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そんな事をしても無駄だとはわかっているのに。
その様子を宮坂はくすくす笑いながら眺めた。
「Ωって僕は素晴らしいと思ってます」
突然の流れに比良木は首を傾げた。
「統計的にΩは一瞬で自分の運命の人を嗅ぎ分けてるそうです」
「…運命の、人?」
「番になれば幸せになれる相手です。自分を大切にし、愛してくれる、それを一瞬で嗅ぎ分けて、その相手を愛する。過去にはその一瞬で判断した相手と添い遂げられないという現実がありましたが、現代において番の相手と認識する時期を統計取るとほぼ100%が初対面を示すそうです。凄いですよね」
宮坂の言葉を聞きながら、大杉との初対面を思い出す。
確かに惹かれたのは一瞬のことではなかったのか。
ならば自分はそんな運命の人を裏切ってしまったのか。
さらなる嫌悪に襲われてしまった。
「あなたにとって、遼はその相手ですか?」
「…………」
比良木は返事が出来なかった。
そうだとしても、自ら裏切ってしまったのだ事実は変わらない。
失いたくないとどんなに願っても。
もう許されない。
宮坂はコーヒーを飲み干すと会計票を掴む。
「仕事上の関係はこのまま続けさせてください。我が社の幹部にも好評なんです。予定通り菅野さんの方へもそのうちオファーを出します」
すっと立ち上がった宮坂を比良木は見上げた。
「あなたの恋人になれなくて残念です」
「…あ、の…」
「今でも遼が好きなんでしょう?」
比良木は戸惑いながらも、こくんと頷いた。
「ほかは考えられない?」
こくん。
ふわっと笑みを漏らすと、宮坂は比良木に言った。
「それで十分です。お時間取らせてすいませんでした。また仕事上でご連絡差し上げます」
比良木が慌てて席を立つと、宮坂に笑って座るよう促された。
「会計は済ませておきますから、せめてそれを飲むまでゆっくりしていてください」
それから爽やかな笑顔で比良木に手を振り店を出て行った。
視線だけで宮坂を見送った後も、比良木は一人テーブルで俯き、動けなかった。
自分が覚えていない現実でも、大杉を求めていた事実は失くしてしまった今では胸に突き刺さるのみで。
こんなにも求めて止まないたった一人の人を、自分の裏切りで失ってしまった。
どれだけ後悔しても、どれだけ自分を責めても。
足りない。
決して、戻らない。
取り戻す資格もない。
テーブルの下で組んだ両手を強く握りしめる。
落とした視界が微かにぼやけてきた。
涙っていつ枯れるのだろう。
あれからずっととめどなく流れてくるのに、一向に止まる気配がない。
このまま泣きながら狂っていくのかもしれない。
失ったものの大きさを嘆きながら。
自分の浅はかな行動を悔やみながら。
ふと靴先を蹴られる感触に顔を上げた。
先ほどまで宮坂が座っていた椅子に、不機嫌そうに眉を寄せた大杉が座っていた。
スーツ姿にコート。
髪はあげられていて、いつもの営業スタイル。
一瞬、幻を見ているのかと思った。
恋い焦がれすぎて、見ている幻覚。
手を伸ばせば逃げてしまういつもの夢。
触れたら消えてしまう幻。
「…りょ、…う」
やっと口に出してその名を呼ぶと、苦痛そうに口元が歪められる。
ずきっと胸が痛んだ。
名前を呼ぶことすら、もう、嫌がられてしまうのか。
見ることも…。
自然に視線を落とした。
見ることが許されないなら、いっそのこと、もう何も見えなくていい。
幻想の中の大杉だけを見つめて。
これから。
ずっと。
もう一度、靴先が蹴られる。
「出るぞ」
そう言って大杉が立ち上がり、比良木を見下ろした。
「…え…」
幻覚じゃない?
