僕のためにひと肌脱いで

青い縞猫

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半年後 [ほぼエロなし]

とある週末の始まりの夜と朝

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なんとか無事、食事を終えてユーグと2人寝室に入った。

テーブルには、ワインとつまみ。

これから話す内容に自分で照れてしまって、中々話を切り出せない。ワインが1本空く頃、ユーグに止められた。

「話ってなんですか?ジル?」

わざと耳を擽ぐる様に話しかけてくる。

「んー、、、 俺が遠征でいない間にユーグ、誕生日だっただろ? 明日、街で一緒に買い物しないかと思って。」

「買い物ですか?それなら、わざわざ街まで出なくても、、、」

何を言っているんだ?と訝しげに小首を傾げるユーグだが、俺は酔いもあって、だんだん不機嫌になってしまった。

「そうか。お前は俺と一緒に出かけるのはイヤか。ならいい。 セバスに付き合ってもらう。 明日早く出るから、今日は自分の部屋に帰る。」

そう言って、さっさと部屋を出て自分の部屋に鍵をかけた。

呆然となったユーグが追いかけてきたが、今更開けるわけがない。
1人で不貞寝した。


翌朝6時には基礎練を終わらせ、風呂で汗を流す。そのままセバスに買い物に付き合って欲しいから8時には出発したい事、馬を用意して欲しいことを伝える。

「良いのですか?私がお供で。 昨夜は、ユーグ様と何やら揉めていらした様ですが、、、」

「いいんだよ。 ユーグは俺とわざわざ出かける気は無いらしいから。それに、欲しいものがあるんだけど、街は不慣れだから案内して貰えるとかなり助かるんだ。ユーグでは、場所知らないと思うし。」

最後のは、本心である。
ユーグと出かけるなら、こっそりセバスに聞こうと思っていたのだ。


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