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5年生 3学期 2月
邪悪
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私、藤島彩歌は〝伝説〟を前にして、恐怖のあまり立ち尽くしている。
『幼き魔道士よ。我の事は知っておるな? ……いや、良い。お前ら魔道士は、我を語る時、必ず他の王と並べおるからな。実に腹立たしい事よ』
魔界の伝説には〝パズズ〟、〝アンラ・マンユ〟、〝イブリース〟、〝エルケーニヒ〟という4体の魔王が登場する。
全ての魔王は、過去に肉体を封印されていて、その所在は不明。伝説だけが語り継がれているわ。
警官隊をはじめ、この広場にいる人たちは、魔王パズズの魔力に当てられて、膝をついたり、倒れたりしている。
『忌々しい〝封印〟は、未だ緩む気配もない。こうして喚ばれる以外に、我が、自由を得る方法は無いのだ。ならばこの好機に、少しでも多くの人間を殺し、力を蓄えねばな』
誰がどんな方法で、魔王たちを封印したのかは分からない。
過去に、偉大な魔道士が、魔王の魂を召喚して、使役したという記録は残されているけど、それすら、既に伝説となっているわ。
『さて、魔道士よ。まずは、お前を殺してやろう』
次の瞬間、パズズの顔が目の前に現れた。驚く間も無く、腹部に衝撃が走る。
「ピンク!」
アースは、パズズの動きに反応して、すぐ近くまで来てくれていた。でも、私は今の一撃で、警官隊とは反対の方向にふっ飛ばされて、ゴロゴロと無様に転がっていた。
『彩歌、大丈夫?』
眼の前で、ルナが心配そうに見ている。あなたこそ大丈夫なの?
『僕は、便宜上実体化しているだけで、本当は彩歌の中の能力そのものなんだ。彩歌が無事なら、僕も無事さ』
良かった。ルナも元気みたい。
『まずは1人……次は、魔道士でない小さき者。お前を殺してやろう』
おなかに痛みは無い。よかった。ダメージも無い。けれど私は、衝撃の余韻で動けない。
パズズがゆらりとアースに近づいてゆく。ファイティングポーズを取るアース。
「戦っちゃ駄目よ! 逃げて!」
叫んだつもりが、声が出ない。ビリビリと体中が痺れている。
アースの防御は、仕組み自体が、私と違う。彼は、〝星の強度〟によって、攻撃を受けた時、〝地球〟と同じ存在になって身を護る。どんな大きな衝撃を受けても、その場所に固定されて、動かない。通常の物理的な攻撃で、彼に影響を与えられる者は、多分、この世に存在しないはず。
でもそれが、パズズに、ヒントを与えてしまう事になるかもしれない。物理的な攻撃が効かない事に気付けば、パズズはきっと、アースの魂を狙うわ。
「大丈夫か、ピンク!」
『私は大丈夫。それより、戦わないで! 逃げて!』
声が出せないので、ブルー経由で無事を伝え、戦わないように言ったけど……
『良かった……! あの野郎、ぶっ飛ばしてやる!!』
アースは本気で怒っている。いけない! あなたの魂は、無防備なのよ?
『許さねぇぞ! おい、魔王! パズズだかパズルだか知らねぇが、俺がバラバラにしてやるぜ!』
『威勢が良いな。だが、身の程知らずは、大抵、早死するのだぞ?』
パズズは拳に、肉眼で見えるほど濃厚な魔力を込めた。私、あんなので攻撃されたのね。動けなくなるのも分かるわ。
『終わりだ。そちらに転がっている魔道士の娘と、あの世で仲良くな』
パズズは、魔力で真っ黒になった拳を、アースの胸のあたりに打ち込んだ。
ガオン! という大きな音が轟き、2人を中心に竜巻のような風が巻き起こる。
『へへん! ショボいパンチだぜ』
ビクともしない。伝説の魔王の攻撃を、アースは微動だにせず受け止めた。
さすがのパズズも驚いたようだ。表情が強張っている。
『我の一撃を受け、涼しい顔とは……強化魔法か? それとも、その怪しい装備の効果か?』
『うるせぇ! お前のパンチがヘロヘロだっただけだろ。今度はこっちの番だ! くらえ、アース・インパクト!』
アースのパンチは、地震のような鈍い音と共に、ヒットした。数歩、後ずさるパズズ。攻撃を受けた箇所に、小さな魔法陣が浮かんでいる……あれは、最上級の部分障壁魔法?!
『ほう……、我の障壁でも抑えきれぬ程の攻撃とは。中々に面白いぞ、小さき者よ』
パズズの頭上に、数え切れないほどの赤い玉が現れる……あんな数の煉獄の魔法を、同時に、しかも呪文無しで!?
『いかんな。作り過ぎたか……まあ良い。地獄の業火、とくと味わえ』
次の瞬間、全ての赤い玉がアースに命中した。その数は、100や200ではない。
私なら、確実に死んていたわね。でも……
『ああ、もうチクリともしねぇな……おい魔王様よ! その赤い玉、あと2000兆ほど同時に作れなきゃ、俺はビクともしねぇぜ?』
もちろん、アースには効かない。
驚きの中に、狂気の笑みを含んだ、邪悪な表情を浮かべるパズズ。
『……小さき者よ。お前のその頑強さ、見事だ。得体の知れぬ、その身の守り、実に面白い』
パズズは、アースを品定めするように睨めつける。
『お前を物理的な手段で殺すのは、無理なのだろうな』
いけない。気付かれた!
……というか、気付かない方がおかしいわ。あんな数の煉獄の魔法を受けて、平気でいるなんて、有り得ないもの。
このままだと、パズズは攻撃手段を、霊的な方法に変えるかもしれない。その前に、倒さないと……!
「アース! 必殺技を使いましょう」
なんとか立ち上がって、杖を構える。
『驚いた。生きていたのか、幼き魔道士よ。お前も面白いぞ!』
パズズは、気持ちの悪い笑顔でこちらを見て、嬉しそうに言った。
「ピンク、動けるのか?」
私は軽く頷いた。杖を振りかざし、衝撃波と爆音を、外に出さないために、パズズと私達を包み込むほどの、大きい障壁を張る。
「大丈夫よ、準備はいい?」
私とアースの協力技、〝アース・ストライク〟。この技は通常、攻撃に使う事のない、物体浮遊魔法を利用する。
「ああ、やってやろうぜ!」
私の魔法で、アースが浮かび上がる。そのまま、敵の位置まで移動させようとすると、〝星の強度〟は、それを攻撃と勘違いするのだ。
〝星の強度〟の判定ミスで、空中に固定されたアースは、数秒後、本来移動していたはずの場所目掛けて、弾かれるように飛翔する。
「星魔融合の一撃! アース・ストライク!!」
パズズに向けて、凄まじいスピードで撃ち出されるアース。
敵に命中した時に〝星の強度〟は、2度目の判定ミスをする。アース自身が弾丸となったにも関わらず、それを相手からの攻撃とみなして、地球と同じ強度で衝突するの。
パァン! という音と共に、パズズは跡形もなく弾け飛んだ。
「やった! 魔王を倒したの?!」
『ふむ。想像を絶する威力だな』
私の隣に、パズズは立っていた。
え? どうなっているの?!
『3分の1の能力とはいえ、ああも容易く、我の写し身を砕くとはな』
分身の魔法! いつの間にすり替わったの?!
そう思った瞬間、恐ろしい程の重圧が、のし掛かってきた。これは重力魔法!
私は、地面に押し付けられて、動けなくなった。
『魔道士よ。そこでじっとしていろ』
パズズの手には、いつの間にか黒い剣が握られていた。
アースの胸に、その剣が突き立てられるのを、私は身動きも取れず、ただ見ているしか無かった。
『幼き魔道士よ。我の事は知っておるな? ……いや、良い。お前ら魔道士は、我を語る時、必ず他の王と並べおるからな。実に腹立たしい事よ』
魔界の伝説には〝パズズ〟、〝アンラ・マンユ〟、〝イブリース〟、〝エルケーニヒ〟という4体の魔王が登場する。
全ての魔王は、過去に肉体を封印されていて、その所在は不明。伝説だけが語り継がれているわ。
警官隊をはじめ、この広場にいる人たちは、魔王パズズの魔力に当てられて、膝をついたり、倒れたりしている。
『忌々しい〝封印〟は、未だ緩む気配もない。こうして喚ばれる以外に、我が、自由を得る方法は無いのだ。ならばこの好機に、少しでも多くの人間を殺し、力を蓄えねばな』
誰がどんな方法で、魔王たちを封印したのかは分からない。
過去に、偉大な魔道士が、魔王の魂を召喚して、使役したという記録は残されているけど、それすら、既に伝説となっているわ。
『さて、魔道士よ。まずは、お前を殺してやろう』
次の瞬間、パズズの顔が目の前に現れた。驚く間も無く、腹部に衝撃が走る。
「ピンク!」
アースは、パズズの動きに反応して、すぐ近くまで来てくれていた。でも、私は今の一撃で、警官隊とは反対の方向にふっ飛ばされて、ゴロゴロと無様に転がっていた。
『彩歌、大丈夫?』
眼の前で、ルナが心配そうに見ている。あなたこそ大丈夫なの?
『僕は、便宜上実体化しているだけで、本当は彩歌の中の能力そのものなんだ。彩歌が無事なら、僕も無事さ』
良かった。ルナも元気みたい。
『まずは1人……次は、魔道士でない小さき者。お前を殺してやろう』
おなかに痛みは無い。よかった。ダメージも無い。けれど私は、衝撃の余韻で動けない。
パズズがゆらりとアースに近づいてゆく。ファイティングポーズを取るアース。
「戦っちゃ駄目よ! 逃げて!」
叫んだつもりが、声が出ない。ビリビリと体中が痺れている。
アースの防御は、仕組み自体が、私と違う。彼は、〝星の強度〟によって、攻撃を受けた時、〝地球〟と同じ存在になって身を護る。どんな大きな衝撃を受けても、その場所に固定されて、動かない。通常の物理的な攻撃で、彼に影響を与えられる者は、多分、この世に存在しないはず。
でもそれが、パズズに、ヒントを与えてしまう事になるかもしれない。物理的な攻撃が効かない事に気付けば、パズズはきっと、アースの魂を狙うわ。
「大丈夫か、ピンク!」
『私は大丈夫。それより、戦わないで! 逃げて!』
声が出せないので、ブルー経由で無事を伝え、戦わないように言ったけど……
『良かった……! あの野郎、ぶっ飛ばしてやる!!』
アースは本気で怒っている。いけない! あなたの魂は、無防備なのよ?
『許さねぇぞ! おい、魔王! パズズだかパズルだか知らねぇが、俺がバラバラにしてやるぜ!』
『威勢が良いな。だが、身の程知らずは、大抵、早死するのだぞ?』
パズズは拳に、肉眼で見えるほど濃厚な魔力を込めた。私、あんなので攻撃されたのね。動けなくなるのも分かるわ。
『終わりだ。そちらに転がっている魔道士の娘と、あの世で仲良くな』
パズズは、魔力で真っ黒になった拳を、アースの胸のあたりに打ち込んだ。
ガオン! という大きな音が轟き、2人を中心に竜巻のような風が巻き起こる。
『へへん! ショボいパンチだぜ』
ビクともしない。伝説の魔王の攻撃を、アースは微動だにせず受け止めた。
さすがのパズズも驚いたようだ。表情が強張っている。
『我の一撃を受け、涼しい顔とは……強化魔法か? それとも、その怪しい装備の効果か?』
『うるせぇ! お前のパンチがヘロヘロだっただけだろ。今度はこっちの番だ! くらえ、アース・インパクト!』
アースのパンチは、地震のような鈍い音と共に、ヒットした。数歩、後ずさるパズズ。攻撃を受けた箇所に、小さな魔法陣が浮かんでいる……あれは、最上級の部分障壁魔法?!
『ほう……、我の障壁でも抑えきれぬ程の攻撃とは。中々に面白いぞ、小さき者よ』
パズズの頭上に、数え切れないほどの赤い玉が現れる……あんな数の煉獄の魔法を、同時に、しかも呪文無しで!?
『いかんな。作り過ぎたか……まあ良い。地獄の業火、とくと味わえ』
次の瞬間、全ての赤い玉がアースに命中した。その数は、100や200ではない。
私なら、確実に死んていたわね。でも……
『ああ、もうチクリともしねぇな……おい魔王様よ! その赤い玉、あと2000兆ほど同時に作れなきゃ、俺はビクともしねぇぜ?』
もちろん、アースには効かない。
驚きの中に、狂気の笑みを含んだ、邪悪な表情を浮かべるパズズ。
『……小さき者よ。お前のその頑強さ、見事だ。得体の知れぬ、その身の守り、実に面白い』
パズズは、アースを品定めするように睨めつける。
『お前を物理的な手段で殺すのは、無理なのだろうな』
いけない。気付かれた!
……というか、気付かない方がおかしいわ。あんな数の煉獄の魔法を受けて、平気でいるなんて、有り得ないもの。
このままだと、パズズは攻撃手段を、霊的な方法に変えるかもしれない。その前に、倒さないと……!
「アース! 必殺技を使いましょう」
なんとか立ち上がって、杖を構える。
『驚いた。生きていたのか、幼き魔道士よ。お前も面白いぞ!』
パズズは、気持ちの悪い笑顔でこちらを見て、嬉しそうに言った。
「ピンク、動けるのか?」
私は軽く頷いた。杖を振りかざし、衝撃波と爆音を、外に出さないために、パズズと私達を包み込むほどの、大きい障壁を張る。
「大丈夫よ、準備はいい?」
私とアースの協力技、〝アース・ストライク〟。この技は通常、攻撃に使う事のない、物体浮遊魔法を利用する。
「ああ、やってやろうぜ!」
私の魔法で、アースが浮かび上がる。そのまま、敵の位置まで移動させようとすると、〝星の強度〟は、それを攻撃と勘違いするのだ。
〝星の強度〟の判定ミスで、空中に固定されたアースは、数秒後、本来移動していたはずの場所目掛けて、弾かれるように飛翔する。
「星魔融合の一撃! アース・ストライク!!」
パズズに向けて、凄まじいスピードで撃ち出されるアース。
敵に命中した時に〝星の強度〟は、2度目の判定ミスをする。アース自身が弾丸となったにも関わらず、それを相手からの攻撃とみなして、地球と同じ強度で衝突するの。
パァン! という音と共に、パズズは跡形もなく弾け飛んだ。
「やった! 魔王を倒したの?!」
『ふむ。想像を絶する威力だな』
私の隣に、パズズは立っていた。
え? どうなっているの?!
『3分の1の能力とはいえ、ああも容易く、我の写し身を砕くとはな』
分身の魔法! いつの間にすり替わったの?!
そう思った瞬間、恐ろしい程の重圧が、のし掛かってきた。これは重力魔法!
私は、地面に押し付けられて、動けなくなった。
『魔道士よ。そこでじっとしていろ』
パズズの手には、いつの間にか黒い剣が握られていた。
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