学園の天使と前髪重めな僕

ルイ

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ブサイク

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授業中俺は先生の話を聞かずに考え事をしていた。
玲乃が言っていたことが本当なのだとしたら俺は今まで風月の言った発言のせいでどれほど人生を無駄にしたのだろうか

自分に対する評価を最低にし、人と関わらないようにしたこれまでの人生が。
顔が醜いという理由で人と関わらうとしなかったのに本当は顔が良かったらこれまでにしてきたことは何だったのだろうか。

そう考えていると俺の名前を教師に呼ばれる。
「ここの問題をさっき言ったやり方でやってみて答えを言ってみろ」と問題を指さされる。

まずい。何も聞いていなかった。
どうしようかと考えているときふと玲乃を見ると何かを指さしている。
文字が書かれていてその通りに答えると正解していた。

「よし、じゃあ席に座っていいぞ」と言われ俺は席に着き、玲乃に小声で「ありがとう」と伝えると
「いいよ、あの先生答えられなかったら嫌味言ってくるから」と返される。

そうして授業が終わり昼食の時間になる。
いつも通りに屋上に向かうと風月がいた。

俺はかかわる理由もなかったので通り過ぎて座り弁当を開けたときに
「なんで話しかけなかったの?」と後ろから声がする。
先ほどまであった食欲が失せていくかわりに胃液が口から出そうになる。

しかしそれをこらえて「関わる理由がないからだ」と言って立ち上がり屋上を後にしようとするが肩を掴まれて制止させられる。
「ちょっと、話ぐらいさせなさいよ、ブサイクなくせに生意気じゃないの?」と馬鹿にしたように言われる。
あぁ、やっぱりだめだ。こいつとは多分どうやっても和解することはできないのだろう。とそんなことを思う。
そう思うと無意識に「ブサイクブサイクってお前のほうがブサイクだろ」と言うと風月は
顔を真っ赤にして手を振り上げ、俺の頬をビンタする。

俺は煽るようにして「どうした?図星だったから暴力か?いい身分だな」と言うと再度手を振り上げるが腕を振るわせながら手を下げる。

そうして睨みあいどれぐらいたっただろうか。
いきなり屋上の扉が開き、玲乃がくる。
「いっしょに弁当食べませんーーーってどうしたんですか頬が赤くなってますよ!?」と言い
「保健室に行きましょう」と言われ俺は玲乃と一緒に保健室へと向かうのだった。
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