157 / 264
5年生 3学期 3月
魔界を行く
しおりを挟む
これまでに出会った魔物、28種類。総数744体。
『だったっけ? ブルー』
『そうだね。〝分裂〟した敵の数を入れるなら、驚きの1000超えだよ』
僕の攻撃で、砕けてバラバラになった破片が、それぞれ襲って来るという、ムカデを太く長くした様な魔物もいた。
長さはムカデの5倍はあっただろうから〝百足〟じゃなくて〝五百足〟だな。
彩歌の電撃と炎で一瞬にして炭になったけど。
「お前ら……ハァハァ……魔力……ハァ……どうなって……」
「ゼェゼェ……おかしいし! 〝称号持ち〟って、ゼェ……みんなそんなスゴイの?!」
若干、足手まといの遠藤翔と辻村富美が、息を切らして言う。
「ふふ。でもあなた達、意外といい感じよ?」
うん、彩歌の言う通り、思ったほど悪くない。
誰かの手を借りなくても、自分たちだけで戦えているし。
「おふたりとも、大丈夫ですか? さあ、私が荷物を持ちましょう」
織田さん、甘やかしちゃ駄目ですって。
もともと、その2人〝護衛してやろうか?〟とか言ってたし。
「いや、織田っち、ヘーキだぜ!」
「頑張るし! 目指せ〝第1階級魔道士〟!」
おお? 根性あるな……! 単純だけど、こういう奴らが案外成功したりするんだ。
「……ん? 何だろう、あれ」
道の隅に、小さな石の像がある。
「達也さん、あれは、刺抜地蔵って言って、悪魔に掛けられた呪いを解いてくれる像なの」
ほう? そんな便利なのがあるのか!
「あれ? じゃあ、解呪の魔法とか要らないんじゃ……」
「ふふ。その像の頭部、あ、もっと後ろの方を見て?」
石で出来た像の後頭部に、細長い穴が空いている。パッと見た感じ、大きな貯金箱のようだ。
「解呪一回につき、10万円よ?」
「有料なの?!」
っていうか、中のお金、誰がどうやって回収に来るんだ?
「いざという時には便利な物よ。〝呪病変換〟が使える達也さんには必要ないけど〝刺抜地蔵〟は魔法で解呪が出来ないほどの呪いも、解いてくれるわ」
魔界って本当に色々と面白い物があるなあ。
ちょこちょこ世界観がイメージと違うけど。
あ、あともう一つ気になる事が……
「……それにしても、悪魔が出て来ないのはどういう事だ?」
城塞都市を出て、最初に襲われて以降、悪魔に遭遇していない。もっとこう、驚くほどワラワラ居ると思ってたんだけど。
「はは。達也くん。悪魔の総数は、人間よりもずっと少ないんだよ」
先頭を行くエーコが笑う。へぇ、そうなんだ。
「臆病な者も多いと聞きます。数で勝てなければ襲わない悪魔も居るようですし……私や達也さん、彩歌様が、人数に含まれるかどうか分かりませんが」
鈴木さんの言う通り、見た目が子どもだからな。大勢の方が襲われにくいんだろうけど〝足手まといの子ども〟を連れた一団という事で、逆に襲われそうな気もする。
『タツヤ、噂をすれば何とやらだ。2体、こちらに近付いて来る生命体がいる』
悪魔か? 凄いタイミングだな。もしかして、どこかで聞いてたんじゃないか?
「みんな! 2体ほど近付いて来てるぞ!」
全員、僕の声に呼応して戦闘態勢に入る。
僕も〝接触弱体〟を掛けてから杖を伸ばして構えた。
……現れたのは、悪魔が2体。
「ぐふふ。おいしそうなの。いただきます」
「コドモ、タベル。ヤワラカ、コドモ」
悪魔は上級になればなる程、日本語が流暢になる。こいつらは……大して強くなさそうだな。
「まずは。ねむらせる。おやすみ」
「オトナモ、タベルヨ。スキキライ、シナイノ」
悪魔が何やら呪文を唱えようとしたその時、遠藤と辻村の放った魔法が、2体の悪魔にそれぞれ命中した。
「ぎゃああ。ばかな。ぐふっ!」
「ヤラレタ! グギャアアアア!」
パタパタと倒れて動かなくなる悪魔たち。
「どうだ! 思い知ったか!」
「見た見た? やってやったし! これ結構スゴくね?」
おお! 2人ともナイスショット!
……で、病毒変換で解呪にする? それとも刺抜地蔵にする?
『タツヤ、弱い者いじめは良くないぞ? 可愛そうだ』
『〝弱い者〟って言う方が可愛そうだと思うよブルー……』
>>>
「あれれー? こんな所に、洞窟があるよー?」
と言って、僕が指さした先には、明らかに人工的な形をした洞窟の入口が、ポッカリと口を空けていた。
『おいおい、ブルー! これちょっと綺麗過ぎないか? 洞窟っていうか、遊園地のアトラクションっぽくなっちゃてるけど……』
足元は階段のようになっており、下へと続いている……っていうか、階段にしか見えないな。
もう少し進むと、ヘッドセットをつけたお姉さんが〝はーい! それではこのゲームの説明をするからよーく聞いてね!〟って言い始めるぞ?
『あはは! タツヤ、それは面白いね。しかし、まさか誰も、キミがこれを作ったとは思わないだろう。知らぬ顔でいればいい』
それもそうか。よし、休憩休憩っと!
「ボウズ、気をつけろよ! こういう洞窟は魔物の巣になっている場合があるから……っておいおい!」
僕は、聞こえない素振りでズンズンと中に入っていく。
心配しなくても大丈夫だ遠藤。この中には、えっとどれどれ?
……ふむふむ。〝偶然〟ドアっぽい物までついている、人数分ピッタリの個室と、その中には……ほほう〝偶然〟ハンモックのように編み込まれた、柔らかくて寝心地の良い樹の根と……なるほどなるほど〝偶然〟男女別になっている、広さも温度も申し分の無い温泉があるだけだ。その上、洞窟内全体が〝偶然〟光るコケのような物で覆われていて、すごく明るい。
『念のため〝偶然〟たわわに実った、生で食べられる美味しい木の実も用意した』
『うおい! ちょっと待てブルー!』
『ああ、そうか。すまないタツヤ。時間が無かったので、ドアを〝偶然〟オートロックには出来なかった』
『待て待て待て、そんな洞窟無いから! っていうか、どうすんだよこれ! 絶対怪しまれるだろう?!』
今ならまだ〝すごいけど有り得ないことはない小学生のような魔道士〟で押し通せるんだから、説明のつかないような事を披露しちゃ駄目だろ……って、みんなもう入って来ちゃったよ!
「うおおお! ラッキーだな! おあつらえ向きの洞窟だぜ!」
「すんごい! これって温泉? 今夜は久しぶりにお風呂に入ってゆっくり眠れそうだし!」
……まあ、この2人は大丈夫っぽいな。
「ほう! ツイてますね! 天然の洞窟とは思えないですよ」
織田さん?! まさか本気で、こんな都合の良い洞窟が自然に出来たと思ってます?!
「ふぅん。洞窟って、こんななんですね。初めて見ました」
いかーん! 鈴木さんの知識が間違った方向に!!
