27 / 356
平民の立場と契約
21. 猫がいた
しおりを挟む
ヨルさんとの待ち合わせの時間までどうしようか。あまり遠くに行くと戻ってくるのに時間がかかって遅れてしまうかもしれない。なら広場を見て周るしかないな。
歩きながら見て周るが特に変わったものは売ってない。たまに用途不明なものもあるけど、説明を聞くとがっかりする。どう考えてもいらないと思うものばかりなのだ。
…ん? 昨日見た動物がいる。もちろん飼い主も一緒だ。どうやら店を見て歩いているみたいだな…おっ 1つの露店の前で足を止めたぞ。もしかしなくても鑑定のチャンスなんじゃ!
(魔物鑑定)
俺がスキルを使ったら動物が落ち着かなくなった。もしかして相手に気づかれるタイプのスキルだったのかも。まあいるかわからないが相手が言葉を話せる魔物とかじゃなければ大丈夫だろう。動物はバサバサと羽を広げ…ん? 羽!? もちろんこれも驚いたんだが鑑定結果にも驚かされた。
【種族:ネコ 生態:昼型、夜は寝ている 魔物ランク:C 状態:従属、興奮】
…ネコだ。そうだ、なんで俺は同じ猫だと思ったんだろう。時計は時刻みって名前だったじゃないか。あれ…? 確か探してるネコって白い毛並みだったよね。
「あああ~~…もしかして昨日飛んでた?」
「リョータどうした?」
「ヨルさん…いや、なんでもないですよ?」
いつのまにかヨルさんが来ていた。ちょっとショックを受けていただけですよ? 言わないけど。
「まあいいか。そうだ昼は済ませたか? まだなら今から行く場所でついでに食べれるが」
そうか2の時って丁度昼なんだ。言われると腹が減ってくるから不思議だな。でも、もしかして店で食べるってことだろう? うーむ…
「不味い店だったらいきたくないんだが…」
「んーまあある程度美味い店だよ、たしか。ただその服じゃだめかな」
ドレスコードがある店なのかよ。今来ているのは確かに古着であまり綺麗とは言えないが…
「ほら、下水道掃除に着てたやつは?」
「あれでいいのか?」
その時に着ていたのは学生服だ。異世界でも学生服は万能なのかね~?
「じゃあ着替えてくるから、えーとここに来ればいいか?」
「ついていくから気にするな」
ヨルさんを連れて一度ギルドへと戻る。建物の外で待っていてもらい、俺は部屋へ入った。そういえばヨルさんの服もきっちりしていたよな…初めから言ってくれればよかったのに。そんなことを考えながら着替えをすました。
合流すると歩き出したので後について歩く。ドレスコードがある店か…高いのかな? まあその時は食べるのやめよう。
無言で歩き広場を抜け北東へ入る。やっぱり北側なんだな…まだ探索はしてないがこうなってくると南側が気になってくるね。近いうち見て周ろう。
「着いたぞ」
案内された店に着いた。洋風で綺麗な建物が目の前に建っている。あまりいい予感はしない。
歩きながら見て周るが特に変わったものは売ってない。たまに用途不明なものもあるけど、説明を聞くとがっかりする。どう考えてもいらないと思うものばかりなのだ。
…ん? 昨日見た動物がいる。もちろん飼い主も一緒だ。どうやら店を見て歩いているみたいだな…おっ 1つの露店の前で足を止めたぞ。もしかしなくても鑑定のチャンスなんじゃ!
(魔物鑑定)
俺がスキルを使ったら動物が落ち着かなくなった。もしかして相手に気づかれるタイプのスキルだったのかも。まあいるかわからないが相手が言葉を話せる魔物とかじゃなければ大丈夫だろう。動物はバサバサと羽を広げ…ん? 羽!? もちろんこれも驚いたんだが鑑定結果にも驚かされた。
【種族:ネコ 生態:昼型、夜は寝ている 魔物ランク:C 状態:従属、興奮】
…ネコだ。そうだ、なんで俺は同じ猫だと思ったんだろう。時計は時刻みって名前だったじゃないか。あれ…? 確か探してるネコって白い毛並みだったよね。
「あああ~~…もしかして昨日飛んでた?」
「リョータどうした?」
「ヨルさん…いや、なんでもないですよ?」
いつのまにかヨルさんが来ていた。ちょっとショックを受けていただけですよ? 言わないけど。
「まあいいか。そうだ昼は済ませたか? まだなら今から行く場所でついでに食べれるが」
そうか2の時って丁度昼なんだ。言われると腹が減ってくるから不思議だな。でも、もしかして店で食べるってことだろう? うーむ…
「不味い店だったらいきたくないんだが…」
「んーまあある程度美味い店だよ、たしか。ただその服じゃだめかな」
ドレスコードがある店なのかよ。今来ているのは確かに古着であまり綺麗とは言えないが…
「ほら、下水道掃除に着てたやつは?」
「あれでいいのか?」
その時に着ていたのは学生服だ。異世界でも学生服は万能なのかね~?
「じゃあ着替えてくるから、えーとここに来ればいいか?」
「ついていくから気にするな」
ヨルさんを連れて一度ギルドへと戻る。建物の外で待っていてもらい、俺は部屋へ入った。そういえばヨルさんの服もきっちりしていたよな…初めから言ってくれればよかったのに。そんなことを考えながら着替えをすました。
合流すると歩き出したので後について歩く。ドレスコードがある店か…高いのかな? まあその時は食べるのやめよう。
無言で歩き広場を抜け北東へ入る。やっぱり北側なんだな…まだ探索はしてないがこうなってくると南側が気になってくるね。近いうち見て周ろう。
「着いたぞ」
案内された店に着いた。洋風で綺麗な建物が目の前に建っている。あまりいい予感はしない。
3
お気に入りに追加
302
あなたにおすすめの小説
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~
桜井正宗
ファンタジー
元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。
仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。
気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる