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第六章 家族で気ままなスローライフ

第百三十五話 竜の国へ家族旅行(その4)

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 シャーリーはリュートよりも二歳年上――すなわちベラと同い年だ。リュートが竜の国で暮らし始めて最初に出来た友達でもあり、それからもう十年以上の付き合いとなっている。
 言わばリュートの幼なじみということだ。
 リュートは彼女に対し、姉のような友達として慕っている様子であった。しかし彼女のほうは――

「もうっ! なんでいきなり来るのよ? ビックリするじゃないっ!」
「そんなに怒らなくても……てゆーか、兄さんたちの予約入れたの僕なんだから、僕が案内するのは普通だと思うんだけど」
「そ、それは……そう、かもだけど……でもでも! それでも驚いたもんっ!」
「もん、って言われてもなぁ」

 リュートは困ったような笑みを浮かべてこそいたが、狼狽えてもいない。まるでこれがいつもの彼女だと言わんばかりであった。
 一方のシャーリーは、顔を真っ赤にしてどこまでも慌てている。リュートの顔をまともに見ることが出来ていない。チラッと見たらすぐに逸らしてしまう。

「ふぅん。なるほどねぇ」
「分かりやすーい」

 アヤメがニンマリと笑い、ヤヨイが呆れたような苦笑を浮かべている。そんな母娘二人の反応を、ミナヅキはきょとんとした顔で見ていた。
 一方、シオンは完全に待ちぼうけを喰らっている状態にしか思っておらず、退屈してきたのかミナヅキのズボンを引っ張り出した。

「ねぇ、おとーさん、まだ入らないの? おなかすいたんだけど」
「あ、あぁ。もう少しだからな」

 やや戸惑いながらシオンに笑いかけ、ミナヅキはリュートに「まだか?」と問いかけようとしたその時――

「何やってんだい、このバカ娘が!」
「ふぎゃっ!?」

 バコッと鈍い音が響き渡る。シャーリーの頭にお盆が振り下ろされたのだ。突然の衝撃と痛みでシャーリーは涙目となり、その場にうずくまる。
 奥から出てきたのは女将であり、彼女の母親でもあるタバサであった。

「リュート君とイチャイチャするなとは言わないけど、お客さまを放ったらかしてまでと言った覚えはないよ。全くそんなんだから、いつまでたってもお前は半人前のままなのさ!」
「うぅ……いだいぃ~」

 ため息交じりに説教するタバサに対し、シャーリーは未だ涙目でうずくまったままであった。そのプルプル震える情けない姿に、タバサは再び大げさとも言えるほどの大きなため息をつく。

「ついさっきまでは、リューくんが来るーとか言って、ソワソワソワソワしていたクセに……見てるこっちが疲れるくらいだったよ」
「んなあぁっ!!」

 淡々としゃべるタバサの言葉に、シャーリーがガバッと起き上がる。

「お、お母さん! そんなことここで言わなくてもいいじゃないっ!」
「なーに言ってんだい。事実じゃないか。それなのにいざとなったら、変に強がって本当のことが言えやしないときたもんだから……全くこれじゃ、リュート君の心を掴むのもいつにな――」
「わーっ、わーっ、わーっ!!」

 シャーリーがわざとらしく大きな声を出して、タバサの言葉を制する。しかしそれは見苦しい誤魔化しでしかないことは、明らかであった。
 それは当の本人も気づいており、早々に逃げの一手を打ち出すことにした。

「あ、そーだ! 早くお客さまをご案内しなきゃですよね! ささ、どうぞ!」
「はぁ……」

 勢いよく捲し立ててくるシャーリーに、ミナヅキは呆然とながらも従う。そして一家四人はシャーリーに連れられて宿の奥へと入っていき、リュートがそれを見送る形となった。
 ここで去り際に、シオンがリュートのほうを振り向く。

「リューにーちゃーん、またあしたねー!」
「あぁ、楽しんでおいで!」

 互いに笑顔で手を振り合いながら別れる二人。妙な空気になっていたのが、ここで一気に切り替わった感じになった。
 やがてミナヅキ一家とシャーリーが角を曲がって見えなくなり、リュートも手を振り下ろす。ここでまだその場に残っていたタバサが、ニンマリとした笑みを浮かべて話しかけてきた。