「達也くん? キミは本当に、自分たちの事を秘密にする気はあるのか?」
引きつった笑顔のエーコ。ごめんなさい。でも僕じゃないんです……
『いやいやタツヤ、キミと私は一心同体だよ?』
『だったらせめて、ちょっと相談してくれよ……!』
『なるほど、わかったぞ。つまりキミは、混浴が……』
『風呂は男女別でグッジョブだよ! 僕はアレじゃないからな!』
僕たちのやり取りを聞いて、彩歌はクスクスと笑っている。
……ふう。まあいいか。
よーし! ここで英気を養って、明日に備えよう。
僕は、なんとなくそれっぽい〝ウソ呪文〟を唱えて〝使役:土〟で、洞窟の入り口にフタをした。
『だったっけ? ブルー』
『そうだね。〝分裂〟した敵の数を入れるなら、驚きの1000超えだよ』
僕の攻撃で、砕けてバラバラになった破片が、それぞれ襲って来るという、ムカデを太く長くした様な魔物もいた。
長さはムカデの5倍はあっただろうから〝百足〟じゃなくて〝五百足〟だな。
彩歌の電撃と炎で一瞬にして炭になったけど。
「お前ら……ハァハァ……魔力……ハァ……どうなって……」
「ゼェゼェ……おかしいし! 〝称号持ち〟って、ゼェ……みんなそんなスゴイの?!」
若干、足手まといの遠藤翔と辻村富美が、息を切らして言う。
「ふふ。でもあなた達、意外といい感じよ?」
うん、彩歌の言う通り、思ったほど悪くない。
誰かの手を借りなくても、自分たちだけで戦えているし。
「おふたりとも、大丈夫ですか? さあ、私が荷物を持ちましょう」
織田さん、甘やかしちゃ駄目ですって。
もともと、その2人〝護衛してやろうか?〟とか言ってたし。
「いや、織田っち、ヘーキだぜ!」
「頑張るし! 目指せ〝第1階級魔道士〟!」
おお? 根性あるな……! 単純だけど、こういう奴らが案外成功したりするんだ。
「……ん? 何だろう、あれ」
道の隅に、小さな石の像がある。
「達也さん、あれは、刺抜地蔵って言って、悪魔に掛けられた呪いを解いてくれる像なの」
ほう? そんな便利なのがあるのか!
「あれ? じゃあ、解呪の魔法とか要らないんじゃ……」
「ふふ。その像の頭部、あ、もっと後ろの方を見て?」
石で出来た像の後頭部に、細長い穴が空いている。パッと見た感じ、大きな貯金箱のようだ。
「解呪一回につき、10万円よ?」
「有料なの?!」
っていうか、中のお金、誰がどうやって回収に来るんだ?
「いざという時には便利な物よ。〝呪病変換〟が使える達也さんには必要ないけど〝刺抜地蔵〟は魔法で解呪が出来ないほどの呪いも、解いてくれるわ」
魔界って本当に色々と面白い物があるなあ。
ちょこちょこ世界観がイメージと違うけど。
あ、あともう一つ気になる事が……
「……それにしても、悪魔が出て来ないのはどういう事だ?」
城塞都市を出て、最初に襲われて以降、悪魔に遭遇していない。もっとこう、驚くほどワラワラ居ると思ってたんだけど。
「はは。達也くん。悪魔の総数は、人間よりもずっと少ないんだよ」
先頭を行くエーコが笑う。へぇ、そうなんだ。
「臆病な者も多いと聞きます。数で勝てなければ襲わない悪魔も居るようですし……私や達也さん、彩歌様が、人数に含まれるかどうか分かりませんが」
鈴木さんの言う通り、見た目が子どもだからな。大勢の方が襲われにくいんだろうけど〝足手まといの子ども〟を連れた一団という事で、逆に襲われそうな気もする。
『タツヤ、噂をすれば何とやらだ。2体、こちらに近付いて来る生命体がいる』
悪魔か? 凄いタイミングだな。もしかして、どこかで聞いてたんじゃないか?
「みんな! 2体ほど近付いて来てるぞ!」
全員、僕の声に呼応して戦闘態勢に入る。
僕も〝接触弱体〟を掛けてから杖を伸ばして構えた。
……現れたのは、悪魔が2体。
「ぐふふ。おいしそうなの。いただきます」
「コドモ、タベル。ヤワラカ、コドモ」
悪魔は上級になればなる程、日本語が流暢になる。こいつらは……大して強くなさそうだな。
「まずは。ねむらせる。おやすみ」
「オトナモ、タベルヨ。スキキライ、シナイノ」
悪魔が何やら呪文を唱えようとしたその時、遠藤と辻村の放った魔法が、2体の悪魔にそれぞれ命中した。
「ぎゃああ。ばかな。ぐふっ!」
「ヤラレタ! グギャアアアア!」
パタパタと倒れて動かなくなる悪魔たち。
「どうだ! 思い知ったか!」
「見た見た? やってやったし! これ結構スゴくね?」
おお! 2人ともナイスショット!
