嫌なものは嫌だというし、ほしいものは上手に強請る。我が儘も言えるようになってきた。
「あじろ、見て!ころころ!」
「あ、え、うさぎの糞ですよ、わー、小さい、」
「ふん、」
「おい、こらまて、糞を触るな、」
慌てて口を出すが、遅い。
きょとんとした顔の日向の手に、ころころと、黒い物が転がっていた。
本当にお前はなんでも触るな。
日向と一緒に地面を凝視する亜白の手も同様だったから、もうどうにもならない。
「後でちゃんと洗わせますから、諦めてください。あれも勉強です、」
申し訳ありません、と代都(しろと)が頭を下げるが、亜白の侍従が手を焼いているのは、この一月ともに過ごしてよくわかった。
同情こそすれ、お前を責める気にはならんよ。
むしろ、日向を見守る苦労を理解しあえる気がして、勝手に親近感を持っている。
「お前も大変だなあ、」
「初めて友達ができたと騒いでおりまして…、羽目を外さないよう抑えるのが大変です、」
「初めての友達か、」
「ええ、あの通りですので。羅郷(らごう)でも、ほとんどお一人で温室か野山におりますよ、」
容易に想像がついて笑う。
俺が羅郷を訪ねた時も、亜白は温室に籠って生き物の世話をしていて、ほとんど見なかった。
今回も、春の式典に参列するために帝国へ来たくせに、放っておくと裏庭で日向と土を掘っているか、一人で庭のあちこちを回って虫だの獣だのを捕まえているから、代都が引きずり戻しているのを何度か見かけた。
おかげで、日向が裏庭以外にも足を運べるようになったから、こちらとしては助かってもいるのだが。
「あいつ、羅郷では学院はどうしてる?」
「通ってはおりますが、お好きではないようで。教師を呼ぶことの方が多いですね。」
「じゃあ、羅郷でなくてもいいよなあ、」
淀みなく答えていた代都が黙る。
足も止まったから、俺も振り返って亜白に忠実な侍従を見た。
「俺の通う学院には、生物学に長ける教授も多くいるよ、」
「…ええ、帝国は羅郷よりも学問に注力されていると、存じ上げております、」
「うちの教授陣は変なのが多くてな、よくあんな風に土の上を這いずり回っているのを見る。なあ、藤夜、」
「研究用の野山もあるから、あちこち駆けずりまわってますね、」
「羅郷より冬が短いからな。年がら年中、外に出てるよ。」
言わんとしていることは分かるのだろう。
代都は、鋭い目を少し伏せて、考えるようだった。
「日向もいるしなあ、」
「それは、魅力的ですね、」
ようやく侍従が笑う。
考えておけ、と言うと、よく相談します、と意を汲んだ。
母上が亜白を羅郷から呼んだのは、日向のためだ。
式典に日向が出なければならないなら、近しい者で周囲を固めた方がいいと。
一方で、野山を這う以外は引きこもりがちな王子を、外に出したいという叔母上の意向もあったと言う。
それが、思いがけず、日向と馬が合った。
なら、逃がすわけがないだろう。
「あ、あ、あああ、あじろ、うさぎ、小さいうさぎ、」
「え、わ、ひー様、子ウサギです!」
わー、あー、と二人が騒ぐのが聞こえて、また笑った。
そうか、うさぎがいたか。良かったな。
逃げる子ウサギを、日向と亜白が追いかける。
まあ、無理だろうなと眺めていると、いつの間にか二人に混じっていた東(あずま)がひょいっと一匹捕まえてみせた。
「あー、う、う、うさぎ、あずま、うさぎ、」
「触りたいですか?」
「さわ、さわ、る、」
「触りたいです、東さん、僕も、」
うさぎを抱えてひょいひょい歩く東の後ろを、日向と亜白がすがるように追いかけていく。
何だ、これ、と藤夜が声を立てて笑った。
「あいつ、護衛だろ、」
「今日は東は非番なので、友達枠だそうです、」
「何だそれ、」
いつのまに、と萩花をにらみつけると、萩花は肩をすくめて笑う。お前の部下だろう。
日向に名前を呼ばれて縋られて、随分と嬉しそうだな、あの護衛は。
日向が楽しそうだから、今は許すが。
それに、あいつがいるなら、今度は糞を触る前に止めてくれるか。
東が逃げて、日向と亜白がすがって追いかける。しばらくそうして、3人はじゃれていたが、やがて倒木に腰かけて、小さなうさぎを囲んだ。
「日向様、やさしくです。」
「うさぎ、怖い?」
「人間の方が大きいから、うさぎも怖いかもしれません。痛いのはうさぎも嫌だと思いますよ。だから、やさしくです。」
「わかった、」
おそるおそる、日向が手を伸ばしてうさぎの背を撫でる。
指で、ほんの少し触れるだけ。うさぎがびくっと体を震わせると、日向も跳ねて手を離した。
その手を東が、大丈夫ですから、と捕らえてうさぎを触らせる。
わあ、と口を開けた日向が、ぱっと俺を見た。
「しおう、見て、」
「うん、見てるよ。うさぎ、はじめて触ったな、」
「うん、うさぎ、はじめて、うさぎ、しおう、」
水色の瞳をキラキラさせて、本当はいつものようにぴょんぴょんと飛び跳ねたいのだろう。
我慢しているのは、うさぎを怖がらせないためだな?
