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【清掃日誌02】 座礁鯨 

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「ポール坊ちゃ~ん、お紅茶が入りましたよ。
チョコレートのクッキーもございますよ~。」


『はーい。 (ドタドタドタ)』


俺が階段を降りるのは、メシかお菓子か風呂かトイレの時だけだ。
遊びに行く時は窓から飛び出す。
明日は行きつけのカフェで【モンスター模型オフ会】が開催されるからね。
古参会員として絶対に出席せねばならない。


「キーン社長様が坊ちゃんの為にクッキーを持って来て下さったんですよ。
いつもありがとうございます!」


「はっはっは。
親友の喜ぶ顔が見たいだけですよ。

あ、こちらはマーサさんの分です。
確か林檎菓子を好むと伺っておりましたので。
後でお召し上がりください。」


「まあ!!
私のような身分低き者にまで!
社長様、いつもありがとうございます!」


『はっはっは。
こちらこそいつも感謝しておりますよ。

ところでマーサさん、今日は仕事の相談に来たのですが
ポール君をお借りしても宜しいですかな?』


『ドニー、俺は忙し…』


「はい!! 
ウチの坊ちゃんでお役に立つ事でしたら、是非!
旦那様や奥様からも、社長様のご指示に従う様に命じられております!

さあ、坊ちゃん!
早く着替えましょう!
ほら、お髭を剃って! 
今、外出用の御召し物を持って来ますから!」


ウチの家業は清掃会社。
この男が経営しているのが富裕層相手の不動産会社。
弊社の売上高の7割以上をこの男のキーン不動産に依存している。

なので、ウチの家族も従業員もこの男に唯々諾々と従う。
この男の人当たりが異常に柔らかい所為か、俺以外が不平を持つ事はない。


==========================



「機嫌直せよ、坊ちゃま。」


『別に。
ドニーの頼みなら喜んで引き受けてやるよ。
で?
今日の無理難題は何だい?』


「棘があるなあ。

今日は親友のオマエをリゾートハーバーに連れていってやろうと思ってね。
たまには息抜きも兼ねて2人でのんびり羽根を伸ばそうじゃないか。」


『奥様も連れて行ってやれよ。』


「言っただろう。
たまの息抜きさ。」



男2人で軽口を叩きながら俺達は馬車がリゾートハーバーに到着するのを待つ。
窓の外には妙に坊主が多い。


「そろそろ選挙が始まるからな。
坊主共も忙しいのさ。」


『俺には関係ないよ。』


「オイオイ。
オマエの会社の仕事は神聖教団の選挙と密接に関わっているんだぞ?」


『?』


「坊主共の選挙でどれだけの実弾が飛び交うと思ってるんだ。
そして、その為の悪巧みはどこで行われると思ってる?
この街だ。」


『外国からの要人が滞在する為のゲストハウスを清めよ、と?』


「ふふふ。
ようやく家業に欲が出てくれたか。

ちなみにゲストハウスはどこにあると思う?」



『総本山の敷地内だろ?』



「あの贅沢好きの坊主共があんな所で会合するものかよ。
もっと贅美で、酒や女が集まるところさ。」



『…それがリゾートハーバーという事か?』



「御名答。」



『…俺が坊主の為に何かを掃除するんだな?』



「ふふふ、どうだろうね。」




俺と話している時のドナルドは非常に機嫌が良い。
この男は才能が大好きなのだ。
そして自らの才能に飽き飽きしている者を特に好む。
きっと同胞を見つけた気になるのだろう。


この男ドナルド・キーンは俺の幼馴染である。
俺の父親が彼の父親の使いっ走りだった縁で、俺達も似たような関係を築いている。

困惑するのは、この男なりに俺を大事にしているつもりであることである。
どうやら俺を公職に就けたいらしい。
まったくもって正気の沙汰ではないが、この男はいつもアレコレ画策して俺を表舞台に引き摺り出そうとしてくるのだ。



