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第三章 追放令嬢リュドミラ
第五十五話 魔法至上主義、メドヴィー王国
しおりを挟む(人の多さだけで言ったら、フレッド王都よりも遥かに上だな)
朝の人混みの中をかき分けて歩きながら、ミナヅキはボンヤリと思った。
いつの間にか持たされていた、割と多めの小遣いが入った革袋を、ポケットの中でジャリジャリと音を立てながら弄ぶ。朝からホットドックなどの屋台を出しているところも見られ、香ばしい匂いが漂ってきていた。
(そういや、まだ朝メシ食ってなかったっけ)
腹の奥から絞り出すような唸り声が聞こえた気がした。そのまま吸い寄せられるように屋台へ向かい、出来立て熱々のチーズ入りホットドックと、淹れたてのコーヒーを注文する。
ベンチのある広場でそれを食しながら、改めて周囲を見渡す。
一般市民もそれなりにいるが、やはりローブを羽織ったり杖を持ったりと、魔導師らしき人物のほうが圧倒的に多い。
「やっべぇ。今日の魔法実技、全然練習してねぇし」
「なぁ、今日の魔法工学論の小テスト、範囲どこだっけ?」
魔法学院の学生らしき声が次々と聞こえてくる。小テストなんて懐かしい言葉を聞いたもんだと、ミナヅキは思わずほくそ笑んでしまった。
そこに今度は三人組の女子生徒が通りかかる。
「もうすぐ卒業式だよね。今年もロディオン王子は、来てくださるのかしら?」
「婚約決まったし、忙しくて来られない可能性もあるって話だよ」
「えー、そうなのぉ!?」
やはり婚約が決まったとはいえ、女子たちの間でもロディオンのアイドルさは消えていないようだ。
そんなことを思いつつ、ミナヅキがホットドックを咀嚼していると――
「ホントどこまでも羨ましい限りよねぇ、レギーナさん」
「あの家に生まれた時点で、バラ色の人生が決まってたようなもんよね」
「でもあの子、ホントに王妃様なんてできるのかな?」
「そんなキャラにはとても見えないわね」
「どっちかってーと、引退して威張り散らしている小姑的な?」
「分かるー♪」
「それだよねぇ♪」
大声でベラベラと喋る内容が、風に乗ってよく聞こえた。少なくともレギーナという存在に対し、それほど良い評判はなさそうだとミナヅキは思う。
同時に少し疑問が浮かぶ。
レギーナがロディオンと深い繋がりがあることを知っておきながら、あのように堂々と悪口を並べまくる。どこか近くで関係者が聞いているかもしれない――そんな可能性の一つも考えたりはしないのだろうか。
まるでレギーナに対しては、そうするのが当たり前――ミナヅキはそんなふうにも感じ取れた。
(ロディオンはこのことを知ってるのか? 王族の婚約なんだから、相手に対する下調べも、相当念入りにするのが普通なハズだよな……)
かつて王女であるフィリーネから聞いた話だ。王族や貴族の結婚絡みは、一般国民に比べると遥かに面倒極まりないと。
しかし国や町を背負う立場にあるのが王族や貴族であるため、そうなってしまうのも致し方ない。むしろ下調べをサボってしまったが故に、どうしようもない相手と一緒になるほうがよっぽど怖い。
これはどこの王族や貴族でも同じことだと、教えてもらったことがあった。
(流石に知らないとは思えないな……あ、もしかしてさっきラトヴィッジが言ってたことが、まさにコレなのか?)
今回選ばれた首席卒業生に対し、ロディオンが不満を抱いている。それがもし、リュドミラじゃなかったことを言っているのだとしたら。
そしてその原因は、レギーナの評判の悪さを改めて知って、やっぱりリュドミラと結ばれるほうがいいと考え直したのだとしたら。
(……なんかそれも普通にあり得そうだな。こりゃあ、調べ甲斐がありそうだ)
残りのホットドックを冷めかかったコーヒーで流し込み、ミナヅキは包み紙を丸めながら立ち上がる。そして傍にあったゴミ箱に、包み紙とコーヒーの紙カップを投げ捨て、再び動き出した。
(とりあえず、生産工房を探してみよう。あそこなら俺の領域だ。色々と話も聞きやすいだろうからな)
表通りを歩きながら周囲を見渡す。しかしそれらしき大きな建物は、どこにも見当たらなかった。
そもそも生産職らしき装いをしている人すら見かけない。
つなぎを着てハンマーをひっさげている人など、明らかにモノ作りを主体としている人が堂々と出歩いている――フレッド王都ではそれが普通だというのに、このメドヴィー王都ではそれが全く見かけられていないのだ。
いや、よく見ればいないこともない。しかしそれは、あくまで個人店を経営しているという意味に限られる。
生産職の冒険者――そういう意味では全く見ないといっても過言ではない。
(まさかな……いくらなんでも、そんなことが……)
嫌な予感がした。あり得ないと思った瞬間、その考えを無意識に否定する。あり得ないことなんてないのだと。
その時、薬草などの素材を売っている露店を発見した。
通りの隅っこに位置しており、お世辞にも目立っているとは言えない。ミナヅキのように周囲を観察しながら歩いていなければ、気づかずに通り過ぎていた可能性が高いほどに。
妙な感じがしたが、ミナヅキはひとまず立ち寄ることに決める。
ミナヅキは遠方から来た旅人を装い、数種類の薬草を購入しつつ、くたびれたオーバーオールを着用した店主の男に話しかけた。
自分は生産職の冒険者であり、メドヴィー王都の工房の様子を視察したいと。
しかし――
「えっ、生産工房がない?」
驚きの反応を示すミナヅキに、店主の男はケラケラと笑う。
「そりゃおめぇ、ここは魔法至上主義ともいわれるメドヴィー王国だぜ? 生産職に対する風当たりはそりゃあ厳しいもんだぞ」
「いや、でも流石にそれは……」
納得できずにミナヅキは戸惑う。すると店主の男は何かを察し、重々しい表情に切り替えつつ、彼に指で露店の中へ来るよう促した。
準備中――その看板を置いたところで、店主の男はミナヅキを路地裏に誘い、木箱を椅子代わりにしてドカッと座る。
「どうやらアンタの国じゃ、この国の事情は伝わってないようだな」
店主の男は、オーバーオールの胸ポケットから小さなボトルを取り出し、そのキャップを開けて中身をあおる。
「まぁ、今から話すことは、ここだけのことにしておいて欲しいんだが――」
重々しい口調で店主の男は語り出す。
このメドヴィー王国は魔法に力を注いでおり、魔力に関係する職業は特に優遇される傾向が高い。そしてその逆もまた然りであった。魔力を持たず、戦闘能力も低い者に対する冷遇が過ぎていると。
まさに魔法至上主義――それこそメドヴィー王国の代名詞といっても過言ではないというのだ。
「ウチで扱っている素材も、魔法の研究に少しは役立つから、なんとかギリギリ店を構えてられるんだ。武具の店も例外じゃねぇ。他の国じゃ普通に置いている鉄の剣や鎧は、この国じゃゴミ扱いも同然。売り物にすらできねぇのさ」
「……そりゃ酷いもんだな」
話を聞いていたミナヅキの表情は、完全にドン引きしていた。まさかそんな格差があるとは知らなかったのだ。
「でもこの町にだって、魔法が使えない普通の剣士とかはいるハズだろ?」
「確かにいるが、身に付けている武具は皆、魔法が練り込まれてる。魔法の効果がどうとかじゃねぇんだ。自分たちは魔法を使った武具を使って戦っている。これこそがメドヴィー王国のポリシーなんだと、自慢してぇんだよ」
店主の男は苛立ちながら、再びボトルの中身をあおる。
「現にこないだも、とある武具屋が店を畳んだ。いや、畳まされたんだ。魔法を帯びた武具の仕入れに限界が生じ、そこに国が目を付けちまったのさ」
「イメージが悪くなるから店じまいしてくれと?」
「そーゆーこった」
ミナヅキの問いかけに店主の男は小さな笑みを浮かべる。それが苦笑の類であることは言うまでもない。
「全く……先代の王様の時からこんな感じが続いてるんだもんな。ハッキリ言って輝いてるのは、魔法学院と王宮ぐれぇだよ」
「そりゃまた深い闇だな」
「あぁ。だから兄ちゃんも気をつけな。下手なことになる前に、この国を出ちまうことを強く勧めるぜ」
店主の男はそう言いながら立ち上がり、路地裏から立ち去っていく。どうやら話は終わりみたいだと判断しつつ、ミナヅキはため息をつく。
(なーんか、すっごい面倒な国に、連れてこられちまったもんだなぁ)
この王都には自分の領域が存在しないも同然――それが判明し、ますます動きにくい場所だなぁと、ミナヅキは思わずにはいられなかった。
◇ ◇ ◇
メドヴィー王都の店は、魔法というテーマで一括りにされていた。フレッド王都には一店舗もない魔法具専門店が、この町では少し歩くだけで、数店舗は楽勝で見かけてしまう。
魔力を宿したローブやマント、アクセサリーを取り扱う店もかなり多い。
いずれも装備すれば魔力を補ったりできる代物で、魔導師や魔法剣士が装着することを前提としているのは言うまでもない。
(武器や防具を取り扱う店もあるな……さっきのオッサンが言ってたように、魔力を仕込んであるヤツしか置いてないっぽいな)
そう思いながら素通りしたその時、ミナヅキは隣の店に注目する。
(魔法のお助けよろず屋?)
店の看板にはそう書いてあった。どんなお助けがあるのかと思い、試しに店の中を覗いてみる。しかしそこに並べられていたのは、ごく普通の薬草や聖水など、まさにどこの町にでも売っているような、冒険者御用達の雑貨類であった。
続けて魔法と名の付く店をいくつか発見する。
しかしその殆どが、魔法とは何の関係もない飲食店などであり、試しに注文してみたコーヒーやマフィンなども、ごく普通のそれであった。
(ったく、なんでも『魔法』って付けりゃ良いってもんでもないだろうに……)
ミナヅキは呆れながらも町の探索を続ける。
少し方向性が外れている店こそあるが、概ね魔法関連の店ばかりであった。普通の素材売りの店なども見かけたが、あくまで魔法研究用としてであり、調合師や錬金術師などの生産職が使うことを目的とはしていない。
その素材屋に入ってみると、やはり店の中はガランとしていた。
訪れたミナヅキに店主が話しかけてくる。客が来なくて暇だからと言って。
「いやぁ、それでも最近は殆ど商売にならないよ。年中いつでも研究が行われているワケじゃないし、他国から珍しい薬草を取り寄せちゃうことも多いからね」
素材屋の店主が手のひらを左右に振りながら言う。
「親父の後を継いで俺がこの店を始めたのは良いけど、もうそろそろこの町でやるのも限界かなぁって思ってんだよな。いっそのこと国を出るか……」
代々続く店にもかかわらず、素材屋の店主は堂々かつ軽々と諦めを宣言する。
それは果たして店主本人の問題なのか。それともそう言わせてしまうほど、この国の魔法至上主義が締め付けてきているせいなのか。
そんなことを思いつつ、ミナヅキは外に見える大きな建物を指さした。
「なぁ、あそこに見えるのって何だ? 工房じゃないんだよな?」
見るからに大きくて頑丈な造りをしている建物。フレッド王都にある工房を思い出させてくれるそれは、知らない生産職が見れば工房と勘違いするほどだ。
しかしこの町に工房がないことは明らかとなっている。だとすれば他の何かということになるのだが――
「あぁ、アレは魔法研究用の闘技場だよ」
素材屋の店主は、どこか蔑むようにサラリと言った。
「元々は何十年か前に、生産工房を作るために建設してたらしいんだけど、土壇場になって闘技場に変わっちまったのさ」
「そりゃまた、どうして?」
ミナヅキは素直な疑問を投げかける。建設に着手してから急に用途を変更し、それが認められるなど、普通ならば考えられないことだからだ。
少なくともこの世界において、ミナヅキはこれまでにそんな事例を、一度たりとも聞いたことはなかった。
「あくまでウワサに過ぎないんだけどねぇ。元々使っていた研究闘技場が、事故かなんかで使えなくなっちゃって、それで代わりの場所として、建設途中だった生産工房の建物に白羽の矢が立ったらしいよ?」
「それで、生産工房よりも魔法研究のほうが大事、という流れになったとか?」
「まさにそのとおり。本当かどうかは分からないけどね」
やれやれのポーズを取りながら、素材屋の店主は苦笑する。それから話は自然とお開きとなり、ミナヅキも素材屋を後にした。
――本当だったらあの場所が生産工房だったかもしれない。
そう考えてみると、なんともやるせない気持ちになる。もし自分が当時の状況を目の当たりにしていたら、どうなっていただろうか。
魔法研究闘技場を見上げながら、ミナヅキの表情は重々しくなる。
「おい、そこのマントを羽織ってるお前!」
その時、乱暴な声で呼びかけられ、ミナヅキは振り向いた。
自分よりも少し年上らしき私服の男が歩いてくる。その表情は険しく、何かしらの疑いを向けているのは、ほぼ間違いなかった。
「俺は王宮に務めている兵士だ。怪しいヤツが町をウロチョロしているとの情報が入ってきている。そのフードを取って顔を見せてみろ」
私服の男はメドヴィー王国の紋章が入ったバッジを見せつける。警察みたく、自分の立場を証明しているのだ。
それはよく分かるのだが、ミナヅキはなんとなくうさん臭さを感じていた。
大人しくフードを取ること自体は簡単だ。しかし彼の中にある何かが、それをしてはいけないと囁いている気がした。
「どうした? 早くそのフードを取れ! お前が小屋から逃げ出した男かどうかをこの目で確かめたいだけだ! それともこの紋章が目に入らぬか!」
再びバッジを勢いよく突きつけてくる私服の男。明らかに苛立ちと焦りを募らせており、冷静さを欠いていることは、ほぼ間違いはないと判断する。
そして今、彼は墓穴を掘ったも同然の発言をした。
(小屋から逃げ出した……それってもう、殆ど俺のことじゃんか)
私服姿の追手がいることは、ラトヴィッジからも聞いている。恐らく目の前の男もその一人なのだろうと、ミナヅキは判断した。
どちらにしても、圧倒的に不利な状況であることは確かであった。
(相手は間違いなくプロだ。そして俺は動きに関して言えば、素人も同然。逃げ出せばすぐに捕まることは間違いない。でも大人しくフードを取ったら取ったで、ほぼ確実にゲームオーバー的な展開になっちまうだろうな)
あくまでミナヅキの推測に過ぎないことではあるのだが、どうにも心当たりがあり過ぎる分、素直に応えることができないでいた。
そしてその渋る様子が、私服の男の目を、より一層険しくさせてしまう。
「黙秘か……怪しいな。ちょっと一緒に来てもらおう」
私服の男がミナヅキを強制連行しようと、手を伸ばそうとした。
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