2 / 7
フォルトゥーナ家の人々
しおりを挟む
薄暗い部屋の中1人の少年が机に向かって本を読んでいる。少年と呼ぶにはまだ幼すぎる彼の容姿は3歳くらいに見えるのだが、その行動はとても適した年齢とは思えない。
窓から射す光りに反射されているせいなのかその本の内容は読めず、少年の傍らに立っているメイド服を着た女性は右手を頬に当て困惑した顔でその様子を眺めていた。たまに勝手にめくれるページは不思議で当の本人は真剣な顔をしてみているのだからメイド服を着た女性は黙って見ているしかないのだ。
メイド服の女性の名前はルル。この家に雇われてまだ間もない見習いなのだが、その立場からか幼い少年の世話係となっていた。そして少年の名前はフィード。この家の1人息子で上に2つ年の離れた姉が1人いる。
「…ちっ そういうことか」
本を読んでいたフィードがボソリと何かつぶやいた。最初に言ったとおりとても3歳に思えない口ぶりでフィードは言葉を紡ぐ。その様子にすでに慣れ始めたルルは逆に内容が聞き取れやすくて助かるとは思っているものの、やはり子供は子供らしい言葉で話してくれるほうがかわいいとも思っていて、今聞こえてきた言葉に少しだけ顔が引きつった。
それでもメイドはメイドとしての仕事をしなければならなく、独り言などにいちいち返事を返してはならないのだった。今の時間ルルの仕事はフィードに危険がないようにすることのみで、勝手に口を開いていいことではない。ただじっとフィードの行動にあわせついて歩くのみだ。つまり本を読んでいる今はただ傍で見ているだけしか出来ないと言うことになる。
パタンっとフィードが本を閉じると先ほどまで目の前にあったはずの本がいつの間にか消え、それに一瞬だけフィード本人も驚いた顔をしたが何もなかったかのように椅子から飛び降りた。その行動に気がついたルルはフィードの服を調え再び少しだけ離れて傍に立った。
「んん~~~っ はぁ…」
両腕を上に上げフィードは体を伸ばす。やはりその行動は3歳には見えないがルルは口には出さない。伸びを終えるとくるりとルルのほうにフィードは向いた。
「ねぇ、鍛練所って今日誰か使ってる?」
「今確認します」
すっとルルが目の前に手を伸ばすと透明なパネルのようなものが出てくる。今ルルの目の前に出ているものは『リコード』と呼ばれるスキルで、メイド達がメイドとして仕事をする上で必要不可欠な物。毎朝メイド達で情報交換をし、その日のこの家の人達の行動予定が記録されている…というかメイド達が書き込む。それを共有することによって部屋の使用状況や食事の時間の調整などを行っているのだ。いわゆるちょっと便利なメモ帳みたいなものということ。
「…外の鍛練所はマリー様が使用予定になっていますね。地下は…今日は何も予定がないようです」
「ヨツハはどこに?」
「えーと…今日は夜まで魔術研究会のほうへ呼ばれていますね」
マリーというのはフィードの母親で、ヨツハというのが父親だ。会話からも予想出来るようにマリーは魔法よりも武術や剣術が得意で、ヨツハは逆に魔法に長けている。
鍛練所の使用状況を確認しているとバタンッと大きな音を立て扉が突然大きく開かれた。その扉の前にいたのはくるくるとした髪の毛を2つに縛った女の子だった。
「またパパとママを呼び捨てにしたわねこのよそ者!」
「はぁ~~~だからよそ者じゃないって…」
この女の子はフィードの姉で5歳。名はリリーといい、現在王立学院の初等部に通っている学生だ。
「どんな理由だろうと自分の親を呼び捨てにするとか普通ないんだからっ」
「そういわれても、ヨツハはヨツハだし…マリーはマリーだろう?」
「~~~~ほらまたぁ! そんなんじゃいつまでたっても弟だって認めないんだからねーーーっ」
言いたいことを言い終えたのか、リリーは勢いよく扉を閉めるとパタパタと廊下を走って行ってしまった。その様子を眺めていたフィードは困った顔をするとため息を1つはいた。
フィードがヨツハとマリーを名前で呼ぶのにはちゃんと理由があり、まだその内容はリリーには知らされていないのだから不審に思われても仕方はない。そう思われないためにはフィードがちゃんと両親としての呼び方をすればいいだけなのだが、もうこれは癖になっていて直せなかったのだ。
「ルル、地下の鍛練所にいくよ」
「はぁ…わかりました」
フィードとリリーのやり取りはいつものことなのでまったく気にしていなかったルルだが、鍛錬所にいくと聞くと首を傾げながらもそれに従った。誰もいない鍛練所にいくのは何も危険がないのだから止める理由がない。ただ、3歳の子供が行くのに適していないだけで、一体何をしにいくのかと疑問に思っただけなのだ。
部屋を出ると早速鍛練所に向かいだしたフィードの後ろをルルがついて歩く。フィードの足取りは軽やかでまるでダンスのステップを踏んでいるかのようだ。その後ろをルルがついて歩いているのだが、やはり相手は子供の足。多少早く進んでいるがルルのペースは歩くのとほとんど変わらない速度で進んでいる。
廊下の先に地下へと下りる階段が続いておりそこを降りるとあるのは貯蔵庫と鍛錬所だけで、一応隠し部屋のようなものもあるらしいがその場所はヨツハとマリーの2人しか知らないのだ。
階段を下りるとそのまま真っ直ぐ鍛練所へと向かう。扉を開け中に入った先は何もないただの広い部屋だった。ここは主に新しく作った魔法やスキルの試し撃ちなどに使われており、とても頑丈な部屋となっている。
「ルル、ここはどんな作りになっている?」
「たしか…対物対魔の強化と、あとは防音だと聞いております」
「ふむ…じゃあどのくらいだったら壊れるかは聞いてるか」
「はい、確認は出来ませんがヨツハ様が本気で最大出力で魔法を使用すると壊れると伺っております」
「じゃあ僕が使うくらい問題ないよね」
フィードはニッコリと微笑みルルのほうを見た。言葉の意味がいまいち理解出来なかったルルは首を傾げてその様子を眺める。気のせいかその笑顔はルルには逆に怖く感じ、何をするのかわからないが部屋の隅のほうへと下がっていった。
「あーそうだね。念のためそのくらい離れてたほうがいい」
ルルがしっかり離れたのを確認したフィードは手のひらを上に向けた状態で右手を前にだした。その様子をじっとルルが見ているとだんだん手のひらの上が揺らいで薄っすらと赤くなり、それは火へと変化していった。
「ま、魔法!?」
今まで余計なことを口にしないでいたルルが驚いたあまり無駄口をしてしまった。慌てて口を押さえたがその声はすでにフィードの耳に届いていたようで、フィードはにやりと笑うと火を握りつぶした。
ルルが驚くのも当然でまだ3歳のフィードが魔法を使えるはずもなく、そもそも誰もフィードに教えてすらいない。それにもかかわらず魔法を生み出したのだから驚かないほうが無理というものだろう。
驚きの顔が張り付いたままのルルには目もくれずそれからフィードは、水、風、土、雷、氷、光、闇と順番に魔法を出してゆく。すべての属性を出し終わったころにはルルは震えが止まらず、ただそのままその場でフィードを見つめているだけだった。
「なるほどな~」
そんな中フィードは気にもせずなにやら納得した様子で一人で頷いている。その後おもむろにその場に座り込みどこからか本を取り出して読み始めた。
窓から射す光りに反射されているせいなのかその本の内容は読めず、少年の傍らに立っているメイド服を着た女性は右手を頬に当て困惑した顔でその様子を眺めていた。たまに勝手にめくれるページは不思議で当の本人は真剣な顔をしてみているのだからメイド服を着た女性は黙って見ているしかないのだ。
メイド服の女性の名前はルル。この家に雇われてまだ間もない見習いなのだが、その立場からか幼い少年の世話係となっていた。そして少年の名前はフィード。この家の1人息子で上に2つ年の離れた姉が1人いる。
「…ちっ そういうことか」
本を読んでいたフィードがボソリと何かつぶやいた。最初に言ったとおりとても3歳に思えない口ぶりでフィードは言葉を紡ぐ。その様子にすでに慣れ始めたルルは逆に内容が聞き取れやすくて助かるとは思っているものの、やはり子供は子供らしい言葉で話してくれるほうがかわいいとも思っていて、今聞こえてきた言葉に少しだけ顔が引きつった。
それでもメイドはメイドとしての仕事をしなければならなく、独り言などにいちいち返事を返してはならないのだった。今の時間ルルの仕事はフィードに危険がないようにすることのみで、勝手に口を開いていいことではない。ただじっとフィードの行動にあわせついて歩くのみだ。つまり本を読んでいる今はただ傍で見ているだけしか出来ないと言うことになる。
パタンっとフィードが本を閉じると先ほどまで目の前にあったはずの本がいつの間にか消え、それに一瞬だけフィード本人も驚いた顔をしたが何もなかったかのように椅子から飛び降りた。その行動に気がついたルルはフィードの服を調え再び少しだけ離れて傍に立った。
「んん~~~っ はぁ…」
両腕を上に上げフィードは体を伸ばす。やはりその行動は3歳には見えないがルルは口には出さない。伸びを終えるとくるりとルルのほうにフィードは向いた。
「ねぇ、鍛練所って今日誰か使ってる?」
「今確認します」
すっとルルが目の前に手を伸ばすと透明なパネルのようなものが出てくる。今ルルの目の前に出ているものは『リコード』と呼ばれるスキルで、メイド達がメイドとして仕事をする上で必要不可欠な物。毎朝メイド達で情報交換をし、その日のこの家の人達の行動予定が記録されている…というかメイド達が書き込む。それを共有することによって部屋の使用状況や食事の時間の調整などを行っているのだ。いわゆるちょっと便利なメモ帳みたいなものということ。
「…外の鍛練所はマリー様が使用予定になっていますね。地下は…今日は何も予定がないようです」
「ヨツハはどこに?」
「えーと…今日は夜まで魔術研究会のほうへ呼ばれていますね」
マリーというのはフィードの母親で、ヨツハというのが父親だ。会話からも予想出来るようにマリーは魔法よりも武術や剣術が得意で、ヨツハは逆に魔法に長けている。
鍛練所の使用状況を確認しているとバタンッと大きな音を立て扉が突然大きく開かれた。その扉の前にいたのはくるくるとした髪の毛を2つに縛った女の子だった。
「またパパとママを呼び捨てにしたわねこのよそ者!」
「はぁ~~~だからよそ者じゃないって…」
この女の子はフィードの姉で5歳。名はリリーといい、現在王立学院の初等部に通っている学生だ。
「どんな理由だろうと自分の親を呼び捨てにするとか普通ないんだからっ」
「そういわれても、ヨツハはヨツハだし…マリーはマリーだろう?」
「~~~~ほらまたぁ! そんなんじゃいつまでたっても弟だって認めないんだからねーーーっ」
言いたいことを言い終えたのか、リリーは勢いよく扉を閉めるとパタパタと廊下を走って行ってしまった。その様子を眺めていたフィードは困った顔をするとため息を1つはいた。
フィードがヨツハとマリーを名前で呼ぶのにはちゃんと理由があり、まだその内容はリリーには知らされていないのだから不審に思われても仕方はない。そう思われないためにはフィードがちゃんと両親としての呼び方をすればいいだけなのだが、もうこれは癖になっていて直せなかったのだ。
「ルル、地下の鍛練所にいくよ」
「はぁ…わかりました」
フィードとリリーのやり取りはいつものことなのでまったく気にしていなかったルルだが、鍛錬所にいくと聞くと首を傾げながらもそれに従った。誰もいない鍛練所にいくのは何も危険がないのだから止める理由がない。ただ、3歳の子供が行くのに適していないだけで、一体何をしにいくのかと疑問に思っただけなのだ。
部屋を出ると早速鍛練所に向かいだしたフィードの後ろをルルがついて歩く。フィードの足取りは軽やかでまるでダンスのステップを踏んでいるかのようだ。その後ろをルルがついて歩いているのだが、やはり相手は子供の足。多少早く進んでいるがルルのペースは歩くのとほとんど変わらない速度で進んでいる。
廊下の先に地下へと下りる階段が続いておりそこを降りるとあるのは貯蔵庫と鍛錬所だけで、一応隠し部屋のようなものもあるらしいがその場所はヨツハとマリーの2人しか知らないのだ。
階段を下りるとそのまま真っ直ぐ鍛練所へと向かう。扉を開け中に入った先は何もないただの広い部屋だった。ここは主に新しく作った魔法やスキルの試し撃ちなどに使われており、とても頑丈な部屋となっている。
「ルル、ここはどんな作りになっている?」
「たしか…対物対魔の強化と、あとは防音だと聞いております」
「ふむ…じゃあどのくらいだったら壊れるかは聞いてるか」
「はい、確認は出来ませんがヨツハ様が本気で最大出力で魔法を使用すると壊れると伺っております」
「じゃあ僕が使うくらい問題ないよね」
フィードはニッコリと微笑みルルのほうを見た。言葉の意味がいまいち理解出来なかったルルは首を傾げてその様子を眺める。気のせいかその笑顔はルルには逆に怖く感じ、何をするのかわからないが部屋の隅のほうへと下がっていった。
「あーそうだね。念のためそのくらい離れてたほうがいい」
