上 下
50 / 150
ファイエット学園編

37.魔導師と兄の唯一

しおりを挟む
 分かりやすい。少年に勉強を教えて貰った感想がそれであった。ガーランドのレベルに合わせて、分かりやすい言葉で少年は丁寧に何度も教えてくれた。
 バカにするでもなく。呆れる訳でもなく。ガーランドが理解するまで少年は勉強に付き合ってくれたのだ。

「何でも、出来るのですね」

 だから、だろう。ガーランドが思わずそんな言葉を自嘲気味に言ってしまったのは。自分は何と惨めなのだろうか。ガーランドは悔しくて奥歯を噛み締める。

「昔、」
「……?」
「あの子に勉強を教えて欲しいと言われた。今日の君のようにね」

 急に何の話なのだろうか。ガーランドは意図が読めなくて、目を瞬く。ひとまず分かったことは、少年が言う“あの子”はあの少女であるのだろうということだけだった。

「僕は懇切丁寧に教えたつもりだった。けど、あの子は何とも形容しがたい表情を浮かべて『更に謎が深まった』と言ったんだよ」
「……へ?」
「お礼も言われたし、何故か謝罪もされた。そして、『違う人に教えて貰おうかな』と困った顔をしたんだ。言葉通りにその日から僕に何かを教えて欲しいとは言わなくなってね」

 つまり、少女は少年の教え方では理解が出来なかったという話だろうか。こんなにも分かりやすいのに? どうしてなのだろうかとガーランドは頭を悩ませる。

「僕はそれが不満だった。だから、本で調べたよ。でも、よく分からなくてね。次に、手当たり次第に色んな人に聞いて回ったんだ」
「それで、どうなったのですか?」

 少年は、自信に満ちた笑みを浮かべる。ベンチに広げてあるガーランドの教科書を人差し指でトントンと叩いた。

「君が分かりやすいと思ったのなら、その成果が出ているということだよ」

 ガーランドはそこで理解する。少年は、最初から教えるのが上手であった訳ではないらしい。どうしても少女に頼られたくて、どう教えれば分かりやすいのかということを周りに教えて貰ったと、そういう事のようだ。

「“あの子”はどうなりましたか?」
「勿論、分からないことは僕に聞いてくるよ。そのためにやったんだ。当たり前だろ?」

 ガーランドは瞳に喜色を滲ませた少年に、急に親近感のようなものを抱いた。この少年にも、出来ないことはあるらしい。ただ、その出来ないことを出来ないままにしなかったというだけの話だ。たった一人の少女のためだけに。
 冷たいだけの人だと思っていた。人間離れしていて、近寄りがたい人だと感じた。しかし、実際の少年は酷く人間らしかった。少女に頼られて喜ぶ普通の少年だった。

「僕は誰かに頼ることも頼られることも煩わしいだけで無意味なことだと思っていたけど、悪くはないと学んだ。学ぶということは興味深い」

 きっと少年は、誰かに頼らずとも生きてこれたのだろう。やはりこの人は凄いのだ。しかし、それによって何かは確実に欠落している。人間にとって、大切な何かが。
 それを与えてくれるのが、あの少女なのだろうか。少女のために色んな人に聞いて回ったことで、色んな人との関わりが産まれた? だから、この邸宅の人々はこの少年を見守っているのだろうか。必死に頑張る姿を知っているから。

「分からないことは悪ではない。教えを請うこともね」
「そうでしょうか……」
「精々、頑張ることだ。僕に勝ちたいのであればね」
「そっ!? そのようなことは」
「思っていない? それはどうだろうね?」

 少年は全てを見透かしたようにゆるりと笑む。態とらしく首を傾げた少年に、ガーランドは顔を真っ赤にさせた。急激に恥ずかしくなったのだ。全てバレている。ガーランドの驕りも嫉妬も嘲笑も自嘲も。最初から全部。

「あ、う、その」
「君の口から“弟”なんて言葉が出るとは思っていなかったな」
「ち、違うのです。俺は、ただ」
「目は口ほどに物を言う。これは本当のことなんだ。知っていた?」

 何の言い訳も思い付かずに、はくはくと魚のように口を開け閉めするガーランドを少年は心底楽しそうに見てくる。何とも意地の悪いことだ。

「それで? これは誰の影響だろう」
「……知っているのでは?」
「さぁ? どうだったかな」

 白々しくそんな事を言ってくる少年に、ガーランドはムゥと口をへの字に曲げる。結局は反抗心が勝って、ガーランドは今に見てろよと思ったのだった。

 ガーランドはとても頑張った。少年にぎゃふんと言わせるのだと猛勉強したのだ。
 しかし、困ったことに家庭教師よりも少年の方が頼りになってしまう。ガーランドは何だかんだと少年に勉強を見て貰っていた。
 微妙な距離感が縮まらないまま数ヶ月が経った。その間に気付けばガーランドは、少年よりも少女と仲良くなってしまっていた。
 その日の授業は、苦手な魔法史だった。この教師は、特にガーランドに辛く当たるのだ。いつも通りに教師は、ガーランドを小馬鹿にして嗤った。
 瞬間、扉がドガッ! と蹴り開けられる。勢いが凄まじすぎて、両開きの扉の片方。蹴られた方が外れかかっていた。
 涼しい顔で少年が入ってくる。ガーランドも教師も突然の乱入者にポカーンと口を開けた。

「自分の無能ぶりを彼のせいにするなんてね。恥という言葉を知らないと見える」
「なっ!?」

 教師が怒りでカッと顔を赤くする。プライドばかりが高いのだろう。教師はワナワナと震えながら、少年を無礼にも指差した。

「魔力をなくして無価値になったのは誰でしたかな!? こんな遠縁の者に後継を奪われたくせに!!」

 何と醜いのだろうか。ガーランドの眉間にぐっと皺が寄る。少年の事を何も知らないらしい。この人が、どれだけ凄いと思っているのだ。
 気付けばガーランドは「この人を侮辱するな!!」と叫んでいた。それに、教師は更に目を吊り上げる。
 少年はというと、不思議そうにパチパチと目を瞬いていた。次いで、何かを考えるように手を顎に添える。

「どうやら、言葉遣いから教育する必要があるようですな」

 教師が教鞭を手に取る。それに、ガーランドはびくっと肩を跳ねさせた。ニタリと教師は下劣な笑みを浮かべると、教鞭を振りかぶった。教鞭はガーランドではなく、目の前に立っていた少年へと振り下ろされる。
 少年はそれを軽い動作で避けた。そのまま教師の腕を掴むと扉の方へ投げ飛ばす。教師は残っていたもう片方の扉を巻き込んで廊下まで吹っ飛んでいった。
 メイドの悲鳴が聞こえる。ガーランドは呆気に取られて、目を丸めることしか出来なかった。

「後継に興味はないんだ。だから、魔力も別にいらない」

 あぁ、だからか。ガーランドは色んな事に納得がいった。後継に興味がないのだから、ガーランドと張り合う理由など少年にはなかったのだ。ガーランドが自慢にしていたことは、少年には何の価値もなかったらしい。

「でも、心配しなくていい。僕は売られた喧嘩は買う主義だ。全てね」

 好戦的にうっそりと笑んだ少年に、ガーランドはぶるりと震える。それとこれとは別の話であるようだった。

「ど、どうして、ここに……」
「あぁ、あの子が君を気に入ったようだから。それに、君の現状を知って“それは家庭教師の意味があるのかな?”と渋い顔をしていたから様子を見に来てみただけだよ」
「そう、ですか」

 全てはあの少女のためらしい。分かっていた事だ。そうである筈なのに、何処かで残念がっている自分もいた。

「ルノー!?」

 慌てて部屋へと駆け込んできたのは、フルーレスト公爵夫人だった。あたふたとしながら、少年の頭や顔に手で触れる。

「怪我はない? あぁ、なんて事なの。大丈夫?」
「母上」
「痛いところは?」
「母上、落ち着いて。僕は大丈夫」

 少年にそう言われて、夫人は安堵の息を吐く。次いで、ガーランドに視線を遣った。

「ガーランドは? 大丈夫だった?」
「はい、俺も問題ありません」
「そうなのね。それは良かった」

 心底、安心したように夫人は微笑む。それに、ガーランドは居心地悪そうに視線を逸らした。それは、本心だろうか。本当に、自分の心配もしたのだろうか、と。

「これは、何の騒ぎなのかしら」
「あの家庭教師が悪いので」
「あら、そうなの? ガーランドに何か悪いことをしていたのね」
「うん」

 夫人は全面的に少年を信じているようだ。現場だけ見れば、どう考えても加害者は少年であるのだが……。少年がそう言うのならば、悪いのは家庭教師の方らしい。まぁ、実際にその通りなので間違ってはいない。