「はははは!
ポール、見えて来たぞ!
我がソドムタウンが誇るリゾートハーバーが!」


『なーにがリゾートハーバーだよ。
歩いてるのって、外人と坊主ばっかりじゃないか。』


「誇り高き自由都市同胞は真昼間からここで遊ぶような愚行は犯さないのだ。」


『そうだね。
少なくとも俺は自室に閉じこもって模型をコツコツ作る方が楽しい。』


「素晴らしい。」


『皮肉か?
ドニーはこういう陰キャ事情に疎いと思うけど…
模型作りなんて、皆からキモいとか暗いとか滅茶苦茶言われる趣味なんだぞ?』


「でも生産的だ。
大して元手も掛けずに、何かを産み出し合って楽しんでいる。
よってそれは浪費ではない。」


『屁理屈言うねぇ。』


「私はカジノや戦車競技よりも、オマエ達の嗜んでいる模型作りの方を高く評価している。
自由都市精神の体現と言っても過言ではない。」


『じゃあ明日の模型オフ会来る?』


「すまないな。
明日は戦車競技場での馬主パーティーがあるんだ。」


『あっそ。
御高尚なことで。』



==========================



俺が連れて来られたのはリゾートハーバーの人工砂浜。
世界一美しいとされている浜辺。
当然だろう、世界一カネが掛かっているのだから。



『なるほど、これは酷いな。』


「オマエもそう思うだろう?
この惨状は国外の者には見られたくないよなぁ。」



砂浜には巨大な鯨の死骸が2匹打ち上げられ、強烈な腐臭を放っている。
これにより、砂浜は臨時封鎖。



「坊主共の選挙。
予備選は地方で行われるが、どのみち本選は総本山だ。
各国のVIPは早めに、極秘入国してリゾートハーバーで各派閥と会合を行う。
誰が当選しても困らない様にね。」


『坊主も色々大変だね。』


「勝負を強いられているのは教団だけじゃない。
我々不動産業界にとっても大勝負なんだよ。
VIP達の来訪は、後々の亡命や移住の下見も兼ねているからね。」


『いや、ドニーが高級不動産を売りまくってるのは知ってるんだけどさあ。
亡命とかって、そんなに簡単に決まるものなのかな?
だって来るのは各国の貴族や将校、大商人だろう?
本国に居れば十分良い暮らしが出来る。』


「だからこそだよ。
封建社会の貴族で居るのと、資本主義社会の消費者で居ること。
どちらが素晴らしいかをここで可視化させなければならない。

結論から言おう。
貴族は滅ぶ。
いや、近く王も皇帝も消滅する。」


『…それは何度も聞いたよ。
構造的に封建社会は産業社会に勝てないんだろ?
まあ、だからと言って
王国や帝国のような超大国に勝てるとは思わないけど。』


「ふふふ。
近いうちにオマエの価値観も変わるさ。」



キーン不動産代表ドナルド・キーン。
現時点で如何なる公職にも就いていないし、著述や講演会活動を行った事は一度もない。
故に、各国の諜報機関は気付いていない。
この男こそが世界秩序の敵であることに。

…悪魔め。



「親友のオマエに頼みがある。
この鯨を清掃して欲しい。
各国のVIP達にはベストの状態の砂浜を見せたいんだよ。」


『…いいよ。
触媒さえあれば、鯨の死骸は消滅させられる。』


「頼もしいよ、ポール。
1時間は掛かるか?」


『3分あれば十分。』


「おお、相も変わらぬ化け物ぶりよ」


そうかねえ。
俺に言わせれば、アンタの方がよっぽど化け物なんだが。


「例によってミスリル。
但し貨幣ではなく、原石のミスリルだ。」


『原石?
そんなのは手に入らない筈だろ?』


「ふふふ。
ある所には幾らでもあるさ。
オマエには無限に仕事を頼みたいのだが
その度に10億ウェンを払ってしまえば…
私はすぐに破産してしまう。」



…嘘だな。
この男の仕事は毎回10億ウェン以上の政治的意義のある案件ばかりである。



『わかった。
その原石を渡してくれ。
手早く片づけたい。』



明日は楽しい楽しい模型イベントである。
この男の悪謀に付き合っている暇はない。



『セット。』



俺は指を構えて清掃範囲を指定する。
そして、鯨の残骸を清めようとした時である。


「あの!」


背後から突然声を掛けられたので、慌ててスキルを解除する。
驚いた俺が振り返ると…
少女?
歳は12歳前後であろうか、痩せた少女が俺の裾を掴んでいる。


『ん?
お嬢ちゃん、どうした?
何か用?』


「その鯨… 殺さないで。」


『?
ここに居る鯨はもう死んでいるんだ。
だから殺す訳じゃない。
俺も殺生は苦手でね。』


「…まだ、命がある。」


奇妙な少女だった。
実に浮世離れしている。
しかも俺の構えを見ただけで、スキルの本質を看破した気配がある。


「おやおや、ポールさん。
周辺住民のヒアリングを怠ってしまっておりましたね。」



何がおかしいのかドナルドは嬉しそうに俺と少女の遣り取りを見物している。
この男は奇矯な女が大嫌いだが、奇矯な女を俺にあてがうのが大好きなのだ。
(幾らなんでも自分の嫁まで押し付けようとするかね。)



『この鯨は、お嬢ちゃんの目から見れば…
まだ生きているのかな?』


少女は、かなりみすぼらしい身なりをしている。
袖に縫い付けられた印証から察するに、神聖教団が運営する孤児院の所属だろうか?
付近をよく見ると、同じ衣装を纏った子供たちが砂浜の清掃作業に従事している。
さては、選挙の実質的な舞台となるリゾートハーバーを孤児に清掃させているのだな。

この広大な砂浜を、か。
…これ、大人でも結構な重労働だぞ?
子供にやらせる作業ではないだろう。
どうして清掃会社に発注しない?


「中にいる。」


中?
鯨の中?


「鯨の子供。
お父さんとお母さんの側から離れない。」


少女がそう言ったので、俺達は岩壁まで迂回し…
ああ、見えたわ。
確かに小柄な鯨が両親の死骸の周りを寂しげに泳いでいるな。


「そうかー。
あの小さな鯨さんはお父さんやお母さんと離れたくないんだろうね。

ポールさん、どうしましょう?」



…たまに、この男をぶっ飛ばしてやりたくなる。
状況を楽しみやがって。



『お嬢ちゃんは、どうしたい?』



「お母さんやお父さんとずっと一緒に居たい。」


…だろうな。
来年40歳の俺ですら似たようなこと考えてるよ。



『あの小さな鯨さんにも、そうあって欲しい?』


「そう。」



「な、なるほどー。
ポールさん、どうしましょう?
御両親と離れるなんてかわいそうですよ!
いやー、困ったなー。」



『…キーン社長。
ここは作業区域ですので離れていて下さい。』



俺がそう言い捨てると満足気な笑みと共にドナルドは去っていく。
アンタ、さぞかし人生楽しいだろうな。



「あの人は?
お友達?」



『違う。
ただの仕事相手。』


「でも向こうはそう思ってない。」


『子供の頃から何故か気に入られていてね。』


「人間は自分に無い物を持ってる人を好きになるってお父さんが言ってた。」


『そうか。
だから俺は世界が好きなのかも知れないな。』


少女が少しだけ笑う。
だが、上手く笑えていない。
きっと、ずっと昏い表情で暮らしていたのだろう。


鯨の周りを2人で歩きながらお互いの身の上話をする。
どうやら少女の両親は連邦人に殺されたらしい。
連邦と言うのは、この自由都市と隣接している軍事国家である。
野蛮で恩知らずで貧しく下品な連中だ。
ただでさえ嫌いな連中なのに、少女の両親の件で憎む理由がまた増えてしまった。



「ねえ、お仕事の邪魔をしてゴメンナサイ。」


『いや、いいんだ。
君が声を掛けてくれたから
殺生をせずに済んだ。』


「鯨さん、どうするの?」


『どうもしない。
海は誰のものでもないんだ。
今は鯨に使わせてやればいいだろう。』


「鯨さんをそのままにしてたら…
皆が困るんでしょ?」


『困るのは坊主と薄汚い金持ちだけだよ。

…ゴメン。
君の前で教団を悪く言うのはフェアじゃないな。』


「…おじさんの言ってる事、わかるよ。」


『そっか。』


きっと歳の割に賢い子なのだろう。
どこかの金髪縦巻オバサンとは大違いだ。


俺と少女がふと陸に目を戻すと、まさしく薄汚い金持ちと坊主が何やら話している所だった。
相変わらず商魂逞しいね、俺以上に教団を嫌っている癖に。


「日が沈むまでに砂浜を綺麗にしなくちゃいけないの。
明日、外国から偉い人がいっぱい来るんだって。」


『…そうか。』


「作業に戻らなくちゃ。」


『ねえ、君。
ひょっとして朝からずっと働いているのかい?』


「昨日の夜に起こされて…」


『そっか。

…辛いか?』



「もう慣れた。

…でも、お母さん達に逢いたい。」



『御両親とは仲が良かったの?』


「うん。
連邦の人達が来るまでは、村の皆で仲良く暮らしていたの…」



…去年の越境紛争!?
この子はその生き残り…
領土の奪還は華々しく報じられたが、世論は戦災孤児のその後までには目線を送らない。



『…埋葬をする。』


「?」


『あの小さな鯨さんには申し訳ないが
御両親を俺が埋葬する。』


「うん。」


『ごめんな。』


「おじさんが謝ることじゃないよ。
もう大人にならなくちゃだから。」



重ねてゴメンな。
俺はこの歳になっても、親や乳母に甘やかされてのうのうと暮らしている。
いつまでも子供の俺が年端も行かぬ子供に何を強いる資格があるんだろうな。



『ドナルド・キーン!
聞こえているんだろう!
俺と取引をしろ!!』


当然この距離で声が聞こえる訳もないのだが。
何せ長い付き合いである。
俺の形相を見て全てを察してくれたようだ。
早速坊主に耳打ちを始めた。



『俺さぁ。
下らないスキルを持ってるんだ。』


「…。」


『何でも掃除しちゃう不思議なスキル。
実家が清掃会社だからかな。』


「…。」


『授かった時は本当に誇らしかった。
父さんの役に立てると思ったからね。
クラスメートでからかう奴はいたけど
それでも誇らしかった。』


「お父さんの役には立てたの?」


『立てたよ。

…多くの従業員が解雇されるくらいにはね。』


「…そう。」


『強すぎる力は…
皆を不幸にする。
それって結局、皆の仕事を奪うだけだからね。』


「…おじさんは強過ぎるんじゃなくて
きっと優し過ぎるだけなんだよ。」


『…今からお嬢ちゃん達の仕事を奪う。』


「…。」


俺は君くらいの歳には、ずっと乳母のマーサに甘えていた。
だから、君ももう少しゆっくり大人になればいいさ。



『セット。』



俺は両手で鯨をアングルに収める。
無論、今度は子鯨が離れたのを確認してのことだ。



『清掃(クリーンアップ)。』



世界が光に包まれる。
背中越しに邪悪な目線を感じた。
俺とは異なる意味での清掃(クリーンアップ)を実践している男。
世界一、俺を活用している男の目線。



「おじさんは、偉い魔法使いだったんだね。」


『偉くない。

確かに、俺のスキルは強力かも知れないけど。
強さと偉さは別物だよ。』



「ねえ。
おじさんはどうして泣いてるの?」



『…子供だからさ。』



少女は再び笑顔を見せた。
今度は、かつて両親に見せていたであろう花の様な笑顔で、だ。



==========================



『ドニー、礼を言わせてくれ。』


「珍しいな。
オマエが私に感謝するなんて。」



ドナルド・キーンはあっさりと孤児院の待遇を引き上げた。
リゾートハーバーに居た政財界の長老達数人に、ちょっと《お願い》をしただけで話を纏めたのだ。
長老達がこの男を贔屓するのは当然である。
帝国・王国の二大超大国にたったの1人で痛撃を与え続ける男。
そりゃあ老人達から見ればさぞかし可愛い存在だろう。



『もう孤児が駆り出される事はないんだな?』



「安心しろ。
ちゃんと各所に念を押させる。」



『そうか。』



「あの少女の事は特に念を入れて保護させるよ。」



『公平にやってくれ。』



「そう。
なら、全ての孤児たちの保護に念を入れなきゃな。」



『ゴメン。』



「ははは。
オマエが謝る筋合いじゃないだろう。」



『ゴメン。』



「わかった。
保護の完遂を約束しよう。」



『感謝するよ。』



「そうそう。
オマエが勝手に去ってしまったから
皆が驚いていたぞ。
まるで正義の味方だな。」


『それはいいな。
アンタの味方をせずに済む。』



きっと誰かにそう指摘して欲しかったのだろう。
ドナルドは馬車の中でずっと笑い転げていた。



「ポール、一つ詫びなければならない。」



『一つ!?』



今、アンタ。
詫びを一つと言ったか?



「あの少女に強くせがまれてな。
オマエの身元を教えてしまったよ。」


『…ドナルド・キーンともあろうものが、無益な真似をする。』



「ふふふ。
会話の中で相手の名も知ってしまったよ。

あの少女の名は。」



『よしてくれ。
いつか、再会の機会があれば本人から聞く。』



「素晴らしい。
その恋路を陰ながら応援するよ。」




なあ。
きっと覚えていないよな?

30年前も、アンタは同じセリフを口にしたんだぜ。
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