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誰かの恋人
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「彼氏持ちの女はすぐやらせる」
「わかる、彼氏持ちならひゃくぱーヤれる」
と、男性二人。
「あはは、どうだろうね」
と、男性ひとり。
気まずいのか、きをつかってるのか。
女ひとり。
「男性もそうでしょうよ、相手いる人のほうがなんかあれですよ」
「お互い様ってことだよ」
「俺はしないよ?」
へー。
俺はしないの俺君は、誘い出すときの密着のしかたをするのはなんでかね。
「みんな真面目ですね、ふつうカラオケなら抜けてヤりません?」
女は困ったように眉をひそめ、また悪巧みのにんまり顔をする。かつての交際相手が、好きだといってた表情。
「今日のメンバーだと、彼女は清楚擬態だから布石を打つのに全力。あの子は本気で男性と壁造るからない。残る私みたいのとヤりたいやつはいない、はい終了」
「最後のはさておき、擬態っていうか、狙いすぎですよね。付き合ってるのかなって距離だけど、たぶん違うし」
「男側が気づいてない押し掛け女房が、まわりの女をブロックして自分だけにしようとする、怖いパターンです」
「わかってるけど、言っちゃだめだよ、気づいてることに気づかれたら何されるか」
と、男がいいながら、女の腰に手を回す。
ほかの人にしないくせに。
気づかれないようにやってて、私が気づいてなかっただけ?
私がされてるのは、人はわかってるのだろうか?
と、女は考えていたが、気にしてないどころか気付いてないかのような顔をしていたのだった。
気付かないわけないのに。
「触ってるの怒らない」
「あたっちゃってるだけかと思ってたので」
「えー?」
「私のこんなナリで、触られてるって意識するの、自意識過剰っしょ?」
「でも事実、僕さわってますから」
「介護?」
「先輩は、オッサンぽくみられてるって設定でふるまうし、自分のことオバサンとかいうけど、女の子として見てますからね?」
「よくわかんないでーす」
「エロい意味で女としてみてるし、ふつうに女の子としてみてるし」
「誉めにはいるかわかんないぐらいには、誉めてくれた気がする」
そういう素直じゃないところが、交際相手が恋をリフレッシュするために捨てちゃうんだよ先輩。
と、男は思ったが飲み込んだ。
擬態女子は、相変わらずターゲットとべったりだ。
恋愛に距離をおく美女は、熱唱している。
自虐女は、洋服越しの体温の懐かしさを肴に呑んでいる。
そんな千夜一夜。
「わかる、彼氏持ちならひゃくぱーヤれる」
と、男性二人。
「あはは、どうだろうね」
と、男性ひとり。
気まずいのか、きをつかってるのか。
女ひとり。
「男性もそうでしょうよ、相手いる人のほうがなんかあれですよ」
「お互い様ってことだよ」
「俺はしないよ?」
へー。
俺はしないの俺君は、誘い出すときの密着のしかたをするのはなんでかね。
「みんな真面目ですね、ふつうカラオケなら抜けてヤりません?」
女は困ったように眉をひそめ、また悪巧みのにんまり顔をする。かつての交際相手が、好きだといってた表情。
「今日のメンバーだと、彼女は清楚擬態だから布石を打つのに全力。あの子は本気で男性と壁造るからない。残る私みたいのとヤりたいやつはいない、はい終了」
「最後のはさておき、擬態っていうか、狙いすぎですよね。付き合ってるのかなって距離だけど、たぶん違うし」
「男側が気づいてない押し掛け女房が、まわりの女をブロックして自分だけにしようとする、怖いパターンです」
「わかってるけど、言っちゃだめだよ、気づいてることに気づかれたら何されるか」
と、男がいいながら、女の腰に手を回す。
ほかの人にしないくせに。
気づかれないようにやってて、私が気づいてなかっただけ?
私がされてるのは、人はわかってるのだろうか?
と、女は考えていたが、気にしてないどころか気付いてないかのような顔をしていたのだった。
気付かないわけないのに。
「触ってるの怒らない」
「あたっちゃってるだけかと思ってたので」
「えー?」
「私のこんなナリで、触られてるって意識するの、自意識過剰っしょ?」
「でも事実、僕さわってますから」
「介護?」
「先輩は、オッサンぽくみられてるって設定でふるまうし、自分のことオバサンとかいうけど、女の子として見てますからね?」
「よくわかんないでーす」
「エロい意味で女としてみてるし、ふつうに女の子としてみてるし」
「誉めにはいるかわかんないぐらいには、誉めてくれた気がする」
そういう素直じゃないところが、交際相手が恋をリフレッシュするために捨てちゃうんだよ先輩。
と、男は思ったが飲み込んだ。
擬態女子は、相変わらずターゲットとべったりだ。
恋愛に距離をおく美女は、熱唱している。
自虐女は、洋服越しの体温の懐かしさを肴に呑んでいる。
そんな千夜一夜。
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