1年前に、帝国に来たばかりの頃は、お前の方が触れられるのを恐れて、怯えていたのにな。
1年。日向が帝国にやってきて、まもなく1年。
そのことが、胸の中でとても大事なことのように強く響いた。
しんどいこともあったが、日向は今笑っている。
隠れ家を出て、人に囲まれて、光の中で、幸せそうに。
「日向、」
何気なく呼べば、なあに、と日向は振り返る。
そこに怯えも恐怖もない。
日向、とまた呼ぶと、なあに、と日向は笑った。
日向。
光の当たる場所。
お前の名前。
いい名前だな。
太陽の光が降り注ぐ場所へ日向が飛び出すたびに、姿が光の中に溶けそうになって、どきりとする。
思わず捕まえて抱き留めると、見上げて来た水色が、水晶のように透けた。驚くほど綺麗で、またどきりとする。
「お前は、本当に日向なんだな、」
「なあに、しおう、」
「お前の名前。光が当たる場所って意味なんだよ。ぴったりだな、」
「ぴったり、」
白い肌が、陽があたるほど白く光るのも、水色の髪がきらきらと瞬いて木漏れ日に溶けるのも、名前の通りだと思った。
「良い名前だな、」
もごもごと、口を動かして日向は照れる。
嬉しそうに頬を赤くすると、光の中に消えそうだった日向が、こちらに戻って来た気がして、安心する。
だけど、腕の中の小さな光は、もぞもぞと動いて俺の腕を逃れようとした。
「うさぎ、いた、から、」
「うん、分かってる。足が痛くなったら、すぐ言えよ。我慢したら悪くなるからな。」
「わかった、わかった、から、」
「うん、」
腕をほどいて解放してやると、ぱっと白い顔が光って、また木漏れ日の中に溶けて行く。
「あじろ、うさぎ、どっち、」
「ひー様、こっちです。うさぎの巣穴がありました!」
「すあな!」
そんなに騒いだら、うさぎは逃げるだろうな、と思ったが、楽しそうなので言わないでおく。
亜白に懐くのは癪だが、何だかんだ、亜白と遊ぶ時の日向を見るのが好きだった。二人揃って、目の前のものに夢中になるから、余計な雑念がないのが良い。一生懸命すぎて、とんちんかんなことをするのも、見ていて面白かった。
後ろをついてきた日向や亜白の従者も、笑みをこらえきれずに二人を眺めている。藤夜に至っては、ははっ、と声を立てて笑っていた。
おそらくあちこちに潜んでいるだろう草も、楽しそうに見ているに違いない。
「さっき、ひなと逆の方向にうさぎが走って行ったな、」
「りすもいたんだが、気づかなかったな。まあ、巣穴が見られれば、満足だろう。そのうち、自分たちで気づいて改善するさ、」
「ひなは賢いからなあ、」
いつも侍従としてきっちり着込んでいる友を見慣れているからか、ゆったりと上着を羽織っただけで穏やかに笑う藤夜が、違う男に見えて可笑しかった。
随分と楽しそうだな、お前、と言えば、お前こそ、と笑われる。
木漏れ日の中に、日向の楽しそうな声と、友の穏やかな笑顔があふれるのが、心地よかった。
時間はかかったが、ようやく日向を森に連れて来ることができた。
青巫鳥のねぐらと、うさぎが見たいと日向が「お願い」をしたのは、もう3か月も前だ。
窓の外の黄色い鳥の話をしていた日向が、分厚い冬服に包まれていたのを覚えているから、季節が廻ったのだと実感する。
同時に、まだ3か月しか経たないのだとも。
日向との日々が濃厚すぎて、もう何年も一緒にいるような気になる。
3か月前は、まだ欲しいものがわからなくて、お願い一つできなかったのにな。
今はもう、嫌なものは嫌だというし、ほしいものは上手に強請る。我が儘も言えるようになってきた。
「あじろ、見て!ころころ!」
「あ、え、うさぎの糞ですよ、わー、小さい、」
「ふん、」
「おい、こらまて、糞を触るな、」
