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【転移70日目】 所持金14兆1640億1150万ウェン 「少なくとも愛なんかより公平に機能すると信じたい。」
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「私あの子きらーい。」
コレットは冗談めかして言っているが、目は笑っていない。
ヒルダも表向き窘めているが、ここが殺るか殺られるかの瀬戸際である事をハッキリと理解している。
平民の正室と皇族の側室など、あってはならない構造である。
どちらかが呂雉になるまで確執は続く。
今、帝国四諸侯を軸に男の戦争は繰り広げられているように、女の戦争がここで始まっているのである。
アレが俺の子を産めば遠くないうちにヒルダとコレットの系列は皆殺しにされる。
(地球でも異世界でもセオリーは変わらない。)
そうなる前に母娘はアレを何とかしなくてはならない。
政治局にお願いしてアレは高級ホテルに泊まらせてある。
俺のあの女の扱いはこうだ。
《連邦への留学(何を学ぶんだ?)を大使として斡旋する。》
そういうタテマエにする。
皇帝はその場では頷いていたが、どうせ好き勝手に吹聴するだろう。
==========================
俺がこの国の史書を紐解いた所。
かつての古き良き時代は、数万VS数万の戦いが天下分け目として扱われていた。
だが産業が高度化し社会が巨大資本によって運営され始めると、戦争はかつてないほど大規模化・長期化することになった。
結果、今では数十万VS数十万の兵隊が長い防衛線を巡って1年近くの持久戦を繰り広げる事も珍しくなくなった。
総力戦の時代の到来である。
戦争の形が劇的に変わったのだ。
かつて戦争の勝敗を分けるのは武将の優劣であった。
だから戦争が始まると、「どの武将が強いか?」「先鋒大将には誰が抜擢されるか?」という点が話題の中心となった。
今は違う。
戦争が発生すると、世論はまず財界人にコメントを求める。
「どの国の戦時国債を購入するのか?」
「経済制裁法案には賛成か?」
「交戦国でのビジネスからはいつ撤退するのか?」
その返答次第で、戦争の勝敗が決まってしまうようになったのである。
ここまで戦場が広大化すると、個々の采配能力で戦局を変える事は極めて困難となった。
この異世界にも資本家の時代が到来してしまっているのだ。
『キーンさん、カインさん。
この解釈で合ってます?』
「自由都市近辺では割とそうなっている。
帝国の向こうとか、王国のあっち側は、未だにチャンバラやってるけど。」
『俺の見立てでは皇帝が勝つと思うのですけど。』
「その根拠は?」
『だって皇帝。
カネを工面できた瞬間、礼も言わずに出陣したじゃないですか?
感謝も配慮も逡巡も無く、目先の勝利にしか興味が無い。
まさしく戦争向きの性格ですよ。
長引かない限りは勝つでしょう。』
「いい読みです。」
『ミュラー卿を見ていて、俺なりの強弱観が確立されました。
暴力は短期的には有効です。
なので政治と暴力装置はやはり分化させるべきなのでしょう。』
「じゃあ、コリンズさんが政治を担当するの?」
『いや、巨大な資本って存在そのものに政治性があると感じました。
最近は特にそうです。』
「確かに。
飛び抜けたカネ持ちには、何も言えなくなるよね。」
『御二方はこれからも苦言お願いしますよ。
カネが耳の穴を塞いでしまわないように。』
「ふふっ。
ちゃんと世の中が見えてるじゃないですか。」
『とりあえず、これ以上の不安要素を増やされたくないので
あの女を上手く帝国側に押し返して下さい。
多少の出費は我慢しますので。』
「あ、出費の話だけど。
コリンズさんの予想していたインフレが少しずつ始まっている。」
『どんな風に?』
「港湾区で労働者賃金が高騰し始めています。
理由はポールズBARでの配給開始。
そこまで無理に仕事を詰め込まなくても生存出来るようになりました。
今まで月1位しか休まなかった労働者が週1や週2で休暇を取っています。」
『キーンさん。
率直な御意見を伺わせて下さい。
俺は善行だと思ってこの事態を引き起こしていますが…
社会に対して何か悪影響はありますか?』
「港湾労働者の賃金高騰によって、各種運送費も連動して上がり始めています。
首長国と帝国の戦争が長期化すると、これと連動して物価上昇が発生するでしょう。」
『じゃあ逆に戦争が早めに片付けば、物価は上がりませんか?
そこまで労働者の生活に影響は出ない?』
「…戦争が長引くよりかは。」
『皇帝に勝たせる方が事態の収拾は早まりますか?』
「それは確実ですよ。
諸侯側の勝利は簒奪か分割を招くのでしばらく混乱が続きますが
皇帝側の勝利は順当な鎮圧行為なので政体に変化はありません。」
『じゃあ、お2人の提案通り
これからも皇帝を勝たせる方法で資金をバラ撒いてみて下さい。
追加資金どうします?』
「これ以上資金を溢れさせるのは危険ですよ?
恐らくコリンズさんは意識して出費を抑えているのでしょうけど。」
『はい、同感です。
何兆ウェンも国策に投じた所で、どうせ庶民には回ってこないですし。』
「ふふっ
見てきたように言うね。」
『ええ、子供の頃から。
権力者はおれの感想と真逆の事を言ってましたけど。』
「要するにコリンズさんって労働者賃金を上げてみたいんですか?」
『…はい。』
「ははは。
じゃあ、世の栄華富貴を引き摺り下ろしたいんだ。」
『すみません。』
「謝る事ではありません。
ただ、世間体も考えてれば《人民の救済》を訴えた方が得だとわかりますよね?
権力や資本を敵に回すよりも。」
『はい。
いつもありがとうございます。
これ。
子供の頃から、一度やってみたかったのです。
お2人には申し訳ないですけど。』
「いやいや、こういう時代の変わり目を見物できるのは楽しいです。
多少の見物料は払うべきでしょう。」
俺さぁ。
子供の頃、夢見てたんだ。
世界中の全員から1円ずつカネを貰えたら、すぐに金持ちになれるって。
で、今は逆をやってみたいと考えている。
世界中の全員に百万ウェンずつくらい配れば社会はどうなるのだろうって。
俺の予想だが。
まず怠け者や病人がしばらく働かなくなる。
キツイ仕事や汚い仕事を辞める者も増える。
そうなれば、賃金水準は上がるんじゃないかな?
皆はどう思う?
==========================
連邦からの使者としてミュラーの甥が来たので、部屋に招いて事後の相談をする。
彼は娼館に行きたくてソワソワしており、何を言っても上の空だったので。
用意していた白紙委任状にペタペタと判子を押させてしまう。
そして。
『今回の戦争は皇帝側・首長国側に付くので、その旨を正式に可決しておいて欲しい。
成功すれば、VIPだけが通える娼館の年間パスをプレゼントする。』
と言い含めてみた。
甥はゴチャゴチャ言っていたが、その表情は確実にこの話に乗った表情だ。
俺の実験。
カネは世界を救うのか?
これは地球に居た頃からずっと興味があったテーマだ。
少なくとも愛なんかより公平に機能すると信じたい。
「リンはああいう女の子好きでしょ?」
そっちも愛か…
女はこういう個人的な愛の話が好きだよな。
『ん?
ああいう女とは?』
「うふふ-。
あの人と話してる時のリンって
どこか生き生きしてるんだよねー。
男の人ってああいう活発な子好きだよね?」
さっきからコレットの精神攻撃がずっと続いている。
まあ気持ちは解らんでもないが。
『俺はコレットが一番だよ。』
「くすくす。
問題にしてるのはそこじゃないよね?
二番を設定するかどうかの話をしているんだけど?」
一夫一妻制を作った人は賢いね。
私事に無駄なリソースを割かずに済む。
キーンも奥方のエルデフリダを結構必死で抑えてくれてるしな。
ああ、そうか。
男が家を建てなきゃいけないのって、女同士を隔離する必要があるからなんだろうな。
この邸宅を捨てて転々とホテル暮らしをしようかな?