「それで、貴方はどうしてここにいるの?」
「僕? 僕は……」

 少年は思案するように黙る。あの少女が言ったからなのだろう。何を悩む必要があるのだ。さっき自分でそう言ったじゃないか。

「そうだな。“弟”が、心配だったから」

 まさかの答えに、ガーランドは固まる。しかし、夫人はそれはそれは嬉しそうに「まぁ! まぁまぁまぁ~~!!!」と歓喜した。

「そうなのね! 弟が、弟が心配!」
「母上もでしょう?」
「勿論よ。困ったことがあったら何でも言って欲しいわ。頼っていいのよ、ガーランド」

 ガーランドはそれに、嬉しいやら恥ずかしいやら。よく分からないまま頷く。頼っていいのか。助けてくれるのか。本当に?

「は、はい。あの、は、ははうえ……」

 初めて呼んだ。ガーランドは怒られたらどうしようかと顔を上げられなかった。

「今日は……。ご馳走にしましょう」
「……はい?」
「大丈夫よ。お父様は今日忙しくて帰ってきませんからね。パーティーよ。パーティーしましょうね」

 夫人はルンルンで「そうと決まれば準備しなければね」と部屋を出ていってしまった。取り残されたガーランドは、これまた呆気に取られて目を丸める。
 夫人と入れ代わるように、よく少年と一緒にいる使用人が部屋へと入ってきた。少年を探しにきたのだろうか。

「ねぇ、」
「はい。なんでございましょうか」
「母上はどうしてあんなに嬉しそうなの?」
「わたくしには……。シルヴィ様に伺ってみてはいかがでしょうか?」
「そう……。そうするよ。シルヴィなら分かるかもしれない」

 真剣な顔で頷く少年を使用人は穏やかな顔で見つめている。やはり少年は、何かが足りていないのだろう。そんな人間離れしている少年は、少女がいると人間らしくなるらしい。
 使用人の様子からして、昔は気にも止めなかったのかもしれない。心の機微を少年が理解したいのは、少女のためなのだろうなとガーランドは思った。

「あの、」
「なに?」
「申し訳ありませんでした。お手数をおかけして……」

 大して興味もない自分のために、あんな嘘まで夫人に吐いてくれるとは思っていなかった。面倒に巻き込んでしまったのだとガーランドは謝罪したのだ。
 しかし、少年は不思議そうに首を傾げる。怪訝そうにしながらも「うん」とだけ言った。
 間違えた。そう感じた。ガーランドは緊張して唾を呑む。

「あ、ありがとうございました! 兄上!」

 半ば叫ぶようにそれだけ言った。そんなガーランドに、少年はきょとんと目を瞬く。しかし次の瞬間には、満足そうに微笑んでいた。

「構わないよ。僕は君の兄だからね」

 それは、驚くほどの穏やかさを孕んだ声音だった。


******


 舞踏会のきらびやかな会場で、その二人は酷く目立っていた。だから、ガーランドは直ぐに見つけることが出来たのだ。
 早々とテラスにでも出るつもりなのだろう。デザートが沢山乗った皿を持っている。我慢が出来なかったのか何なのか。シルヴィがフォークでルノーにケーキを食べさせている所だった。
 シルヴィが首を傾げると、ルノーは口をモグモグとさせながら満足そうに頷いた。どうやら口に合ったらしい。

「兄上。シルヴィ嬢」

 声を掛けると二人共に、顔をガーランドの方へと向けてくれる。ガーランドだと気付くと、シルヴィは顔を明るくさせた。

「ごきげんよう、ガーランド様」
「素晴らしいダンスでした」
「ルノーくんのお陰です」

 シルヴィが照れたようにはにかむ。確かにルノーのリードが上手いのはあるのだろう。しかし、それを差し引いてもシルヴィのダンスは素晴らしかったとガーランドは思ったのだが。
 まぁ、あまり言い過ぎてもシルヴィは困るだけだと知っているので、ガーランドはそれ以上は言わないことにした。

