180 / 356
中央の島
164. 山の確認と夕食
しおりを挟む
ルーと自転車に乗って山のふもとまでやってきた。思ったより山は小さめだ。港町に行く途中にあった山の半分くらいの高さしかない。これなら数時間で反対側まで行けそうだな。山があることを目の前で確認した後、生き物リストを開いて内容を確認。若干ページが増え厚みが増し、小動物と虫が増えていた。なるほど…俺のイメージがこれを作っているのかな? 例えば森には虫がいるもの、とかね。箱庭って何気に恐ろしいスキルだ…生き物も作れるってさ、つまり俺はこの世界の創造主ってことじゃん? 世界としては狭いけれどね。
「とても理想的な場所になりましたね」
「海はないけどね。このままここで暮らせたら平和なんだろうが…まあ無理かな」
流石にそれは無理だと思った。食べる分には困らないが、やっぱり畑とか作って野菜も育てないと偏りがひどいことになるし、そもそもこの世界には食べられる肉がない。いや、ないことはないかな。たしか山にイノシシがいるって書いてあった。ただ数が少ない。
「まあ箱庭のことはとりあえずいいや。またジエルに料理されると面倒だからちゃんと家で夕食を食べれるように準備しようか」
「そうだね。あっ 夕食は簡単なものでいいので、この乗り物私も乗れるようになりたいです」
「ああそう?」
「はい、乗れるようになったらこの中の移動が速くなりますから」
なるほどそういうことならポーション追加で飲んで自転車を複製しようか。練習で壊れちゃったら困るしさ。複製しておけば安心だ。
自転車を複製して片方をルーに渡す。しばらく一人で練習してみるらしい。暇になった俺はとりあえず家の鍵をあけ中に入って窓を開けて換気をする。あんまり風は吹いていない世界だけど気持ち的に。で、調理場を取り出し夕食の支度を…あー今度ちゃんとここで料理がつくれるように魔道具も検討してみるかな~ というかコンロの魔道具も一度みたしガチャ引けばそのうち出るかもしれん。買ったら高そうだしそれがいいかもね。
さて、今日の夕食は何にしようか…昨日肉や魚が多かったからパスタとかどうだろうか? ソースを作るのはめんどそうだけど、レトルトのミートソースがあるしいいんじゃないかな。パスタを茹でてソースを温めて…何かサラダとスープもいるかな? スープは前作ったコンソメスープでいいか。よし作るか。
茹でるだけ、温めるだけであっという間に準備は終わりっ ルーの様子を見に行こうか。外に出てルーを探す。姿が見えないな…地図を取り出し現在位置を確認する。あれ? 結構遠くに行っているが…あーなるほどもうちょっとでジエルと合流出来そうだな。割とすぐに乗れるようになったからジエルを呼びに行ってくれてるんだろう。
『ルー そのままジエル連れて戻れるかな?』
『あ、リョータさん。どうでしょうか…一人なら何とかってところなので。ネコルーちゃんに頼めないですかね』
魔道具を通じてルーに話しかけて見たら返事が返ってきた。
『どうだろう…俺がそこまで飛んで一度外に出て入りなおすのが一番早いけど、ネコルーに乗ってくるか?』
『ちょっとまってくださいね……あージエルはネコルーと戻りたいって言ってます』
『じゃあ夕食は準備出来ているから戻ってくるように言っておいて』
『わかりました』
みんなが戻ってくるまでまだちょっとかかるな…何をして時間を潰そうか。
「とても理想的な場所になりましたね」
「海はないけどね。このままここで暮らせたら平和なんだろうが…まあ無理かな」
流石にそれは無理だと思った。食べる分には困らないが、やっぱり畑とか作って野菜も育てないと偏りがひどいことになるし、そもそもこの世界には食べられる肉がない。いや、ないことはないかな。たしか山にイノシシがいるって書いてあった。ただ数が少ない。
「まあ箱庭のことはとりあえずいいや。またジエルに料理されると面倒だからちゃんと家で夕食を食べれるように準備しようか」
「そうだね。あっ 夕食は簡単なものでいいので、この乗り物私も乗れるようになりたいです」
「ああそう?」
「はい、乗れるようになったらこの中の移動が速くなりますから」
なるほどそういうことならポーション追加で飲んで自転車を複製しようか。練習で壊れちゃったら困るしさ。複製しておけば安心だ。
自転車を複製して片方をルーに渡す。しばらく一人で練習してみるらしい。暇になった俺はとりあえず家の鍵をあけ中に入って窓を開けて換気をする。あんまり風は吹いていない世界だけど気持ち的に。で、調理場を取り出し夕食の支度を…あー今度ちゃんとここで料理がつくれるように魔道具も検討してみるかな~ というかコンロの魔道具も一度みたしガチャ引けばそのうち出るかもしれん。買ったら高そうだしそれがいいかもね。
さて、今日の夕食は何にしようか…昨日肉や魚が多かったからパスタとかどうだろうか? ソースを作るのはめんどそうだけど、レトルトのミートソースがあるしいいんじゃないかな。パスタを茹でてソースを温めて…何かサラダとスープもいるかな? スープは前作ったコンソメスープでいいか。よし作るか。
茹でるだけ、温めるだけであっという間に準備は終わりっ ルーの様子を見に行こうか。外に出てルーを探す。姿が見えないな…地図を取り出し現在位置を確認する。あれ? 結構遠くに行っているが…あーなるほどもうちょっとでジエルと合流出来そうだな。割とすぐに乗れるようになったからジエルを呼びに行ってくれてるんだろう。
『ルー そのままジエル連れて戻れるかな?』
『あ、リョータさん。どうでしょうか…一人なら何とかってところなので。ネコルーちゃんに頼めないですかね』
魔道具を通じてルーに話しかけて見たら返事が返ってきた。
『どうだろう…俺がそこまで飛んで一度外に出て入りなおすのが一番早いけど、ネコルーに乗ってくるか?』
『ちょっとまってくださいね……あージエルはネコルーと戻りたいって言ってます』
『じゃあ夕食は準備出来ているから戻ってくるように言っておいて』
『わかりました』
みんなが戻ってくるまでまだちょっとかかるな…何をして時間を潰そうか。
3
お気に入りに追加
303
あなたにおすすめの小説
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~
桜井正宗
ファンタジー
元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。
仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。
気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる