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王城にて【王様とお父様と私 時々王妃様】

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王様に本音を聞きたいと言われた私は、包み隠さずお話をすることにしました。
隠したところで、これ以上王家の方々と関わりを持つわけではございませんし、何も困ることはありません。
まぁ… お父様や長兄であるリヒテル兄さまには影響はあるかもしれませんけれど…

「ヴァーミリアン様とは、数か月お顔を合わせておりません。
定例のお茶会に合わせ、王城へと足を運んでおりますがここ数か月…というか半年以上ヴァーミリアン様のお姿をお見掛けしていません。
久しぶりにお姿を拝見いたしましたその日に、婚約解消のお申し出がございましたので、お受けいたしました次第です。」

「半年以上か… ヴァーミリアンに最後に会ったのはいつのことだろうか?」

「今シーズンは一度もお会いしておりませんし… 昨シーズンも…お会いしたかしら?
お父様にはご報告させていただいておりましたが、お父様記憶にございませんか?」

「な``…」

突然私がお父様に話を振ったので、お父様は上ずった変な声を出していました。
何をそんなに緊張しておいでなのでしょう?

「サミュエルは、いつからヴァーミリアンがブランシュ嬢と会っていなかったのか、知っているのか?」

「…はい。…… 恐れながら、昨シーズンの華の季節が最後だったように思います。」

「それでは、半年ではなく1年以上あっていないことになるではないか!!!」

何も知らされていなかった王様はΣ(゚Д゚)しています。
私も呆れた目をお父様に向けてしまいました。
王様になんの説明もしていなかったなんて…
一体どういうつもりなのでしょう?

「ルグリアは知っていたのか?」

王様は王妃様に声を掛けました。

「…… はい。侍女長から報告は上がっていましたが、あなたが何も言わないので黙認しているものと…」

斜め下に視線を向けて、王様の方を見ない王妃様。
…ん? 原因はもしやこの人…?

少しげんなりした様子の国王様は私にもう一度質問をされました。

「なぜ、ヴァーミリアンは婚約解消をしたと思う?」

「私に興味が持てないせいではないかと思っております。
学園生活は、とても刺激の多いもののようで屋敷に籠りっきりである私の耳にも、聞こえてくるものがあるのでございます。」

国王様が溜息をついておられます。

「ルグリア、オルタナという令嬢をヴァーミリアンに紹介したのはお前だな?」

「私は、紹介した覚えはございませんが…」

また、視線を斜めにしたまま王妃様が答えます。
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