呆然と大杉を見上げた。
状況にまだ戸惑っている比良木の腕を、大杉が掴んで無理やり席を立たせ、そのまま店を出る。
引っ張られるままによろけながら店を出たところで、腕を引く大杉が立ち止まり別の腕を上げて何か合図をしたのが見えた。
その先を追うと、先に出たはずの宮坂が離れたところで、大杉に手を挙げているのが見えた。
混乱する頭で大杉と宮坂を交互に見つめる。
宮坂は笑顔で大杉と比良木を見て、それから背を向けて歩き出した。
大杉はそれをしばらく見送ると、比良木を引っ張って道路脇に停めた自分の車の前に立たせる。
「早く乗って。ここ駐禁なんだから」
そう言って自分は運転席側へ移動する。
状況が飲み込めなくて、それでも大杉から視線を外せなくて。
大杉は運転席のドアを開け、自分を見つめたまま動かない比良木に眉を寄せた。
「早く」
それだけ言うと、さっさと乗り込んでしまう。
比良木はしばらく逡巡して、それからのろのろとドアを開けると助手席に乗り込んだ。
黙々と運転する大杉の横顔を、比良木はただ見つめていた。
車の中は相変わらず大杉の匂いがする。
αと体臭と、コロンが混じった特有の匂い。
この匂いを嗅ぐたびにいつもドキドキしていた。
今も…。
大杉がそこに居るだけで急に色や音、匂いを取り戻した世界に驚いていた。
どれだけ色褪せた日々にいたのか、思い知る。
取り戻せたわけではないのに。
取り戻せるはずもないのに。
同じ空間に居るだけで、涙が溢れそうになる。
夢では無いことを確認したくて伸ばしかけた手を引っ込めた。
触る資格もないことを思い出し、ぎゅっと拳を握った。
「りょ、う」
代わりに呼びかけてみた。
表情も変えずに大杉が視線を流した。
どき、っと心臓が跳ねる。
「ちょっと、付き合って」
「どこ、に」
「海が見たいから」
「うみ?」
ちょっと車を走らせてたどり着いた海は、暖かくなってきたとはいえ人気はない。
さらに平日の昼間。
足跡すらない砂浜を大杉がすたすた歩いていく。
比良木は少し離れて、ついて行った。
「葉山さんに怒られたよ」
「え」
「逃げんな、って」
くるりと振り向いた強い眼差しに、思わず目を逸らした。
「どうするか、考えていたら、條さんからメールがきた」
風に髪を乱されて、比良木はそれを整えるためちょっと俯いた。
それを見計らうように、大杉が一歩比良木に近付く。
「比良木さんを貰うって」
「ええっ⁈そ、そんな」
比良木が必死で首を振って否定しようとすると、大杉が遮る。
「うん。慌てて電話したら、嘘だった。代わりに喫茶店にいるから迎えに来いって言われた」
「………」
比良木が俯くと、大杉はさらに間を詰める。
「全部聞いた」
「………」
「聡史が覚えてないことも」
「………」
聞きながら、自然と眉が寄る。
でも罪は変わらない。
「ずっと、俺を呼んでたことも」
「でも!事実は変わらない!」
思わず声を荒げ、顔を上げた比良木の目の前に、大杉がいた。
いつの間にこんなに近づいていたのか。
比良木は青ざめて後ずさると、その腕を取られた。
「…俺以上に、自分を責めてるんだね…」
「…責められるだけのことをしたから…」
腕を引きはがそうともがく。
「葉山さんに、聡史が自分を責め続けてることを聞いて、驚いた。俺は自分のことばかりで」
「違う!俺が悪いから!」
「抑制剤は?飲んでなかったの?」
「…飲んで、なかった。りょ、うと…」
「俺と?抑制剤なしでしたくて?」
ぶわっと溢れ出した涙が、視界を歪ませた。
強く握られた手を腕から解こうと、大杉の指を一本づつ解こうとする。
叶わなくて…、懇願するように比良木は言った。
「遼、お願い、離して?俺に触れたらだめだ」
逆にぎゅっと捕まれさらに引き寄せられ、足で踏ん張って堪える。
「りょ、う」
「じゃあ、記憶ないはずだよね。起きた時、驚いたんじゃない?」
「はな、して」
「冷静に考えると、聡史が自分の意思で他の奴と寝るはずないんだ。…俺が信じきれてなかったんだな…」
「ね、離して?遼」
抵抗も虚しくじりじりと大杉に引き寄せられる。
「遼っ」
ぐいっと引き寄せられると同時に一歩踏み出した大杉の胸に、比良木がぶつかった。
そのまま背中に回された腕に抱きすくめられる。
「だめ…遼、だめ」
大杉の胸を強く押し返しながら、比良木は首を激しく振った。
「だめ、俺、遼に触れて貰う資格ない!」
大杉はぎゅっと眉を寄せて、強引に比良木の頭を引き寄せて唇を重ねた。
比良木は力の限り大杉の胸を押したが、それ以上の力で押さえつけられて、閉じた瞼から涙を零して大杉の服を握り締めた。
以前のように深く、絡めるように口付けを交わして、唇が離れると比良木は涙を流したまま呟いた。
「遼、俺を殺して」
「⁉︎」
その様子を宮坂はくすくす笑いながら眺めた。
「Ωって僕は素晴らしいと思ってます」
突然の流れに比良木は首を傾げた。
「統計的にΩは一瞬で自分の運命の人を嗅ぎ分けてるそうです」
「…運命の、人?」
「番になれば幸せになれる相手です。自分を大切にし、愛してくれる、それを一瞬で嗅ぎ分けて、その相手を愛する。過去にはその一瞬で判断した相手と添い遂げられないという現実がありましたが、現代において番の相手と認識する時期を統計取るとほぼ100%が初対面を示すそうです。凄いですよね」
宮坂の言葉を聞きながら、大杉との初対面を思い出す。
確かに惹かれたのは一瞬のことではなかったのか。
ならば自分はそんな運命の人を裏切ってしまったのか。
さらなる嫌悪に襲われてしまった。
「あなたにとって、遼はその相手ですか?」
「…………」
比良木は返事が出来なかった。
そうだとしても、自ら裏切ってしまったのだ事実は変わらない。
失いたくないとどんなに願っても。
もう許されない。
宮坂はコーヒーを飲み干すと会計票を掴む。
「仕事上の関係はこのまま続けさせてください。我が社の幹部にも好評なんです。予定通り菅野さんの方へもそのうちオファーを出します」
すっと立ち上がった宮坂を比良木は見上げた。
「あなたの恋人になれなくて残念です」
「…あ、の…」
「今でも遼が好きなんでしょう?」
比良木は戸惑いながらも、こくんと頷いた。
「ほかは考えられない?」
こくん。
ふわっと笑みを漏らすと、宮坂は比良木に言った。
「それで十分です。お時間取らせてすいませんでした。また仕事上でご連絡差し上げます」
比良木が慌てて席を立つと、宮坂に笑って座るよう促された。
「会計は済ませておきますから、せめてそれを飲むまでゆっくりしていてください」
それから爽やかな笑顔で比良木に手を振り店を出て行った。
視線だけで宮坂を見送った後も、比良木は一人テーブルで俯き、動けなかった。
自分が覚えていない現実でも、大杉を求めていた事実は失くしてしまった今では胸に突き刺さるのみで。
こんなにも求めて止まないたった一人の人を、自分の裏切りで失ってしまった。
どれだけ後悔しても、どれだけ自分を責めても。
足りない。
決して、戻らない。
取り戻す資格もない。
テーブルの下で組んだ両手を強く握りしめる。
落とした視界が微かにぼやけてきた。
涙っていつ枯れるのだろう。
あれからずっととめどなく流れてくるのに、一向に止まる気配がない。
このまま泣きながら狂っていくのかもしれない。
失ったものの大きさを嘆きながら。
自分の浅はかな行動を悔やみながら。
ふと靴先を蹴られる感触に顔を上げた。
先ほどまで宮坂が座っていた椅子に、不機嫌そうに眉を寄せた大杉が座っていた。
スーツ姿にコート。
髪はあげられていて、いつもの営業スタイル。
一瞬、幻を見ているのかと思った。
恋い焦がれすぎて、見ている幻覚。
手を伸ばせば逃げてしまういつもの夢。
触れたら消えてしまう幻。
「…りょ、…う」
やっと口に出してその名を呼ぶと、苦痛そうに口元が歪められる。
ずきっと胸が痛んだ。
名前を呼ぶことすら、もう、嫌がられてしまうのか。
見ることも…。
自然に視線を落とした。
見ることが許されないなら、いっそのこと、もう何も見えなくていい。
幻想の中の大杉だけを見つめて。
これから。
ずっと。
もう一度、靴先が蹴られる。
「出るぞ」
そう言って大杉が立ち上がり、比良木を見下ろした。
「…え…」
幻覚じゃない?