「ガーランド」
「はい」
「まさかとは思うけど……。シルヴィをダンスに誘うつもりなの?」
「え?」

 果てしなく嫌そうな顔をしているルノーに、ガーランドは慌てて首を横に振る。いや、それもそれでシルヴィに失礼なのでは? とガーランドは困ってシルヴィへと視線を遣った。
 特に気にした様子はなさそうだった。寧ろ、シルヴィはルノーに呆れたような視線を向けている。

「ガーランド様なら良いって言った」
「……どうしても踊るの?」

 完璧に不貞腐れている。ムスッと眉根を寄せるルノーに、シルヴィは態とらしく首を傾げた。「どうしましょう?」なんて言いながら。
 こんな事をルノーに言って、許されるのはシルヴィくらいだろう。出会った時から変わらない。ルノーに勝てる唯一の人。
 しかし、自分とならば踊っても良いと許可したのか。兄上が? ガーランドはそこに触れても良いのだろうかとソワソワした。それは、信頼されているということなのか。

「シルヴィ嬢と踊れるのは、とても光栄です。しかし、テラスに行かれるのでしょう?」

 ならば、信頼に答えなければ。ガーランドの言葉に、シルヴィは素直に頷く。ルノーは一変して喜色を顔に滲ませた。

「二階にはバルコニーもありますよ」
「そうなのですね。デザートを食べたら行ってみる?」
「バルコニーで食べたいなら机と椅子を移動させてあげるよ」
「勝手にやったら怒られるよ……」
「そうかな」

 ルノーが指を鳴らすと、シルヴィが持っていた皿が宙に浮く。勿論、ルノーが持っていた皿もだ。どこからともなく、ジュースが入ったグラスもそれに加わった。
 それに、シルヴィは「わぁ……!」と感動したように声を漏らす。黄緑色の瞳が煌めくのに、ルノーはうっとりと目を細めた。
 何故これで伝わらないのか分からない。どこからどう見ても、ルノーがシルヴィに好意を寄せているのは明白なのに。ルノーも想いを伝えないのはどうしてなのやら。
 ルノーの魔法にシルヴィが気を取られている隙に、ルノーはガーランドに耳打ちをした。「邪魔者が近付かないように上手く出来るね?」、と。

「勿論です。僕にお任せください」
「イベントとやらにも巻き込まれたくはない」
「はい。ディディエと上手くやりますので」
「そう」

 ルノーに頼られて嬉しいなんて、あの頃の自分が知ったら大層驚くことだろう。この兄にはお前では勝てはしない。
 でも、諦めてはいけないのだ。この兄に認めて貰うには、ぎゃふんと言わせるくらいの実力は必要なのだから。まぁ、いまだに足元にも及ばないのだが……。

「行こうか、シルヴィ」
「うん、分かった」

 今も昔も兄は大変なのだ。全ては、たった一人の少女のためだけに。

「ガーランド様」
「え? はい」
「私も光栄ですわ。きっと、踊りましょうね?」

 ふわっと笑んだシルヴィに、ガーランドは困ったように眉尻を下げた。昔の自分に言ってやりたい。その少女にも勝てはしないので、今すぐ謝れと。まぁ……。謝った所で何の話か分からないという顔で首を傾げられるだけなのだが。
 しかも、“その通りだなと思ったので。それに、一人になりたい時もありますよね”なんて、全く気にしていなかった事が判明して驚くことになる。彼女はそういう人なのだ。

「はい、是非。楽しみにしております」

 思わずガーランドはそう返してしまった。それにルノーが「へぇ?」と低い声を出したものだから、ガーランドはびくっと肩を跳ねさせることになったのだった。
しおりを挟む
感想 26

