上 下
248 / 301

悲しい仕事事情

しおりを挟む
彼女はコールセンター勤務だ。
カスタマー(顧客)の、センターにいる。
お客様相談室だ。

ぼくの妻は古い。
彼女の仕事をテレアポという。
テレフォン、アポイントメント(約束)
電話で通販や塾やなんなりの営業をかけてくるレディ。
でも、その呼び方が古くなるともう蔑称べっしょうとしてしか、残ってない。
妻は無意識に彼女を、妹を、傷つけてることを知らない。

彼女はつらそうだ。

この世に、こんなにも生産性のない仕事は。
仕事はクレーム処理がほとんどだ。
本当になにかサポートが必要な人や、お店がわの悪く謝罪すべき場面は、本当に本当にごくわずかで、それこそ機械でもできる仕事だった。
しかし、クレーマーは、自分の願いが叶わないときに「まともな対応ができない、機械のほうがまし」と必ずいうのだ。
まるで、そう、プログラムされた機械のように、決まり文句を叫ぶのだ。

彼女は、どうなるのだろう。
仕事だからとわりきれば、面倒だというダメージをうけても引きずることはない。
彼女はそれをうまくできない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

私の部屋で兄と不倫相手の女が寝ていた。

ほったげな
恋愛
私が家に帰ってきたら、私の部屋のベッドで兄と不倫相手の女が寝ていた。私は不倫の証拠を見つけ、両親と兄嫁に話すと…?!

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

マッサージ

えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。 背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。 僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

処理中です...