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目眩し

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目の前には、3人の男と1人の女。
まぁ、男の内1人は子供であったが、ここにいる全員の姿をかえろ。

と言うのがイルヘリオに向けた、バルトからの依頼だった。

「期間はどのくらい必要?」

「出来れば1年くらい隠せるといい」

「それなら、毎日夜寝る前に1分間は最低でも自分の魔力を同調させてよね。
それだけ守ってもらえれば、多分1年持つんじゃない?」

「同調、、、ねぇ、、、」

「そう。バルトが1番苦手なやつ。
面倒だからってやらないと、3ヶ月でぼろでるからね?」

「わかった。後の3人に後で見本見せといて。」

「了解。
あぁ、見た目の希望とかあったりする?」

「いや、どこにでも居る、日焼けした冒険者風に仕上げて貰えば問題ない。」

なんの訳ありか知らないけど、深く聞かないのが自分の為だよね。

「じゃ、1人ずつ順番に僕の前に来て?」

最初に男がきた。
次に子供。
あと、女性。
最後がバルト。

「この4人には今までと同じ姿が見えてるから。
でも、、、鏡とか窓に映る姿はボヤけてたり
2重に見えたりする事もある。他の人からは、全く別の姿に見えてる。
どんな姿に見えてるかと言うと、、、」

取り出されたのは、人形。
4体にそれぞれ顔らしきものがついていた。

「先に、この飴舐めて。
絶対に割らないでね。最低2分は必ず舐めててね?3分たったら、完璧だよ!!」

それぞれに飴がわたされる。

「あと、髪の毛1本ずつ貰うから。」

プチっと髪が引き抜かれる。
地味に、、、痛い。

「3分経ったから、それぞれこのお皿に飴出して。」

「口に入れていたものを出すのですか⁉️」

「そうです。目眩しをかけるので。
本人の体液や毛髪がいい仕事をしてくれるのですよ。お嬢さん。」

イルヘリオはそう言って、飴玉に毛髪を括り付け、人形に埋めていく。
人形に魔法が掛けられると、ボンヤリしていた顔がハッキリとしたものになった。
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