慌てて口を出すが、遅い。
きょとんとした顔の日向の手に、ころころと、黒い物が転がっていた。
本当にお前はなんでも触るな。
日向と一緒に地面を凝視する亜白の手も同様だったから、もうどうにもならない。
「後でちゃんと洗わせますから、諦めてください。あれも勉強です、」
申し訳ありません、と代都(しろと)が頭を下げるが、亜白の侍従が手を焼いているのは、この一月ともに過ごしてよくわかった。
同情こそすれ、お前を責める気にはならんよ。
むしろ、日向を見守る苦労を理解しあえる気がして、勝手に親近感を持っている。
「お前も大変だなあ、」
「初めて友達ができたと騒いでおりまして…、羽目を外さないよう抑えるのが大変です、」
「初めての友達か、」
「ええ、あの通りですので。羅郷(らごう)でも、ほとんどお一人で温室か野山におりますよ、」
容易に想像がついて笑う。
俺が羅郷を訪ねた時も、亜白は温室に籠って生き物の世話をしていて、ほとんど見なかった。
今回も、春の式典に参列するために帝国へ来たくせに、放っておくと裏庭で日向と土を掘っているか、一人で庭のあちこちを回って虫だの獣だのを捕まえているから、代都が引きずり戻しているのを何度か見かけた。
おかげで、日向が裏庭以外にも足を運べるようになったから、こちらとしては助かってもいるのだが。
「あいつ、羅郷では学院はどうしてる?」
「通ってはおりますが、お好きではないようで。教師を呼ぶことの方が多いですね。」
「じゃあ、羅郷でなくてもいいよなあ、」
淀みなく答えていた代都が黙る。
足も止まったから、俺も振り返って亜白に忠実な侍従を見た。
「俺の通う学院には、生物学に長ける教授も多くいるよ、」
「…ええ、帝国は羅郷よりも学問に注力されていると、存じ上げております、」
「うちの教授陣は変なのが多くてな、よくあんな風に土の上を這いずり回っているのを見る。なあ、藤夜、」
「研究用の野山もあるから、あちこち駆けずりまわってますね、」
「羅郷より冬が短いからな。年がら年中、外に出てるよ。」
言わんとしていることは分かるのだろう。
代都は、鋭い目を少し伏せて、考えるようだった。
「日向もいるしなあ、」
「それは、魅力的ですね、」
ようやく侍従が笑う。
考えておけ、と言うと、よく相談します、と意を汲んだ。
母上が亜白を羅郷から呼んだのは、日向のためだ。
式典に日向が出なければならないなら、近しい者で周囲を固めた方がいいと。
一方で、野山を這う以外は引きこもりがちな王子を、外に出したいという叔母上の意向もあったと言う。
それが、思いがけず、日向と馬が合った。
なら、逃がすわけがないだろう。
「あ、あ、あああ、あじろ、うさぎ、小さいうさぎ、」
「え、わ、ひー様、子ウサギです!」
わー、あー、と二人が騒ぐのが聞こえて、また笑った。
そうか、うさぎがいたか。良かったな。
逃げる子ウサギを、日向と亜白が追いかける。
まあ、無理だろうなと眺めていると、いつの間にか二人に混じっていた東(あずま)がひょいっと一匹捕まえてみせた。
「あー、う、う、うさぎ、あずま、うさぎ、」
「触りたいですか?」
「さわ、さわ、る、」
「触りたいです、東さん、僕も、」
うさぎを抱えてひょいひょい歩く東の後ろを、日向と亜白がすがるように追いかけていく。
何だ、これ、と藤夜が声を立てて笑った。
「あいつ、護衛だろ、」
「今日は東は非番なので、友達枠だそうです、」
「何だそれ、」
いつのまに、と萩花をにらみつけると、萩花は肩をすくめて笑う。お前の部下だろう。
日向に名前を呼ばれて縋られて、随分と嬉しそうだな、あの護衛は。
日向が楽しそうだから、今は許すが。
