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後日談、他
ヨルさんは忙しいらしい
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ルー視点③を49話の後に追加しました。
───────────────
「ねえヨルさん」
「ん~?」
「暇なの?」
突然やってきたヨルさんが目の前でお茶をしているので俺は声をかけてみた。最近天気もいいのでと言っても箱庭の天気は俺が設定でかえなければ常に晴れているのだけども、テーブルは店の外に出されている。そこでおやつを一人でもしゃっている人がいたら声をかける人も多いんじゃないかな。
「暇って言うか逆に忙しいんだわ」
だったら座り込んでいないでおやつを買ったら帰ったほうがいいと思う。
「ここだと捕まらずに休めるしな」
「あまりそういった使い方すると扉撤去するぞ」
実は執事のスキルで登録された扉はその登録された扉自体が取り外されて壊されたり、開けられない状態にすると移動に使えなくなる。この間偶然その場でルーと話をしていたらすぐ近くの扉が開いてジエルが出てきた。それをつい扉を押さえて閉じたらジエルが出られなくて扉を叩くという行動に出たんだ。だけどこっちからは扉を叩いているのが全くわからなかった。開けられない状態になると繋がることすらないということらしい。
「でもさ…ほんとにやばいんだって。まあ俺が国に報告したのがきっかけなんだけどさ」
「報告…?」
「ああ、今回俺が領主に切り替わった原因。ジルベスターの行っていた行動の報告、だ」
そういえばヨルさん突然領主になって戻って来たんだよな。そうかなにか実績があって領主を変わった…というかジルベスターさんの行動報告のせいなのか。結局ジルベスターさんは何がしたかったんだろうね。
「まさかそのせいで王と第一王子が捕まることになるとは思わんかったが」
「…ん? 王が捕まったってそれじゃあ今誰が王なんだ?」
元々王族とかかわったことがなかったので家族構成とか知らないが、王と第一王子が捕まるって結構やばい話なんじゃないか? 俺が聞いていいんだろうか。
「第二王子だな。まあ元から王位を継ぐのは彼だったわけなんだが、何やら王と第一王子が動いていたみたいなんだ。あれだ、最初に生まれた子がかわいかったんだろうな」
いまいちわからないが第一王子は王妃の子供じゃなかったわけか。
「それで国王が変わって貴族の間でもごたついているのに、こっちは領主も変わったんだぜ? さらに第三王子は辺境の領主となったし、あとあれだ宣戦布告。すぐ隣の国だからな~ しかも第三王子が領主とならなければ宣戦布告もしてこなかったんだよ」
いやほんとなんで俺こんな話聞かされているんだよ。
「前回の戦争で隣り合ったお互いの領地に領主がそろわない限り、お互いの国に手を出してはいけないということになっていたからな。まさか領主についてすぐこんなことになるとは前王も考えていなかったんだろう」
つまり何か、ヨルさんは領主の仕事が増えただけでも忙しいのに王が変わって宣戦布告のせいでさらに仕事が増えたということを言いたいのか。それに妹であるレアナさんはその領主であるルシアさんに嫁いだ。
「やっぱりレアナさんが心配なのか?」
「ん? レアナのことは全く心配していないぞ」
「薄情な兄だな…」
「いや、だってさそもそも御神木に守られた町に住むことになったんだそこから出ない限り何も危険なことなんてないだろうが」
「まあそうだが心配くらいいてやれよ」
「それにもし町が襲われたとしてもレアナだけはここに逃げられる」
「あー…」
たしかにここはヨルさん達が住む場所から隔離された世界だから安全かもしれないな。だけどその安全は確認のしようがないけど俺が生きている間だけだな。俺が死んだらここがどうなるのかわからないし。
「うわっ」
そんなことを考えていると裏から変な声が聞こえてきた。
「キョーコ!」
響子か…響子は変な声をあげた後店の中へ入っていった。それを追うようにヨルさんも後をついていく。外の世界は大変そうだけどここはやっぱり平和だね~ 俺は立ち上がると本来の目的である山へと歩いて行った。
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「ねえヨルさん」
「ん~?」
「暇なの?」
突然やってきたヨルさんが目の前でお茶をしているので俺は声をかけてみた。最近天気もいいのでと言っても箱庭の天気は俺が設定でかえなければ常に晴れているのだけども、テーブルは店の外に出されている。そこでおやつを一人でもしゃっている人がいたら声をかける人も多いんじゃないかな。
「暇って言うか逆に忙しいんだわ」
だったら座り込んでいないでおやつを買ったら帰ったほうがいいと思う。
「ここだと捕まらずに休めるしな」
「あまりそういった使い方すると扉撤去するぞ」
実は執事のスキルで登録された扉はその登録された扉自体が取り外されて壊されたり、開けられない状態にすると移動に使えなくなる。この間偶然その場でルーと話をしていたらすぐ近くの扉が開いてジエルが出てきた。それをつい扉を押さえて閉じたらジエルが出られなくて扉を叩くという行動に出たんだ。だけどこっちからは扉を叩いているのが全くわからなかった。開けられない状態になると繋がることすらないということらしい。
「でもさ…ほんとにやばいんだって。まあ俺が国に報告したのがきっかけなんだけどさ」
「報告…?」
「ああ、今回俺が領主に切り替わった原因。ジルベスターの行っていた行動の報告、だ」
そういえばヨルさん突然領主になって戻って来たんだよな。そうかなにか実績があって領主を変わった…というかジルベスターさんの行動報告のせいなのか。結局ジルベスターさんは何がしたかったんだろうね。
「まさかそのせいで王と第一王子が捕まることになるとは思わんかったが」
「…ん? 王が捕まったってそれじゃあ今誰が王なんだ?」
元々王族とかかわったことがなかったので家族構成とか知らないが、王と第一王子が捕まるって結構やばい話なんじゃないか? 俺が聞いていいんだろうか。
「第二王子だな。まあ元から王位を継ぐのは彼だったわけなんだが、何やら王と第一王子が動いていたみたいなんだ。あれだ、最初に生まれた子がかわいかったんだろうな」
いまいちわからないが第一王子は王妃の子供じゃなかったわけか。
「それで国王が変わって貴族の間でもごたついているのに、こっちは領主も変わったんだぜ? さらに第三王子は辺境の領主となったし、あとあれだ宣戦布告。すぐ隣の国だからな~ しかも第三王子が領主とならなければ宣戦布告もしてこなかったんだよ」
いやほんとなんで俺こんな話聞かされているんだよ。
「前回の戦争で隣り合ったお互いの領地に領主がそろわない限り、お互いの国に手を出してはいけないということになっていたからな。まさか領主についてすぐこんなことになるとは前王も考えていなかったんだろう」
つまり何か、ヨルさんは領主の仕事が増えただけでも忙しいのに王が変わって宣戦布告のせいでさらに仕事が増えたということを言いたいのか。それに妹であるレアナさんはその領主であるルシアさんに嫁いだ。
「やっぱりレアナさんが心配なのか?」
「ん? レアナのことは全く心配していないぞ」
「薄情な兄だな…」
「いや、だってさそもそも御神木に守られた町に住むことになったんだそこから出ない限り何も危険なことなんてないだろうが」
「まあそうだが心配くらいいてやれよ」
「それにもし町が襲われたとしてもレアナだけはここに逃げられる」
「あー…」
たしかにここはヨルさん達が住む場所から隔離された世界だから安全かもしれないな。だけどその安全は確認のしようがないけど俺が生きている間だけだな。俺が死んだらここがどうなるのかわからないし。
「うわっ」
そんなことを考えていると裏から変な声が聞こえてきた。
「キョーコ!」
響子か…響子は変な声をあげた後店の中へ入っていった。それを追うようにヨルさんも後をついていく。外の世界は大変そうだけどここはやっぱり平和だね~ 俺は立ち上がると本来の目的である山へと歩いて行った。
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