ルルがしっかり離れたのを確認したフィードは手のひらを上に向けた状態で右手を前にだした。その様子をじっとルルが見ているとだんだん手のひらの上が揺らいで薄っすらと赤くなり、それは火へと変化していった。
「ま、魔法!?」
今まで余計なことを口にしないでいたルルが驚いたあまり無駄口をしてしまった。慌てて口を押さえたがその声はすでにフィードの耳に届いていたようで、フィードはにやりと笑うと火を握りつぶした。
ルルが驚くのも当然でまだ3歳のフィードが魔法を使えるはずもなく、そもそも誰もフィードに教えてすらいない。それにもかかわらず魔法を生み出したのだから驚かないほうが無理というものだろう。
驚きの顔が張り付いたままのルルには目もくれずそれからフィードは、水、風、土、雷、氷、光、闇と順番に魔法を出してゆく。すべての属性を出し終わったころにはルルは震えが止まらず、ただそのままその場でフィードを見つめているだけだった。
「なるほどな~」
そんな中フィードは気にもせずなにやら納得した様子で一人で頷いている。その後おもむろにその場に座り込みどこからか本を取り出して読み始めた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
姫騎士様と二人旅、何も起きないはずもなく……
踊りまんぼう
ファンタジー
主人公であるセイは異世界転生者であるが、地味な生活を送っていた。 そんな中、昔パーティを組んだことのある仲間に誘われてとある依頼に参加したのだが……。 *表題の二人旅は第09話からです
(カクヨム、小説家になろうでも公開中です)
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
【完結】天候を操れる程度の能力を持った俺は、国を富ませる事が最優先!~何もかもゼロスタートでも挫けずめげず富ませます!!~
udonlevel2
ファンタジー
幼い頃から心臓の悪かった中村キョウスケは、親から「無駄金使い」とののしられながら病院生活を送っていた。
それでも勉強は好きで本を読んだりニュースを見たりするのも好きな勤勉家でもあった。
唯一の弟とはそれなりに仲が良く、色々な遊びを教えてくれた。
だが、二十歳までしか生きられないだろうと言われていたキョウスケだったが、医療の進歩で三十歳まで生きることができ、家での自宅治療に切り替わったその日――階段から降りようとして両親に突き飛ばされ命を落とす。
――死んだ日は、土砂降りの様な雨だった。
しかし、次に目が覚めた時は褐色の肌に銀の髪をした5歳くらいの少年で。
自分が転生したことを悟り、砂漠の国シュノベザール王国の第一王子だと言う事を知る。
飢えに苦しむ国民、天候に恵まれないシュノベザール王国は常に飢えていた。だが幸いな事に第一王子として生まれたシュライは【天候を操る程度の能力】を持っていた。
その力は凄まじく、シュライは自国を豊かにするために、時に鬼となる事も持さない覚悟で成人と認められる15歳になると、頼れる弟と宰相と共に内政を始める事となる――。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載中です。
無断朗読・無断使用・無断転載禁止。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
新人神様のまったり天界生活
源 玄輝
ファンタジー
死後、異世界の神に召喚された主人公、長田 壮一郎。
「異世界で勇者をやってほしい」
「お断りします」
「じゃあ代わりに神様やって。これ決定事項」
「・・・え?」
神に頼まれ異世界の勇者として生まれ変わるはずが、どういうわけか異世界の神になることに!?
新人神様ソウとして右も左もわからない神様生活が今始まる!
ソウより前に異世界転生した人達のおかげで大きな戦争が無い比較的平和な下界にはなったものの信仰が薄れてしまい、実はピンチな状態。
果たしてソウは新人神様として消滅せずに済むのでしょうか。
一方で異世界の人なので人らしい生活を望み、天使達の住む空間で住民達と交流しながら料理をしたり風呂に入ったり、時にはイチャイチャしたりそんなまったりとした天界生活を満喫します。
まったりゆるい、異世界天界スローライフ神様生活開始です!
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる