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蒼い約束

序4

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 笑いを含んで。

 そうして、唇を触れさせて。

 俊介はさっきよりも、深く深く口づけた。


『親友だから』


 俺達の関係を。親友以外になんと呼べるのか、俺は知らない。

 この気持ちを。なんと表現すればいいのか、俺は知らない。



 この、『衝動』を――。



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