「ホントにゴメンなさいねぇ、リュート君。ウチのバカ娘がギャーギャーとみっともないことしちゃって」
「い、いえ。別にどうってことはありませんから」
「あら優しいのね。全くバカ娘も、ちょっとは見習ってほしいもんだわぁ」
「は、はぁ……」

 タバサに対して妙な勢いの凄さを感じ、リュートは戸惑う。やはりシャーリーの母親だけあるなぁと、少しだけ思ってしまった。

「でもね? ウチの子もそれだけリュート君のことを気にかけてるのよ。そこだけは分かってちょうだいね?」
「えぇ、勿論ですよ」

 リュートは笑みとともに迷いなく頷いた。

「シャーリーも僕にとっては『姉』のように大切な存在ですから!」
「…………」

 その答えにタバサは笑顔のまま無言となる。
 確かに間違ってはいない。シャーリーがリュートよりも二歳年上であり、出会った時から年上として、彼を気にかけ面倒を見てきた。
 故にリュートがそう認識するのは、当然と言えば当然、ではあるのだが――

「……まだまだあの子も苦労しそうねぇ」
「えっ? なんか言いました?」

 ボソッと呟かれた言葉がよく聞き取れず、リュートは首を傾げていた。


 ◇ ◇ ◇


「あー、マジで気持ちよかったー」
「いいお湯だったわねぇ」

 母娘二人で露天風呂を満喫したアヤメとヤヨイは、満面の笑みを浮かべながら廊下を歩いていた。

「晩ごはんもメッチャ豪華だったし、旅館ってどこもこうなのかな?」
「場所にもよるわね。ここの宿は相当凄いし美味しいレベルよ」
「へぇー、そうなんだ」

 渡り廊下を曲がったところにある休憩所。そこにはセルフで飲める冷たい麦茶が用意されていた。
 ちょうど温泉上がりで喉が渇いていたヤヨイは、それに目を引かれる。

「ママ、ちょっと冷たいお茶飲んでくる」
「先に戻ってるわね」
「はーい」

 アヤメと別れたヤヨイは、使い捨てのコップに並々と麦茶を注ぎ、それを一気に飲み干す。冷たい水分が喉を通り過ぎ、急速に体に染み渡るような気がした。

(もう一杯飲んじゃお……ん?)

 お代わりを注ごうとしたその時、視界の端にその人物を見つけた。
 休憩用の椅子に腰かけ、明らかに落ち込んでいる。ヤヨイはなんとなく気になって声をかけてみた。

「――シャーリーさん?」
「あ、どうもです」

 旅館の跡取りで看板娘でもある彼女が、落ち込んだ表情から一転、笑顔で顔を上げてきた。

「温泉に入ってこられたんですか?」
「えぇ、最高でしたけど」
「それはなによりでございます。朝の露天風呂もおススメですよ♪」
「そうですか」

 明るい声かつ眩しい笑顔。美人で胸も大きいため、多くの男性はこれだけで虜になってしまうだろう。
 しかし、ヤヨイはそうではなかった。
 理由は分からないが、シャーリーの笑顔も声も、どこか空元気のそれに思えてならなかった。

「あの、何か悩んでるんですか? あたしで良ければ相談に乗りますけど?」
「……いえ、お気になさらないでください」
「そんなあからさまに視線逸らしながら言われても……」

 やはり何かあったようだ――ヤヨイはそう思いながら考えてみる。

(何かポカやらかして叱られたのかな? でも夕飯の時とかは、そんなの全然見せていなかったし)

 配膳もその他振る舞いも、むしろ完璧の一言だった。流石は老舗旅館の跡取りだけのことはあると、両親も笑顔で太鼓判を押していたほどだ。
 となると、他に悩む理由があるのだろうか――ヤヨイがそう考えた瞬間、一つの可能性が思い浮かぶ。

「まさか、リュートさんに一歩踏み出せないことを悩んでいるとか……」
「――っ!?」

 ビクッと背筋を震わせるシャーリー。どうやら当たりのようだとヤヨイは思う。
 しかし――

「そそそ、そんなワケないじゃないですかぁ。嫌だなぁ、もう。はははのはっ♪」

 見事に狼狽えている。しかも誤魔化すのに必死で言葉も崩壊しつつある。それが分かるが故に、ヤヨイの表情も冷めてくる。そしてそれは、シャーリーにもしっかりと伝わりつつあるのだった。

