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結ばれた情交2
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(わた、し、発情を起こしている……? それにマリウスが反応した………?)
「うっ、はあ、は、なれ、なきゃ………」
エミーユはマリウスと離れなければならないとわかっていたが、見えない何かに絡めとられたように動けなかった。マリウスの腕の中に囲まれたまま、エミーユの衝動が高まってくる。
渇望がどうしようもないほどに高まってくる。
「マリ、マリウス」
「エミーユ……!」
マリウスがエミーユの背中を強く抱いてきた。
「あっ………」
マリウスの息が首筋にかかる。それだけで身がもだえる。
「あ、だめ、マリウス、だめだ………!」
エミーユを抱きしめているマリウスが肩で息をしている。フーッフーッと、乱れた呼吸音を立て始めている。
「エ、エミ……、おれ、あなたが、す、き、すきなんだ……、おれ、のものにしたくてたまらなくなってる」
(ちがう、マリウスは妖人フェロモンに誘われているだけだ。私が誘っている)
不意にマリウスはエミーユから体を離した。
エミーユの肩を掴んで、歯を噛みしめている。
「うっ……」
苦しそうな声を上げて、マリウスはエミーユから一歩遠ざかった。
「あ、ごめ、エミ……。おれ、これ以上そばにいると、あなたにひどいことをしてしまう」
マリウスはすごい精神力の持ち主だった。
エミーユから背を向けた。足を引きずるように、エミーユから離れる。
エミーユの中に凶暴なほどの欲望が高まる。マリウスに触れたくてたまらなくなっている。
(マリウス。行くな、マリウス)
エミーユは背を向けたマリウスにふらふらと吸い寄せられるように近寄った。
「マリウス………」
エミーユはマリウスへの気持ちがマリウスを求めるのか、それとも妖人としての習性が求めるのか、もうわからなかった。もうそんなことはどうでもよかった。ただマリウスが欲しかった。
(マリウスが欲しい)
そのことだけに頭が占められている。
手探りで戸口に向かおうとするマリウスに、エミーユはよろよろと追いついた。
(私は、何をやってるんだ………?)
マリウスのことで占められた思考の隅で警告が鳴っているも、自分の体を少しもコントロールできない。マリウスを求めるままに、マリウスの背中に向かう。
よろめきながらマリウスの背中にたどり着くと、その背に手を当てた。いつものようにマリウスを撫でるが、その撫で方はいつもとは違っていた。欲望に震えていた。
「マリ、ウス……、行くな……」
マリウスはじっと戸口に立っていたが、やがて、言った。
「エミ、エミーユ、いい、の? おれ、エミーユにひどいことをしてしまいそう、だ。だけど、いいの?」
「マリウス……」
エミーユはマリウスの背にもたれかかった。
「あ……はあっ……」
エミーユは完全に発情してしまった。
マリウスの背中を抱きしめる。
マリウスは、エミーユに振り返った。
「うっ、はあ、は、なれ、なきゃ………」
エミーユはマリウスと離れなければならないとわかっていたが、見えない何かに絡めとられたように動けなかった。マリウスの腕の中に囲まれたまま、エミーユの衝動が高まってくる。
渇望がどうしようもないほどに高まってくる。
「マリ、マリウス」
「エミーユ……!」
マリウスがエミーユの背中を強く抱いてきた。
「あっ………」
マリウスの息が首筋にかかる。それだけで身がもだえる。
「あ、だめ、マリウス、だめだ………!」
エミーユを抱きしめているマリウスが肩で息をしている。フーッフーッと、乱れた呼吸音を立て始めている。
「エ、エミ……、おれ、あなたが、す、き、すきなんだ……、おれ、のものにしたくてたまらなくなってる」
(ちがう、マリウスは妖人フェロモンに誘われているだけだ。私が誘っている)
不意にマリウスはエミーユから体を離した。
エミーユの肩を掴んで、歯を噛みしめている。
「うっ……」
苦しそうな声を上げて、マリウスはエミーユから一歩遠ざかった。
「あ、ごめ、エミ……。おれ、これ以上そばにいると、あなたにひどいことをしてしまう」
マリウスはすごい精神力の持ち主だった。
エミーユから背を向けた。足を引きずるように、エミーユから離れる。
エミーユの中に凶暴なほどの欲望が高まる。マリウスに触れたくてたまらなくなっている。
(マリウス。行くな、マリウス)
エミーユは背を向けたマリウスにふらふらと吸い寄せられるように近寄った。
「マリウス………」
エミーユはマリウスへの気持ちがマリウスを求めるのか、それとも妖人としての習性が求めるのか、もうわからなかった。もうそんなことはどうでもよかった。ただマリウスが欲しかった。
(マリウスが欲しい)
そのことだけに頭が占められている。
手探りで戸口に向かおうとするマリウスに、エミーユはよろよろと追いついた。
(私は、何をやってるんだ………?)
マリウスのことで占められた思考の隅で警告が鳴っているも、自分の体を少しもコントロールできない。マリウスを求めるままに、マリウスの背中に向かう。
よろめきながらマリウスの背中にたどり着くと、その背に手を当てた。いつものようにマリウスを撫でるが、その撫で方はいつもとは違っていた。欲望に震えていた。
「マリ、ウス……、行くな……」
マリウスはじっと戸口に立っていたが、やがて、言った。
「エミ、エミーユ、いい、の? おれ、エミーユにひどいことをしてしまいそう、だ。だけど、いいの?」
「マリウス……」
エミーユはマリウスの背にもたれかかった。
「あ……はあっ……」
エミーユは完全に発情してしまった。
マリウスの背中を抱きしめる。
マリウスは、エミーユに振り返った。
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