半熟卵とメリーゴーランド

いまへかえるげんざい

坂下さんと真壁くん

SNSで続いてるお友達には当てはまらないんだけど…

職場の人とかそういう距離の“親しい人”ね。

“絵の話ッ”て話題を合わせようとしてくれる人。
ありがたいね。
でも、不思議なことがある。
その中でもなぜか男性限定で「コントラストがー」て言ってくるんだけど、コントラストって不思議と人によって“意味が違う”ことがある。言葉って、本来の定義じゃなくてその人の知識(認識)で使っちゃうでしょ？

それで、つい「どうでしょうね」みたいな反応になってしまう。話を合わせようとしてくれたのに、食いつきが悪い私を見て、相手が戸惑ってないか…すごく申し訳なくなってしまう。

*　*　*

　そう打ち明けてくれたのは、知り合って数十年になる友人(と呼びたいが、相手の認識が違ったらどうしようといつも不安になる。古い知り合い)だった。いくつになっても印象が変わらない若さは、本人にとっては“雰囲気にすら成長がない”と落ち込んでしまうひとつの悲劇だった。年齢より成熟して見える子供だったので、やっと年齢に追いついただけなのだけれど。

　そんな彼女が、僕のことをどう思っているのかは知らないけれど、ほかの男性のことについて話すような仲というのはどういう意味だろうか？他の人とは違うという特別さを匂わせながら、あなたはそういう人ではないのよと釘を差されてる気がする。

なんだろう、都合良く取り出せる飼い犬みたいだ。彼女のなんらかの欲を満たすための。

　考えすぎか、僕が女だから。その時点で、なにか違う。でも女同士の、困りごとの顔をして自慢をするのとも違う気がしている。


……なんなんだよ。