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【降臨14日目】 所持金219万2111円 「オマエらの中の俺って何なんだろうな。」

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平原隼人とは殆ど話した事が無かった。
今思えば、サッカーにトラウマがあった俺がサッカー部で主将を務めていた彼を避けていたのかも知れない。
クラスの女子に「避けるにしても露骨過ぎる」と注意されたこともある。
陰キャの俺と陽キャの彼には殆ど接点が無かったのだが、一度だけ教室で話し掛けられた事がある。

俺が休み時間に宅建の勉強をしていた時のことだ。
不意に近寄って来た彼が言ったのである。

「遠市君が時間を最も有効に使っている。
このクラスで大成する者が居るとすれば間違いなく君だろう。」

確かこんな趣旨だった。
最初からかわれてるのかと思ったが、表情が真摯だったので。

『褒められ慣れてないから気の利いた返事が出来ない。
でも、ありがとう。
励みになったよ。』

俺は確かにそう言った。
その後のことは覚えていない。
話題は終わったのかも知れないし、少し続いたのかも知れない。


そんな事があっても特に親しく交わる関係にはならなかったが、駅のホームで見かけると軽く手を振り合うくらいにはなった。
地球では本当にそれだけ。


彼と深く話したのは異世界に行ってからである。
まず後悔した。
どうして、こんなにも魅力的な男を喰わず嫌いしていたのだろう、と。
平原隼人は思慮と慈悲が深く、それでいて自らの高潔な志をユーモアのオブラートで包める余裕すらあった。
ちょっとした身の上話の遣り取りだけでも平原の懐の広さは感じ取れたし、それとなく俺を気遣ってくれている事も伝わって来た。


  「もしも地球に帰れたら。」

  『うん。』

  「異世界も受験も忘れて、メシでも食いに行こうよ。」

  『いいねえ。
  俺、ケチだからさ。
  いつも米だけ炊いて売れ残りの刺身を乗っけて食べてるんだけど。
  たまには贅沢してみようかな。』

  「行きたいところとかある?
  東京行くか?」

  『えー。  
  俺東京なんて殆ど行かないからな、県内すら全然知らないんだぜ?
  平原君がさっき話した鎌倉も行ったことない。
  憧れはあるけど。』

  「あ、それじゃあ案内するよ。
  ほら、別荘の話をしたじゃん?
  そこに荷物置いてさ、軽くブラブラして何か旨いものでも食おう。」

  『おお、随分豪華な異世界打ち上げだなw』

  「だなww」

  『君のおかげで帰る目標が1つ増えたよ。』
 
  「なあ、…遠市君。」

  『ん?』

  「必ず帰ろう。
  こんな所で…  死んでたまるか!」

  『だな。
  俺さぁ。
  帰る方法見つけたら、クラスの連中に共有するよ。
  それでいい?』

  「ごめんな。
  一方的にお願いばっかりしちゃって。」

  『君が謝ることじゃないさ。
  鎌倉、楽しみにしている!』

  「ああ、一緒に行こう!
  絶対だぞ!」


言葉というのは軽いもので、高潔な平原は死に、成金の俺だけがのうのうと生き残った。
国際社会の予想に反して超大国の王国が滅亡寸前の魔界如きに大敗した原因は、俺が投下した莫大な資金だ。
今となっては出資額すら覚えていないが、その頃の俺にとっては大した金額では無かった気がする。

いずれにせよ、王国軍の事前シミュレーションと異なり万全の兵站体制に支えられた魔界軍は乾坤一擲の強襲作戦を成功させ、総大将である魔王ギーガーの命と引き換えに王国軍を壊滅させた。

級友達の詳細な最期はわからないが、戦死者リストの中には《平原隼人》の文字が刻み込まれていた。
俺の心の中でそれなりのウェイトを占めていた平原の笑顔は消え、その空いた穴に代わりの何かが埋まることは絶対にない。

…当然、想定はしていたさ。
死者が出ない訳なんてある筈がないのだ。
戦争させられる為に召喚されたのだから。

平原隼人の死もまた想定内。


でも流石に…


地球に帰ってから、その父親に襲撃されることまでは考え至らなかった。
なあ平原。
オマエは俺の思慮を褒めてくれたが、まだまだ称賛に値する域に達してないわ。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


右の尺骨に軽微なヒビ。
頭部打撲。
jetから貰ったパーカーのフードが分厚かった事に救われた。


「トイチ、オマエも警察病院が好きだなぁ。
神奈川の警察病院を退院したばかりで、次はこの中野。
そのうち全国コンプリートするんじゃねえか?」


ベッドの脇から話し掛けているのは水岡一郎警部。
百戦錬磨の鬼刑事、という印象を持っているし、彼の部下達もそういう表現で彼を例えていた。


『水岡警部がお見舞いに来て下さって心強いです。』


「…そうだな。
これはあくまで見舞いだ。
見舞いだから令状も弁護士もいらねぇ。
そうだよな、トイチ?」


『…。』


「オマエを殴った平原猛人、さっき意識を取り戻したよ。
頭蓋骨折れてるのにピンピンしてた。
弁護士呼びつけてギャーギャー怒鳴ってる。」


『そっすか。』


「で、その頭蓋骨を砕いたオマエの相棒の山田典弘。
傷害罪で懲役確定だな。」


『…。』


「オイオイ、何だその目は?
当たり前だろう、オマエを護る為とは言え集団リンチで他人様の頭蓋骨を砕いたんだ。
明らかな過剰防衛だよなあ。
殺人未遂で挙げられてもおかしくないんだぜ?」


『水岡警部、お願いがあります。』


「んーーー?
異世界関係を供述する気になったかーー?」


『je   …山田を釈放する手順を教えて下さい。』


「ふふふ。
カッコいいねえ。
オマエ、きっと異世界でも上手くやれたんだろうなぁ。
今は異世界ブームらしいから、体験記をラノベで書けや。
需要あるぞー。」


『警部、お願いします。』


「…あのなあ。
そんなもん、俺じゃなくて平原猛人に言えよ。
向こうは、《民事と刑事、両方でトコトンやる》って言ってるみたいだけど。」


『え?
そんなこと、俺に教えていいんですか?』


「いい訳ねーだろ、馬鹿。
バレたらまーたキャリアの小僧にゴチャゴチャ言われるわ。」


『ありがとうございます!』


「勘違いするな。
世の中にタダなんてねーよ。
オマエも代償を払え。」


『代償、 …ですか?
では水岡警部に対して何か…』


「バカヤロウ!
警官が個人的に何か受け取ったら、それは汚職だ!
俺はそんな曲がった野郎は絶対に許さねえ!」


『…、』


「確かに、不心得者も居るかも知れねえ。

でもなあ、大抵の警察官が苦しい思いで這いずり回ってるのは…
社会の為だ! 日本の為だ!
この数日でオマエにも伝わっていると思うがな。」


確かに。
現時点で明らかな造反者は古屋だけであり、俺が切り崩しを狙っている見込み造反者もまだ言質は差し出して来ていない。


『では対価は日本に支払います。』


「…どうやって?」


『タックスヘイブン移住を禁じ手にするというのは如何でしょうか?』


「…確かに。
それは俺の想定を上回った脅威だな。

だが、口約束なんて…」


『またまた。
水岡警部は俺のことなんて…
完全に把握している癖に。』


「ああ、この数日で概ね理解はしている。
遠市厘は秩序の敵だ。
だが、それは破壊者であるからではない。
自ら定めた身勝手な秩序を遵守するが故のこと。
オマエはオマエには叛逆しない。

言い出した約束は意地になって遵守するタイプ。」


『嫌だなぁw
人を謀反人みたいに言わないで下さいよw』


「タックスヘイブンには渡航しないんだな?」


『利用もしません。
もしも外部から打診があれば、そのまま警部に一報入れます。』


「…山田にそんな価値はないぞ?」


『ありますよ。
jetも水岡警部も俺の大切な人間です。』


「…何を企んでいる?」


『さあ。
世の中には頭の良い人が多いので…
計画だの企画だのは、その人達に任せますよ。

俺には皆様を支え配ることくらいしか能がありませんので。』


「悪魔め。」


『猛省しております。』


「褒めたんだよ。
この部分に関してだけは。」


『ふふっ、生涯の誉れとします。』


「…悪魔め。」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


悪態を吐きながらも水岡一郎は、俺と平原猛人の病室を4往復した。
最初はこんな風に持って行くつもりだった。
《遠市厘が被害届を取り下げる代わりに、山田典弘に対する被害届を取り下げろ》
と。
ただ水岡が長年の勘で、平原猛人のような好戦的なタイプには逆効果と分析してくれる。
そう言えば平原も言っていたな。
「俺の親父は古き悪しき薩摩隼人の伝統を濃厚に受け継いでいる」
ってさ。


『喉が渇いたので酒でも呑みに行きませんか?』


平原猛人の病室に押し入って、そう誘ってみる。
敢えて水岡の護衛は付けない。


「…出席番号10番、遠市厘。」


低く殺意のこもった声。
顔中に巻かれた包帯の隙間から刺す眼光はどこまでも鋭い。


『…。』


「…。」


不意に立ち上がった平原猛人は隠し持っていたボールペンを俺の喉元に突き付けた。
暴力に慣れた動きである。


「…動じないか、いい度胸してるじゃねえか。」


『いえいえ、鈍臭いので反応出来なかっただけです。』


「…行くぞ。」


『?』


「喉が渇いたんだろ?」


当たり前だが、看護師や職員や制服のお巡りさんが駆け付けてきて大騒ぎになる。
傷害事件の容疑者は勝手に外出してはならないのだ。


『平原さん。
こっちへどうぞ、一献やりましょう。』


俺は手洗い場の蛇口を反転させて水を勢いよく出した。。


「…乾杯の音頭はオマエが取れ。」


『ははは、平原さんイケる口ですねww
それでは!
えー、本日は絶好の傷害日和となりました。
これも皆様の日頃の行いですね。

はい、かんぱーいww』


手洗い場の水を飲むことに違法性は無いらしく、看護師に衛生面から叱責される程度に留まった。
平原猛人はゆっくり手洗い場に近づくと、勢いよく水を飲み干した。
怪我人の分際で豪快な飲みっぷりである。


「遠市。」


『はい?』


「オマエ、噂通りの異世界帰りだな?
それもかなりの修羅場を潜っている。」


『いいえ、仰る意味が分かりません。』


「俺の息子はどうだった?」


『?』


「男として見苦しい振舞は無かったか、と聞いている。」


『平原隼人は紛れもなく英雄ですよ。
女を殴る屑なんかと違ってね。』


その後、平原猛人に「あそこのリンゴを剥け」と指図されるが、どう見ても他の患者の物だったので拒絶。
ブツブツとゴネ始めるが、『アンタの打撃でまだ手が痺れてるんだよ。』と言ったら、少しだけ嬉しそうな表情になった。

…平原。
あの時は疑ってゴメンな。
オマエの親父さんマジモンだわ。
お互い親は選べないよな。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


水岡がずーっと走り回っている。
ベテラン刑事だけあって、実務能力が極めて高い。
今回の一件を刑事事件化しない方向に全力を尽くしてくれている。





『え?
退院出来るんですか?』


「オマエはな。
平原猛人はどのみち外には出れないぞ。
出して容体が急変したら、責任問題に発展するからな。」


『折れたの頭ですものね。』


「山田は説教してから釈放。」


『ありがとうございます。
警部との約束は守りますので。』


「俺との?
オマエ自身の、だろ?」


『確かに。
俺は公約を遵守します。』


「物騒な公約はやめろよ?」





「警察官には犯罪者を逮捕する権利はあっても、悪魔を退治する権利までは付与されていない。」


夕方。
警察病院のロビー。
しばらくの間、俺と水岡は無言で対峙し、何も言わずに別れた。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


東京警察病院前。
JR中野駅まで公園を抜ければすぐと表示されていたが…
生憎一文無しである。

倒れ込んだ時点で、俺はカネの入ったリュックを手で持っていた記憶がある。
警察病院で目覚めた時に、それが無かったという事は、盗られたか確保してくれたかどちらかである。

とりあえず一旦駅に行こう。
そう思い、痛む腕を庇いながら四季の森公園を歩いていると…


《219万2431円の配当が支払われました。》


不意にいつものアナウンスが聞こえ、眼前に紙幣と硬貨が出現する。
幸い芝生の上だったので、落ちたカネは大した音も鳴らず、飛び散りもしなかった。

こういう時だけ俊敏な俺は、自分でも驚くような手際の良さでカネを纏めてパーカーのポケットにしまった。
呆れるほど神速だった。
ジャラ付いた硬貨はフードに無造作に放り込んだ。
後頭部からジャラジャラ聞こえるのが面白い。

そして何食わぬ顔でまた歩き始める。
幸い周囲に人目は無い。
警察病院の窓から監視…  よし木立が死角を作ってくれている。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


【所持金】

0円
 ↓
219万2431円


※配当219万2431円を取得


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


頭の中で何度も暗算する。
間違いない、配当の数字は俺のリュック内の手持ちに7000万円を足した金額の3%だ。

つまりリュックは味方が回収してくれた事を意味する。
そしてルーチンとしてリュックにカネを詰めたのだろう。
元本は味方が守ってくれている。
そうとしか考えられない。

駅まで着いて少し考える。
どうして尾行の気配を感じない?
ここは俺を探るチャンスだろう。
だって無一文で退院した事は警察も知っているのだから。
敢えてその点にコメントしなかったという事は、こちらを観察している事を意味する。
違うのか?

俺が鈍感だから尾行を確認出来ない?
それとも、そもそも尾行されていない?
わからん。

取り敢えずヒルダのマンションに行くつもりである。
彼女は俺の身元引受人。
警察もこの女を俺の婚約者として認識している。
既にオープンになったカードは見られても構わない。

逆に、飯田や安宅などの結託の事実がまだ公的記録に記載されてなさそうなカードは、可能な限り伏せ続ける。
当然のセオリーだ。

彼らがこの周囲に迎えに来ていないという事は、思考を共有出来ている証である。
決まりだ。
三田に帰り、関羽経由で皆と連絡を取る。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


【所持金】

219万2431円
  ↓
219万2111円


※中野駅から田町駅への電車賃として320円を支払い。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



  「これはこれはリン・コリンズ様!」
  「お帰りなさいませ、コリンズ様!」


マンションのエントランスでは警備員達がにこやかに俺に頭を下げる。
そして俺の許可なくどこかに連絡。
いや、どうせヒルダに通報したんだろうけどさ。


『ただいまー。』


「…。」


関羽から連絡があったのだろう。
ヒルダは何かを言いたそうな顔で唇を噛んでいた。


『なあ、平原って覚えてる?』


「?
ハヤト・ヒラハラですか?
胡桃亭に来訪したこともある。」


『俺を殴ったの、その平原の親父さん。』


「は!?」


成程、平原猛人を認識してなかったか。
ヒルダや関羽の情報収集能力も万能ではない、と。


『クラス転移で生き残った奴がさぁ。』


「はい。」


『帰って来れなかった奴の遺族から憎まれない訳ないよな。』


「…。」


『安心しろよ。
別に異世界への愚痴じゃないから。』


「…。」


『俺、どっちの世界も大好きなんだぜ?』


「では地球社会も滅ぼす、ということですね?」


『おいおい、見解の相違だなあ。
俺は間違った社会を正すだけさ。』


ヒルダは俺の頭部の傷を見て関羽の招集を提案するが断った。


『他人に治して貰うくらいなら、オマエの腕の中で死ぬわ。』


「あらあら、口先だけはお優しくなって。」


『取り調べが続いた後だからな。
本来の優しさも滲み出るよ。

安心しろ。
すぐに言行一致の遠市厘に戻る。』


「…お言葉すら賜れなくなるのですか。」


ヒルダは溜息を吐いてから、ゆっくりと目を閉じた。
オマエらの中の俺って何なんだろうな。




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇





【名前】

遠市 †まぢ闇† 厘



【職業】

詐欺師
自称コンサルタント
祈り手



【称号】

GIRLS und PUNCHER



【ステータス】 (地球上にステータス閲覧手段無し)

《LV》  3
《HP》 疲れやすい
《MP》 ずっと悪だくみ可能
《力》  女と小動物なら殴れる
《速度》 小走り不可
《器用》 使えない先輩
《魔力》 ?
《知性》 悪魔
《精神》 女しか殴れない屑
《幸運》 的盧

《経験》 30 (仮定)

※キョンの経験値を1と仮定
※ロードキルの有効性確認済



【スキル】

「複利」 
※日利3%

新札・新貨幣しか支払われない可能性高し、要検証。



【所持金】

所持金219万2111円

※但し警視庁が用意した旧札100万円は封印、タイミングを見て破棄するものとする。



【所持品】

jet病みパーカー
エモやんシャツ
エモやんデニム
エモやんシューズ
エモやんリュック
エモやんアンダーシャツ 
寺之庄コインケース
奇跡箱          
コンサル看板 



【約束】

 古屋正興     「異世界に飛ばす」
 飯田清麿     「結婚式への出席。」
〇         「同年代の友達を作る」
〇後藤響      「今度居酒屋に付き合う(但しワリカン)」
 江本昴流     「後藤響を護る。」
×弓長真姫     「二度と女性を殴らない」
          「女性を大切にする!」   
〇寺之庄煕規    「今度都内でメシでも行く」
×森芙美香     「我ら三人、生まれ(拒否)」
 中矢遼介     「ホストになったら遼介派に加入する」
〇堀田源      「トイレコインの使い方を皆に教える。」
〇山田典弘     「一緒にイケてる動画を撮る」
 楢崎龍虎     「いつかまた、上で会う!」
 警視庁有志一同  「オマエだけは絶対に逃さん!」
 安宅一冬     「浅草寺周辺を一緒に散策する。」
 水岡一郎     「タックスヘイブンの利用・移住をしない。」
 平原猛人     「殺す。」

〇鷹見夜色     「俺が護る」

ヒルダ・コリンズ 「芋羊羹を喰わせてやる。」
          「王国の酒を飲ませてやる。」
          「表参道のスイーツを喰わせてやる。」 
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