……で、病毒変換で解呪にする? それとも刺抜地蔵にする?
『タツヤ、弱い者いじめは良くないぞ? 可愛そうだ』
『〝弱い者〟って言う方が可愛そうだと思うよブルー……』
>>>
「あれれー? こんな所に、洞窟があるよー?」
と言って、僕が指さした先には、明らかに人工的な形をした洞窟の入口が、ポッカリと口を空けていた。
『おいおい、ブルー! これちょっと綺麗過ぎないか? 洞窟っていうか、遊園地のアトラクションっぽくなっちゃてるけど……』
足元は階段のようになっており、下へと続いている……っていうか、階段にしか見えないな。
もう少し進むと、ヘッドセットをつけたお姉さんが〝はーい! それではこのゲームの説明をするからよーく聞いてね!〟って言い始めるぞ?
『あはは! タツヤ、それは面白いね。しかし、まさか誰も、キミがこれを作ったとは思わないだろう。知らぬ顔でいればいい』
それもそうか。よし、休憩休憩っと!
「ボウズ、気をつけろよ! こういう洞窟は魔物の巣になっている場合があるから……っておいおい!」
僕は、聞こえない素振りでズンズンと中に入っていく。
心配しなくても大丈夫だ遠藤。この中には、えっとどれどれ?
……ふむふむ。〝偶然〟ドアっぽい物までついている、人数分ピッタリの個室と、その中には……ほほう〝偶然〟ハンモックのように編み込まれた、柔らかくて寝心地の良い樹の根と……なるほどなるほど〝偶然〟男女別になっている、広さも温度も申し分の無い温泉があるだけだ。その上、洞窟内全体が〝偶然〟光るコケのような物で覆われていて、すごく明るい。
『念のため〝偶然〟たわわに実った、生で食べられる美味しい木の実も用意した』
『うおい! ちょっと待てブルー!』
『ああ、そうか。すまないタツヤ。時間が無かったので、ドアを〝偶然〟オートロックには出来なかった』
『待て待て待て、そんな洞窟無いから! っていうか、どうすんだよこれ! 絶対怪しまれるだろう?!』
今ならまだ〝すごいけど有り得ないことはない小学生のような魔道士〟で押し通せるんだから、説明のつかないような事を披露しちゃ駄目だろ……って、みんなもう入って来ちゃったよ!
「うおおお! ラッキーだな! おあつらえ向きの洞窟だぜ!」
「すんごい! これって温泉? 今夜は久しぶりにお風呂に入ってゆっくり眠れそうだし!」
……まあ、この2人は大丈夫っぽいな。
「ほう! ツイてますね! 天然の洞窟とは思えないですよ」
織田さん?! まさか本気で、こんな都合の良い洞窟が自然に出来たと思ってます?!
「ふぅん。洞窟って、こんななんですね。初めて見ました」
いかーん! 鈴木さんの知識が間違った方向に!!
「達也くん? キミは本当に、自分たちの事を秘密にする気はあるのか?」
引きつった笑顔のエーコ。ごめんなさい。でも僕じゃないんです……
『いやいやタツヤ、キミと私は一心同体だよ?』
『だったらせめて、ちょっと相談してくれよ……!』
『なるほど、わかったぞ。つまりキミは、混浴が……』
『風呂は男女別でグッジョブだよ! 僕はアレじゃないからな!』
僕たちのやり取りを聞いて、彩歌はクスクスと笑っている。
……ふう。まあいいか。
よーし! ここで英気を養って、明日に備えよう。
僕は、なんとなくそれっぽい〝ウソ呪文〟を唱えて〝使役:土〟で、洞窟の入り口にフタをした。
0
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!
夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!!
国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。
幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。
彼はもう限界だったのだ。
「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」
そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。
その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。
その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。
かのように思われた。
「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」
勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。
本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!!
基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。
異世界版の光源氏のようなストーリーです!
……やっぱりちょっと違います笑
また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる