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5年生 3学期 2月
出発
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『それはそれは……朝っぱらからお疲れ様!』
外門が、ゆっくり開いていく。
その隙間から見えているのは、降り注ぐ火の玉や岩石など、様々な攻撃魔法。
『あー! なんか大変そうだから切るぜー? 手が空いたら、連絡くれよなー!』
鳴り響く轟音に気付いたのか、大ちゃんは通信を切った。
どうやら、あっちでも色々とあったようだが〝悪魔の件は解決した〟って言ってたから、きっと大丈夫なんだろう。
「っていうか、すごいタイミングで通信が入ったな」
さすがに今、邪魔が入るのはどうかと思うぞ?
何せ、今まさに外門が開いて、魔物との戦闘が始まろうとしているんだから。
「おい、チビども! 危ねぇぞ!」
遠藤翔が、自分の杖を僕の前に割り込ませて、庇うように立つ。
「もっと下がれし! 子どもなんか、真っ先に狙われるんだかんね?」
彩歌の肩をつかんで、引き戻そうとする、辻村富美。
お? 意外と、根はいい奴等なのか?
「ふふ。達也さん、ここから先は、もう手加減なしで良いんじゃない?」
「そうだよね。それで誰か死んだら、ちょっと嫌だしなあ。どうかな、ブルー?」
『城塞都市の中ならまだしも、乱戦になりそうだし、この程度の人数だ。問題は無いだろう。おおっぴらに名乗ったりしなければね。だが、フードは少し深めに被っておいてほしい』
ブルー先生のお許しも出たし、出し惜しみ無しで行くぞ!
「達也さん、開いたわ」
門が完全に開いた。黒こげの、犬のような魔物の死骸が目の前に2つ。
断続的に、櫓からであろう攻撃魔法が降ってくる。
魔物は若干警戒しつつも、ジワジワとこちらに近付いて来ていた。
「援護射撃、ペースダウンしてない?」
「……訓練不足ね。帰ってきたら報告しときましょう。まあ、私と同じようなペースで魔法を撃てる隊員は、こっちじゃなくて、東門に回されるんだけど」
帰還専用の門か。確かに、そっちを開ける時の方が危険だよな、きっと。
……結局、一発も魔物に命中しないまま、とうとう魔法の雨は止んでしまった。
「達也さん、あの魔物は〝犬〟と呼ばれているわ。とても素早くて、噛まれると病気になったりするの」
ネーミングとか、そのまんまだな。あと、地球の犬も、地域によっては噛まれたら致命的な病気になるよ。
僕と彩歌は〝病毒無効〟だから平気だけど。
「……あれ? ここに居るのって、全部〝犬〟じゃない?」
「そうね。違う種類の魔物が、協力して襲ってくるとかは、あまり無いわ」
双方、牽制し合ったり、下手をすれば食い合うからだとか。
なるほど、確かにチーターとライオンが、同時にシマウマを襲っている姿は、見たこと無いな。
「それじゃ、軽く暴れるかな!」
まずは気を引こう。一発デカイのをぶっ放せば、逃げ出すか僕を狙うかするだろうし。
そう思って僕が飛び出そうとした瞬間、それより早く、何者かが門の外に躍り出た。
「HuLex UmThel wIndaRw iL」
呪文と共に、突然、風が巻き起こる。
数え切れないほどの半透明の刃が、魔物に襲いかかった。
……逃げ惑う魔物たち。
「すごい刃の数! やっぱりあの人、只者じゃないわね」
魔法を使ったのは……織田啓太郎さんだ。
一瞬にして、何十匹もの魔物の首を切り落とした。
「ふぅ……皆さん、お怪我はありませんか?」
振り向いて、にっこり微笑む。
ナイスガイ過ぎる!
「やるじゃねえか! あんた、何者なんだ?!」
「織田っち、スゴイじゃん! 見直しちゃった!」
絶賛するバカップル。いやいや、ちょっと油断し過ぎだぞ!
僕は、杖で遠藤の頬をかすめるように〝突き〟を放った。
「うおっ!」
「ギャイン!」
遠藤の言葉と、魔物の鳴き声が同時に響く。
「あっぶねぇなあ! 何すんだ?! ……え?」
足元に転がる、頭のつぶれた〝犬〟を見て、震え上がる遠藤。こっちの犬がどんな病気を持ってるのか知らないけど、危ないところだったな。
……さて、織田さんの方を見ると、杖を振りかぶって2度目の詠唱に入っている。
「どうやら僕の出番は、この一匹で終わりそうだぞ」
『待った、タツヤ! たくさんの気配が現れた。この反応は……』
「……まったく。索敵がザルね、どうなってるのよ」
彩歌は、やれやれと言った感じで、ため息をついている。
どうやら待ち伏せのようだ。
「……ホホほう? ナカなカの使い手がイルようダのう?」
「ハァン……? 邪魔な犬どもを始末してくれて、手間が省けたじゃあないかい?」
「ゲゲゲゲッ! ニンゲンどモがオドロイてるゾ! オモしろイ! オモしろイ!」
「な……なんて事だ」
織田さんが険しい表情を浮かべる。
……いや、僕と彩歌以外の全員の表情が絶望に彩られていた。
「……ブルー、何匹いる?」
『認識できたのは231だ。まだ潜んでいる可能性が高い』
現れたのは、200匹を超える悪魔。
……魔法で姿を消していたのか。
「門を破壊するには、数が少なすぎるわね。何が狙いかしら?」
確かに、城塞都市を攻めるには、少し頭数が足りないか。
悪魔たちは口々に、好き勝手な事をまくし立てている。
「ギョッギョ! はやく! はやくコロしちまおうぜ!!」
「ねェ! ねェ! オイしぃ? オマえらオイしぃの?!」
「ゴフフフ。さるミタイ。さるトカ、ハズカシクナイノ? ナンデ、イキテルノ?」
「さて、どれほどの使い手が居るか、楽しみです。私の魔法は、なかなかですよ?」
「ユるシテ! コろシちャうケレども! ゴメんね! ゴメえエエえンねぇえ!?」
「嘆かわしい。この様な任務、我ひとり居れば事足りると云うのに。何故下級の悪魔までゾロゾロ引き連れて来なければならぬのだ」
「ブッコロ! お前らとかもう! ブここココロコロしてやってコロス!! やるからなああああ! ああああコロスのささささっさあァあ!!」
……下級っぽいのが多いけど、明らかに上級の悪魔も紛れているな。
一番前にいた織田さんも、ジリジリと後退して来る。
「彩歌さん、僕がやる。みんなを守ってくれる?」
「うん。まかせて!」
敵意は全部、僕に集めるし、流れ弾は彩歌に任せれば大丈夫だろう。
……よし、やるか!
僕は、悪魔たちの真ん中に、ゆっくりと歩み出た。
「あ、待てよ! ま、待てって!」
震えながらも、止めようとする遠藤。
お前、やっぱ良いやつだな。
「マジ! シャレんなんないし! マジ行くなし!」
泣きながら叫ぶ辻村。お前も本当は優しいんだな。よし、お前ら絶対死なせないぞ。
「おーいオイ! こどモダゾ! おいシいンジャナイのか! アいツ、オイしいぞ!」
「おい小僧ぉ! 頭は大丈夫か? ヘェッヘッヘ!」
「弱き者よ。哀れな。少しでも長く生きたいなら、下がっていなさい。まあ、結局死ぬんだけどなああああ! ムヒャヒャヒャヒャ!!」
あーあー、なんか殺意が凄いな。僕は幼気な小学生だぞ? ヒドいヒドい。
「……お前らの中で、一番強いのは、どいつ?」
まあ、ちょっとした好奇心なんだけど。
「グゲ? ナニイッテンダ、コノガキ」
ざわつく悪魔たち。
「だからさー? お前らん中で、一番強いヤツはどいつだって聞いてんの」
「もちろん、私です」
「俺に決まってるだろ?」
「グゲゲエ! ワシジャ ワシ!」
「ギョケッピ! ギョケッピ!」
……よく分からないのも居るけど、ここにいる悪魔はみんな、自分が一番強いって思っているっぽいな。
「じゃあもう、面倒だから全員でいいや。お前ら、僕に一発ずつ、魔法撃たせてやるよ。たぶん二発目は撃てないから、一番強いやつを選べよ?」
どんなのが飛んで来るんだろ? 楽しみだなあ!
「ギョギョギョ! ナンダコイツ! ワケワカンナイナ!!」
「ガハハ! 身の程を知れ愚かな人間よ!」
「そういう事を言ってみたいお年頃なのか? 面白いやつだ!」
「オイシイヤツ! オイシイヤツ! ヤイテクウ! オマエ、ヤク!」
僕は、両手を正面に突き出して左右に広げた。
周囲には1000個の巨岩が現れ、次の瞬間、ゴリゴリという音と共に、パチンコ玉のサイズに圧縮される。
「面倒臭いわああああっ!」
僕の声とともに、雨のように発射された圧縮岩弾は、魔法で隠れていた者も含め、周囲の悪魔を全て打ち抜き、1000のクレーターを作った。
ちょっとやりすぎたか?
