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北のダンジョン
94. 狩りスタイルの確認
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ダンジョンに行くメンバーが揃ったのでこのまま向かうのかと思いきや、冒険者ギルドに向かうらしい。そこで一度お互いの戦闘スタイルなどを話し合ってから行くそうだ。まあいきなり実戦は流石に無理だからね。それともう1人そこで待たせてるんだとか。念のために荷物持ちを雇ってあるんだって。
ギルドについて別室に案内されるとそこにいた人を紹介される・・・っていうかなんでいるの?
「勇者様方よろしくお願いいたします。それと…リョータさんも一緒なんですね。ちょっとだけ驚きました」
紹介されたのはルーだったんだよ。ルーって商人だったはずだけどなんでダンジョンへ行くんだ? という疑問が湧いてくる。だけどその返事はとてもわかりやすいもので、俺と同じく両方登録しておりメインに商人活動をしているだけとのこと。
「帰りの旅代を稼いでから帰らないとジエルに怒られますから」
なるほど納得。
で、それぞれの狩りスタイルの確認。たけは完全に前衛タイプで防御より回避する方向性だとか。雪乃はまあ…大賢者ですから、特殊なものを除いた全ての魔法が使用できるらしいが、全てを使うのには魔力がどんだけあっても足りないと喚いている。そして響子はバフ、デバフなどの支援や回復が得意で、一応聖属性の攻撃魔法も持っているらしい。最後にルー。彼女の職業は弓士、初めて知った…というか普段弓なんて持ち歩いていないからわかるわけがない。というか弓士というのは飛ばせるのは矢だけではないそうだ。つまりその辺の小石でもいいんだとか。弓を持ち歩いていなかったのにも納得だ。というか今日も持っていない。
「で、良太は?」
「んーなんていうか、色んな職業を入手する手段があるけどまだ揃っていないかもしれない感じで、今はシーフ特化で獣魔に任せればいいかなーなんて?」
「ちょっとそれって私たちの足りないものを補完する立ち位置だったってことなんじゃないの!?」
「雪ちゃん落ち着いてぇ~? つまり、りょーちゃんはすごいってことだよ~」
「なあやっぱ良太ダンジョン攻略終わった後も来ないか?」
「…やめとく」
ずっと戦い続けるなんて俺には無理だ。ポイント貯めてガチャをして面白おかしく生きていけるだけでいいよ。それに職業が出揃ってないし、どれもがレベルが低い…とてもじゃないがついていけないと思う。
「まあ気が変わったらいつでも言ってくれ」
「わかった」
「じゃあ一通り確認したし出発しますかねっ」
「お~」
俺たちはギルドを出ると預かり所でネコルーを回収してから城の横を素通りし北へと向かった。北側の門を抜けさらに北へと足を進める。見通しの良い平原にある街道を歩き途中から進路を西へと変更。木々がまばらに生えている中を進みしばらくすると岩がゴツゴツとしているところに出た。
「岩場になってきたからもう少しで着くかな」
「ああ確かそう言ってた」
「うわ~ ちょっと緊張しちゃうねぇ」
どうやら後少しでダンジョンに着くらしい。というか道中一度も魔物や獣に合わなかったな。やっぱダンジョンまではよく人が行き来するから自然といなくなってしまったのかもしれない。
「ほら見えてきたぞ」
たけが指を指している先にあるのは…あれ? どうみても商店です。何軒か店が出ている。そのさらに奥の方、岩場の間にぽっかりと穴が空いているのが見えた。つまりそれがダンジョンの入り口ってことだよね。門番らしい人も立っているし。
「じゃあまずは昼休憩をしてからにしようか」
ということで各自場所を確保して昼食を取ることにした。
ギルドについて別室に案内されるとそこにいた人を紹介される・・・っていうかなんでいるの?
「勇者様方よろしくお願いいたします。それと…リョータさんも一緒なんですね。ちょっとだけ驚きました」
紹介されたのはルーだったんだよ。ルーって商人だったはずだけどなんでダンジョンへ行くんだ? という疑問が湧いてくる。だけどその返事はとてもわかりやすいもので、俺と同じく両方登録しておりメインに商人活動をしているだけとのこと。
「帰りの旅代を稼いでから帰らないとジエルに怒られますから」
なるほど納得。
で、それぞれの狩りスタイルの確認。たけは完全に前衛タイプで防御より回避する方向性だとか。雪乃はまあ…大賢者ですから、特殊なものを除いた全ての魔法が使用できるらしいが、全てを使うのには魔力がどんだけあっても足りないと喚いている。そして響子はバフ、デバフなどの支援や回復が得意で、一応聖属性の攻撃魔法も持っているらしい。最後にルー。彼女の職業は弓士、初めて知った…というか普段弓なんて持ち歩いていないからわかるわけがない。というか弓士というのは飛ばせるのは矢だけではないそうだ。つまりその辺の小石でもいいんだとか。弓を持ち歩いていなかったのにも納得だ。というか今日も持っていない。
「で、良太は?」
「んーなんていうか、色んな職業を入手する手段があるけどまだ揃っていないかもしれない感じで、今はシーフ特化で獣魔に任せればいいかなーなんて?」
「ちょっとそれって私たちの足りないものを補完する立ち位置だったってことなんじゃないの!?」
「雪ちゃん落ち着いてぇ~? つまり、りょーちゃんはすごいってことだよ~」
「なあやっぱ良太ダンジョン攻略終わった後も来ないか?」
「…やめとく」
ずっと戦い続けるなんて俺には無理だ。ポイント貯めてガチャをして面白おかしく生きていけるだけでいいよ。それに職業が出揃ってないし、どれもがレベルが低い…とてもじゃないがついていけないと思う。
「まあ気が変わったらいつでも言ってくれ」
「わかった」
「じゃあ一通り確認したし出発しますかねっ」
「お~」
俺たちはギルドを出ると預かり所でネコルーを回収してから城の横を素通りし北へと向かった。北側の門を抜けさらに北へと足を進める。見通しの良い平原にある街道を歩き途中から進路を西へと変更。木々がまばらに生えている中を進みしばらくすると岩がゴツゴツとしているところに出た。
「岩場になってきたからもう少しで着くかな」
「ああ確かそう言ってた」
「うわ~ ちょっと緊張しちゃうねぇ」
どうやら後少しでダンジョンに着くらしい。というか道中一度も魔物や獣に合わなかったな。やっぱダンジョンまではよく人が行き来するから自然といなくなってしまったのかもしれない。
「ほら見えてきたぞ」
たけが指を指している先にあるのは…あれ? どうみても商店です。何軒か店が出ている。そのさらに奥の方、岩場の間にぽっかりと穴が空いているのが見えた。つまりそれがダンジョンの入り口ってことだよね。門番らしい人も立っているし。
「じゃあまずは昼休憩をしてからにしようか」
ということで各自場所を確保して昼食を取ることにした。
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23話でおしまいになります
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