あなたにおすすめの小説

前世軍医だった傷物令嬢は、幸せな花嫁を夢見る

花雨宮琵
恋愛
侯爵令嬢のローズは、10歳のある日、背中に刀傷を負い生死の境をさまよう。 その時に見た夢で、軍医として生き、結婚式の直前に婚約者を亡くした前世が蘇る。 何とか一命を取り留めたものの、ローズの背中には大きな傷が残った。 “傷物令嬢”として揶揄される中、ローズは早々に貴族女性として生きることを諦め、隣国の帝国医学校へ入学する。 背中の傷を理由に六回も婚約を破棄されるも、18歳で隣国の医師資格を取得。自立しようとした矢先に王命による7回目の婚約が結ばれ、帰国を余儀なくされる。 7人目となる婚約者は、弱冠25歳で東の将軍となった、ヴァンドゥール公爵家次男のフェルディナンだった。 長年行方不明の想い人がいるフェルディナンと、義務ではなく愛ある結婚を夢見るローズ。そんな二人は、期間限定の条件付き婚約関係を結ぶことに同意する。 守られるだけの存在でいたくない! と思うローズは、一人の医師として自立し、同時に、今世こそは愛する人と結ばれて幸せな家庭を築きたいと願うのであったが――。 この小説は、人生の理不尽さ・不条理さに傷つき悩みながらも、幸せを求めて奮闘する女性の物語です。 ※この作品は2年前に掲載していたものを大幅に改稿したものです。 (C)Elegance 2025 All Rights Reserved.無断転載・無断翻訳を固く禁じます。

いつか彼女を手に入れる日まで

月山 歩
恋愛
伯爵令嬢の私は、婚約者の邸に馬車で向かっている途中で、馬車が転倒する事故に遭い、治療院に運ばれる。医師に良くなったとしても、足を引きずるようになると言われてしまい、傷物になったからと、格下の私は一方的に婚約破棄される。私はこの先誰かと結婚できるのだろうか?

気配消し令嬢の失敗

かな
恋愛
ユリアは公爵家の次女として生まれ、獣人国に攫われた長女エーリアの代わりに第1王子の婚約者候補の筆頭にされてしまう。王妃なんて面倒臭いと思ったユリアは、自分自身に認識阻害と気配消しの魔法を掛け、居るかいないかわからないと言われるほどの地味な令嬢を装った。 15才になり学園に入学すると、編入してきた男爵令嬢が第1王子と有力貴族令息を複数侍らかせることとなり、ユリア以外の婚約者候補と男爵令嬢の揉める事が日常茶飯事に。ユリアは遠くからボーッとそれを眺めながら〘 いつになったら婚約者候補から外してくれるのかな? 〙と思っていた。そんなユリアが失敗する話。 ※王子は曾祖母コンです。 ※ユリアは悪役令嬢ではありません。 ※タグを少し修正しました。 初めての投稿なのでゆる〜く読んでください。ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください( *・ω・)*_ _))ペコリン

【完結】失いかけた君にもう一度

暮田呉子
恋愛
偶然、振り払った手が婚約者の頬に当たってしまった。 叩くつもりはなかった。 しかし、謝ろうとした矢先、彼女は全てを捨てていなくなってしまった──。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

死ぬはずだった令嬢が乙女ゲームの舞台に突然参加するお話

みっしー
恋愛
 病弱な公爵令嬢のフィリアはある日今までにないほどの高熱にうなされて自分の前世を思い出す。そして今自分がいるのは大好きだった乙女ゲームの世界だと気づく。しかし…「藍色の髪、空色の瞳、真っ白な肌……まさかっ……!」なんと彼女が転生したのはヒロインでも悪役令嬢でもない、ゲーム開始前に死んでしまう攻略対象の王子の婚約者だったのだ。でも前世で長生きできなかった分今世では長生きしたい!そんな彼女が長生きを目指して乙女ゲームの舞台に突然参加するお話です。 *番外編も含め完結いたしました!感想はいつでもありがたく読ませていただきますのでお気軽に!

生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~

こひな
恋愛
市川みのり 31歳。 成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。 彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。 貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。 ※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。

モブ令嬢ですが、悪役令嬢の妹です。

霜月零
恋愛
 私は、ある日思い出した。  ヒロインに、悪役令嬢たるお姉様が言った一言で。 「どうして、このお茶会に平民がまぎれているのかしら」  その瞬間、私はこの世界が、前世やってた乙女ゲームに酷似した世界だと気が付いた。  思い出した私がとった行動は、ヒロインをこの場から逃がさない事。  だってここで走り出されたら、婚約者のいる攻略対象とヒロインのフラグが立っちゃうんだもの!!!  略奪愛ダメ絶対。  そんなことをしたら国が滅ぶのよ。  バッドエンド回避の為に、クリスティーナ=ローエンガルデ。  悪役令嬢の妹だけど、前世の知識総動員で、破滅の運命回避して見せます。 ※他サイト様にも掲載中です。

処理中です...