「……まあ大丈夫か。フードは深~く被っていたからな」
外門が、ゆっくり開いていく。
その隙間から見えているのは、降り注ぐ火の玉や岩石など、様々な攻撃魔法。
『あー! なんか大変そうだから切るぜー? 手が空いたら、連絡くれよなー!』
鳴り響く轟音に気付いたのか、大ちゃんは通信を切った。
どうやら、あっちでも色々とあったようだが〝悪魔の件は解決した〟って言ってたから、きっと大丈夫なんだろう。
「っていうか、すごいタイミングで通信が入ったな」
さすがに今、邪魔が入るのはどうかと思うぞ?
何せ、今まさに外門が開いて、魔物との戦闘が始まろうとしているんだから。
「おい、チビども! 危ねぇぞ!」
遠藤翔が、自分の杖を僕の前に割り込ませて、庇うように立つ。
「もっと下がれし! 子どもなんか、真っ先に狙われるんだかんね?」
彩歌の肩をつかんで、引き戻そうとする、辻村富美。
お? 意外と、根はいい奴等なのか?
「ふふ。達也さん、ここから先は、もう手加減なしで良いんじゃない?」
「そうだよね。それで誰か死んだら、ちょっと嫌だしなあ。どうかな、ブルー?」
『城塞都市の中ならまだしも、乱戦になりそうだし、この程度の人数だ。問題は無いだろう。おおっぴらに名乗ったりしなければね。だが、フードは少し深めに被っておいてほしい』
ブルー先生のお許しも出たし、出し惜しみ無しで行くぞ!
「達也さん、開いたわ」
門が完全に開いた。黒こげの、犬のような魔物の死骸が目の前に2つ。
断続的に、櫓からであろう攻撃魔法が降ってくる。
魔物は若干警戒しつつも、ジワジワとこちらに近付いて来ていた。
「援護射撃、ペースダウンしてない?」
「……訓練不足ね。帰ってきたら報告しときましょう。まあ、私と同じようなペースで魔法を撃てる隊員は、こっちじゃなくて、東門に回されるんだけど」
帰還専用の門か。確かに、そっちを開ける時の方が危険だよな、きっと。
……結局、一発も魔物に命中しないまま、とうとう魔法の雨は止んでしまった。
「達也さん、あの魔物は〝犬〟と呼ばれているわ。とても素早くて、噛まれると病気になったりするの」
ネーミングとか、そのまんまだな。あと、地球の犬も、地域によっては噛まれたら致命的な病気になるよ。
僕と彩歌は〝病毒無効〟だから平気だけど。
「……あれ? ここに居るのって、全部〝犬〟じゃない?」
「そうね。違う種類の魔物が、協力して襲ってくるとかは、あまり無いわ」
双方、牽制し合ったり、下手をすれば食い合うからだとか。
なるほど、確かにチーターとライオンが、同時にシマウマを襲っている姿は、見たこと無いな。
「それじゃ、軽く暴れるかな!」
まずは気を引こう。一発デカイのをぶっ放せば、逃げ出すか僕を狙うかするだろうし。
そう思って僕が飛び出そうとした瞬間、それより早く、何者かが門の外に躍り出た。
「HuLex UmThel wIndaRw iL」
呪文と共に、突然、風が巻き起こる。
数え切れないほどの半透明の刃が、魔物に襲いかかった。
……逃げ惑う魔物たち。
「すごい刃の数! やっぱりあの人、只者じゃないわね」
魔法を使ったのは……織田啓太郎さんだ。
一瞬にして、何十匹もの魔物の首を切り落とした。
「ふぅ……皆さん、お怪我はありませんか?」
振り向いて、にっこり微笑む。
ナイスガイ過ぎる!
「やるじゃねえか! あんた、何者なんだ?!」
「織田っち、スゴイじゃん! 見直しちゃった!」
絶賛するバカップル。いやいや、ちょっと油断し過ぎだぞ!
僕は、杖で遠藤の頬をかすめるように〝突き〟を放った。
「うおっ!」
「ギャイン!」
遠藤の言葉と、魔物の鳴き声が同時に響く。
「あっぶねぇなあ! 何すんだ?! ……え?」
足元に転がる、頭のつぶれた〝犬〟を見て、震え上がる遠藤。こっちの犬がどんな病気を持ってるのか知らないけど、危ないところだったな。
……さて、織田さんの方を見ると、杖を振りかぶって2度目の詠唱に入っている。
「どうやら僕の出番は、この一匹で終わりそうだぞ」
『待った、タツヤ! たくさんの気配が現れた。この反応は……』
「……まったく。索敵がザルね、どうなってるのよ」
彩歌は、やれやれと言った感じで、ため息をついている。
どうやら待ち伏せのようだ。
「……ホホほう? ナカなカの使い手がイルようダのう?」
「ハァン……? 邪魔な犬どもを始末してくれて、手間が省けたじゃあないかい?」
「ゲゲゲゲッ! ニンゲンどモがオドロイてるゾ! オモしろイ! オモしろイ!」
「な……なんて事だ」
織田さんが険しい表情を浮かべる。
……いや、僕と彩歌以外の全員の表情が絶望に彩られていた。
「……ブルー、何匹いる?」
『認識できたのは231だ。まだ潜んでいる可能性が高い』
現れたのは、200匹を超える悪魔。
……魔法で姿を消していたのか。
「門を破壊するには、数が少なすぎるわね。何が狙いかしら?」
確かに、城塞都市を攻めるには、少し頭数が足りないか。
悪魔たちは口々に、好き勝手な事をまくし立てている。
「ギョッギョ! はやく! はやくコロしちまおうぜ!!」
「ねェ! ねェ! オイしぃ? オマえらオイしぃの?!」
「ゴフフフ。さるミタイ。さるトカ、ハズカシクナイノ? ナンデ、イキテルノ?」
「さて、どれほどの使い手が居るか、楽しみです。私の魔法は、なかなかですよ?」
「ユるシテ! コろシちャうケレども! ゴメんね! ゴメえエエえンねぇえ!?」
「嘆かわしい。この様な任務、我ひとり居れば事足りると云うのに。何故下級の悪魔までゾロゾロ引き連れて来なければならぬのだ」
「ブッコロ! お前らとかもう! ブここココロコロしてやってコロス!! やるからなああああ! ああああコロスのささささっさあァあ!!」
……下級っぽいのが多いけど、明らかに上級の悪魔も紛れているな。
一番前にいた織田さんも、ジリジリと後退して来る。
「彩歌さん、僕がやる。みんなを守ってくれる?」
「うん。まかせて!」
敵意は全部、僕に集めるし、流れ弾は彩歌に任せれば大丈夫だろう。
……よし、やるか!
僕は、悪魔たちの真ん中に、ゆっくりと歩み出た。
「あ、待てよ! ま、待てって!」
震えながらも、止めようとする遠藤。
お前、やっぱ良いやつだな。
「マジ! シャレんなんないし! マジ行くなし!」
泣きながら叫ぶ辻村。お前も本当は優しいんだな。よし、お前ら絶対死なせないぞ。
「おーいオイ! こどモダゾ! おいシいンジャナイのか! アいツ、オイしいぞ!」
「おい小僧ぉ! 頭は大丈夫か? ヘェッヘッヘ!」
「弱き者よ。哀れな。少しでも長く生きたいなら、下がっていなさい。まあ、結局死ぬんだけどなああああ! ムヒャヒャヒャヒャ!!」
あーあー、なんか殺意が凄いな。僕は幼気な小学生だぞ? ヒドいヒドい。
「……お前らの中で、一番強いのは、どいつ?」
まあ、ちょっとした好奇心なんだけど。
「グゲ? ナニイッテンダ、コノガキ」
ざわつく悪魔たち。
「だからさー? お前らん中で、一番強いヤツはどいつだって聞いてんの」
「もちろん、私です」
「俺に決まってるだろ?」
「グゲゲエ! ワシジャ ワシ!」
「ギョケッピ! ギョケッピ!」
……よく分からないのも居るけど、ここにいる悪魔はみんな、自分が一番強いって思っているっぽいな。
「じゃあもう、面倒だから全員でいいや。お前ら、僕に一発ずつ、魔法撃たせてやるよ。たぶん二発目は撃てないから、一番強いやつを選べよ?」
どんなのが飛んで来るんだろ? 楽しみだなあ!
「ギョギョギョ! ナンダコイツ! ワケワカンナイナ!!」
「ガハハ! 身の程を知れ愚かな人間よ!」
「そういう事を言ってみたいお年頃なのか? 面白いやつだ!」
「オイシイヤツ! オイシイヤツ! ヤイテクウ! オマエ、ヤク!」
僕は、両手を正面に突き出して左右に広げた。
周囲には1000個の巨岩が現れ、次の瞬間、ゴリゴリという音と共に、パチンコ玉のサイズに圧縮される。
「面倒臭いわああああっ!」
僕の声とともに、雨のように発射された圧縮岩弾は、魔法で隠れていた者も含め、周囲の悪魔を全て打ち抜き、1000のクレーターを作った。
ちょっとやりすぎたか?
「……まあ大丈夫か。フードは深~く被っていたからな」
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