「別に誤魔化さなくていいですよ。夕方のアレを見れば丸わかりですし」
「いやその、私はリューくんのことなんて別に――」
「だからそーゆーのはいらないですから」

 ヤヨイはため息交じりに一蹴した。顔を真っ赤にして体をくねらせ、目を逸らしながら言われても、説得力のカケラも感じられない。
 若干涙目になりながら訴えるように見下ろすシャーリーに対し、どこまでも冷めた視線で見上げるヤヨイ。もはやどちらが年上なのか、分からなくなってくるレベルになりつつあった。

「あたしで良ければ、相談に乗りますよ? 幸いリュートさんのことも、それなりに知ってますし」
「……はい」

 シャーリーはすぐさま負けを認め、項垂れながら頷いた。そしてリュートに対する気持ちを、幼い頃からの思い出とともに語っていく。
 隣に座りながら、ヤヨイは時折相槌を打ちつつ、大人しく聞いていた。

「――というワケで、リューくんとずっと傍にいられたらなと思っているの」
「なるほど」

 ようやく終わったかと、ヤヨイは心の中でため息をついた。
 なんてことはないストーリーだった。幼なじみの男の子に恋をする年上の女性。それ以上でもそれ以下でもない、ベタにも程がある内容であった。
 顔を合わせると、つい昔ながらの接し方になる。だから伝えたいこともなかなか伝えられなくてモヤモヤする毎日を送る――学校の同級生でも、似たようなことで悩んでるのがいたっけかと、ヤヨイは凄まじく冷めた表情で思っていた。
 要するに女性の恋愛というのは、年齢に大差なんてないのだと。

「まぁ、話を聞く限り、リュートさんが鈍いってのも相当大きそうですけどね」
「でしょう!?」

 割と投げやりな口調で言ったヤヨイだったが、シャーリーはよくぞ言ってくれましたと言わんばかりに声を上げる。

「それとなくすり寄ってみても「どうかしたの?」の一言で終わりだし、気合い入れておめかししても「いつもと服が違うね」しか言わないし、気になる子ならいなくもないってさりげなく言ったら、こともあろうに「応援するよ!」と善意たっぷりの笑顔で励ましてきやがったりして――全くもうっ!!」
「あー……」

 熱を込めて捲し立ててくるシャーリーに対し、相当抱えてるなぁと思いつつ、ヤヨイはとりあえず思ったことを言う。

「前にウチのママが言ってましたけど、男の子に遠回しは通じないんですって」
「……へっ?」

 急に何を言い出すんだろう、と言わんばかりに目を丸くするシャーリー。そんな彼女を自然にスルーしながらヤヨイは続ける。

「言いたいことがあるなら、真正面からハッキリと直球勝負。恋を叶えるなら尚更だとかどーとか、まぁそんなことを言ってましたね」

 淡々と語るヤヨイに、シャーリーはようやく口を開いた。

「その言い方だと、ヤヨイさんのご両親……特にお母さまがそうだったと聞こえてくるんですが」
「あー、なんかママ曰く、プロポーズがまさにそうだったみたいですよ?」

 ヤヨイは空を仰ぎながら、どこか呆れたような表情を浮かべる。

「なんとしてでもパパと結婚したかったから、とにかくちゃんと伝わることだけを考えてたんですって。それこそムードもへったくれもなかったとか」
「そ、そうなんですね……凄いお母さまだことで」
「全くですよ」

 ドン引きしているシャーリーに対し、今度は苦笑するヤヨイ。我ながら冷めてるなぁと思わなくもないが、とりあえずそれについては放っておくことにした。

「恋なんて得た者勝ちなんだから、下手にあれこれ考えるほうがよっぽどムダ」
「……えっ?」
「ママがあたしに教えてくれた恋愛の秘訣ですよ」

 なんとも肉食系な考え方だなぁと思う。しかしその一方で、言い得て妙かもなぁとも思えてはいた。
 現にそのおかげで両親は結婚し、こうして自分は生まれたのだから。

「――素晴らしいですね」
「へっ?」

 シャーリーの呟きに、今度はヤヨイが目を丸くする番であった。

「アヤメさんは強いお母さまであると同時に、強い女性としての大先輩であると認識しました。同じ女性として、心から尊敬します」
「そ、そうですか……」

 ヤヨイはむず痒い気分に駆られた。自分の母親が褒められるのは、やはりどこか嬉しい気持ちになってしまう。

「でも、私には少し難しい気がします」

 途端にシュンと落ち込んだ笑みを浮かべながら、シャーリーは言った。

「今までが今まででしたからね……やっぱりこーゆーのは、タイミングが大事だと思うんですよ」
「そーやってあーだこーだ悩んでる間に、他の子が出てきてアッサリとかっさらっていく可能性も、あるんじゃないかとは思いますけどね」

