僕のためにひと肌脱いで

青い縞猫

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半年後 [ほぼエロなし]

とある週末のはじまり

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いつものように騎士宿舎から実家に戻ると、玄関ではなく部屋の前にユーグは待機していて。

普段はそのまま、好きにさせておくのだけれど、今日だけは伝えないといけない事があったから、ユーグの手を避けたんだ。

「兄上、なぜ避けるのですか、、、」

まさに、この世の終わりかの様な顔で、声を震わせるユーグの姿に少し大袈裟じゃないか?とおもうのだが、、、

まぁ、やっと2月ぶりに遠征から帰ったところだから、仕方のない事なのかもしれない。

「あー、、、 その、、、
ちょっと話がしたい。先に食事にしてゆっくり時間をとって欲しい。」

「それは、、、 どういう事ですか?兄上!」

「悪い話では、ないよ。というか、、、お前は俺と夫婦になるのに、いつまでも兄上呼びなのか?」

自分で言っておきながら、夫婦 という単語はやはり恥ずかい。ユーグの目をまともに見られない。思わず俯いてしまった。

「それはっっ⁉️ ジルと呼んで構わないという事でしょうか!」

「いつまでも兄上は、無いだろう?」

苦笑と共に顔を上げると、キラキラと目を輝かせたユーグにキスをされた。

最初は軽く唇が触れるだけだったのに、気がつけば舌が入ってきて、ねっとりと口の中を犯していく。

「っっっ、やめ、、、 先に食事!!」

流石に歯を立てるのは忍びないが、思いっきりユーグの胸板を叩いてしまった。
鍛えた騎士の力をぶつけられては、ひとたまりもないだろうから、どちらが良かったか、、、

雰囲気に流されてはいけない。

「大事な話だから、ユーグと2人でゆっくりとしたいんだ。」

少し上目遣いで、ユーグのシャツを掴んだままお願いしたのだが、どうやら逆効果だった様で、そのまま寝室に連れ込まれそうになる。

イヤイヤ、そうじゃ無いから。

「セバス!! セバス!!とりあえず、ユーグの暴走止めて!!俺、力の加減出来ないかも」



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