ヒマワリすず1～大切な～

1.大切な1

1.秋の虫の声

蟋蟀の鳴き声が私の心に届く。

その鳴き声によって、一斉に、会話をするように。

夜の音楽を奏で、秋の訪れ、私に教えて下さる。

例えば、病であっても、健康であっても、

その鳴き声は、私の心に届く。

「がんばれ！」って励ますように。


2.風を切る

風を切るように私は、自転車に乗って、

坂を精一杯にペダルをこいで登って、

くだりをハンドルで握ってくだって、

その時に、風という自然に包まれて、

風を切る、ありのままに。

風を切る、自然のままに。


3.橋の上

橋は、道をつなぐ大切な石畳で造られた架け路

橋の向こうは、田舎の段々畑の優しさに染る路

橋の向こうは、田舎の葡萄栽培のできる一本路

橋の向こうは、緑地公園につながる路

橋の向こうは、ビルの聳え立つ都会に続く路

橋の真下には、魚が泳ぐ川が流れて

先には、海につながっている

不思議にも、橋は子の子、それまた子に受け継いで

同じ情景を写しゆく

素敵な事に、私もその橋を見る


4.長距離走

ピストルの銃声がグラウンドに響く

一斉に競い合い、微妙な小幅の走りをし始める

一周になる前に息が弾み始める

走る距離で、先へ行く人や背後から一生懸命走りいく

まるで、人生のスタートラインのように

私は、いつまでも、後方を保ち

唯、前に、前進するだけ

唯、それだけ


5.虹

虹は雨上がりの晴間に姿を現す

七色に透明感を見せて

虹の真下を私は行って見たことは無い

空の彼方に写されて

どこが始点であって、終点であるのか

私には、わからない

赤は、情熱の色

橙は、穏やかな色

黄は、明るい色

緑は、優しい色

青は、冷静な色

藍は、静寂な色

紫は、上品な色

全ての色が纏まっている

私は、虹の上を歩き渡りたい


6.軒下

軒下に座っていると

涼しい風が冬の到来を目前に吹きゆく

軒下に座っていると

心が親身になって青空に語りかけてしまいそうになる

「青空…果てしない宇宙に…果てしなく雲達を泳がせて

自由気ままなのか…星の瞬きを飾らせて

涙を誘うのか…そう問う」

軒下に春夏秋冬、心置き無く問う

私自身も、その軒下の一郭で、自由気ままに時が過ぎ行く

青空の如し…


7.人愛

人の愛って…寂しい

人の愛って…涙が溢れる

人の愛って…切ない

人の愛は、知人に伝わり、知人は、世界の人に伝える

そうして愛を繋げたら、素敵な事だと思う

相手を傷つけてしまう愛も人愛で備わっている

相手を労る愛も勿論、人愛で備わっている

だから、人は様々

人の愛が地球一体に一つになればと私は思う


8.遊戯

遊びは人を楽しませてくれる趣味の一環です

今やゲームも世代別で遠ざかって肩身が狭い状況

私に教えてくれた、喜びはゲームという遊戯だ

電子ゲームから大きな機器になり

携帯化して、3Dに立体化した

けれども、ソーシャルゲームに

引き取られてしまいそうになるこの頃のゲーム情勢

私は淋しく思う

あの新鮮な気持ちと臨場感の溢れる

面持ちを与えてくれるゲーム機器が遠ざかるのが

残念に思う

継がれて欲しい…次世代の子供たちにも…

この気持ちを継がれて欲しい…


9.


10.