それに、あいつがいるなら、今度は糞を触る前に止めてくれるか。
東が逃げて、日向と亜白がすがって追いかける。しばらくそうして、3人はじゃれていたが、やがて倒木に腰かけて、小さなうさぎを囲んだ。
「日向様、やさしくです。」
「うさぎ、怖い?」
「人間の方が大きいから、うさぎも怖いかもしれません。痛いのはうさぎも嫌だと思いますよ。だから、やさしくです。」
「わかった、」
おそるおそる、日向が手を伸ばしてうさぎの背を撫でる。
指で、ほんの少し触れるだけ。うさぎがびくっと体を震わせると、日向も跳ねて手を離した。
その手を東が、大丈夫ですから、と捕らえてうさぎを触らせる。
わあ、と口を開けた日向が、ぱっと俺を見た。
「しおう、見て、」
「うん、見てるよ。うさぎ、はじめて触ったな、」
「うん、うさぎ、はじめて、うさぎ、しおう、」
水色の瞳をキラキラさせて、本当はいつものようにぴょんぴょんと飛び跳ねたいのだろう。
我慢しているのは、うさぎを怖がらせないためだな?
1年前に、帝国に来たばかりの頃は、お前の方が触れられるのを恐れて、怯えていたのにな。
1年。日向が帝国にやってきて、まもなく1年。
そのことが、胸の中でとても大事なことのように強く響いた。
しんどいこともあったが、日向は今笑っている。
隠れ家を出て、人に囲まれて、光の中で、幸せそうに。
「日向、」
何気なく呼べば、なあに、と日向は振り返る。
そこに怯えも恐怖もない。
日向、とまた呼ぶと、なあに、と日向は笑った。
日向。
光の当たる場所。
お前の名前。
いい名前だな。
157
お気に入りに追加
1,275
あなたにおすすめの小説
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
養子の僕が愛されるわけない…と思ってたのに兄たちに溺愛されました
日野
BL
両親から捨てられ孤児院に入った10歳のラキはそこでも虐められる。
ある日、少し前から通っていて仲良くなった霧雨アキヒトから養子に来ないかと誘われる。
自分が行っても嫌な思いをさせてしまうのではないかと考えたラキは1度断るが熱心なアキヒトに折れ、霧雨家の養子となり、そこでの生活が始まる。
霧雨家には5人の兄弟がおり、その兄たちに溺愛され甘々に育てられるとラキはまだ知らない……。
養子になるまでハイペースで進みます。養子になったらゆっくり進めようと思ってます。
Rないです。
BLR15【完結】ある日指輪を拾ったら、国を救った英雄の強面騎士団長と一緒に暮らすことになりました
厘/りん
BL
ナルン王国の下町に暮らす ルカ。
この国は一部の人だけに使える魔法が神様から贈られる。ルカはその一人で武器や防具、アクセサリーに『加護』を付けて売って生活をしていた。
ある日、配達の為に下町を歩いていたら指輪が落ちていた。見覚えのある指輪だったので届けに行くと…。
国を救った英雄(強面の可愛い物好き)と出生に秘密ありの痩せた青年のお話。
☆英雄騎士 現在28歳
ルカ 現在18歳
☆第11回BL小説大賞 21位
皆様のおかげで、奨励賞をいただきました。ありがとう御座いました。
配信ボタン切り忘れて…苦手だった歌い手に囲われました!?お、俺は彼女が欲しいかな!!
ふわりんしず。
BL
晒し系配信者が配信ボタンを切り忘れて
素の性格がリスナー全員にバレてしまう
しかも苦手な歌い手に外堀を埋められて…
■
□
■
歌い手配信者(中身は腹黒)
×
晒し系配信者(中身は不憫系男子)
保険でR15付けてます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる