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ダンとの別れ
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『屋敷通りの動乱』より一か月。
アミーユは松葉杖で歩ける程度には回復していた。
軍病院より退院し、軍務府に戻ってきた。
部下がレルシュ伯爵一家は邸宅にはいなかったことを告げてきた。無事、逃げ出したのだ。
アミーユにほっとした気持ちがわいてくるのが不思議だった。
ダンは、入院先の軍病院に現れなかった。
今頃どこで何をやっているのだろう。
ダンは俺の居場所を把握しているはずだ。だから現れる。
そう思い安心していたものの、ダンは、なかなか現れなかった。
二週間目で、いらいらと腹を立て、三週間目で心配をはじめた。ダンは大丈夫なのか。
結局、ダンは退院まで現れなかった。
軍務府に戻れば、現れるかと待っていた。ダンが現れれば、ともに領地に行くことを、あるいはアミーユだけで行くとしても、行き先を告げるつもりだった。
だが、ダンは、一週間経っても現れなかった。
軍務府にダンが姿を現して以来、三日と姿を見せなかったことはなかったのに。
居場所を知っているのに現れない。それは俺を捨てるということだ。
ダンは計算高くて、そして、身勝手だ。
もう俺が不要になったのだ。
こうなれば、ダンとの絆はやはり脆いことを実感する。最初から、ダンが切ろうと思えばそれで終わるだけの関係でしかなかった。
一週間後、軍ともおさらばだ。
この執務室も、そして、ほとんど使っていなかった官舎も引き上げて、王都を出発する。
アミーユは、もうダンとの仲は半ば諦め始めていた。
荷物を片付けていると、見るのも不快な人物が執務室に現れた。
摂政アデレートだ。
再び黒衣に戻っている。
ここ最近は公開処刑台は行われていない。黒衣に戻ったことからも、ようやく、懐柔策へと戻るつもりなのか。だが、今ごろ遅い。一度火が付いた民衆を抑えることなどできない。
その顔はやつれ果て、青い目はきっと吊り上がり、唇の端がときおりぴくぴくと引くつく。
アデレートは勧めてもいないのにソファに腰かけた。
アミーユは無視して荷物を片付ける作業を続けた。
「あなたには王宮に、いていただきます」
それは出した辞表を突っ返すということだった。アミーユは言い返すこともなく黙々と作業を続ける。
「『屋敷通りの動乱』以降、あなたを英雄視する声は一段と高まっています。知っていますか? こともあろうか民衆はあなたを新たな為政者にと叫び始めているのです」
そんなの、とっくに知っている。だから、王都から逃げ出すんじゃないか。
あの一件で、王室にかろうじて残っていた信頼は完全に吹き飛んだが、逆に民衆はアミーユをますます、まつりあげた。
リージュ大将は最後まで市民を守ろうとしていた。銃を向けられても、兵士らを止めようとしていた。
リージュ大将は市民の味方!
アミーユを為政者に推す声が一気に広まった。
もちろん、アミーユにはそんなもの迷惑なだけだ。
「あなたには宰相になっていただきます」
アミーユはやっと口を開いた。
「もしも、あなたの息子を使って私を自由にしようとお考えなら、今度は容赦なく、あなたがたに刃を向けます。今は、あのころとは情勢が違う。私を反逆者として処刑できないから、宰相になれと言い出したのでしょう?」
懐柔策に戻るのなら、アミーユを敵にはできない。民衆から英雄視されているアミーユを味方につけて、その人気にあやかるのが得策だとの考えを深めたのだろう。
しかし、いまさら味方になれるはずもない。
お前らはいったい、俺に何をやった?
「わたくしの娘をさしあげましょう。あなたと同い年です。すでに嫁いでおりますが、離縁させます」
アミーユは開いた口がふさがらなかった。
いったい、どういう思考方法なのだ?
アデレートは、娘をまるで自分の所有物のように思っているのか。離縁も再縁も思うがままなのか。
「私はΩですよ? 私と結婚したがる女性などいない」
「あなたは男性として、とても魅力的です。娘は喜んで承知しています」
そう言われても、アミーユに承知する気はさらさらない。
再び片づけ作業に戻ると、アデレートは言った。
「わたくしはあなたの秘密を知っているのですよ?」
「どうぞ私がΩであることを広めてください」
「それ以上に、秘密を知っているのです。いずれ、わたくしの娘の夫にならざるを得ない状況になります」
「どうぞ、盗賊団の首魁と関係があったことも広めてください! もうどう思われたってかまわない! 英雄だって俺にはいい迷惑だ!」
アミーユは思わぬ大声を出した。
ダンはもう俺とは関係ない! 勝手に何とでも言え!
自分がダンとのことを過去形で語ったことに、自分で傷ついていた。
ダンとのことをまだ諦めきれてないのだ。ダンのことを持ち出されると、心が抉られる。
「どうしても去るというのなら公爵を廃位します」
それにはアミーユも言葉が詰まった。それでは予定が狂う。
俺は英雄視されているが、本当は市民の味方でも何でもない、利己的な人間だ。公爵の領地から得る収入は、惜しい。
けれども、アデレートの駒になるなら、公爵なんかくれてやる。
「どうぞお好きにしてください!」
俺はどこででも何としてでも生きていける。
Ωの自分に果たしてそれが可能かどうかはわからなかったが、自覚して5年、何とかやってこれたのだから、何とかなるだろう。
しかし、今度はダンなしだぞ?
それを思えば暗澹たる思いになる。それでもアデレートのもとにはいられない。
アミーユはアデレートに言い放った。
「出て行ってください! あなたの好きにされるくらいなら、死んだほうがマシだ!」
アミーユはアデレートを、執務室から追い出した。
それはアミーユの本心だった。アデレートに好きにされるくらいなら、まだ売春宿で働いたほうがマシだ。
売春宿の苦しみを知らないからこそそう言えるのかもしれないが、アデレートに屈したくはなかった。
アミーユは松葉杖で歩ける程度には回復していた。
軍病院より退院し、軍務府に戻ってきた。
部下がレルシュ伯爵一家は邸宅にはいなかったことを告げてきた。無事、逃げ出したのだ。
アミーユにほっとした気持ちがわいてくるのが不思議だった。
ダンは、入院先の軍病院に現れなかった。
今頃どこで何をやっているのだろう。
ダンは俺の居場所を把握しているはずだ。だから現れる。
そう思い安心していたものの、ダンは、なかなか現れなかった。
二週間目で、いらいらと腹を立て、三週間目で心配をはじめた。ダンは大丈夫なのか。
結局、ダンは退院まで現れなかった。
軍務府に戻れば、現れるかと待っていた。ダンが現れれば、ともに領地に行くことを、あるいはアミーユだけで行くとしても、行き先を告げるつもりだった。
だが、ダンは、一週間経っても現れなかった。
軍務府にダンが姿を現して以来、三日と姿を見せなかったことはなかったのに。
居場所を知っているのに現れない。それは俺を捨てるということだ。
ダンは計算高くて、そして、身勝手だ。
もう俺が不要になったのだ。
こうなれば、ダンとの絆はやはり脆いことを実感する。最初から、ダンが切ろうと思えばそれで終わるだけの関係でしかなかった。
一週間後、軍ともおさらばだ。
この執務室も、そして、ほとんど使っていなかった官舎も引き上げて、王都を出発する。
アミーユは、もうダンとの仲は半ば諦め始めていた。
荷物を片付けていると、見るのも不快な人物が執務室に現れた。
摂政アデレートだ。
再び黒衣に戻っている。
ここ最近は公開処刑台は行われていない。黒衣に戻ったことからも、ようやく、懐柔策へと戻るつもりなのか。だが、今ごろ遅い。一度火が付いた民衆を抑えることなどできない。
その顔はやつれ果て、青い目はきっと吊り上がり、唇の端がときおりぴくぴくと引くつく。
アデレートは勧めてもいないのにソファに腰かけた。
アミーユは無視して荷物を片付ける作業を続けた。
「あなたには王宮に、いていただきます」
それは出した辞表を突っ返すということだった。アミーユは言い返すこともなく黙々と作業を続ける。
「『屋敷通りの動乱』以降、あなたを英雄視する声は一段と高まっています。知っていますか? こともあろうか民衆はあなたを新たな為政者にと叫び始めているのです」
そんなの、とっくに知っている。だから、王都から逃げ出すんじゃないか。
あの一件で、王室にかろうじて残っていた信頼は完全に吹き飛んだが、逆に民衆はアミーユをますます、まつりあげた。
リージュ大将は最後まで市民を守ろうとしていた。銃を向けられても、兵士らを止めようとしていた。
リージュ大将は市民の味方!
