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北のダンジョン

105. ポイント還元2

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 疲れた…あれから椅子を全員分作る羽目になった。まだ慣れていないこともありさらに疲労感が半端ない。その上体力と魔力の消費が激しくポーションを体力魔力ともに3本ずつ飲むことに…

「あーーー…」
「鬱陶しいわね…ほらまだルーさんの荷物受け取ってないでしょうが」
「そうだった…」

 自分が拾った分はその場で即解体しつつしまってたからすっかり忘れてたよ。のそのそと起き上がりルーを連れて浴場で受け取ることにする。流石に調理場で出したら怒られるっていうか俺も嫌だ。

「あ、待って代わりに料理するから材料置いていきなさいよ」
「いいのか?」
「材料提供だけでもありがたいし、こう見えて料理は嫌いじゃないからね」
「雪ちゃんの料理楽しみ~」
「いやあんたは当番でしょうが」

 材料をテーブルに取り出し並べておく。明日初めてのボス狩りということでここはやっぱりこれだろうと…

「とんかつか…なるほどね」
「それがいいと思ってね。あ、油はこれ溶かして使ってよ。あとパン粉はないからこのパンをちぎって使ってくれ」
「リョー…それ私が焼いたパンですよね?」
「うん、結構硬いからちょうどいいと思うんだ」
「はあ…」

 雪乃、響子、ノノさんを調理場に置いて俺とルーは浴場へ。ここなら洗い流せるから出しても問題ない。


ネズミの髭×330
ネズミの髭×220
スライムの核×12
コウモリの牙×400
魔石小×68

ガチャポイント:28959→40659(11700)


 結構色々増えてきたなまだここは10階の入り口なのに。ちなみにゴブリンから取れたのは魔石だけ。それにしてもポイントも増えてきて嬉しいのだが、毎回みんなにガチャ引いてもらうのも面倒だなこれは。あれか他のガチャも解禁するべきか? でもな~ んー武器と防具ならいいかな…

 調理場に戻ると揚げ物のいい香りがしてきた。若干使用している油のせいで癖のある匂いも混ざってはいるが、それは気にしたらいけない。

「あ、良太そろそろご飯も炊けるから武呼んできてよ」
「おう、もういらない食材片付けてからな」

 テーブルに出ているいらない調味料を片付ける。その後たけを呼びに行ってみんなでトンカツを食べた。久々の揚げ物ははっきり言ってやばかった。厚めに切られた肉なのにちゃんと火が通っていて雪乃の料理の腕の良さを褒めてあげたい。ネコルーの分ちゃんと用意してくれていた。ありがたいことです。

 そして食後はガチャタイムだ! 1人1950ポイント使えると言ったらなんか盛り上がっていた。それと武器と防具の解禁。まあこれはそれほど嬉しくはなさそうだったな。たけが若干喜んでいたくらいだ。

 で、みんなが引いたのはたけが武器11連と道具単発、それと食品単発9回…武器からは火属性のついた槍が出たそうだ。まあ槍ってところがお気に召さなかったらしいが。後塩が出たから俺に押し付けようとしてきたから断った。塩は持っていて損はないからね。道具は…普通自動車が。使えねぇ…ガソリンがないし、運転も出来ないのだ。

 雪乃は道具単発、日用品11連、食品単発9回。カセットコンロを当て首を傾げていた。でもこれはカセットボンベだっけ? が出れば使えるからまだ望みがある。食品からはサラダ油が出て俺にくれた。これは助かるね。日用品はまあ個人で好きに使うがいい。

 響子は食品11連と単発9回、道具単発だ。早速出たカップアイスを食べている。後マヨネーズを引き当てたが実物にしてしまうと使い切る前にダメにしちゃうかもだからと俺に押し付け。そして道具からはマジックバック大を手に入れすごく嬉しそうだった。

 ルーは道具単発が2回と食品単発9回。道具はブルーレイレコーダーと乾く皿…ちょっとこれはあまりにも使えない。ブルーレイレコーダーを再度ポイントに変換したら1000ポイントになったのでさらに2回道具ガチャを。そしたらなんとポータブル電源2000wなるものが…確かこれってソーラパネルとかからも充電できるやつじゃないかな? むしろ欲しいんだが! もう1つは魔法玉赤。

 ノノさんは全部食品に突っ込んだ! どんだけ食い意地が張っているんだっ まあノノさんから見たら変わった食べ物ばかりなんだろうけど。そして納豆を押し付けられた…おい。


ガチャポイント:40659→30909
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