いや駄目だ。
どうせ第二第三の胡桃亭に引っ掛かる。
《3兆5000億ウェンの配当が支払われました。》
もう元手は十分かな。
レベルも上がって、日利32%に到達したし。
一時はカネに圧し潰されるのではないか?
そんな風に閉まらない金庫を見て怯えていたが、もう心配していない。
倉庫管理会社や製鉄会社を買収するのにそれぞれ1000億ウェンも掛からなかったからな。
それにカネって人に分けたらちゃんと減るしな。
工業区にエナドリ保管場も据えた。
貯蔵タンクに入れても複利は乗ったのだが、保管場の名義をベーカー社長に登記し直した所
効力が及ばなくなった。
==========================
【所持金】
10兆8420億1160万ウェン
↓
14兆3420億1160万ウェン
↓
14兆2720億1160万ウェン
↓
14兆1850億1160万ウェン
↓
14兆1640億1160万ウェン
↓
14兆1640億1150万ウェン
※3兆5000億ウェンの配当を受け取り。
※ダビットソン倉庫管理株式会社を700億ウェンで買収
※グーニー製鉄 第7工場を870億ウェンで買収。
※(株)共同水質を210億ウェンで買収。
※ポール・ポールソン個人に10万ウェンの小遣いを支給
【試供品在庫】
エナドリ 3930ℓ
↓
エナドリ 5188ℓ
↓
エナドリ 4000ℓ
※1258ℓの試供品在庫を補充
※貯蔵タンクに1188ℓを移送。
【ポールソンハーレム】
レニーちゃん (ポールズバー店員)
メアリちゃん (ポールズバー店員)
エミリーちゃん (営業部長)
ナナリーさん (近所のシンママ) ←勧誘中
ビッキーちゃん (戦災孤児) ←勧誘中
==========================
なあ、みんな。
俺も段々わかってきたよ。
カネさえあればカネの増殖なんて簡単にコントロールできる。
『…所詮、世の中はカネだ。』
貯蔵タンクを眺めながら俺は自嘲する。
ゴメン、父さん。
俺は貴方が最も憎んだ人種になり下がってしまったよ。
コレットは冗談めかして言っているが、目は笑っていない。
ヒルダも表向き窘めているが、ここが殺るか殺られるかの瀬戸際である事をハッキリと理解している。
平民の正室と皇族の側室など、あってはならない構造である。
どちらかが呂雉になるまで確執は続く。
今、帝国四諸侯を軸に男の戦争は繰り広げられているように、女の戦争がここで始まっているのである。
アレが俺の子を産めば遠くないうちにヒルダとコレットの系列は皆殺しにされる。
(地球でも異世界でもセオリーは変わらない。)
そうなる前に母娘はアレを何とかしなくてはならない。
政治局にお願いしてアレは高級ホテルに泊まらせてある。
俺のあの女の扱いはこうだ。
《連邦への留学(何を学ぶんだ?)を大使として斡旋する。》
そういうタテマエにする。
皇帝はその場では頷いていたが、どうせ好き勝手に吹聴するだろう。
==========================
俺がこの国の史書を紐解いた所。
かつての古き良き時代は、数万VS数万の戦いが天下分け目として扱われていた。
だが産業が高度化し社会が巨大資本によって運営され始めると、戦争はかつてないほど大規模化・長期化することになった。
結果、今では数十万VS数十万の兵隊が長い防衛線を巡って1年近くの持久戦を繰り広げる事も珍しくなくなった。
総力戦の時代の到来である。
戦争の形が劇的に変わったのだ。
かつて戦争の勝敗を分けるのは武将の優劣であった。
だから戦争が始まると、「どの武将が強いか?」「先鋒大将には誰が抜擢されるか?」という点が話題の中心となった。
今は違う。
戦争が発生すると、世論はまず財界人にコメントを求める。
「どの国の戦時国債を購入するのか?」
「経済制裁法案には賛成か?」
「交戦国でのビジネスからはいつ撤退するのか?」
その返答次第で、戦争の勝敗が決まってしまうようになったのである。
ここまで戦場が広大化すると、個々の采配能力で戦局を変える事は極めて困難となった。
この異世界にも資本家の時代が到来してしまっているのだ。
『キーンさん、カインさん。
この解釈で合ってます?』
「自由都市近辺では割とそうなっている。
帝国の向こうとか、王国のあっち側は、未だにチャンバラやってるけど。」
『俺の見立てでは皇帝が勝つと思うのですけど。』
「その根拠は?」
『だって皇帝。
カネを工面できた瞬間、礼も言わずに出陣したじゃないですか?
感謝も配慮も逡巡も無く、目先の勝利にしか興味が無い。
まさしく戦争向きの性格ですよ。
長引かない限りは勝つでしょう。』
「いい読みです。」
『ミュラー卿を見ていて、俺なりの強弱観が確立されました。
暴力は短期的には有効です。
なので政治と暴力装置はやはり分化させるべきなのでしょう。』
「じゃあ、コリンズさんが政治を担当するの?」
『いや、巨大な資本って存在そのものに政治性があると感じました。
最近は特にそうです。』
「確かに。
飛び抜けたカネ持ちには、何も言えなくなるよね。」
『御二方はこれからも苦言お願いしますよ。
カネが耳の穴を塞いでしまわないように。』
「ふふっ。
ちゃんと世の中が見えてるじゃないですか。」
『とりあえず、これ以上の不安要素を増やされたくないので
あの女を上手く帝国側に押し返して下さい。
多少の出費は我慢しますので。』
「あ、出費の話だけど。
コリンズさんの予想していたインフレが少しずつ始まっている。」
『どんな風に?』
「港湾区で労働者賃金が高騰し始めています。
理由はポールズBARでの配給開始。
そこまで無理に仕事を詰め込まなくても生存出来るようになりました。
今まで月1位しか休まなかった労働者が週1や週2で休暇を取っています。」
『キーンさん。
率直な御意見を伺わせて下さい。
俺は善行だと思ってこの事態を引き起こしていますが…
社会に対して何か悪影響はありますか?』
「港湾労働者の賃金高騰によって、各種運送費も連動して上がり始めています。
首長国と帝国の戦争が長期化すると、これと連動して物価上昇が発生するでしょう。」
『じゃあ逆に戦争が早めに片付けば、物価は上がりませんか?
そこまで労働者の生活に影響は出ない?』
「…戦争が長引くよりかは。」
『皇帝に勝たせる方が事態の収拾は早まりますか?』
「それは確実ですよ。
諸侯側の勝利は簒奪か分割を招くのでしばらく混乱が続きますが
皇帝側の勝利は順当な鎮圧行為なので政体に変化はありません。」
『じゃあ、お2人の提案通り
これからも皇帝を勝たせる方法で資金をバラ撒いてみて下さい。
追加資金どうします?』
「これ以上資金を溢れさせるのは危険ですよ?
恐らくコリンズさんは意識して出費を抑えているのでしょうけど。」
『はい、同感です。
何兆ウェンも国策に投じた所で、どうせ庶民には回ってこないですし。』
「ふふっ
見てきたように言うね。」
『ええ、子供の頃から。
権力者はおれの感想と真逆の事を言ってましたけど。』
「要するにコリンズさんって労働者賃金を上げてみたいんですか?」
『…はい。』
「ははは。
じゃあ、世の栄華富貴を引き摺り下ろしたいんだ。」
『すみません。』
「謝る事ではありません。
ただ、世間体も考えてれば《人民の救済》を訴えた方が得だとわかりますよね?
権力や資本を敵に回すよりも。」
『はい。
いつもありがとうございます。
これ。
子供の頃から、一度やってみたかったのです。
お2人には申し訳ないですけど。』
「いやいや、こういう時代の変わり目を見物できるのは楽しいです。
多少の見物料は払うべきでしょう。」
俺さぁ。
子供の頃、夢見てたんだ。
世界中の全員から1円ずつカネを貰えたら、すぐに金持ちになれるって。
で、今は逆をやってみたいと考えている。
世界中の全員に百万ウェンずつくらい配れば社会はどうなるのだろうって。
俺の予想だが。
まず怠け者や病人がしばらく働かなくなる。
キツイ仕事や汚い仕事を辞める者も増える。
そうなれば、賃金水準は上がるんじゃないかな?
皆はどう思う?
==========================
連邦からの使者としてミュラーの甥が来たので、部屋に招いて事後の相談をする。
彼は娼館に行きたくてソワソワしており、何を言っても上の空だったので。
用意していた白紙委任状にペタペタと判子を押させてしまう。
そして。
『今回の戦争は皇帝側・首長国側に付くので、その旨を正式に可決しておいて欲しい。
成功すれば、VIPだけが通える娼館の年間パスをプレゼントする。』
と言い含めてみた。
甥はゴチャゴチャ言っていたが、その表情は確実にこの話に乗った表情だ。
俺の実験。
カネは世界を救うのか?
これは地球に居た頃からずっと興味があったテーマだ。
少なくとも愛なんかより公平に機能すると信じたい。
「リンはああいう女の子好きでしょ?」
そっちも愛か…
女はこういう個人的な愛の話が好きだよな。
『ん?
ああいう女とは?』
「うふふ-。
あの人と話してる時のリンって
どこか生き生きしてるんだよねー。
男の人ってああいう活発な子好きだよね?」
さっきからコレットの精神攻撃がずっと続いている。
まあ気持ちは解らんでもないが。
『俺はコレットが一番だよ。』
「くすくす。
問題にしてるのはそこじゃないよね?
二番を設定するかどうかの話をしているんだけど?」
一夫一妻制を作った人は賢いね。
私事に無駄なリソースを割かずに済む。
キーンも奥方のエルデフリダを結構必死で抑えてくれてるしな。
ああ、そうか。
男が家を建てなきゃいけないのって、女同士を隔離する必要があるからなんだろうな。
この邸宅を捨てて転々とホテル暮らしをしようかな?
いや駄目だ。
どうせ第二第三の胡桃亭に引っ掛かる。
《3兆5000億ウェンの配当が支払われました。》
もう元手は十分かな。
レベルも上がって、日利32%に到達したし。
一時はカネに圧し潰されるのではないか?
そんな風に閉まらない金庫を見て怯えていたが、もう心配していない。
倉庫管理会社や製鉄会社を買収するのにそれぞれ1000億ウェンも掛からなかったからな。
それにカネって人に分けたらちゃんと減るしな。
工業区にエナドリ保管場も据えた。
貯蔵タンクに入れても複利は乗ったのだが、保管場の名義をベーカー社長に登記し直した所
効力が及ばなくなった。
==========================
【所持金】
10兆8420億1160万ウェン
↓
14兆3420億1160万ウェン
↓
14兆2720億1160万ウェン
↓
14兆1850億1160万ウェン
↓
14兆1640億1160万ウェン
↓
14兆1640億1150万ウェン
※3兆5000億ウェンの配当を受け取り。
※ダビットソン倉庫管理株式会社を700億ウェンで買収
※グーニー製鉄 第7工場を870億ウェンで買収。
※(株)共同水質を210億ウェンで買収。
※ポール・ポールソン個人に10万ウェンの小遣いを支給
【試供品在庫】
エナドリ 3930ℓ
↓
エナドリ 5188ℓ
↓
エナドリ 4000ℓ
※1258ℓの試供品在庫を補充
※貯蔵タンクに1188ℓを移送。
【ポールソンハーレム】
レニーちゃん (ポールズバー店員)
メアリちゃん (ポールズバー店員)
エミリーちゃん (営業部長)
ナナリーさん (近所のシンママ) ←勧誘中
ビッキーちゃん (戦災孤児) ←勧誘中
==========================
なあ、みんな。
俺も段々わかってきたよ。
カネさえあればカネの増殖なんて簡単にコントロールできる。
『…所詮、世の中はカネだ。』
貯蔵タンクを眺めながら俺は自嘲する。
ゴメン、父さん。
俺は貴方が最も憎んだ人種になり下がってしまったよ。
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