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北のダンジョン

100. パーティタイム

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 ガチャの結果を確認した俺たちはテントの設置をするとこにした。話し合った結果中でひと繋ぎにすることに。たけたちも魔道具のテントを持っていたのだ。ただあちらは3人で2つしか持っていないらしく、しかもテント型…俺たちは寝室型なので羨ましがられた。で、まずは調理場を設置…そして右に浴室、もちろんこれにも驚かれた。まああれだよ俺装備もお金かけてないしね。左側に俺の部屋、その俺の部屋から右側にノノさん左側にたけ、ノノさんの部屋の右側にルー左側に雪乃と響子の部屋を設置だ。こうやって説明するとなかなかややこしいものだと気がつく。

「じゃあ俺ご飯作るから手伝うやつ以外は部屋待機な?」

 そう一応調理場は全員いても動けないことはないのだが、流石に窮屈なので当番制にして手伝ってもらうことにしたのだ。今回参加したのはルーとたけ。まあノノさんは基本参加だ。メイドだしねやっぱりこういったことには必要な人物だよね。

「じゃあノノさんは米を炊いて」
「はい、水を少なめですね?」
「ああこれくらい減らして置いて」

 指で隙間を作り米をノノさんに頼む。

「たけはこのレタスみたいなやつ6枚むいて洗って…あっ キュウリも1本お願い。ルーはこの鍋に半分ぐらい水を入れて」

 その間に俺はインスタントのコーンスープを深皿大に入れる。ちょうど6個あるのでこれで終わりだ。

「あ、たけこのじゃがいもも洗って、ノノさんはキュウリ切って」

 指示を出しつつあのテーブルを取り出す。まだちょっと作業するのに邪魔なので部屋の壁に押し付けておくか。後いるのは…平皿大6枚、深皿小6枚、スプーン6、フォーク6、コップ6…こんなところか?

「あの私は何をすれば?」
「ルーは今たけが洗ってるやつ終わったものから皮剥きをお願い。ノノさんもキュウリの後そっちを手伝って」
「わかりました」

 さてひと通り指示は出し終えたし俺はご飯でも眺めてるかな。

「なあ良太。俺手が空いたけど?」
「ん? じゃあそこの小さい器にレタスでも敷いておいてよその上にポテトサラダできたらのせるからさ」
「ほいよ」

 次々と作業をすすめじゃがいもも茹で上がりポテトサラダも完成。ご飯の方ももう少しでむらし時間も終わる。後はインスタントに注ぐお湯を沸かせばほぼ終わりだな。

「そろそろ2人も呼んできてー」
「では私が呼んできますね」

 ノノさんが呼んできてくれるそうだ。

「おいおい良太…作ってくれるのに文句言いたくないんだが、今日の夕食はこれだけか?」
「まさか」
「???」

 首を傾げるたけは放置して机の位置を部屋の中央に移動させる。まあ椅子はないがそれは我慢だ。

「ご飯~」

 呼ばれて真っ先に部屋にやってきたのは響子。その後に雪乃そしてノノさんが部屋に入ってきた。

「揃ったね。じゃあ今日のメイン出すねー」

 今日のメイン…それは1人では食べる機会がなくヨルさんたちがいらないと省いたあのカードだ。俺は取り出したカードをシンクの上で破った。

「思ったより大きい気がするが…」

 パカりと蓋を開けると中からふわりと上がる湯気に乗った匂いが部屋を充満した。ガタガタっと音がしたわけじゃないかまるでそう聞こえてきそうなほど3人が驚いて寸胴に視線を向ける。

「こ、この匂いは…」
「嘘でしょう?」
「りょーちゃんのガチャ好きにお祝いしないとぉ~」

 そうそれはカレー…3人にとっては約1ヶ月以上ぶりに目にしたもの…この世界に来る前は当たり前に食べていたものである。

「パーティの始まりだっ」

 3人から大きな声が上がりルーとノノさんが若干引いていた。
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