呆然と大杉を見上げた。
状況にまだ戸惑っている比良木の腕を、大杉が掴んで無理やり席を立たせ、そのまま店を出る。
引っ張られるままによろけながら店を出たところで、腕を引く大杉が立ち止まり別の腕を上げて何か合図をしたのが見えた。
その先を追うと、先に出たはずの宮坂が離れたところで、大杉に手を挙げているのが見えた。
混乱する頭で大杉と宮坂を交互に見つめる。
宮坂は笑顔で大杉と比良木を見て、それから背を向けて歩き出した。
大杉はそれをしばらく見送ると、比良木を引っ張って道路脇に停めた自分の車の前に立たせる。
「早く乗って。ここ駐禁なんだから」
そう言って自分は運転席側へ移動する。
状況が飲み込めなくて、それでも大杉から視線を外せなくて。
大杉は運転席のドアを開け、自分を見つめたまま動かない比良木に眉を寄せた。
「早く」
それだけ言うと、さっさと乗り込んでしまう。
比良木はしばらく逡巡して、それからのろのろとドアを開けると助手席に乗り込んだ。
黙々と運転する大杉の横顔を、比良木はただ見つめていた。
車の中は相変わらず大杉の匂いがする。
αと体臭と、コロンが混じった特有の匂い。
この匂いを嗅ぐたびにいつもドキドキしていた。
今も…。
大杉がそこに居るだけで急に色や音、匂いを取り戻した世界に驚いていた。
どれだけ色褪せた日々にいたのか、思い知る。
取り戻せたわけではないのに。
取り戻せるはずもないのに。
同じ空間に居るだけで、涙が溢れそうになる。
夢では無いことを確認したくて伸ばしかけた手を引っ込めた。
触る資格もないことを思い出し、ぎゅっと拳を握った。
「りょ、う」
代わりに呼びかけてみた。
表情も変えずに大杉が視線を流した。
どき、っと心臓が跳ねる。
「ちょっと、付き合って」
「どこ、に」
「海が見たいから」
「うみ?」
ちょっと車を走らせてたどり着いた海は、暖かくなってきたとはいえ人気はない。
さらに平日の昼間。
足跡すらない砂浜を大杉がすたすた歩いていく。
比良木は少し離れて、ついて行った。
「葉山さんに怒られたよ」
「え」
「逃げんな、って」
くるりと振り向いた強い眼差しに、思わず目を逸らした。
「どうするか、考えていたら、條さんからメールがきた」
風に髪を乱されて、比良木はそれを整えるためちょっと俯いた。
それを見計らうように、大杉が一歩比良木に近付く。
「比良木さんを貰うって」
「ええっ⁈そ、そんな」
比良木が必死で首を振って否定しようとすると、大杉が遮る。
「うん。慌てて電話したら、嘘だった。代わりに喫茶店にいるから迎えに来いって言われた」
「………」
比良木が俯くと、大杉はさらに間を詰める。
「全部聞いた」
「………」
「聡史が覚えてないことも」
「………」
聞きながら、自然と眉が寄る。
でも罪は変わらない。
「ずっと、俺を呼んでたことも」
「でも!事実は変わらない!」
思わず声を荒げ、顔を上げた比良木の目の前に、大杉がいた。
いつの間にこんなに近づいていたのか。
比良木は青ざめて後ずさると、その腕を取られた。
「…俺以上に、自分を責めてるんだね…」
「…責められるだけのことをしたから…」
腕を引きはがそうともがく。
「葉山さんに、聡史が自分を責め続けてることを聞いて、驚いた。俺は自分のことばかりで」
「違う!俺が悪いから!」
「抑制剤は?飲んでなかったの?」
「…飲んで、なかった。りょ、うと…」
「俺と?抑制剤なしでしたくて?」
ぶわっと溢れ出した涙が、視界を歪ませた。
強く握られた手を腕から解こうと、大杉の指を一本づつ解こうとする。
叶わなくて…、懇願するように比良木は言った。
「遼、お願い、離して?俺に触れたらだめだ」
逆にぎゅっと捕まれさらに引き寄せられ、足で踏ん張って堪える。
「りょ、う」
「じゃあ、記憶ないはずだよね。起きた時、驚いたんじゃない?」
「はな、して」
「冷静に考えると、聡史が自分の意思で他の奴と寝るはずないんだ。…俺が信じきれてなかったんだな…」
「ね、離して?遼」
抵抗も虚しくじりじりと大杉に引き寄せられる。
「遼っ」
ぐいっと引き寄せられると同時に一歩踏み出した大杉の胸に、比良木がぶつかった。
そのまま背中に回された腕に抱きすくめられる。
「だめ…遼、だめ」
大杉の胸を強く押し返しながら、比良木は首を激しく振った。
「だめ、俺、遼に触れて貰う資格ない!」
大杉はぎゅっと眉を寄せて、強引に比良木の頭を引き寄せて唇を重ねた。
比良木は力の限り大杉の胸を押したが、それ以上の力で押さえつけられて、閉じた瞼から涙を零して大杉の服を握り締めた。
以前のように深く、絡めるように口付けを交わして、唇が離れると比良木は涙を流したまま呟いた。
「遼、俺を殺して」
「⁉︎」
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