アミーユを為政者に推す声が一気に広まった。
もちろん、アミーユにはそんなもの迷惑なだけだ。
「あなたには宰相になっていただきます」
アミーユはやっと口を開いた。
「もしも、あなたの息子を使って私を自由にしようとお考えなら、今度は容赦なく、あなたがたに刃を向けます。今は、あのころとは情勢が違う。私を反逆者として処刑できないから、宰相になれと言い出したのでしょう?」
懐柔策に戻るのなら、アミーユを敵にはできない。民衆から英雄視されているアミーユを味方につけて、その人気にあやかるのが得策だとの考えを深めたのだろう。
しかし、いまさら味方になれるはずもない。
お前らはいったい、俺に何をやった?
「わたくしの娘をさしあげましょう。あなたと同い年です。すでに嫁いでおりますが、離縁させます」
アミーユは開いた口がふさがらなかった。
いったい、どういう思考方法なのだ?
アデレートは、娘をまるで自分の所有物のように思っているのか。離縁も再縁も思うがままなのか。
「私はΩですよ? 私と結婚したがる女性などいない」
「あなたは男性として、とても魅力的です。娘は喜んで承知しています」
そう言われても、アミーユに承知する気はさらさらない。
再び片づけ作業に戻ると、アデレートは言った。
「わたくしはあなたの秘密を知っているのですよ?」
「どうぞ私がΩであることを広めてください」
「それ以上に、秘密を知っているのです。いずれ、わたくしの娘の夫にならざるを得ない状況になります」
「どうぞ、盗賊団の首魁と関係があったことも広めてください! もうどう思われたってかまわない! 英雄だって俺にはいい迷惑だ!」
アミーユは思わぬ大声を出した。
ダンはもう俺とは関係ない! 勝手に何とでも言え!
自分がダンとのことを過去形で語ったことに、自分で傷ついていた。
ダンとのことをまだ諦めきれてないのだ。ダンのことを持ち出されると、心が抉られる。
「どうしても去るというのなら公爵を廃位します」
それにはアミーユも言葉が詰まった。それでは予定が狂う。
俺は英雄視されているが、本当は市民の味方でも何でもない、利己的な人間だ。公爵の領地から得る収入は、惜しい。
けれども、アデレートの駒になるなら、公爵なんかくれてやる。
「どうぞお好きにしてください!」
俺はどこででも何としてでも生きていける。
Ωの自分に果たしてそれが可能かどうかはわからなかったが、自覚して5年、何とかやってこれたのだから、何とかなるだろう。
しかし、今度はダンなしだぞ?
それを思えば暗澹たる思いになる。それでもアデレートのもとにはいられない。
アミーユはアデレートに言い放った。
「出て行ってください! あなたの好きにされるくらいなら、死んだほうがマシだ!」
アミーユはアデレートを、執務室から追い出した。
それはアミーユの本心だった。アデレートに好きにされるくらいなら、まだ売春宿で働いたほうがマシだ。
売春宿の苦しみを知らないからこそそう言えるのかもしれないが、アデレートに屈したくはなかった。
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