 ちなみにこれも、アヤメからの受け売りであった。しかし――

「そ、それは確かにそうかもですけど……」

 心当たりがあるのか、シャーリーは言葉を詰まらせる反応を示す。

「まぁ、別に良いですけどね。このまま何もしなければ、シャーリーさん以外の誰かがリュートさんの心をゲットして、そのまま終わるだけでしょうから」

 シャーリーは拳をギュッと握り締め、プルプルと震わせる。
 明らかに知ったこっちゃないという物言いをされた。子供のあなたにそんなことを言われたくない――そう言ってやりたかった。
 しかし何も言い返せなかった。正論もいいところだと思った。
 自分が動かなかったことでどれだけ後悔しようと、そこにヤヨイは何の関係ないのだから、他人事として捉えられるのは、むしろ自然なことなのだと。

「折角近くにいるんですから、言うだけ言ってみたらどうですか? 何もせずに後悔するよりかは、大分マシだと思いますけど?」

 どこまでも冷めた表情で淡々と言ってのけるヤヨイ。シャーリーはなんだか少し悔しくなった。年下の――それもこんな子供にここまで言われるだなんてと。
 だから少しだけ仕返しのつもりで、強気な笑みを取り繕う。

「そ、そんなこと言って良いんですか? ヤヨイさんもリューくんのことを、随分と慕ってるようでしたけど?」
「えっ? まぁ、そりゃ親戚のお兄ちゃんですから」

 あっけらかんとヤヨイは答える。それ以上でもそれ以下でもない――その言葉を全身全霊で表現しているようにシャーリーは見えてしまった。

「ついでにこれだけは言っておきますけど――」

 ヤヨイは無表情のまま、シャーリーを見上げてハッキリと告げる。

「別にあたしは、どっちの味方でもないですから」

 シャーリーは思わず息を飲んだ。
 強がりでもなんでもない。本当にそう思っているからそう言っただけ。それが分かるだけに、シャーリーは思わず息をのんでしまう。
 まだ十歳だというのに、自分よりも明らかに大人に見えてならなかった。

(……この私を、甘く見ないでほしいですね!)

 シャーリーはここに来て、年上としてのプライドが大きく刺激された。子供にここまで言われてウダウダしていたら、カッコ悪いにも程がある。ならば当たって砕けたほうがまだマシではないか。

「こうしちゃいられません。善は急げですっ!」

 勢いよく立ち上がり、シャーリーはヤヨイを見下ろす。その表情は、さっきとは打って変わって強い笑みを浮かべていた。

「ヤヨイさん。この度は相談に乗ってくれて、本当にありがとうございました!」
「いえ……お役に立てたのなら……」
「もう立ちまくりです。どうか私の雄姿を見ていてくださいねっ!」
「は、はぁ……」
「それでは私はこれで! ヤヨイさんもどうぞごゆっくりお休みくださいませ」

 完全に元気を取り戻したシャーリー。しっかりと宿屋の看板娘として、客人であるヤヨイにマニュアル的な挨拶をした上で歩き去っていった。
 一人残されたヤヨイは、呆然としながらシャーリーの後ろ姿を見送る。
 すると――

「まーた元気な看板娘さんなこったなぁ」
「ホントだね――って、パパ!?」

 驚くヤヨイにミナヅキは苦笑する。

「戻ってくるのが遅いから様子を見に来たんだよ。なんかシャーリーさんと話していたみたいだな」
「う、うん。ゴメンなさい」
「いいよ。とにかく戻ろうぜ。母さんには父さんから話してやるから」
「ありがと」

 ミナヅキとヤヨイは二人で部屋に戻る。宣言どおり、ミナヅキから事の次第が語られたことにより、アヤメからの小言は無事に免除されるのだった。
 感謝の気持ちを込めて、ヤヨイはミナヅキにこっそりと抱きつきながら眠りについたのは、ここだけの話である。

 そして翌日――シャーリーは大きく動き出すこととなる。

「リューくん。私はあなたのことが好きです。もう結婚したいくらいに♪」


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